新卒入社で社会人になったばかりの皆さんの中には、1か月を経過した今、会社を辞めたいと思っている方もいることでしょう。
就職活動では見えてこなかった会社の嫌な側面や、やりたい仕事が担当できない等、会社を辞めたいと思う理由は様々です。
早く辞めたいと思っているけれど、「1か月の短期間で退職して本当に次の転職先が見つかるのか不安…」と思いますよね。
実は新卒入社1か月で会社を辞めたとしても、まだ転職先は見つかる可能性があります。
そこで今回は新卒入社1か月で会社をやめても転職が可能な理由から、退職時の注意点を徹底的に解説していきます。
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目次
新卒1年目の退職者は全体の12.2%と高い
平成31年3月卒 | 11.7% |
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令和2年3月卒 | 10.6% |
令和3年3月卒 | 12.2% |
(参考:厚生労働省新規学卒者の離職状況
厚生労働省が提出している新卒1年目の退職者は、平成31年3月卒~令和3年3月卒の状況を見てみると、例年10%前後で推移していることがわかります。
退職者全体に占める割合ですので、全体的に見ても新卒入社1年以内に退職するのは、意外とマイノリティではないことがわかります。
特に令和3年の調査では過去の中でも特に多い水準で推移しています。
そのため新卒入社で短期間でやめたとしても、少数派ではありませんので安心して下さい。
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新卒入社1か月で会社を辞めても転職は可能な4つの理由
新卒入社1か月で会社を辞めたとしても、その後の転職先探しに大きい影響を与えるわけではありません。
新卒入社1か月で会社を辞めたとしても、転職先が見つかる可能性がある理由は、以下の通りです。
- 第二新卒としての転職活動ができる
- 退職理由に正当性があれば採用してもらえる可能性がある
- 自分に合った企業を社会人目線で診断できる
- 企業側に退職を伝えやすい
以下で詳しく解説していきます。
第二新卒としての転職活動が出来る
新卒1か月で会社を辞めると、皆さんは新卒扱いではなく第二新卒扱いで採用がスタートします。
第二新卒とは、新卒入社から3年以内の人材のことを指し、転職市場では特に人気のある人材です。
第二新卒は他の人材と比較して、年齢も若く教えたことを積極的に吸収できます。
また元居た企業でビジネス研修設けていますので、採用するメリットが非常に大きいのです。
そのため短期間で退職したとしても、第二新卒として採用してくれる企業が見つかる可能性があるのです。
退職理由に正当性があれば採用してもらえる可能性がある
退職理由に正当性があれば、採用してもらえる可能性も十分にあります。
新卒入社した企業が労働基準法に違反していたり、パワハラやセクハラなど、そこで働き続けるには難しいと判断した場合であれば、退職理由として採用担当者に認めてもらえる可能性があるのです。
採用担当者としても就活生に完璧に企業を診断する力はないとわかっていますから、退職理由に正当性があるかどうかを判断しておくことも大切です。
自分に合った企業を社会人目線で診断できる
新卒1か月で企業を辞める際は、その後の転職先を社会人になった自分目線で診断することが可能です。
社会人になって会社の仕組みを知ってから、社会人目線で企業を判断できるようになるので、転職先を探す時に本乙に自分に合った企業であるかを判断できるようになるでしょう。
学生としての目線と社会人としての目線は大きく異なりますから、新しい視点から再スタート先を探せるようになります。
企業側に退職を伝えやすい
企業側に退職を伝えやすいのも、新卒1か月で会社を辞める人が辞めやすく転職先を見つけやすい理由の一つです。
企業側としては自社の重要なポストについている人材は引き止めたいですが、まだそこまで重要な業務を担当していない人材に対しては、そこまで引き留めを行わない傾向にあります。
新卒1か月であればまだ、重要な業務に携わっていることもないでしょうから、スムーズに退職できる可能性があります。
新卒一ヵ月で会社を辞める人の転職理由7選
新卒1か月で会社を辞める人の転職理由は、大きく分けて以下の7つです。
- 新人研修が辛い
- 思っていた業務を担当できなかった
- 職場の雰囲気が悪かった
- 残業や持ち帰りの仕事が多い
- 給与体系が聞いていたものと違う
- 仕事に向いていないと感じたから
- 社風が自分に合わない
以下で詳しく解説していきます。
新人研修が辛い
新卒一ヵ月で仕事を辞めてしまう原因として、新人研修が辛いことが挙げられます。
会社に入社したタイミングで、企業側は学生気分を払拭してもらいつつ自社の社風を理解してもらうために、新人研修を数週間から数か月のスパンで実施します。
新人研修を行うことで、ビジネスマンとしての基礎を確立することが出来ますが、中には新人研修の内容がきつく、耐えきれなくなる人もいます。
研修に意味を感じられずに、他の企業へ転職しようとすることが多いです。
思っていた業務を担当できなかった
