せっかく縁が合って入社した会社だけれど、どうしてもしんどくなってしまった。
まだ試用期間中なので、いまから退職しても大丈夫なのか不安になる。
こんなに短い期間で退職しても大丈夫なのかな?
職歴に傷が入らないのかな?
不安ですよね。でも、大丈夫。
今回は、そんな不安を取り除くために、採用担当者の目線と転職希望者の目線で、試用期間中退職について説明したいと思います。
少し長くなりますが、最後までお付き合いくださいね。
目次
試用期間退職は保険加入履歴があれば人事は分かる!
試用期間とは問題なく働けるかどうかお試しする期間。正社員として入社している場合には、入社した日から2週間以内は即時解雇を会社は行えます。
しかし、法律的にはその2週間を超えればもう正社員と同じ扱いです。
そのため転職して2週間以内の退職であれば、法的に履歴書には書かなくても問題ありません。
ただし社会保険と雇用保険の手続きが終わっている場合には、社会保険と雇用保険の加入履歴が残ってしまいます。
厳密にいえば、社会保険と雇用保険に加入しているかどうかで、履歴書に試用期間内退職を記載するかしないのかを決めるのが最も安全です。
社会保険と雇用保険にさえ加入していなけばどこに雇用されていたかは分かりません。
経歴詐称が一番発覚するのは、雇用保険の加入履歴です。
ハローワークの職員は、雇用保険の加入履歴を人事担当者に教えることは基本的にはありませんが、例外的に教えざるを得ないケースがあります。
具体的なケースを紹介します。
隠していた短期離職が発覚するパターンはこれだ!
ごくまれに雇用保険の資格者証を紛失したと入社後に言ってくる転職者がいます。
雇用保険の資格者証には、前職の会社名がしっかりと記載されています。
これがないと前にいた会社の名前が分からないということです。
そして雇用保険番号紛失で、雇用保険の加入手続きをする場合には、ハローワークの雇用保険の担当窓口に行き、雇用保険紛失で再発行するか、前の雇用保険番号を探して当てはめるかを選択することになります。
もしもハローワークの雇用保険手続きの担当者が、番号紛失ではなく前の雇用保険番号を活かそうとしたときに、どこの会社で働いていたかを確認の意味も含めて閲覧させてくれることがあります。
この情報がないと前の雇用保険番号に再加入できないからです。
ここで嘘をついていると一発で経歴詐称がわかります。
履歴書にない会社で雇用保険に加入しているじゃないか!となり、人事としては猜疑心が大きくなります。
「嘘をついて入社してきたのか?」
「もし正社員ですぐに退職していたのに隠していたとしたら、とんでもない人を採用してしまった」
こうして嘘が発覚して試用期間中退職になってしまう転職者がいます。
解雇になってしまう経歴詐称とはどんなレベルなのか?
解雇になってしまう経歴詐称とは、ずばり、会社と転職希望者の信頼関係を破壊するレベルのものかどうかということです。
法的に見ると解雇は滅多なことでは行えません。
経歴詐称に基づく解雇は、学歴詐称や犯罪歴の有無という社会的に見て不味いというようなレベルのものでなくては解雇できません。
つまり、少しくらい職歴を偽っていても解雇は出来ないということになります。
ある程度以上の規模の会社で、社員を解雇するようなリスクを犯す会社はまずありません。
が、もしも以前勤めた会社の在籍年数を偽っていたり、在籍していた会社の名前を偽っていたりした場合、部署を異動させられたり、入社直後いきなり辞めてほしいと自主退職を促される可能性があります。
解雇は出来ないが、もしも経歴詐称が発覚すれば、会社には間違いなく居づらくなります。
正直に書くことが一番の正解です。
短期離職は理由さえしっかりと伝えられるのならば、あまり気にしなくてよい
短期離職をしてしまっても大丈夫なのかという不安はとてもよく分かりますが、嘘をつくリスクの大きさを考えれば、正直に書くのが最も無難です。
というのも、31歳までの若年者に限って言えばいまはどこも人手不足で、前職が合わなかったという理由で試用期間中に退職した若者であっても採用されます。
まだ若くて将来性のある若者に限っては、1度や2度、短期離職をしてしまっても、退職した理由をしっかりと伝えられれば問題ありません。
若いときの失敗は勲章です。
次に失敗しないように考えて行動すれば良いのです。
人事は転職希望者の未来を見て採用を考えています。
合わない会社は辞めてしまったと後ろ向きに捉えるのではなく、失敗を一つ経験できたという前向きな気持ちでとらえるようにしましょう。
短期離職をした後のキャリアはどうなるのか?
前職を仮に3か月で辞めたとしても、転職後の査定に響くなどということは一切ありません。
大切なのは転職後にどれだけ転職した会社で頑張るかであり、そのこと以外に焦点を置いて評価することはあり得ません。
こんなに短い期間で辞めてしまって大丈夫なのか?
次の転職先でも馬鹿にされたりしないだろうか?
という不安があると思います。
しかし、そんなことはあり得ません。
大企業の役員でも、実は転職経験者が結構いたりします。
履歴書はあくまで過去の話で、未来の話ではありません。
未来の話をするように努めてください。
面接で突っ込まれたときの回答例
短期離職の場合の答え方の具体例を挙げます。
もちろん、会社の環境が悪かったという気持ちもわかりますし、本来ではこんなはずではなかったという気持ちもよく分かります。
しかし、面接の場では前職の批判ではなく、自分自身の反省点と今後の未来について語るようにして下さい。
面接官はあなたの良いところを探そうとしていますし、あなたの良さが分かる企業は必ずあります。
前職を批判したり、短期離職をしてしまったと落ち込んだりする気持ちをグッとこらえて、面接の場では前向きになってください。
入社した後に、色々な愚痴などは同僚と話し合えば良いと思います。
面接官はあなたの前向きな受け答えを期待していますし、あなたも後ろ向きな面接官に内定を出されても嬉しくないと思います。
面接官も、転職希望者も新たな気持ちで面接をし、過去を引きずらずに頑張るように努力することが面接では大切です。
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短期離職をしてしまったら転職サイトを活用しよう!
短期離職をした場合には、転職サイトを積極的に活用するようにしましょう。
特に短期離職をしてしまった人ほど転職サイトを積極的に活用する必要があります。
理由としては、転職サイト以外の転職活動の選択肢として、ハローワークと転職エージェントの活用という手段がありますが、ハローワークは短期離職した場合には雇用保険の受給ができないので、あまり行く意味がありません。
ハローワークで転職活動をするメリットは雇用保険が受給できることなので、雇用保険の受給が出来ないのであればハローワークを活用するメリットはありません。
また、職歴が短い転職希望者は、転職エージェントから求人紹介を拒否される可能性があり、心理的にダメージを受けてしまいます。
転職サイトであれば、直接、自分の受けたい求人を受けることができますし、面接までたどり着く可能性が格段に高まります。
転職サイトを積極的に活用することで、自分の可能性を高めましょう。
doda
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