単純で変化のない作業が苦手という方は、多いかもしれません。
逆にルーチンワークが得意でやりたい!という方もいます。
苦手と感じる人には、どんな特徴があるのでしょうか。
また、どんなことで能力を発揮することができるのでしょうか。
自分の特徴を理解して、強みを生かした働き方を考えていきましょう!
目次
ルーチンワークが苦手とは?
苦手なことは誰もが持っています。苦手なことに意識が向いてしまいがちですが、得意なことも持っています。
ルーチンワークが苦手な人にはどんな特徴があるのでしょうか。どんなことに得意・不得意を感じるのでしょうか。
ルーチンワークが苦手な人の特徴
一概には言えませんが、ルーチンワークを苦手とする人にはいくつかの特徴が見られます。
時間を守れない
時間にルーズな人とも言えます。時間を見ながら切り替えて作業をするということが苦手です。
ギリギリにならないと行動できず、状況に応じて判断し行動することができないのです。
自分でもわかっているのに、治すことができない人もいます。
整理整頓ができない
どこに何があるのかをある程度把握できる状態に保っておくことを苦手とします。
職場のデスクに限らず、カバンの中身や部屋なども片付けることが苦手です。
どこに何があるのかを把握できないので、計画的に行動することができません。
飽きやすい
ルーチンワークが苦手ということにもつながりますが、ひとつのことを続けていると、すぐに飽きてしまします。
ひとつのものを突き詰めるというよりも、色々なものに興味が移りやすいのが特徴です。
そのため、ルーチンワークのように、ある決められた作業を繰り返し続けるということができなくなってしまいます。
気分屋
ルーチンワークが苦手な人は、気分屋な場合もあります。
そのときの自分の気分によって、その日の行動や作業効率も変わってきます。
自分の気分を切り替えて、ある程度コントロールして一日を過ごすことが苦手です。
得意なこと
ルーチンワークが苦手な人にも、得意とすることはもちろんあります。
ルーチンンワークは決められた作業を淡々とこなしていく場合が多いので、自分で仕事の内容を決めたり、やり方を考えたりする作業自体が少ないのです。
ルーチンワークが苦手な人は、新しいことに興味を持ちやすく、自分で決めて行動したいという意識が強い場合があります。
自分で決めたやり方で作業することに関しては、とても得意なのです。
ルーチンワークが苦手な人が持っている能力
ルーチンワークが苦手な人には、自分から興味を持ったことに関しては探求心がとても強い場合があります。
そして、人から決められたことをするよりも、自分で決めて行動したいという気持ちを持っています。
つまり、自分で決めたことに関しては、自分のやり方でどんどん先へ進める能力を持っているということです。
自分でどう行動するかを決められるという能力は、活かし方を考えればとても大きな強みになります。
ルーチンワークが多い仕事と少ない仕事を知ろう
ルーチンワークが多い仕事と少ない仕事を知っておくことは、自分の強みを活かして働くことを考える際にとても大切な情報です。
下記に挙げてあるものは、あくまでも一例です。
働き始めてから、「こんなはずではなかった…」と後悔しないためにも、仕事の内容について事前に調べておきましょう。
ルーチンワークが多い仕事
- 事務業務(データ入力、書類整理、書類作成、給与計算など)
- 受付業務(来客応対、電話応対など)
- 配送業務(荷物の運搬、積荷など)
- 工場業(ライン作業、包装作業、仕分け作業など)
- 清掃業務(ホテル、オフィスビル、商業施設での清掃
- 既存顧客への営業
ルーチンワークが少ない仕事
- 営業
- 企画業務
- デザイナー
- クリエイター
- 接客業
- 起業家
ルーチンワークが苦手な人に向いている仕事
先ほど挙げたルーチンワークが比較的少ない仕事には、いくつかの共通点があります。
- 変化がある
- 自分で考えて行動する
- 自分で決めることができる
- 広い知識が求められる
などです。ルーチンワークが苦手な人の特徴のひとつに、興味の対象が変わりやすいという点があります。
すぐに飽きやすいという見方もありますが、色々なものに興味を持つことができるので、浅くても広い知識を得ることができます。
自分で考えて決める仕事の場合、広い知識が求められます。
ルーチンワークが少ないという点も大切ですが、持っている能力をいかに活かせる仕事かどうかということも考えておくとよいでしょう。
ルーチンワークにもメリットとデメリットがあることを理解しておく
どんなに自分に向いていると感じる仕事にも、必ずメリットとデメリットがあるように、ルーチンワークにもメリットとデメリットのふたつの面が存在します。
メリット
- 作業の効率が上がる
- 時間配分がしやすい
- クオリティーが確保しやすい
- 業務内容を管理しやすい
- マニュアル化しやすい
- シフト管理しやすいなど