新卒入社のタイミングで自分がやりたいと思っていた仕事があるものの、配属先でおもっていた業務を担当させてもらえ成ったとことも、転職理由としてはよくあることです。
就活で事前に調べていた内容を求めて入社したにもかかわらず、自分のやりたい仕事を担当させてもらえないと、モチベーションの低下を招きます。
また必ずしも底の企業でなければ実現できない業務内容でなければ、他の企業に移って自分のやりたいことを仕事にする方が効率的です。
職場の雰囲気が悪かった
職場の雰囲気が悪かったことも、新卒1か月でやめる理由の一つです。
一般的に就活生向けに実施している説明会や会社見学の場合は、自社の良いところを全面的に押し出していることが多いです。
しかし実際に入社してみると、イメージしていた状況とは異なり、職場の雰囲気が悪いこともあるでしょう。
職場の雰囲気が悪いのであれば、転職先をできるだけ早い段階で探すのも無理はありません。
残業や持ち帰りの仕事が多い
残業や持ち帰りの仕事が多い場合も、新卒1か月で転職する人によくあることです。
事前にホワイトな企業だと聞いていたにもかかわらず、実際に入社してみたら表面上だけがホワイトだったということもあります。
業務時間内に終わらない作業の場合、家に持ち帰って作業をすることになります。
結局計上されない残業時間が増えていくことで、段々とプライベートの時間が圧迫されることになります。
給与体系が聞いていたものと違う
給与体系が事前に聞いていたものとは異なる場合も、新卒1か月でやめる原因になります。
固定休暇と思いきや固定残業代の金額が多く設定されている場合もあります。
給与体系が聞いていたものと異なる場合、このまま働き続けていいのかの不安も生じるでしょう。
クリアに給与や細かい就労条件を教えてくれるところに転職したいと考えるのは、自然なことでしょう。
仕事に向いていないと感じたから
新卒1か月でやめてしまう人の中には、そもそも正社員としての仕事に向いていないと感じていることも挙げられます。
正社員としての働き方は制約が多く、自由な働き方を求めている人からしたら、窮屈な働き方に感じられてしまうこともあるでしょう。
仕事に向いていないと感じる環境で働き続けるのは、精神的にもしんどいと感じるでしょう。
社風が自分に合わない
会社の社風が自分に合わないと感じることで、新卒1か月目で退職してしまう人も多くいます。
社風が自分に合わないことで窮屈に感じてしまったり、ストレスを感じやすくなってしまいます。
自分に合う社風というのは人によって大きく異なりますから、自分に合った転職先を探したいと考えることも自然です。
新卒1か月で会社を辞めるときの注意点6つ
新卒入社1か月で会社を辞めるときには、下記野注意点も把握しておきましょう。
- できるだけ退職代行を使わない
- 転職先を探すなら自己分析と企業研究を徹底して行う
- 給与だけで転職先を決めようとしない
- 何も言わずに飛ばない
- 転職までのブランク期間は極力短くする
- 資格の取得も並行して行う
- 会社を辞める前から転職活動を始めておく
以下で詳しく解説していきます。
できるだけ退職代行を使わない
新卒1か月で会社を辞めるときには、出来るだけ退職代行を使わないことが大切です。
最近では退職時の精神的負担を減らすために、退職代行を使用して気楽に退職をする人が増えています。
しかし企業側としては社員との意思疎通が取れないこともあり、退職代行に対して良い印象を持ちません。
また退職代行を使用することで手続きに必要な書類を取り寄せるのに、快く対応してくれなかったりと、退職後に不便が生じる可能性もあります。
やめることを伝える時にはどうしても不安が生じやすいですが、できるだけ自分で手続きを進めるようにしましょう。
転職先を探すなら自己分析と企業研究を徹底して行う
新卒1か月で会社をやめて転職先を探すのであれば、自己分析と企業研究を徹底して行うことが大切です。
入社下企業に不満を感じて退職するのであれば、就活時に企業研究や自己分析が足りて居なかった可能性があります。
新しい転職先で同じ理由で再転職する羽目にならないためにも、事前に転職活動の軸を決めておくことが大切です。
給与だけで転職先を決めようとしない
転職先を探す時には、給与だけで転職先を決めようとしないことが大切です。
若手のうちは給与が少なく不安を感じる方も多いでしょう。
しかし給与だけで転職先を決めてしまうと、入社後の待遇に不満を持つ原因にもなりかねません。
新卒に高額な給与を支払う会社の中には、額面を多く見せるために固定残業代を含んだ金額を提示したり、業務内容が大変なこともよくあります。
また給与UPの条件が厳しかったりと、長い目でみても収入UPにつながらない可能性があるのです。
何も言わずに飛ばない
退職するときにどうしても担当者と連絡を取るのが苦手で、いきなり何も言わずに飛ぶ人もいます。
しかし何も言わずに飛んでしまうと、企業側からの心証が悪くなってしまう可能性があります。
また退職に関する手続書類も取りに行きづらくなりますし、社会保険の引継ぎもやりづらくなる可能性があるので、注意が必要です。
転職までのブランク期間は極力短くする
転職して働き始めるまでのブランク期間を設けたい場合は、極力短くする必要があります。
採用する企業側も前職を退職してから時間が空いていると、その期間に何をしていたのか、働くことに対して意欲があるのかを疑問視してくる場合もあります。
