小児科は子供がたくさんいて本当に賑やかです!そしてとても癒されるんですよね。
たまに仕事で疲れた時に帰りにわざと寄り道することがありました。
そして小児科の看護師さんはなんといっても優しい人が多い!本当にいつも優しくしていただいて、癒されておりました。
しかしそんな小児科だって大変なことは盛り沢山です。
そんな小児科の看護師さんのお仕事についてお話しさせていただきたいと思います。
目次
小児科の看護師のお仕事とは?
小児科の看護師さんは発達段階に合わせた看護を行うのが特徴です。
0歳児から20歳までを見なければなりませんから、一人一人の発達段階に合わせてケアしていくところがポイントとなってきます。
では、具体的にはどんなお仕事をするのか見ていきましょう。
発達段階に合わせて看護を行う
小児科の看護師は0歳から成人まで、幅広い年齢の人を見なければなりません。
いやいや、0歳から20歳より20歳から上の成人看護の方が、幅広い年代を見るじゃないかという人もいるでしょう。
しかしそれは違います!なぜなら0歳から20歳までの間に人はものすごく成長するからです。
生まれてすぐの話もできない赤ちゃんの状態から、歩けるようになり、話せるようになり勉強ができるようになり、働けるようになる。
20歳までの間に人間はここまで成長します。
成人してからの1歳の差と、成人前の1歳の差は全く違います。
だからこそ小児科の看護師は疾患の治療やケアはもちろんのこと、患者一人一人の発達段階に合わせて看護を行わなければなりません。
乳児期には乳児期の、思春期には思春期の看護ケアが必要となるのです。
プレパレーション
プレパレーションというのは検査や治療を子供でも理解しやすいように、人形やおもちゃなどを使い説明することです。
小さな子供たちは自分がなぜ入院しなければならないのかわからないことが多いです。
また治療に関してもなぜ必要なのか、治療をしたら何が起こるのかもわかりません。
そして私たちのように調べたりすることも難しいです。
そのため人形や絵などを使い、できるだけわかりやすく伝えてあげることが大切です。
理由もわからず親から離され、点滴などの痛い思いをし、苦い薬を飲まされる。そんな苦痛は絶対したくありませんよね。
それは入院している小さなお子さんも一緒です。理由がわからずそんなことが起きれば周囲の大人に不信感を抱くことでしょう。
心も閉ざしてしまうかもしれません。
そうならないために小さいお子さんでもわかりやすい説明が必要です。
注射なども「ちっくん」と言ったり聴診は「もしもし」、心電図や点滴の固定などは「シールぺったん」などわかりやすく言い直してあげましょう。
個人的にですが小児科の先生などが、たまにもしもしするよーと言っているのを見るとすごくキュンときます!
家族の精神ケア
小児科の看護師は、患者となる子供とその家族のどちらも精神ケアを行わなければなりません。
小児科にお子さんが入院している家族は、不安や心配がとても強いです。
特に治療期間が長くかかる病気や薬を継続して飲まなければならない病気などの場合は、将来どうなるのかや、いつ治るのか、このまま一生付き合っていかなければならないのかなど心配事は尽きません。
また入院しているお子さんも早く家に帰りたいという気持ちや、学校や幼稚園に行きたいという気持ちでいっぱいになっていることが多いです。
そんなご家族やお子さんに寄り添い、正しい情報を伝えながら精神ケアを行う必要があります。
近年はインフォームドアセントという考え方が一般的になっており、分かりやすい言葉や噛み砕いた言葉を用いて、お子さんから家族まで納得して治療を行えるよう援助していかなければなりません。
日常生活のケアや治療の補助
子供は体が小さい分、血管も細いです。
またプニプニとした腕に刺さなければならないため血管も見え辛い。
そしてなんと言ってもめちゃくちゃ動きます。
嫌なのはわかるんです。
だって痛いもの!針を刺されたら誰だって痛いし私たちだってできればしたくありません。
ですが治療のためなら仕方ない、せめて一発で仕留めようと思うのですが動いてしまいさし直す羽目に…なんてことはよくある話です。
動かないように抑える看護師と針を刺す看護師の二人で行っても、やっぱり難しいなんてこともあります。
そんな中でうまく血管をとらえる小児科看護師さん、めっちゃかっこいいです。
さすがとしか言いようがありません。
看護技術の上達が一番早くなるのは小児科じゃないかと私は密かに思っております。
小児科の看護師はどんなひとが向いているの?
