サクラクレパスは主力商品となるクレパスを中心にして、多種多様な文具や最先端のオフィス機器・用具などを製造販売している、総合文具メーカーです。
とくに主力商品となるクレパスは市場シェアの7割を占めるなど、優れた営業力を誇っています。
また、基礎研究から量産化まで、幅広い物づくりを行っており、文具だけではなく、工業製品や医療用関連製品にも応用されています。
ここではサクラクレパスの評判、年収、待遇、転職難易度について転職を希望する方にもわかりやすいように紹介したいと思います。
目次
一目で分かるサクラクレパスの評判
年収は高い? | 〇 |
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残業は少ない? | 〇 |
福利厚生は充実している? | 〇 |
仕事のやりがいはある? | ◎ |
スキルアップにつながる? | △ |
職場の雰囲気はいい? | ◎ |
中途入社しやすい? | 〇 |
サクラクレパスはどんな会社?
会社名 | (株)サクラクレパス |
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設立 | 1921年(大正10年)5月29日 |
資本金 | 9,000万円 |
従業員数 | 1,200人(グループ計) |
本社所在地 | 大阪市中央区森ノ宮中央1-6-20 |
代表者 | 代表取締役会長西村貞一 代表取締役社長西村彦四郎 |
事業内容 | 文房具の開発・生産、教育支援事業、工業、医療、エレクトロニクス分野における特殊顔料・特殊インキ製品の企画・開発、製造販売 |
事業方針・経営理念
サクラクレパスは、教育・文化に貢献することを社是に挙げ、教育現場やオフィスに最適な文房具を提供している企業です。
美術教育に関連する様々なセミナーやシンポジウムを開催したり展覧会なども開催したりしています。
地域の文化拠点を目指す「サクラアートミュージアム」の運営も行っており、文化事業を通じた地域貢献にも積極的な企業です。
描画材チューブに鉛を使用することを止め、環境負荷の小さいポリチューブやラミネートチューブに全社を挙げていち早く取り組み、大阪工場ではISO14001環境マネジメントシステムの認証を取得するなど、環境問題への取り組みも真摯に行っています。
また、長年にわたって培った色彩技術を応用し、医学分野で使用される「滅菌インジケーターインキ」の開発も行うなど、教育・医療・ビジネス・家庭など幅広い分野で躍進を続けている企業です。
事業内容
- 文房具の開発・生産
- 教育支援事業
- 新規事業関連の開発・生産
- 文化支援事業
文房具の開発・生産
描画材料から事務用品に至るまで幅広い文房具の企画、開発、製造販売を行っており、アメリカ・ヨーロッパ・アジアなど、世界各国に幅広く販売拠点を設けるなどグローバルな事業展開を行っています。
教育関連支援事業
教育現場のニーズを満たすための商品の紹介や情報サービスなどにも取り組んでいます。
エデュース
教育現場向けの事業としてはカタログ通販事業「エデュース」を行っています。
幼稚園や小学校で使用する画材や文具を紹介し、必要な教材をスピーディーに準備するためのサポートを行っているのが特徴です。
ほいスタ
教育現場で使える実践的なアイデアの紹介などをWebサイト上で行う「保育Studio(ほいスタ)」を開設することで、コンテンツ不足に悩む保育士や幼稚園教師へのサポートを行う事業にも取り組んでいます。
新規事業関連の開発・生産
サクラクレパスの主力技術となる色材技術を応用し、工業、医療、エレクトロニクス分野で使用する製品の開発・生産を行っています。
工業分野
可逆的に変色する「TCカラーインキ」製品をラインナップし、工場や林業などでの作業性と安全性の高さへの向上にも貢献しています。
医療分野
医療器具の滅菌などに役立つ殺菌・滅菌条件確認用のケミカルインジケータの開発と製造を行っています。
エレクトロニクス分野
特殊顔料・特殊インキを開発し、半導体などの製造工程においてプラズマ処理の状態を色変化で確認できる評価ツールの技術を有しています。
文化支援事業
展覧会の開催と支援
1991年には第1回全日本アマチュア美術大賞創設(現、全日本アートサロン絵画大賞展)、2018年には「みんなの展覧会」を開催するなど、文化芸術活動を幅広く支援する美術展の開催や協賛にも積極的です。
サクラアートミュージアム
創業70周年事業の一環として開設された美術館、サクラアートミュージアムを運営しています。
日本を代表する画家が描いたクレパス画、油絵、水彩画、版画などを公開しているほか、オリジナルフォトアルバムが作成できる「メモラビリアート」や「クレパス画教室」などの文化イベントも開催しています。
売上
サクラクレパスのグループの2015年度における売上は308億円です。
主力となるクレパスの販売を中心に、国内文具メーカーとしては安定したトップクラスの水準を維持しています。
海外企業との業務提携や買収なども積極的に行っており、少子化による国内市場の縮小にも、万全の対策を取っているようです。
また、工業分野や医療分野といった教育関連以外での実績も豊富にあり、一つの業種に依存しない、底堅い経営を行っている点もサクラクレパスの大きな特徴です。
過去には大幅に業績がダウンする時期も経験していますが、教育分野における手堅い売上をもとに、急速に経営力を回復させています。
以上の点からも分析できるように、サクラクレパスは今後も安定した業績を維持できる企業と考えてよいでしょう。
従業員数
サクラクレパスの従業員数はグループ計で1,200人です。