転職までのブランク期間を設けてしまうと、転職活動をしたときに企業から悪印象を持たれてしまう可能性もあるので、注意が必要です。
資格の取得も並行して行う
新卒1か月で企業を退職する場合は、資格の取得も並行して行うことが大切です。
いくら第二新卒として働くことが出来る環境にあっても、短期間で会社を辞めていることは、採用担当者にとっては悪印象になってしまう可能性もあります。
資格の取得も並行して行うことで、仕事に対する意欲ややる気を示すこともできるかもしれません。
会社を辞める前から転職活動を始めておく
会社を辞める前から転職活動を始めておくことも重要です。
一般的二転職活動は短くても1か月かかるものです。
会社を辞める前から転職活動を始めておかないと、上手く転職先が見つからずにぶらんくきかんが長くなってしまう可能性があります。
会社を辞める前から転職活動を始めておいて、スムーズに転職できるように行動していきましょう。
新卒1か月で会社を辞めた後の転職先探しのポイント
新卒1か月で会社を辞めた後の、転職先探しのポイントは以下の通りです。
- 会社の口コミや働いていた人の声を調査する
- 固定残業代が含まれるかを確認する
- 福利厚生の充実している企業を見つける
- 性格診断や適職診断を活用する
- 一人で転職せず転職サイト・エージェントを活用する
以下で詳しく解説していきます。
会社の口コミや働いていた人の声を調査する
新卒1か月で転職先を探す時には、企業調査の際に会社の口コミや働いていた人の声を参考にすることが大切です。
公式サイトや求人サイトでは良いことが記載されていても、実際に働き始めてみたら印象とは180度違う企業だったなんてこともざらにあります。
会社の口コミや働いていた人の声を事前に調べておくことで、転職作選びでミスをする可能性が低くなります。
固定残業代が含まれるかを確認する
提示されている給与に固定残業代がどの程度含まれているのか、事前に確認しておくことが大切です。
固定残業代は企業によって定める幅が異なりますから、場合によっては額面の多くを固定残業代が占めている可能性もあります。
事前に給与の配分がどんな感じになっているのか、確認をしておきましょう。
余りにも額面のうち、多くの金額を占めている場合であれば、その企業へ転職すべきか再検討することをおすすめします。
福利厚生の充実している企業を見つける
福利厚生の充実している企業を見つけることも、新卒1か月でやめた人が転職先を見つけるときには大切です。
福利厚生は一見、大したことが内容に思われがちですが、意外と金銭面でのサポートになってくれることもあります。
家賃補助や食事など、衣食住をサポートしてくれる福利厚生があるだけでも、十分に生活費を削減することが可能です。
福利厚生は会社によって用意している範囲も異なりますので、事前によく調べておいて、充実している企業を探すようにしましょう。
性格診断や適職診断を活用する
新卒1か月で会社を辞めて転職先を探すのであれば、性格診断や適職診断を活用することもおすすめ。
性格診断や適職診断は、みなさんの回答を元に心理学的見地を元に性格や適職を診断してくれます。
性格診断や適職診断を活用することで、自分の進むべき方向性や職業選択をしやすくなります。
一人で転職せず転職サイト・エージェントを活用する
一人で転職活動をするのではなく、転職サイト・エージェントに登録して効率よく転職先を見つけることが大切です。
転職サイト・エージェントは、無料で登録できるほか専門のコンサルタントによる転職サポートが受けられます。
条件に合わせた求人紹介も受けられるほか、採用確率の高い企業を優先して紹介してもらうことも可能です。
新卒一ヵ月で会社を辞める人向けの転職サイト・エージェント
新卒一ヵ月で会社を辞める人におすすめな転職サイト・エージェントは以下の通りです。
- ハタラクティブ
- doda
以下で詳しく解説していきます。
ハタラクティブ
ハタラクティブは20代向けのマンツーマンの就職・転職サービスです。
登録後専門のコンサルタントによるカウンセリングを受け、自分の条件にあった求人を紹介してもらうことが可能です。
経験がない、完全未経験の職場への転職も可能なので、新卒1か月でやめた方でも、安心して転職先を探すことが可能です。
就職成功率も8割と高く、初めての転職活動であれば登録しておいて損はないでしょう。
ただし首都圏の求人を多く取り扱っていますので、地方ではなく都市部での転職に向いているサービスです。
doda
dodaは全国の求人を取り扱っている転職サイト・エージェントです。
求人数も国内でも特に多く、さまざまな条件で検索することが可能です。
専門のコンサルタントによるサポートも受けられるので、初めての転職活動でも安心して利用できるでしょう。
より多くの求人を探したいのであれば、登録しておいて損はありません。
新卒一ヵ月で会社を辞めることは可能!転職先も並行して見つけよう
新卒1か月で会社を辞めることは、基本的には可能です。
しかし無理に辞めようとすると、転職先が上手く見つからなかったり、上手く転職活動ができないこともあるでしょう。
新卒一ヵ月で会社をやめるのであれば、転職先も一緒に並行して探すようにしましょう。