製造業で働く人の中には、「勤務が不規則で働くのが辛い」「今後のキャリアプランが見えない」などの理由から、転職を目指す人もいます。
ただ異業種と言っても、製造業から何に転職すればよいか悩んでしまうこともあるでしょう。
そこでこの記事では、製造業からの転職でおすすめの職種と転職を成功させるコツを紹介します。
目次
製造業からでも他の職種に転職することは可能
製造業での就業経験しかないと、異業種への転職ができないという不安を抱える人もいるのではないでしょうか。
もちろん、製造業からいきなり医師や弁護士などへの転職は非現実的です。
しかし自分の適性を正しく見極めて、マッチする職種を見つければ異業種への転職も可能です。
無理な転職ではなく、現実的な転職をすれば十分可能だということを覚えておきましょう。
未経験でも若ければ採用してもらえる可能性がある
それまで製造業の経験しかないと、未経験で採用されにくいことを懸念してしまいます。
ただ年齢が若いうちであれば、ポテンシャル採用をしてもらえる可能性があります。
製造業に限らず一般的な転職でも、年齢が上がればスキルや経験を求められます。
しかし20代の若いうちの転職では、今後の成長に期待するポテンシャル採用も行っているので、未経験転職も叶いやすくなるのです。
もし製造業から異業種へ転職するのであれば、若いうちに行動を起こして転職しておくことがおすすめです。
製造業でも取扱う製品をかえれば転職できる可能性がある
製造業から異業種へ転職するのは難しいけど、転職はしたいという人は、取り扱う製品を変えることで転職の可能性は上がります。
取り扱う製品は違っても、製造業という業種は同じなので、経験者として採用されやすくなるのです。
さらに製品が変わるため、自分の気持ちも切り替えられます。
製造業からの異業種転職におすすめの職種6選
製造業から異業種へ転職することは可能だと解説しました。
しかし中には、どのような職種を選べば良いのか、おすすめの職種は?など疑問に思っている人もいるでしょう。
漠然と転職活動をしても、具体的なイメージがなければよりよい転職はできません。
そこでまずは、製造業から異業種転職におすすめの職種を知っておきましょう。
営業職
営業職は必ずどの業界でもある職種で、未経験採用も多くあります。
製造業での高いコスト管理能力を活かして、営業として活躍が期待できます。
コミュニケーション能力は必要となりますが、個人営業などでは営業成績を上げ続ければ、高い収入を目指せるのもメリットです。
接客業
接客業は、飲食・アパレル・ホテルなどさまざまな業界で必要とされる職種です。
製造業では機械を相手に仕事をするため、対人業務に就きたいけどノルマ等のある営業はキツイという人は、接客業がおすすめです。
クレーム対応など辛い部分もありますが、人から直接感謝の言葉をもらえることが大きなやりがいに繋がっています。
事務
書類作成や来訪者の対応、電話応対・データ入力などの事務職は、未経験採用も行われており製造業からでも十分転職可能な職種です。
業務のほとんどがPC作業になりますが、いろいろな部署と関わるため、コミュニケーション能力も必要となります。
事務職と言っても一般事務・営業事務などさまざまな種類がありますが、未経験OKの求人を見つけることが大切です。
エンジニア
エンジニアは、今後も需要が見込まれる職種です。
未経験からエンジニアになる場合、専門的な勉強が必要となるため簡単ではありませんが、スキルや知識を身に着けていけばキャリアアップできるのがメリットです。
需要増加に伴い、未経験者を採用してしっかり教育していけるように制度が整っている会社も増えているので、チャレンジしやすくなってきています。
転職エージェント
転職エージェントのキャリアコンサルタントも、未経験者を採用しておすすめです。
転職エージェントでは、転職希望者に対して求人提案をはじめ、希望条件のヒアリング・スキルの棚卸・履歴書添削・面接練習などを行います。
キャリアコンサルタントの資格もあるので、それを取得して仕事幅を広げていけキャリアップもできる仕事です。
製造業での経験を活かして、製造業を目指す人にアドバイスできるのは、強みになるでしょう。
警備会社
警備会社で警備員として働くのもおすすめです。
警備会社は製造業に近い社風も多く、転職後も違和感なく働ける場合が多いでしょう。
警備会社では、年齢が上がっても採用されやすいため、転職しやすいですが、夜間業務などもあるため体力に自信のある人のほうが向いています。
