ゲームに関する仕事の中でも高い人気を誇っているのが、「プロゲーマー」です。
プロゲーマーとは、ゲームの大会で賞金を稼ぐ職業を指すのですが、「プロゲーマーになるにはどうすれば良いのだろう?」と気になっている方は多いのではないでしょうか?
この記事ではプロゲーマーになる方法について解説します。
世界的に知名度の高いゲームや、プロゲーマーを目指しやすい仕事もご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
プロゲーマーになるには?
プロゲーマーになるには、特別な資格や学歴は必要ありません。
ゲームの大会で優秀な成績を残せるほどのゲームスキルを身に付けていてば、プロゲーマーになることは可能です。
具体的にプロゲーマーになる方法を3つのステップに分けてご紹介します。
①ゲームのスキルを磨く
プロゲーマーになるには、まずゲームのスキルを徹底的に磨くことが大切です。
大会での賞金が主な収入源となるため、大会で優秀な成績を残せるほどのスキルが必要となります。
そしてスキルを磨くゲームは、1つに絞ることをおすすめします。
一点集中でゲームのスキルを磨かなくては大会で優秀な成績を残すことは難しいです。
そしてeスポーツで大会が開催されているゲームを選択するようにしてください。
eスポーツとして大会が開催されていないゲームでは、プロゲーマーとして生計を立てることは難しいです。
②大会に出場して成績を残す
ゲームのスキルを磨くと、大会に出場して優秀な成績を残す必要があります。
初心者でも参加できる大会は多く開催されているため、どんどん出場して経験を積むことが大切です。
特に初めは「JCG」が開催している大会に参加することをおすすめします。
JCGでは、基本的に誰でも参加できるオンライン中心のeスポーツ大会を開催しています。
経験の浅い方や、優勝経験のない方が参加していることが多いため、成績を残す場としては最適です。
③プロチームに所属する
大会で優秀な成績を残すと、プロチームからスカウトされることがあります。
プロチームに所属することでプロゲーマーとしての地位が一気に高まります。
さらにプロチームは「大会で勝つ」ということを目的に練習しているため、レベルの高い環境に身を置くことができます。
しかし、プロチームにスカウトされることは簡単ではありません。
大会で優秀な成績を残す他に、SNSやゲーム業界での人気・知名度が高いことも重要視されます。
プロチームに所属することができれば、プロゲーマーとして生計を立てられるようになります。
自分でチームを作る
プロゲーマーになる方法として一般的なのが、プロチームにスカウトされることです。
しかし、自分でチームを作る選択肢もあります。
自分でプロゲーマーのチームを作って大会で優秀な成績を残すことができれば、スポンサーと契約できます。
スポンサーと契約できれば、プロチームに所属していなくてもプロゲーマーとして生計を立てられるようになります。
そしてチームとしてスポンサーとして契約を結ぶことで、プロチームという扱いになるでしょう。
個人のプロゲーマーとしてスポンサーを契約を結ぶことは難しいですが、チームになることで契約は結びやすくなります。
プロライセンスを取得する
プロゲーマーになるための必須条件ではありませんが、「日本eスポーツ連合」が発行するプロライセンスを取得している方は多いです。
その理由はプロライセンスを取得していなければ、満額の賞金を受け取れない可能性があるからです。
プロライセンスを取得していることで「景品」として賞金を受け取るのではなく、「報酬」として賞金を受け取れるようになります。
景品扱いされる場合は上限が「10万円」と決められています。
そのためプロゲーマーとしてトップクラスの年収を稼ぎたい場合は、プロライセンスを取得しておくと良いでしょう。
プロゲーマーとして活躍するなら持っておきたいスキル
プロゲーマーとして活躍するには資格は必要ありませんが、トップランカーになるためには下記のスキルを保有しておきたいところです。
- 分析力
- 戦略立案力
- マネジメント力
- 忍耐力
以下で詳しく解説していきます。
分析力
ゲームはただプレイすればいいわけではなく、敵の動きを分析して次にどう動くかまで観察から情報を得ることが重要です。
相手の動きだけではなく戦闘を行っているエリアの地形から、情報を収集して結論を出すだけの能力が必要になります。
分析力を高めるためには、周囲をきちんと見渡す視野の広さも必要になります。
自分のプレイにだけ集中することなく、常に周りに気を配るようにしましょう。
戦略立案力
分析した内容から戦略を立てる力も必要になります。
相手の行動を予測したうえで、自分たちのできる戦略を立てることで、勝利につながっていきます。
ただやみくもに戦うのではなく、戦略に基づいて戦うことでフィードバックもしやすくなります。