ワークライフバランスを重視した仕事環境が整っており、中途採用者の募集なども定期的に行っているので、比較的転職しやすい条件が整っている企業と言えるでしょう。
サクラクレパスの転職難易度
転職で正社員待遇を希望する場合、学歴や業界経験の有無が問われます。
募集は理系職と文系職に分かれており、自身の有するスキルや経験を活かした転職活動が可能です。
就業後には転勤などの可能性もあるので、転職する際は勤務候補地を参考にして、転勤が可能なのかも考えてから応募する方が良いでしょう。
給与 | 職務・能力・経験等に基づき、当社規定により処遇 |
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昇給・賞与 | 昇給年1回 賞与年3回 |
勤務時間 | 営業管理部門8:40〜17:25 工場研究部門8:20〜17:05 |
休日休暇 | 原則週休二日制(ただし繁忙期に年数回土曜日出勤有) 祝日、ゴールデンウイーク、夏季、年末年始など 合わせて年間休日122日 |
福利厚生 |
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教育研修 |
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サクラクレパスの年収は平均370万円~510万円
サクラクレパスの平均年収は職種や勤続年数によって変化します。
したがって詳細な平均給与額を出すのは難しいのですが、20代の文系職では370万円前後といったデータもあるようです。
同業種の平均年収や同世代の平均年収と比べても、やや、低い水準にとどまっているようですが、給与体系の見直しなどが行われ、全体としての給与ベースは過去に比べて上昇しています。
※出典:株式会社サクラクレパス 公式サイト
転職後の昇給はしやすい?
サクラクレパスでの昇給は役職に就けるかによって変わってきます。
勤続年数を重ねることで給与アップを狙うことも可能ですが、大幅な昇給を目指すのであれば管理職になることが重要なようです。
中途採用からでも必要なスキルを持っていれば、役職を得られるチャンスは十分にあるので、社内講習会や部門別研修などを通じてノウハウの獲得やスキルアップに積極的に取り組むことが昇給の鍵になると考えられます。
ボーナス・賞与は貰える?
サクラクレパスではボーナスの支給も行われています。
賞与額は役職や勤続年数によって変わるようですが、キャリア採用では年3回のボーナスが支給されているようです。
支給回数が多いため、モチベーションをしっかりと保って業務に取り組める環境が整っていると言えます。
サクラクレパスの給与制度と評価体系
サクラクレパスの給与制度は、非常に特徴的な部分があります。
企業の独自性を理解することで、この企業がどのような働き手を求めているか、わかりやすくなるでしょう。
その上で、自分がサクラクレパスでどのように活躍できるのかが見えてきます。
能力給制度
サクラクレパスは能力給制度を導入しています。
これは、個々の能力や業績によって給与が決まるというものです。
一般的に給与が年齢や役職によって決まる制度とは異なります。
つまり、自分の成果が直接的に給与に反映されるというわけです。
能力を最大限に発揮すれば、その結果を高い休業として得られる可能性がありますね。
こういった制度は、自己成長に直結した報酬体系と言えるでしょう。
公平性と透明性を重視した評価体系
企業の能力給制度を支えているのが評価体系です。
サクラクレパスの評価体系は、公平性と透明性を重視しています。
つまり、社員一人ひとりのパフォーマンスや貢献度がしっかりと評価される基盤ができている状態です。
成果に基づいて報酬が決まる評価体系はやりがいを感じやすいですね。
自分の努力や貢献が明確に評価される体制が整っているのです。
サクラクレパスの福利厚生・待遇は充実している?
サクラクレパスの福利厚生は十分に充実したレベルにあると言えそうです。
同業他社と比較して恵まれていると言えるほどではありませんが、厳選された無駄のない内容とも考えられます。
また、確定拠出年金や財形貯蓄といった制度も用意されているので、将来の年金額などを気にせず、安心して働ける環境が整っています。
残業時間
繁忙期などは異なるようですが、ほとんどの職種において残業は少ないようです。
残業が発生した場合には残業手当もしっかりとプラスされるので、過剰労働によるストレスなどで悩まされる心配はなさそうです。
また、女性社員の割合が36%(サクラクレパス単体、2017年10月現在)を占めるなど、結婚後も引き続き在職しているといった人も多いようなので、ワークライフバランスは充実していると考えられます。
休日・休暇
原則として週休二日制となっています。夏季休暇や年末年始休暇などが用意されており、しっかりとリフレッシュできる環境が整っていると言えそうです。
また、育児休暇制度もあり、家庭と両立しながら勤務している女性社員が多いのもサクラクレパスの特徴となっています。
有給休暇が取得しやすく、プライベートも充実させることができるようです。
福利厚生
- 健康保険
- 厚生年金保険
- 雇用保険
- 労災保険
- 確定拠出年金
- 財形貯蓄
- 永年勤続表彰
- 健康診断
- 保養所、リゾートクラブ
サクラクレパスでは、上記の福利厚生が用意されています。
また、ほかにも寮や社員寮も完備されており、遠隔地からの転居や家族連れでの転居にも対応しているようです。
保養所やリゾートクラブなどもあり、休暇を利用してリフレッシュすることも可能となっています。
サクラクレパスの企業文化は?
