仕事のミスは誰にだって起こるもの。
そんなことは分かっていても、ありえないミスを連発すると、この世の終わりのような気持ちになります。
- 会社を辞めた方がいいのだろうか…
- 周りに迷惑しかかけていない
- ミスをしない自信がない!
このように、ネガティブすぎるほどネガティブに捉えてしまい、自分に自信をなくして自暴自棄に陥ってしまう人もいるようです。
そこで今回は、「ミスを連発してしまったときの対処法」と「しくじった自分のメンタルを維持する方法」について解説していきます。
ミスが続いてしまうのはあなたのせいじゃなく、仕事や会社に原因があるのかもしれません。詳しく追求してみましょう。
目次
仕事でありえないミスを連発するとメンタルにくる
自分が仕事に向いていないんじゃないかと不安になる
筆者にも経験がありますが、ありえないミスを連発すると思考回路がショートします。
半泣き状態になりながら先輩に相談し、フォローしてもらっていました。
そんなときは毎回、「私、この仕事向いてないなぁ…」と考えていたのを思い出します。
周りができていて自分だけができないと、
- 自分はこの仕事に向いていない
- このままじゃ成長できない
- 退職した方がいいかも
という考えが頭の中をぐるぐる周ります。同じミスをしないように気をつけても、次は違う仕事でミスをする。
30分前にタイムスリップして、「それ間違っているよ!」と自分に教えてあげたい…。そんな気持ちでした。
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上司から見限られてしまったかもしれない
ミスをすると上司に一部始終を報告しなくてはなりません。
自分の評価を落とすようなこと、本当は言いたくないですよね。
みんなの前で叱責されるのも恥ずかしいですし、大きな仕事も任せてもらえなくなります。
怒ってくれる上司ならまだいい方で、何も言わない上司の方が意外と怖いです。
「仕事を振られない」「評価を下げられる」、というような結果が待っているかもしれません。
今後の昇進に関わるかもしれない
大きなミスを犯してしまうと、部長クラスや役員クラスにまで報告されてしまうケースがあります。
そうなると、あなたには「ありえないミスをした社員」というレッテルが貼られてしまい、出世が難しくなるでしょう。
犯してしまったミスを挽回するには、
- 迅速な謝罪
- 原因を正確に把握すること
- 徹底した再発防止
この3点でリカバリーしましょう。
そして同じミスを繰り返さないよう、慎重に仕事を進めて下さい。
ミスをしたら原因を追究することも大事
先述したとおり、ミスをしたら素直に謝ることが第一。
そして「原因の追求」と「再発防止」を徹底することが大切です。具体的な方法を説明します。
ミスまでの過程をテキスト化して確認する
ありえないミスを犯すと、落ち込みすぎて何も考えられません。
しかしミス防止の対策を取らないと、また同じことが起こります。
そこでオススメなのが、ミスをするまでの過程を洗い出すことです。
例えば、ファックスの宛先ミスをして、見積もりを顧客の競合他社に送ってしまったとします。
ミスが起こるまでの経緯をすべて文字にしてみましょう。
- ファックス番号の登録をしていたので宛名を選択してスタートボタンを押した。
- 「田中商事株式会社」に送付する見積もりが「中田商事株式会社」に送付されていた。
- 「た行」と「な行」が隣り合わせのためのうっかりミスだった。
- 翌日、中田商事から電話が入り送付ミスが判明。
この場合は、宛名を押した後にもう一度社名を確認すべきで、送付した後に田中商事に連絡を入れるべきでした。
万が一、中田商事から送付先ミスの連絡が入らなければ、情報が漏れただけでは済まず、送るべき田中商事に見積もりが送られないまま終わっていたでしょう。
このようにテキスト化すると、「宛名を押した後にもう一度見直し」「ファックスの後は電話で着確認をする」という対策が行えます。
上司に改善方法を確認してみる
ミスを防止する改善案を考えたら、実行する前に上司に確認してもらいましょう。
自分だけでは見落としがあるかもしれません。
上司に確認してもらうことで、再発防止はもちろん、「ミスをしたけどしっかりと対応策を考えている」と評価されます。
同僚に相談してみる
同じ仕事をしている同僚に相談してみるのも手です。同僚だと同じような失敗経験があるかもしれません。
ミスをしないためにどんな注意を払っているのか、自分と同じようなミスをした経験があるのかを尋ねてみましょう。
仕事は慣れていくうちに自己流になっていることが多く、必要な手間を省いていたり、逆に余計な仕事をしていたりということがあるものです。
周りのやり方を聞くことで、物事を違った角度からみることができ勉強にもなります。
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仕事でありえないミスを連発した時のメンタル維持法
次に、ミスを連発してしまったときにメンタルを維持させる方法について考えてみましょう。
ありえないミスはないと気を引き締める
まずは、「実際に起こってしまったことはどうにもならない」と自覚することが大切です。
そして、なぜミスをしてしまったのかを振り返りましょう。