デメリット
- やりがいを感じにくい
- 飽きやすい
- 誰にでもできると思われがち
- 先が見えない
- スキルアップがしにくい
- 給与が高くないなど
ルーチンワークはどんな仕事にもある
ルーチンワークが苦手な人にとっては、なるべくルーチンワークが少ない仕事を選びたくなってしまうと思います。
できることなら得意なことを活かせる仕事に就きたいという気持ちは、とても理解できます。
しかし、ルーチンワークがない仕事は全くと言ってもいいほどないと言えるでしょう。
どんな仕事も、ルーチンワークで支えられているからです。「苦手だからやらない」のではなく、苦手だからこそ自分が苦しくならずに働ける工夫を考えましょう。
まずは自分の働き方を工夫しよう
現在ルーチンワークの仕事をしているけれど、すぐに飽きてしまい困っているという方は、ルーチンワークの嫌なところばかりに目が向いてしまっている場合があります。
これからの働き方を考える際にも、仕事を多方面から見る力はとても大切です。
ルーチンワークを違う角度から見てみる
ルーチンワークのメリットとデメリットは前述しました。
苦手だな…と感じているときは、対象になっているものをひとつの面からしか見ていない場合が考えられます。
どんなにルーチンワークが少ない仕事を選んでも、例えば作業の効率化を考えたときに、ルーチンワークはとても重要で欠かすことのできないものであることに気が付くと思います。
苦手なのであれば、まずは働き方を工夫してみましょう。
工夫の仕方のポイント
どんな人でも集中力が続く時間には限度があります。当然、飽きてしまうこともあります。
こまめに休憩をはさむなど、リフレッシュすることがとても大切です。
ここまでやったら自分へのご褒美をあげるなど、自分なりのルールを作りながら作業すると良いでしょう。
ルーチンワークは思っているよりも頭を使います。パソコンでの作業となれば、目や肩にも負担がかかっています。
適度に身体を休めてあげる時間を摂ることで、作業の効率も上がります。
ミントなど、ハーブ系スプレーで気持ちをすっきりさせたり、チョコレートなど甘いものを口にして疲れをとったりすることをおすすめします。
ADHD(注意欠如多動性障害)の可能性もある
ADHDという言葉を聞いたことはありますか?
ルーチンワークが苦手という人のなかには、もしかしたらADHDの可能性がある場合も考えられます。
気になる人は、一度専門家に話を聞きに行くことをおすすめします。
ADHDとは?
注意欠如多動性障害のことです。子供から大人まで幅広く見られる発達障害のひとつです。
不注意、多動性、衝動性といった症状が特徴です。
- 勉強や作業に集中できない
- 同じ席にじっと座っていられない
- 待つことができない
などの症状が人よりも強く現れるため、学校や会社での生活や、人間関係にも影響を与えます。
苦手なこと
ADHDの人は、注意力がそれてしまったり、なかなか集中できなかったり、衝動的にその場では不適切な言動をしてしまうといった特徴があります。
物を整理整頓すること、時間を守ること、優先順位を考えて行動することなども苦手なので、良好な人間関係を築くためにも工夫できることを考えてみましょう。
周りの人もADHDを正しく理解する必要があります。
どんな工夫が必要?
注意力がそれてしまう場合には、自分一人で確認せず、他の人に確認してもらいましょう。
集中力が続かない場合は、作業時間を短い時間で区切ることでメリハリをつけることができます。
不適切な言動をしてしまう場合には、発言する前にいったん考えるという癖をつけることや、あらかじめ周りの人に自分の症状を伝えておくことが、誤解を減らすことにつながります。
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ルーチンワークが苦手な人との働き方
ルーチンワークが苦手な人と一緒に働く人にも、悩むことはたくさんあります。
どんな対処方法があるでしょうか。一緒に考えてみましょう。
相手の得意なことも知る
一緒に働いていると、相手の出来ない部分にばかり目が向いてしまったり、イライラしてしまったりすることがあると思います。
一人一人が自分の気持ちを落ち着かせることも大切です。
そして、苦手なことばかりではなく、その人の得意なことやできている部分を見つけてみましょう。
自分の得意なことと苦手なことを知る
相手に苦手なことがあるように、自分にも苦手なことがあるはずです。
相手のことだけではなく、自分の得意なことと苦手なことを把握しておくことで、仕事の作業効率も上がります。
お互いに足りない部分を補う努力も必要です。
まとめ
人間ですので、誰にでも得意なこと苦手なことがあります。
周りの人に自分のことを知ってもらうことも大切です。
そして、自分自身ができる工夫をしていくことが、周りの人と気持ちよく仕事ができる環境づくりにつながるのではないでしょうか。