製造業からの転職でおすすめの業界
製造業からの転職におすすめの職種に就いて解説しましたが、職種だけでなく業界も知っておくと、より転職先選びがスムーズになります。
営業に転職しようと思って、業界が違えばその業務内容や必要なスキル等も変わってきます。
自分がどのような業界で働きたいのか、それを明確にして転職イメージを具体的にしておきましょう。
IT業界
IT業界では、いろいろな職種で人材不足と言われており、特にプログラマーやエンジニアでは、慢性的な人手不足となっています。
IT業界と聞くと、難しそう・自分には無理と敬遠する人もいますが、今後も世の中のIT化はどんどん進んでいくため、衰退することがない業界でおすすめです。
不動産業界
製造業に限らず異業種転職者が多いのが、不動産業界です。
未経験者採用も積極的で、製造業から不動産業界の営業に転職する人は少なくありません。
さらに不動産業界は、扱う金額も大きいため高収入も目指しやすいのがメリットです。
ただ離職率が高いのも事実なので、体力や精神力に自信のある人のほうがおすすめです。
金融業界
金融業界は、貸し付けや金融商品販売などを行っています。
製造業からの転職では簡単ではありませんが、市場も大きく安定している業界です。
金融業界で働くためには、お金だけでなく経営など幅広い知識が必要にはなりますが、スキルや知識を身につければ長く働けるのが魅力です。
Web業界
IT業界と並び、WEB業界も今後需要が伸びる業界です。
WEBに関する職種は多く、WEBデザイナー・エンジニア・広告運用など、自分の適性に合わせて選べます。
その中でも広告運用は、未経験採用も積極的で、WEB広告業界も伸びているため長く働ける仕事となっています。
製造業から転職を成功させるコツ4選
製造業から転職を成功させるためには、そのコツをしっかり押さえておくことが大切です。
ただ闇雲に転職活動をしても、自分の思っていた転職ができないなど、早期離職に繋がってしまいます。
より自分を活かせる転職先を見つけられるように、ここで製造業から転職を成功させるコツを紹介します。
未経験転職をするなら転職理由はポジティブなものに
製造業から未経験転職を成功させるためには、転職理由をポジティブなものにするのがマストです。
転職の面接時に、つい前の職場や職種の悪口を言ってしまう人もいますが、それだと「また不満があるとすぐに辞めてしまうのでは?」とネガティブな印象を与えてしまいます。
そこで転職理由を「キャリアアップしたい」などポジティブなものに置き換えて、良い印象を与えられるようにしてください。
完全未経験で転職するなら20代の内に転職する
完全未経験で転職を目指すときは、20代のうちに転職するようにしてください。
先ほども解説しましたが、30代の転職では経験者を管理職やスペシャリストとして、迎え入れたいと考える企業がほとんどです。
しかし20代であればポテンシャル採用をしてもらえる可能性もあります。
年齢が若ければ若いほど完全未経験では有利になるため、なるべく早く行動を起こすことを意識してください。
仕事を辞めてから転職活動をしない
仕事を辞めてから落ち着いて転職活動をしたいと考える人もいますが、それでは収入が0になってしまい生活の不安から、転職に対して焦りが生まれて良い転職ができない可能性があります。
すぐに次が決まるというわけではなく、人によって3か月以上かかってしまうことも珍しくありません。
そうなると収入がなくなり、「どこでもいいから転職しよう」と思ってしまい、転職先を選ぶ基準もぶれてしまうでしょう。
それが結果的に早期離職に繋がってしまいます。
このような事態を避けるためにも、在職しながら転職活動をすると安心です。
転職サイト・エージェントに登録する
転職活動を進めるうえで、転職サイトやエージェントを活用するのはマストです。
転職サイトやエージェントでは、そこでしかないホワイト求人の紹介や、スキルや経験の棚卸しなど、転職に関するさまざまなサポートをしてくれます。
一人では不安な転職活動ですから、転職のプロを頼りながらスムーズな転職を目指しましょう。
製造業からの転職は行きたい業界を決めてから行動しよう
製造業からの転職でおすすめの職種を紹介しました。
製造業からでも自分の適性を見極めて、業界をきちんと決めてから行動を起こせば、成功率はグンと上がります。
闇雲に転職するのではなく、後悔がないようにしっかり準備して、より良い転職を目指してください。