戦略を立てられないチームは勝ちあがることが非常に難しいですから、注意が必要です。
マネジメント力
プロゲーマーはマネジメント能力も必要になります。
チーム単位で動くことになることが多いので、練習するタイミングを調整したり、集まる時間を打ち合わせる必要もあります。
また備品の管理など、団体で動くときに必要になるものをきちんと把握しておく能力も必要になります。
ゲームと言ってもプロとして活躍するには、社会人と同等のスキルが必要になります。
忍耐力
勝つまでにゲームをきちんと練習するという忍耐力も必要になります。
忍耐力がないと挫折してしまうこともありますから、プロになるまでの長い道のりを進むには向いていません。
好きなことに没頭できる人は、忍耐と思わないこともああるでしょう。
我慢強さもゲーマーには必要なスキルですので、把握しておきましょう。
プロゲーマーとして生きていくために把握すべきポイント
最近ではeスポーツとして部活動も作られているほど、ゲーム業界が盛り上がってきています。
実際にゲーマーとして活躍している人もいる中で、プロとして生き抜いていくためには、ある程度の覚悟が必要でうs。
ゲーマーとしていきていくために、下記のポイントは把握しておくことをおすすめします。
- 大会で名前を売らないとスポンサーがつかない
- スポーツ選手と同じなので常に実力と成績を求められる
- 収入源はゲーム大会だけではない
以下で詳しく解説していきます。
大会で名前を売らないとスポンサーがつかない
プロゲーマーとして活躍して稼いでいくには、まず大会で目立った成績を残す必要があります。
ゲーマーとして活躍している人のほとんどが、企業の広告宣伝を兼ねてユニフォームにロゴを載せてプレイすることが求められます。
活動や収入源を支援してくれるスポンサーがつかないと、ゲーマーだけで生計を立てることは難しいです。
大きな大会で目立った成績を残すまでになるには時間を要しますので、すぐにスター街道を突っ走れるわけではありませんので注意が必要です。
スポーツ選手と同じなので常に実力と成績を求められる
企業とスポンサー契約を結んで収入を得るということは、サッカー選手などのスポーツ選手と同様に扱われることになります。
そのため常に実力と成績を求められます。
実績に陰りが見えてくると、スポンサーはもっと成績を残している選手に対して契約するように依頼しますので、最終的にはスポンサー0になってしまうこともあり得るのです。
常に練習を重ねて契約を維持できるようにしないと、成績が落ちてしまったときの収入保障が無くなってしまいます。
収入源はゲーム大会だけではない
プロゲーマーの収入源はゲーム大会での賞金やスポンサー契約だけではありません。
ゲームをプレイしている人の中には、上手い人のスタイルを真似して強くなりたいと考える人も多いです。
プレイしている画面を録画して配信することで、チャンネル登録者数を増やすこと可能です。
YouTubeだけではなく配信ツールを活用することで、ファンを増やすことも可能です。
恒常的にゲームを投稿すれば、広告収入で一定の金額をもらうこともできるのです。
世界的に知名度の高いゲームとは?
プロゲーマーとして高い年収を稼ぐためには、世界的に知名度の高いゲームのスキルを磨くことが大切です。
そこで世界的に知名度の高いゲームを3つご紹介します。
ただし知名度が高くなればなるほど、優秀な成績を残すことが難しくなるためあくまで参考程度にしてみてください。
Apex Legends
Apex Legendsは、2019年に配信を開始したバトルロイヤルシューターゲームです。
無料で本格的なFPSをプレイできることから、多くのプレイヤーの心を掴み、一気に知名度を高めています。
配信されて間もないため、eスポーツとしての大会はまだ開催されていません。
ただし、配信が開始されてから人気が衰えることなく、知名度がどんどん高まっていることから、プロゲーマーの世界では高い注目を集めています。
フォートナイト
フォートナイトは、2017年に配信を開始したバトルロイヤルシューターゲームです。
無料で本格的なFPSをプレイできる上に、従来のFPSとは少し違ったゲーム設定になっています。
フォートナイトでは「建築物」を設置できる設定になっていて、プレイヤーからの人気を獲得しました。
eスポーツの中では最も高い賞金「10億6,500万円」で大会が開催されています。
そして開発元の「Epic Games」がフォートナイトの大会賞金額に、100億円を用意すると発表しています。
League of Legends
League of Legendsは2009年(日本では2017年)に配信を開始したMOBAです。
MOBAとは「マルチプレイヤー・オンライン・バトル・アリーナ」と言われる戦略性の高いゲームジャンルを指します。
