会社では従業員1人1人に見合った仕事が割り振られます。
その割り振られた仕事を期限までに終わらせるように働くのですが、「仕事量が多くて終わらない」「仕事量が多すぎて、残業ばかり」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
この記事では仕事量が多いことで生じる悪影響と仕事量が多いときの対処法について解説します。
仕事量が多くなる原因などもご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
仕事量が多いことに悩んでいる方は多い
会社に勤務している会社員は、仕事量が多いことに悩んでいるケースが多いです。
Wrike株式会社が2019年に実施したアンケートによると、会社員が感じるストレスの原因の第1位は「仕事量が多すぎる」という結果になりました。
ストレスの原因として考えられる「パワハラ」は第3位という結果になり、現代では仕事量がストレスの原因になっていることが多いです。
少子高齢化などの問題により、人手不足を抱えている企業が増えていることが、1人あたりの仕事量が多くなっていると理由として考えられます。
仕事量が多いことで生じる悪影響とは?
仕事量が多いと感じながらも、我慢をして働いている方は多いと思います。
しかし、仕事量が多いことでさまざまな悪影響が生じます。
仕事量が多いことで生じる悪影響をいくつかご紹介するので、我慢して働いている方は参考にしてみてください。
成果を上げにくい環境になる
仕事量が多いということは、1つの仕事に対する集中力が低くなります。
例えば、1時間で1つの仕事をする場合と1時間で3つの仕事をする場合では、どちらの方が高い集中力を持って取り組めるでしょうか?
ほとんどの方が、1時間で1つの仕事をする場合と答えると思います。
仕事量が多いことで1つの仕事に対する集中力が低くなってしまい、成果を上げにくい環境になってしまいます。
社会人にとって成果を上げにくい環境で働くことは、悪影響だと考えられます。
プライベートが充実しない
社会人として高いモチベーションを維持するには、プライベートを充実させる必要がありますが、仕事量が多いとプライベートが充実しません。
その理由は簡単で、仕事量が多いことで残業時間や休日出勤の回数が増えてしまうからです。
また、仕事の疲れから、休日などは睡眠に時間を使ってしまい、プライベートが充実しないことも考えられます。
プライベートが充実しないことで、高いモチベーションを維持することができずに、求めている成果を上げられないという悪影響が及ぶ可能性があります。
体調を壊してしまう可能性がある
上記でお伝えした通り、仕事量が多いと残業時間や休日出勤の回数が増えてしまいます。
残業時間や休日出勤の回数が増えるということは、働いている時間が増えていることになり、体調を崩してしまう可能性が高くなります。
体調を崩してしまうと、ベストコンディションで仕事に取り組めないだけではなく、長期間の休暇が必要になることも考えられます。
また、身体的な影響だけではなく、心が良い状態を保てなくなる可能性があります。
仕事量が多いことは、心身ともに悪影響を及ぼします。
仕事ができない社会人だと思われる
仕事量が多いことで、自分の評価やイメージにも悪影響を及ぼす可能性があります。
多くの仕事を抱えていることから、「スケジュール管理ができない人」や「効率的に仕事ができない人」と勝手にマイナスな評価・イメージを持たれることがあり、仕事量が多いことでプラスの評価・イメージにつながることは考えにくいです。
会社のために仕事量が多いと感じながらも我慢しているにも関わらず、周りの方からはマイナスな評価・イメージを持たれる可能性があります。
仕事量が多い原因は大きく2つに分けられる
仕事量が多い原因は、内的要因と外的要因の大きく2つに分けられます。
仕事量を減らすためには、原因を理解することが大切です。
内的要因と外的要因についてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
内的要因
内的要因とは、能力が低いことや性格が原因で仕事量が多くなっているということです。
勤めている会社や上司が原因ではなく、自分が原因になるため、努力次第で仕事量を減らすことができます。
内的要因で仕事量が多くなるのは、自分の性格が原因になるケースが多いです。
自分の性格が原因で仕事量が多くなってしまう人の特徴は下記の4つです。
- 全ての仕事を完璧にこなそうとする
- 責任感が強すぎる
- 失敗やミスを恐れている
- 担当していること以外の仕事にも出してしまう
特に原因になることが多い性格が、完璧主義者です。
完璧主義者は1つ1つの仕事にかかる時間が多くなり、結果的に仕事が溜まってしまいます。
内的要因の場合は、自分の能力や性格を見つめ直す必要があります。
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外的原因
外的要因とは、単純に仕事量が多すぎるということです。
個人の能力は関係なく、仕事量が物理的に自分のキャパシティを超えていることが原因になるため、勤めている会社や上司が原因として考えられます。