ミスの原因は、集中力不足や過信から来るものが多いと言われています。
仕事に慣れてくれると、いつもやっていることだからと油断して、チェックを怠ってしまうのです。
気持ちが散乱しているときは重要な仕事をせず、簡単な書類整理やデスク周りの整理をして集中できるまで待ちましょう。
ミスをくよくよ考えずに今後どう生かすかを考える
ミスをした日は、帰宅したあともミスのことで頭がいっぱいです。
「もう辞めるしかない」「私のこと、みんなダメだと思ってる」と、ネガティブなことばかり考えます。
ここで言いたいのは、「あなたのミスをずっと考えている人はいない」ということです。
ミスしたことを考えて落ち込んでいるのはあなただけで、他の人は自分の仕事のことを考えています。
あなたがミスをしたことを忘れている人だっているでしょう。
ミスのことばかりを考えすぎてしまうと仕事に集中できず、また違うミスをする可能性もあります。
原因を追求して改善できたら、ミスしたことを忘れて新しい仕事に集中して下さい。
開き直ってリフレッシュする
最後の手段は、「ミスなんて誰でもするもの!」「ミスがいやなら全部機械でやれ!」と開き直りましょう。
散在して気分をあげる
いやなことを忘れるには、他のことに気持ちを向けてテンションを上げることです。
汗をかいたり、音楽を大音量で聴いたりするのもオススメです。
友達と思いっきり遊ぶ
仕事が人生のすべてじゃありません。
友達と飲みに行ったり、旅行に行ったりしてプライベートを楽しみましょう。
世界を広くみることで、「自分のミスなんて世の中の小さな出来事」くらいに思えて、気持ちが前向きになります。
ミスの原因を把握して対応法をメモしてスキルアップ
ミスは誰にでも起こるものですが、「できる人」はミスをした後の対処を怠りません。
原因を把握し部内で共有、同じことが繰り返されないようメモにして、習慣づくまで毎日メモを確認します。
小さなミスで大きなミスを防ぐことができたと思えば、そんなに落ち込むことはありませんよ。
同じミスを犯さないよう注意して、スキルアップしていきましょう。
仕事でのミスが続いた時はリカバリーも重要
仕事でのミスが続いてしまうと、どうしても後にずるずる引きずってしまうこともあります。
ミスが続いた時こそリカバリーをきちんと取っておくことが重要になります。
実はミスを連続してしたとしても、きちんとリカバリーが取れていれば皆さんの評価が逆に上がる可能性もあるのです。
以下でリカバリーの方法を紹介していきます。
ミスを取り返すために熱心に解決に取り組む
ミスをしてしまったからといってやる気をなくすのではなく、ミスを取り返すための解決策への取り組みが重要になります。
人に任せるのではなく、自分から動いて解決に取り組むことが重要です。
万が一上司に解決方法のアドバイスを受ける時でも、きちんと自分で考えて提案してから、対応することが重要になります。
誰かに解決のために尽力してもらったのであれば、後日きちんとお礼をすることで、関係性を維持できます。
ミスをずっと引きずって落ち込まない
ミスを連続してしまうと、誰しも落ち込んでしまうものです。
確かに落ち込んでいるときは誰かが心配してくれるので、落ち込んだ気分を回復する野にはちょうどいいですよね。
しかしミスをずっと引きずって、常にめそめそしていると、周囲からうざがられてしまうこともあるのです。
ミスをして周囲に慰めてもらってからは、きちんと立ち直るためにリフレッシュをしましょう。
周囲からもオンオフがはっきりしている人と認識してもらえますから、社会人としての株は上がる可能性があります。
過去のことにとらわれすぎないで、きちんと前を向く姿勢を見せておくことが大切です。
ミスはすべて自分の責任である姿勢はつらぬく
ミスが発生する要因には様々な人が絡んでしまうのは、仕方がありません。
しかしミスの原因の大部分が他人にああることをアピールするのは、やめましょう。
ミスを他人のせいにしてしまうことで、「自分は悪くない」と周囲に漏らしているのと同じことになります。
周囲からしたら「あの人はミスに対して真剣に取り組む気ないな」と思われてしまい、あなたの信頼性が下がってしまう原因になります。
ミスが起きてしまったら、きちんと自責思考において、明らかに誰かが悪い場合でも自分が責任を取るくらいの心積もりでいることをおすすめします。
注意!ミスが続く裏にはメンタル面の不調もある
- どんなに気をつけてもミスを繰り返す
- ミスが怖くて仕事中に変な汗をかく
- 誰かに追いかけられている気持ちになる
そんな人は精神的に追い詰められて、うつ病の手前、もしくはうつ病になってしまった恐れがあります。
上司に作業量について相談してみる
自分のキャパシティを大幅に超える仕事量、プレッシャーが大きすぎる仕事が、精神的な負担になっている可能性があります。
今すぐに上司に相談して、作業量を調整してもらいましょう。
「みんな忙しいから自分だけ仕事を減らす訳にいかない」
「周りに迷惑をかけてしまう」
という気持ちもあるかもしれません。
しかしあなたの健康は何にも変えられない大切なものです。
まずは精神面を整えることを最優先しましょう。
普段の生活を見直してみる
最近、夜更かしや生活習慣の乱れはありませんか?