League of Legendsは世界で最もプレイヤー数を誇るPCゲームとして高い知名度を誇り、世界大会では数千万人ものファンが視聴しています。
League of Legendsの大会では約2億円〜3億円の賞金が用意されています。
社会人からプロゲーマーになることは可能
プロゲーマーは社会人からでも目指すことができます。
特別な資格や学歴は必要とせず、ゲームスキルさえあればプロゲーマーを目指せます。
しかし、プロゲーマーとして生計を立てられるまでは相当な時間と努力が必要になるため、初めは「兼業ゲーマー」として経験を積むことになるでしょう。
実際にeスポーツの大会に出ている方でも、ゲームだけに専念できている方は少ないです。
プロゲーマーは社会人からでも目指すことができるのですが、大会で優秀な成績を残せるまでは別の仕事で生活費を補う必要があります。
プロゲーマーが難しいと感じたらゲーム実況者の道もある
プロゲーマーを目指したとしても、それぞれ適性がありますからうまくなれるとは限りません。
プロゲーマーになるのが難しいと感じたら、ゲーム配信者になるという道もあるのです。
実況者はゲームをある程度クリアできる実力と、視聴者を楽しませる企画力が必要になります。
もちろんしゃべりも重要です。
人気が出始めてからある程度たつと固定のファンができるようになります。
実際に15年近くも実況者として活躍している古参の実況者もいるくらいです。
動画の編集に時間はかかるものの、今の仕事と両立しながら活動できる可能性もあります。
社会人からプロゲーマーを目指すためには転職が大切
社会人からプロゲーマーになるには、両立しやすい仕事に転職することをおすすめします。
プロゲーマーとしてゲームに費やす時間が多ければ多いほど、プロゲーマーとして生計を立てられるようになる可能性が高まります。
そのため残業の少ない仕事に転職することが大切です。
そこで社会人からプロゲーマーを目指すうえでおすすめの仕事を2つご紹介します。
プロゲーマーを目指している社会人の方は、参考にしてみてください。
工場作業員
工場作業員は、「ライン作業・ピッキング」など工場内で作業を行う仕事です。
業務内容は多岐に渡りますが、基本的にルーティンワークになるため自分から何か考えて行動することはありません。
さらに工場作業員は、1日の作業量は決められているためトラブルなどがなければ定時に帰られます。
そのため仕事が終わってからゲームの練習に時間を費やせます。
平均年収は「250万円〜300万円」と少ないかもしれませんが、プロゲーマーを目指す環境は整っています。
警備員
警備員はビルや施設で警備を行う仕事です。
建物内を循環しながら、トラブルなどに遭遇した場合は連絡・対応します。
警備員も工場作業員同様に、トラブルがない限り残業をすることがありません。
さらに警備員の休日はシフト制や交代制が用いられています。
そのためeスポーツの大会がある日程に休みを取ることができます。
警備員の転職難易度は低いため、スムーズに転職を成功させられる可能性が高いです。
転職を成功させるためには「転職エージェント」を活用しよう
プロゲーマーになるために転職する場合は、転職エージェントを活用することをおすすめします。
転職エージェントとは、無料で転職に関することを幅広くサポートしてくれるサービスです。
求人紹介から面接対策まで転職に関することを幅広くサポートしてくれて、転職者に対して担当のキャリアアドバイザー(転職のプロ)が1人付きます。
そのため転職経験がない方でも、安心した状態で転職活動を進められます。
さらにキャリアアドバイザーからの紹介でしか応募できない「非公開求人」にも応募できるため、選択肢が広がります。
しかし、転職エージェントのサービスは数多くの企業が提供しているため、悩まれることが多いです。
どの転職エージェントを利用しようか悩んだ場合は、下記の転職エージェントを参考にしてみてください。
転職エージェントは併用しても問題ないため、気になるものがあれば登録してみてください。
プロゲーマーは社会人からでも目指すことができる
この記事ではプロゲーマーになる方法をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
プロゲーマーは特別な資格や学歴は必要としない職業で、ゲームスキルさえあれば目指すことが可能です。
まずは1つのゲームのスキルを徹底的に磨くことが大切です。そして大会で優秀な成績を残せるようになると、プロゲーマーとして生計を立てられるようになります。
プロゲーマーになるにはゲームの練習に多くの時間を費やすことが大切になるため、残業の少ない仕事に転職することをおすすめします。
上記でお伝えした転職エージェントを参考にして、プロゲーマーを目指すやすい仕事への転職を成功させましょう。