勤めている会社や上司が原因で仕事量が多いと感じている場合は、自分の努力などでは解決できないです。
物理的にこなせる仕事量ではないため、上司に相談するか、転職するしか方法はありません。
仕事量が多いと悩んでいる方は、この外的要因が原因になっているケースが多いです。
そのため「前職の仕事量が多い」という理由で転職される方は多くいます。
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仕事量が多いときの対処法
仕事量が多いときの対処法は、原因が内的要因なのか、外的要因なのかで変わります。
内的要因の対処法と外的要因の対処法いくつかご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
仕事の効率化を図る
内的要因が原因の場合は、仕事の効率化を図ることをおすすめします。
一般的に仕事の80%は、「同じことの繰り返し」と言われているため、仕事の効率化を図ることで、仕事量を減らすことができます。
例えば、PC業務をショートカットキーを使ってみたり、クライアントへのアポイントやお礼メールのテンプレートを作成したり、他にも効率化できる仕事はさまざまあります。
さらに、社内で優秀な上司や先輩の行動や業務内容を観察することもおすすめです。
観察することで、何か仕事の効率化を図ることができるヒントを得られる可能性があります。
内的要因が原因の場合のみ、仕事の効率化を図ってみてください。
上司に相談してみる
外的要因が原因の場合は、仕事の効率化を図っても意味がないため、まずは上司に相談してみてください。
部下のキャパシティを把握できていない上司の場合は「仕事量が多くて、キャパシティを超えています」と伝えてみることで、仕事量が減る可能性があります。
しかし、伝え方によっては「お前の能力が低いだけ」と相手にしてもらえない可能性が考えられるため、上司への伝え方には注意が必要です。
上司に伝える場合は、仕事量が多いことに感謝していることと、改善案を同時に伝えるようにしてください。
別の企業へ転職する
外的要因が原因で上司に相談しても改善させなかった場合は、別の企業へ転職することをおすすめします。
別の企業へ転職することで、仕事量が多いという問題は解決できます。
「仕事量が多いだけで、転職?」と思われるかもしれませんが、上記でお伝えした通り、仕事量が多いことはさまざまな悪影響を及ぼします。
そのため仕事量が多いことを放置しておくと、最悪の場合は働けない状態になる可能性が考えられます。
勤めている会社を変えることは勇気がいるかもしれませんが、転職することでストレスなく、働きやすい環境で仕事ができるようになります。
仕事量が多いことで転職するときのポイント
転職することで仕事量が多いという問題は解決できますが、いくつか抑えておきたいポイントがあります。
転職先でも同じ悩みを抱えないためにも、下記のポイントを参考にしてみてください。
転職先の残業時間や職場環境など詳しく調べる
仕事量が多いことを解決するために転職する場合は、転職先になる企業の情報を徹底的に調べることが大切です。
もし、安易に転職先を決めてしまうと、仕事量が多いという問題を解決できない可能性が考えられます。
それでは転職した意味がないので、転職先の残業時間や職場環境、離職率など調べられる情報は全て調べるようにしてください。
そして、ホームページには自社がマイナスになり得る情報は記載されないため、口コミやSNSを駆使して調べることも大切です。
転職したことを後悔しないために、転職先の情報は徹底的に調べるようにしてください。
転職エージェントを活用する
仕事量が多いということを解決できる転職先が見つかっても採用されなければ意味がないため、転職エージェントを活用することが大切です。
転職エージェントとは、転職に関するサポートをしてくれるサービスで、求人紹介や面接対策、日程調整などを行ってくれます。また、転職サイトには公開されない「非公開求人」を紹介してくれるため、希望する条件に合った求人を見つけやすいです。
そして、転職エージェントでは、転職者1人に対して担当のキャリアアドバイザーが付きます。
そのキャリアアドバイザーは紹介する企業に関する情報を徹底的に把握しているため、仕事量が多い企業に転職してしまうことを避けられます。
転職エージェントは併用しても問題ないため、気になるものがあれば登録してみてください。
仕事量が多いと感じるときは転職しよう
この記事では仕事量が多いことで生じる悪影響についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
仕事量が多いことを我慢して働いていると、さまざまな悪影響が生じます。
最悪の場合は長期間の休暇が必要になるほど体を壊してしまう可能性が考えられるため、仕事量が多いと感じるときには思い切って転職することをおすすめします。
しっかりと転職先について調べれば、仕事量が多い企業に転職してしまうことをありません。
この記事でお伝えした内容を参考にして、仕事量が多いと感じるときは転職するようにしましょう。