みなさんは職場でいじめにあったことはありますか?
私はあります。無視されたり陰口を叩かれたり、とても辛いですよね。
この記事を読まれている方にも、現在職場でのいじめや嫌がらせに悩んでいらっしゃる方も多いと思います。
今回は、そんな方のためにお伝えしていけたらと思います。
目次
まずはいじめの原因を考えてみましょう
もしかしたら自分にも原因が?
いじめの原因は様々だと思いますが、いきなり退職を検討するのではなく、今の環境の中でいじめをなくすにはどうしたら良いか考えることは重要です。
例えば、自身の仕事のスタイルや同僚との関わり方です。
自分では普通だと思っていた仕事の進め方や、コミュニケーションの取り方が相手にストレスを与えていた、ということは往々にしてあるものです。
耳の痛い話かもしれませんが、しっかりと見直してみましょう。
与えられた課題をしっかりとこなしていたか、対応が雑になっていなかったか、など自分で解決できることは自分の力で解決していくことが大切です。
これだけでも、しばらく時間が経てば周りの見る目も変わってくるはずです。
自分にいじめの原因がない場合
ただ、残念なことに自分に原因がないにも関わらず言われのないいじめを受けることもあります。
いじめに悩む方の多くは、実際はここに当てはまるのだろうと思います。
会社は学生時代のクラブ活動とは違います。
生活の糧を得るために自分に合わない人間とも付き合っていかなければならないのです。
立場が弱い人、コミュニケーションが苦手だったり、世渡りが下手な人がいじめのターゲットになってしまうことは残念ながらあるのです。
以下でその時の対処法についてご紹介します。
とにかく 相談してみよう
相談できる相手がいることが大事
まずは、身近な相手に相談することが大事です。
一人で悩むよりも相談できる相手がいた方が気も楽になりますよね。
例えば、家族や友人など社外の人間でも心の支えになり気を強く持つことができますし、自分では気づかなかった解決方法を提示してくれることがあるかもしれません。
まずは上司に相談してみる
いまのいじめや嫌がらせを解決するために効果的な方法の一つが、上司への相談でしょう。
あなたが職場の中で上手くやっていけるように配慮してくれることでしょう。
上司に相談というと当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、実際は中々言い出しにくいものです。
自分がいじめられているという事実は恥ずかしく中々言い出し辛いものです。
子供のいじめでも、恥ずかしさや自分がいじめに遭っているということを認めたくないあまり担任の教師に言い出せず、いじめがエスカレートしていくということはよくあることです。
相談されて不快になる人間はいません。
きっと、あなたのために色々と考えてくれるはずです。
その時、気を付けなければならないのは、不満や怒りをぶつけるだけでなく、これからも頑張っていきたいという前向きな姿勢と見せながら、現状ではそれが厳しいといういじめの事実を伝えていくことです。
ただ、その上司がマネジメントや気配りに長けており、あなたへのいじめがなくなるようスムーズに計らってくれる人物であればよいのですが、いきなり加害者を呼び出して注意するようなことがあっては逆効果かもしれません。
面子を潰された加害者がへそを曲げ、かえって事態が悪化することも考えられます。
なので、すべてを上司に任せるというのではなく、いじめを解決するにあたって気を付けて欲しいことなどは事前にしっかりと伝えておくことが大事です。
部署異動や転勤も視野に
どうしても現在の環境を改善できる見込みが薄い場合は、部署の異動や転勤を願い出ることも考えなければなりません。
最悪の場合退職も検討しましょう。環境が変われば新しくスタートすることが出来ます。
苦しい環境で無理して働いているよりも、自分が楽になることを優先して考えるようにしましょう。
法的な話になりますが、労働契約法5条により、企業には安全配慮義務が課せられています。
労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう配慮することが義務付けられているのです。
この中には、「職場でのハラスメントや嫌がらせが起きないよう対策や啓蒙を行う」という内容も盛り込まれています。
いじめをやめさせるよう訴えることは働く人間の当然の権利です。
言い出しにくいこともあるかもしれませんが、しっかりと伝えていきましょう。
会社にいじめの解消を期待できない場合
残念ですが、上司に相談しても中々対応してもらえなかったり、酷い場合ではそもそも取り合ってもらえないということもあります。
その場合、外部の力を借りるという手もありますので紹介しておきます。
あっせんという制度を利用する
あっせんという制度をご存知でしょうか。これは個別労働関係紛争解決促進法に基づく制度で都道府県労働局や都道府県労働委員会により行われており、いじめや各種ハラスメントも対象となっています。
あっせんのメリット
通常、トラブルが起きた際に想像されるのは訴訟だと思いますが、あまりにも時間や費用がかかり過ぎてしまいます。
しかし、あっせんの場合は労働問題の専門家が間に入り、労働者と会社側との話し合いを促進し、解決してくれます。
通常は金銭解決となり、あっせん案を会社側が受け入れるかどうかは任意です。あっせんの具体的なメリットは以下の通りです。
- 裁判と比較して費用がかかりません。
- 非公開なのでプライバシーが保護されます。
- 専門家が間に入り、話し合いに当事者同士が顔を合わせる必要はありません。
- 申請をしたことで労働者を不利益な取り扱いをすることは禁止されています。
まだまだ認知度が高いとは言えませんが、どうしてもいじめや嫌がらせに我慢ができない、悔しいという場合、このような制度を活用することも検討してみましょう。
ただ、目的はあくまで「和解」なので、和解をゴールとして話し合うことを念頭に置いておきましょう。
尚、どのような場合にでも当てはまるのですが、自身がどのような被害を受けたのかしっかりと説明する必要があります。
いじめを受けていると気付いてからは、どのようなことをされたのか、日付と共に詳細に記録しておくようにしましょう。
後々、重要な証拠になります。上司に相談する場合でも、あまり考えたくはありませんが「本当にそんなことがあったのか?」などうやむやにされてしまうことがないとも限りません。
いじめから逃げることは悪いことではない
この状況にまでなると退職を意識しているということもあるでしょう。会社でいじめに遭って退職とは、本人にとっても辛いことです。
しかし、一番大事なのは過度に自分を追い詰めないことです。環境を変えてみるというのも一つの手段です。
自分に合わない環境で無理をして働き、精神や身体に支障を来しては何にもなりません。
就職サイトやエージェント会社を活用して転職活動を開始しましょう。
ただし、注意しなければならないのは、退職するのは新しい職場が決まってからにしましょう。
感情的になり先に退職してしまうのは得策ではありません。
退職後の転職は想像以上に厳しく、焦りも出てくるため、じっくりと検討することなく転職先を決めてしまうという危険もあります。
時間をかけてでも、じっくりと探していきましょう。
まとめ
如何でしょう。会社でいじめに遭うのは辛いことです。
私もいじめに遭った経験があるのでよくわかります。大事なのは、自身がストレスなく働き続けるにはどのような環境が望ましいのか、冷静に考えることです。
それから、躊躇わずに周りの力を借りること、いざという時は退職する勇気を持つこと。
それではまた、お会いしましょう。