転職活動で大事なことは、自分のことを企業に知ってもらうことです。
そのためには、自分が自分をよく知っている必要があります。自分のことがわかっていないのに、人に説明をすることはできませんよね。
新卒の就職活動で自己分析をした人も多いと思いますが、転職をするときにも自己分析は欠かせません。
今回はなぜ自己分析が大切なのか、どうすれば効果的な自己分析ができるのか、について解説します。
目次
第二新卒の転職で次失敗しないためには自己分析が大切!
新卒の就職活動のときに多くの人が自己分析をしたと思いますが、転職するときこそ、自己分析に力を入れてほしいです。
「自己分析なんて、本当に意味があるの?」と思うかもしれませんが、あなたに合う企業や仕事を見つけるためには、自分自身を見つめなおすことにとても大きな意味があります。
第二新卒は新卒の時と違い、社会人経験があります。そのため、仕事に対する自分の課題や、気持ちを関連させて自己分析することができます。
「どのような仕事をして、どんなことを学んだのか」「働いてみて、どんな仕事をしたいと思ったか」など、社会に出たからこそ気づいたこと、わかったことがたくさんあるはずです。
働く前と後では、考え方が変わっていることもあるかもしれません。
この気づきが転職活動においてはとても重要です。
「できること」「やりたいこと」を自己分析で理解することができれば、「どんな企業・職種をえらぶべきか」を整理することできます。
自分と向き合うことで転職活動の軸が明確になるため、会社・職種のミスマッチを防ぐことにつながるのです。
せっかく転職したのに、「こんなはずじゃなかった」と後悔することにならないように、転職のときこそ自分と向き合うことを大切にしてください。
自分と向き合って、自分の望みや叶えたいことを知ることが、転職を成功させるためのポイントです。
自己分析を効果的に行うのは難しい?
自己分析をやってみたものの「いまいちよくわからない」という人は意外と多いのではないでしょうか。
第二新卒となると、新卒のときとは違って周りになかなか相談しづらい、ということも重なり、一人で考えすぎてしまうことがあります。
悶々と出口のない迷路に迷い込んでしまい、考えれば考えるほどわからなくなったり、自分の短所はたくさんでてくるけど長所は全く浮かばない、なんてことも。
自己分析をはじめると、どうしてもこのような状況に陥りやすいことは事実です。
そのため「自己分析を効果的に行うことは難しい」と考えている人も少なくないです。
しかし、コツを掴めば迷路から抜け出すことはとても簡単です。
次の章ではそのコツと、やり方についてご紹介します。
役立つ自己分析のコツ・やり方を紹介
それでは、第二新卒で転職する場合の自己分析のやり方をご紹介します。
どうやって自己分析をしたらいいのかわからなくて迷っている方は参考にしてみてください。
第二新卒の場合、仕事に関連させて行うのが自己分析のコツです。
やり方のポイントは3つ。
① 前職、または現在の仕事の退職理由・転職理由 から考える
まずは、なぜ転職・退職をしようと思ったのか?について考えてみましょう。書き出しがネガティブな内容でも構いません。どんどん書き出すことが大切です。
そして、書き出した内容を深堀していきましょう。ポイントは、つねに「なぜ?」「本当に?」と問いかけることです。
「この職場に嫌気がさした」という理由でも、「なぜそう思うのか?そう思う原因は?」と考えてみてください。
「人間関係が嫌」という理由であれば、風通しがよくコミュニケーションが活発な職場を求めているのかもしれません。
「残業が多すぎる」という場合は、「なぜ残業が多いことが嫌なのか?」を考えてみると、自分がどんな働き方を望んでいるのかがわかり、どんな職場を選べばいいのかが見えてきます。
大切なのはとにかく深堀することです。転職や退職の理由の裏には、必ず自分が叶えたいことが隠れています。
「今の職場はこうだから、こんな職場に転職して、こういう風に働きたい」という思いが見えてきます。
② 仕事をする上で重視していること・大切にしている価値観を書き出す
これを考えることで会社が求める人物像や、仕事に対する姿勢に自分を照らし合わせて判断することができるようになります。
求人票によくある「求める人物像」や、会社の特徴・企業情報の社風などを見ても、どこかピンとこないことがありますよね。
それは、自分の中でどんなことを重要視しているかが明確になっていないからです。
頭の中でなんとなくイメージができていても、大切なのはそれを言葉にしてみることです。
そうすることで、イメージがクリアになり、より具体的にイメージすることができるようになります。
仕事をする中でどんなことを大切にしていたのか、どんな気持ちで仕事に臨んでいたのかを考えてみましょう。
「コミュニケーションを大切にしていた」「常に優先順位を考え、臨機応変な対応ができるように心がけていた」など、それぞれの思いがあると思います。