小児科の看護師はとても優しい人が多いと思います。
ですが優しいだけでは小児科の看護師は務まりません!
いたずらっ子にはきちんと注意しな血ればなりませんし、いけないことはきちんといけないと注意できなければなりません。
それでは具体的にはどんな人が小児科の看護師に向いているのでしょうか?
きちんと注意できる人
先ほども言ったとおり小児科の看護師は時に子供たちを注意しなければなりません。
その結果、子供たちが泣いてしまっても、ダメなことはだめと言わなければなりません。
かわいいからといって注意できないようではいけません。
また注意の仕方も叱るのではなく、何がいけないのか、なぜいけないのかをしっかりと伝えてあげましょう。
そうすれば子供たちも素直に理解してくれます。
入院生活をしていると団体行動は少ないため、どうしても自分勝手になりやすいです。
時にはお母さんのように、時には先生のように、いろいろな顔を使い分け、子供達の成長を促さなければなりません。
上から目線にならない人
小児科の看護師は子供たちの目線に立って関わることが大切だと私は感じます。
上から目線で指導的の関わりばかりしていては看護師は務まりません。
それよりも子供の意見を聞いた上でなぜいけないのか、どうすればいいのかをきちんと話しましょう。
子供たちは時に自分たちよりも周囲のことを考えていることもあります。
そんな子供たちの意見を無視するのはかわいそうなので、きちんと耳を傾けてあげましょう。
そうすることできちんと信頼関係が出来上がると私は思います。
忍耐力があり精神的にもタフな人
子供たちは何をするにも時間がかかってしまいます。
それは食事や更衣などの日常生活のことだけでなく、採血、点滴なども同じです。
きちんと説明してもいざ行うとなると医療機器を見て泣き出してしまったり、ぐずってしまったりで中断せざる終えなかったり、時間を開けて再度トライしようとしてもうまくいかないなんてことはザラにあります。
そんな時でもイラついてはいけません。
相手は子供ですから、自分の小さい時を思い出してやり過ごしましょう。
そして小児科は子供たちが可愛い分急変したときの精神的負担はとても大きいです。
いつも人懐っこく笑っている子が急変したり、天国に行ってしまったり、可愛いと思っている分、急変やお別れはとても辛いものです。
それは子供たちも一緒です。〇〇君いなくなってしまった?のと不安になったり、泣き出してしまう子も中にはいます。
しかし看護師は泣いてはいられません。患者は一人ではありませんからね。
きちんと切り替えて、不安になっている子を元気付けてあげられるようでなくてはいけません。
手先が器用
小児科の看護師はよく絆創膏に絵を書いてあげたり、ちょちょっと何か作ったりとすごく手先が器用です。
また小さい子たちも、これ書いて!と言ってきたり、これ作ってと折り紙を持ってきたりします。
不器用でも悪くはないですが、あまりに不格好な物ができてしまうと子供たちから笑われてしまうかもしれません。
私もよく絆創膏に絵を書いていましたが、その度に馬鹿にされていました。
ウサギを作ったはずなのに猫さんだ!なんて言われたりもしばしば・・・。
馬鹿にされてもめげなければいいかもしれませんが、子供たちは素直ですからね。覚悟しておいた方がいいかもしれません。
小児科に行きたいなら単科の病院の方がいい
小児科に行きたいなと思う方がいらっしゃったら、単科の病院の方が圧倒的にお勧めだと思います。
総合病院等だと希望の科にいけない場合も多いです。
また、いくつかの科が合併していることも多いので小児だけを見たいという方は小児病院の方がお勧めです。
しかし小児病院に行ってしまうと、今度成人を見たいと思った時に就職し直さなければなりません。
そのため、後悔しないようよく考えてから就職することをお勧めします。
小児科は大変なことはたくさんありますが、それ以上に楽しいこともやりがいも多いです。
辛い時も苦しい時も子供たちと乗り越えられる。そんな小児科の看護師さんを尊敬していますし、憧れてしまいます!
そしていつか自分がお母さんになった時、小児科の看護師さんのようになれたらいいなと心から思っています。
皆さんも優しくてかっこいい小児科の看護師さんを目指してみるのはいかがでしょうか?