実はメンタル面の不調は、生活習慣の乱れからくることもあるのです。
特に在宅勤務をずっと続けていると、太陽光に当たる機会が少なくなりますよね。
太陽光は体の調子を整えるスイッチと言っても過言ではなく、適度に毎日日光を浴びていないと、体調を大きく崩す原因になってしまうんです。
また適度な運動も、メンタルの調子の維持には重要です。
適度な運動や外出は気軽にできるメンタル回復の方法の一つですから、ぜひ積極的に取り入れてみてください。
カウンセリングを利用してみる
感情の起伏が激しいときや、休日も落ち込んで外に出られないときは、カウンセリングを利用してみるのもオススメです。
「うつ病かも」と怖がらず、友達に相談するくらいの気持ちで利用してみて下さい。
何もなければ安心できますし、精神疾患だと判断された場合でも、初期なら短期間で治療できる可能性があります。
ミスが続く場合は職場があなたに合っていないことも
何年も働いているのにミスが続く人は、今の仕事が合っていないのが原因かもしれません。
職場の環境に問題がないか、今一度よく考えてみましょう。
職場環境に問題がある
仕事が忙しすぎる、人が足りない、スピード感についていけない、こんな状況で働いているとミスが防げません。
もっと落ち着いた職場に移ることを考えましょう。
誰にでも「できること」「できないこと」は存在します。
たまたま今の職場が「できない職場」だったというだけで、あなたの仕事のやり方に問題がある訳ではないんです。
人間関係に問題がある
職場にパワハラやいじめはありませんか?
自分は被害にあっていなかったとしても、「いつか自分がいじめの標的にされるかも」と考えるだけでストレスになり、ミスにつながります。
とくに女性だけの職場、社員数が少ない職場は閉鎖的で、人間関係がこじれやすいです。
またブラック企業の場合、「辞めたいっていうと怒られる」という恐怖から、退職を伝えられない人もいます。
自分の職場環境を振り返って、「続けると病気になるかも」と思ったら、すぐに転職を検討しましょう。
ミスを誘発しない職場に転職するのも一つの手
「自分が得意と思っていたことが実はそうじゃなかった」ということもよくある話です。
同じ失敗を繰り返すのは、あなたの性格と仕事内容の不一致によるもの。
数字のミスが多いなら、サービス業や接客に向いています。
いつまでも改善しないミスに落ち込むより、自分が活躍できる場所を探しましょう。
自分に合った職場を選ぶときにおすすめの転職エージェント
ミスを連連発する原因には、自分の特性に職場があっていない可能性があります。
自分に合った職場を選ぶときには、下記の転職エージェントを利用してみる事をおすすめします。
以下ではおすすめの転職エージェントを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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ありえないミスを連発しても落ち込まずに冷静に対処しよう
仕事をしていればミスは起こります。人間ですから。
しかし落ち込んでいるだけでは何の解決にもならないので、原因を追求して同じミスをしないよう集中して仕事を行いましょう。
ミスをすることで、自分を成長させることもできます。
チャンスだと思って、後悔ばかりせずに前向きに考えてスキルアップして下さい。
美味しいものを食べて、友達とたくさん笑って、ぐっすり寝る。そうすると嫌なことの大半は忘れてしまいますよ。
「今この世界には、私より大きなミスをして落ち込んでいる人が大勢いる」と想像してみるのもいいかもしれません。
ミスをするのはあなた一人ではありませんから。