あなたの思いに共通する企業や仕事を探すことで、ミスマッチを防ぐことにつながります。
③ 実際に働いてみてわかった自分の強みや特徴を考える
それがわかったら苦労しない!と思うかもしれませんが、実際に働いてみて、「この仕事楽しいな」や、「これをしている瞬間が楽しかった」「充実していた」ということを思い出してみてください。
その仕事や作業をしていたときの自分の感情に注目して、「楽しい」や「ワクワクする」という気持ちになる仕事を考えてみましょう。
また逆に、こんな気持ちになったからこの仕事はしたくない、という考え方もOKです。
そうすることで選択肢を絞ることができるので、両方の面から考えてみるのもいいでしょう。
他にも、やりたくないことから分析するのも1つのポイントです。
例えば、「飛び込みの営業はやりたくない」という人は、それならルート営業はどうだろう?と、営業の中でも細かく仕事内容を確認していくと、職種を絞ることができます。
とにかく自分の願望や、転職して叶えたいことを仕事と関連して考えることが、第二新卒の自己分析では重要です。
自己分析におすすめのツール・サイト
自分で自己分析するのは難しそう、あんまり時間がない、という方には簡単にできる診断サイトやツールがおすすめです。
自己分析というと少し身構えてしまう方もいるかもしれませんが、診断サイトなら気軽に自己分析ができます。
リクナビNEXTの「グッドポイント診断」
ビジネスパーソンが持つ強みを18種類に分類し、自分に当てはまる5つを見つけることができる診断です。診断結果はなんと8568通りもあります!
自分ではまだ気づいていない強みを見つけることができたり、わかっていた強みに自信を持つことができたりと、新な発見ができる診断サイトです。
診断には会員登録(無料)が必要です。
https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/3525/
Re就活の適職診断
仕事の強み・適職を9つのタイプに分類した診断です。
仕事で活かせる強みや、向いている仕事、向いていない仕事などを診断してくれます。
また、自分の行動特性も分析してくれます。こちらも診断には登録が必要です(無料)。
https://re-katsu.jp/career/enia/
才能診断ツール「ストレングスファインダー」
少し前から話題になっている、自分の才能(強味)を診断することができるストレングスファインダー。
本屋さんなどで見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
才能を34の資質に分類し、最も特徴的な5つを診断することができます(別途料金を支払えばすべての順位を知ることが可能です)。
この診断では、自分の資質を知ることで、どんなことにモチベーションを感じたり、どんな働き方が向いているのか、どんな環境が自分に合っているのか、を知ることができます。
ストレングスファインダーを受ける方法としては、①書籍を購入して専用のアクセスコードで診断を受ける、②公式HPから直接診断を受ける、③スマホアプリを使用して診断を受ける、の3つの方法があります。
ちなみに、ストレングスファインダーは受けるのに約2000円がかかる有料の診断です。
詳しい情報が知りたい方は、上記URLの「各種お申込み」から確認してみてください。
https://heart-lab.jp/strengthsfinder/
自己分析をする上で大切なこと
自己分析をしっかり行うことが転職にとって重要であることをお伝えしてきましたが、一人で考えすぎることは避けましょう。
客観的な意見をもらえそうな誰かに相談することも、自己分析をするうえでは大切です。
私たち日本人は、どうしても自分については厳しくなりがちです。
自分の長所についてなかなか自覚できなかったり、退職理由がネガティブな面でしか考えられなかったりと、自分で自分を追い込み、傷つけてしまうこともあります。
自己分析特有の「よくわからない」「良いところがみつからない」というループに陥って、自己嫌悪で悩む前に、周りに相談するようにしましょう。
人に話して悩みを言語化することで、見えてくることもあります。
また、一人で考えすぎると主観的な意見になってしまうため、客観的な意見を取り入れるという意味でも、周りに協力を求めるのがいいでしょう。
自己分析の注意点
自己分析をやり始めると、どうしても目的を見失いがちです。
いろんな診断に手を出したり、自分探しになってしまったりします。
あちこち手を出して、結局よくわからなくなってしまった、なんて結果にならないためには注意が必要です。
自己分析の目的は、「転職して叶えたいこと」「自分が求める働き方」「転職して活かせること」、これらの転職活動の軸を見つけることです。
重要なのは、将来どのように仕事をしていきたいか仕事と関連させた上で自分自身を見つめなおすこと。
ツールや方法に惑わされず、自分と向き合うことを頭においておきましょう。