サクラクレパスの給与制度と評価体系を通して見えてくる企業文化についてまとめました。
働く上で重要な環境を、深く探ってみましょう。
結論から言うと、サクラクレパスは働きがいを感じられる機会が多い企業です
能力開発を支援してもらえる
サクラクレパスは、社員一人ひとりの能力開発を支援する環境を提供しています。
- 採用時研修
- 階層別研修
- 部門別研修
- 社内講習会 など
社員の成長やキャリア形成を大切にする姿勢が感じられますね。
具体的な育成プログラムや教育体系があることもサクラクレパスの魅力です。
プログラムを通じてスキルアップやキャリアアップを実現することが可能です。
働きがいを感じるポイントが多い
サクラクレパスでは自身の成果が直接給与に反映されるシステムです。
日頃の仕事の中で、働きがいを強く感じることができます。
さらに、子育てや家庭との両立をしながらキャリアを進められる環境も整っています。
働きがいを感じるポイントが多いことは、キャリアアップにもつながりますね。
安定して勤務できることも、大きな安心感となるでしょう。
サクラクレパスの選考プロセスとポイント
サクラクレパスへの転職を検討するポイントをまとめました。
選考プロセスとそのポイントを把握しておくことは重要です。
採用試験の段階ごとに注意点を確認しましょう。
選考プロセスの流れ
サクラクレパスの選考プロセスは、まず書類選考から始まります。
マイナビからエントリーし、エントリーシートを提出してください。
書類審査に通過すると以下の順に進むことになります。
- 一次面接
- 二次面接
- 適性検査
- 三次面接
- 最終面接
各面接では、自己PRや志望動機をしっかりとアピールしましょう。
以上の過程を通じて、自身の強みや価値をしっかりと伝えることが重要です。
選考で重視されるポイント
サクラクレパスの選考では、自身の思考力やコミュニケーション能力がチェックされます。
また、企業のビジョンや理念に共感できるか、それをどのように活かせるかが問われるでしょう。
以上を考え、自己PRや志望動機に反映させることが求められます。
ポテンシャルや意気込みだけでなく、論理的な考え方ができることも重要です。
他にも、指示を待つだけの人材はサクラクレパスでは活躍できません。
能力給制度のため、思うように年収も上がらないでしょう。
「仕事はマニュアル通りに動きたい」という人は応募をよく考えてください。
サクラクレパスの業績と企業成長
サクラクレパスを選ぶ一つの理由として、その業績と企業成長があるのではないでしょうか。
安定した業績だけでなく、その成長性をチェックしましょう。
自身がどのように活躍できる場があるのかが見えてきます。
最近の業績と成長戦略
サクラクレパスの最新の業績と成長戦略についてまとめました。
転職では、企業の事業拡大や海外展開など、具体的な戦略を理解することが重要です。
その上で、自分がその中でどのような役割を果たすことができるか考えてください。
洗い出したスキルを、応募書類や面接の自己PRや志望動機に反映させることが求められます。
新しい価値を生み出すことが求められる
サクラクレパスでは、社員一人ひとりが企業の成長に貢献することが期待されています。
新たな価値を生み出し、常に企業の進化を引っ張っていく役割があります。
自身のスキルや経験を活かし、サクラクレパスの更なる成長を支えましょう。
サクラクレパスへの転職に成功すれば、自身の成長やキャリア形成に影響があると期待できますね。
サクラクレパスへ転職するまでの流れ
- 一次面接
- 二次面接
- 適性検査
- 三次面接
- 最終面接
以上がサクラクレパスへ転職するまでの流れとなります。
書類選考ではそれまでのキャリアや有しているスキルなどが見極められるようです。
書類選考を突破すれば面接へと進みます。
過去のデータによると面接では興味のある職種や前職でのスキルをどのように活かしていきたいかといった質問がメインとなるようです。
最終的な合否は面接によって決まりますが、書類選考もあるので、採用決定までにはそれほど期間はかからないと考えられます。
サクラクレパスへ転職した人たちの口コミ・評判
年齢 | 28歳 |
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性別 | 男性 |
前職 | 文具メーカー営業勤務 |
転職理由 | 企業理念に共感したため |
年齢 | 32歳 |
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性別 | 女性 |
前職 | 化粧品会社での研究職 |
転職理由 | ワークライフバランスを重視したため。 |
大手企業におすすめの転職サイト・エージェント
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