専業主婦の人が抱える悩みの多くは、「専業主婦の仕事を年収換算したらいくらになるのだろう…」ということではないでしょうか?
近年は、女性でもバリバリ働く人が増えてきているため、専業主婦の割合は減ってきている傾向があります。「主夫」という言葉が流行るほどですよね。
しかし、「専業主婦の仕事を年収換算したらいくらになるのであろう…」というのは永遠の悩みでしょう。
そこで今回は、専業主婦の仕事を年収換算してご紹介します。
それに加え、年収換算するメリットなどもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
国内の専業主婦の割合は?
近年は、専業主婦の割合が減ってきているイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか?
結論から申しますと、専業主婦の世帯は約33%という結果が出てきます。
「33%」という数字は多いのか少ないのかわかりませんよね。
3人に1人と考えると、多いような気もしますけど、3人に2人が共働きということですよね。
数字だけを見ると、現代は共働きが一般的と言えるでしょう。
しかし、33%という数字も減ってきています。
1980年頃には、約65%にまで専業主婦の割合は上昇しており、1995年を境に減少していってます。
今の日本では、共働きをしなくては子育てするのが厳しいと言われているため、専業主婦が減少しているのも仕方ないですよね。
3人に1人ということは、あなたの周りにも専業主婦の人はいることでしょう。
参考 「平成30年版厚生労働白書」
https://www.mhlw.go.jp/toukei_hakusho/hakusho/index.html
専業主婦の年収換算
割合から見ると、3人に1人が悩んでいること「専業主婦の年収換算」についてご紹介しますね!
実は、専業主婦の仕事を年収換算する方法は、主に2つあります。
2つの方法をわかりやすくご紹介します。
外で仕事をしていたと換算
専業主婦として家事に充てていた時間を外で働く時間に充てるといくらになるのかという方法です。
この方法は時間を計算して年収換算するため、シンプルな方法で計算できます。
では実際に年収換算してみましょう。
まず、1日で家事に充てている時間を7時間としましょう。
この時間はおおよその時間なため、それ以上もしくは、それ以下の場合は数字を変えて年収換算してみてください。
そして、時給を「賃金構造基本統計調査」をもとに時給は1500円としましょう。
7時間×1500円=10,500円です。
10,500円×30日=31万5000円になります。
31万5000円が月収換算したお金になります。
さらに、31万5000円×12ヶ月=378万という金額になります。
家事に充てている時間を外で働いている時間に充てると年収は378万ということになります。
シンプルな年収換算方法ですが、すごい金額が出てきますよね。
家事代行と比較して換算
専業主婦以外の人は家事代行やベビーシッターなどを雇うことになりますよね。
その人たちの時給で年収換算をしてみましょう。
上記の年収換算同様に、1日7時間、30日で年収換算をしますね!
まずは、家事代行や家政婦の時給は、平均して1030円になっています。
7時間×1030円=7,210円です。
7,210円×30日=21万6,300円になります。
21万6,300円×12ヶ月=259万5,600円が年収です!
しかし、これだけでは終わりません。
専業主婦は子供がいることが多いでしょう。
そうなると、ベビーシッターの時給も年収換算に入れる必要があります。
ベビーシッターの時給は1,000円として年収換算していきます。
7時間×1,000円=7,000円ですよね。
7000円×30日=21万円です。
さらに、21万×12ヶ月=252万円になります。
252万円が年収換算した計算です。
259万5,600円×252万円=511万5,600円になります。
年収が511万5,600円と思うと、すごい金額ですよね。
上記の方法はあくまで時給で年収換算をしましたが、家事代行やベビーシッターを雇うとなると、もっと金額は上がります。
2つの方法で年収換算をしましたが、あくまでおおよその計算です。
時間も人それぞれですし、日数も人それぞれです。
自分の時間や日数で年収換算したい人は、時間と日数のところを入れ替えて計算してみてください!
年収換算することでのメリット
「専業主婦の仕事を年収換算したらいくらになるのだろう」という悩みを多くの人が抱えていると思いますが、年収換算をすると、どんなメリットがあるのでしょうか?
金額が明確になるだけではありませんので、いくつかメリットをご紹介しますね!
夫の対応が変わる
専業主婦として生活をしているということは、夫がいるということですよね。
「年収換算したら…」という悩みを抱えている場合は夫に対する不満がある人が多いでしょう。
日本人の男性は「専業主婦=自分が養っている」と考えている人が多いです。
女性の場合は「専業主婦=一種の仕事」と考えている人が多いです。
この考え方の違いで、不満が生まれるのでしょう。
そのため、専業主婦の年収換算をして年収を明確にすることにより、夫の考え方が変化します。
夫は専業主婦として家事や育児を行ってくれているあなたに感謝をするでしょう。
そして、「自分も手伝うよ」という気持ちが芽生えることが多いです。
男性も専業主婦のことを見下しているのではなく、わからないのです。
年収換算をするだけで、夫との関係性も良くなる可能性もあるでしょう!
家事に身が入る
今までは、淡々と家事と子育てをこなしているだけという感覚の人が多いのではないでしょうか?
誰に見張られていることもなく、明確な成果もないと、淡々とこなしますよね。
しかし、年収換算をすることで家事や子育てに身が入ります。
自分はいくらの年収の価値がある、というモチベーションで家事と子育てに奮闘できます。
さらに、上記でご紹介した夫からの感謝が加えると、なお家事と子育てがやる気になることでしょう。
人間は明確なものがないまま、頑張ることは苦手な傾向があります。
そのため、明確な年数を把握するだけでモチベーションが変わってきます!
休みというアイデアが生まれる
基本的に家事や子育てには、定休日なんてものはありません。
毎日洗濯物はしなくてはいけませんし、ご飯も毎日作りますよね。
さらに、子育ては上記の年収換算の7時間より多くなることの方が多いでしょう。
しかし、専業主婦の仕事を年収換算をすることで休みという概念が生まれます。
年収換算をしてみると、休みが必要ということがわかるでしょう。
換算をしてみないと、実際のお金が明確にならずに、休みという概念は出てこないです。
週に2日休むと家族が困ることになるかもしれませんが、週に1日ぐらい専業主婦も休んでいいですよね。
将来のビジョンが見えてくる
専業主婦の方の多くは子育てが終わると、仕事を再開する人が多いです。
正社員として働く人もいれば、パートとして働く人もいるでしょう。
それはどちらでも構いませんが、専業主婦の年収換算をしていると、大体自分がいくら稼げるのか見えてきます。
パートの場合は、1つ目の年収換算方法で計算すればいいでしょう。
さすが毎日働くことはできなくても、おおよその金額は把握できます。
さらに、将来必要となってくる老後生活費を計算することもできるでしょう。
そのため、将来のお金の計算ができるようになります。
年収換算では思いがけないメリットが出てくることもあります。
専業主婦は悪いのか?
専業主婦には賛否がありますよね。
専業主婦として生涯を終えたい人もいれば、生涯バリバリのキャリアウーマンとして働きたい人もいるでしょう。
さらに、専業主婦になりたかったけど、仕方なく働いている人もいることでしょう。
何と伝えたいかというと、専業主婦の価値はあなたが決めます。
そのため、悪いや良いということは一切ありません。
例えば、専業主婦として生活したい女性と、専業主婦として家を守っていて欲しい男性が結婚すれば、専業主婦の価値は高いです。
一方、専業主婦として生活したい女性と、お金があまり稼げない男性が結婚すると、共働きしなくてはいけなくなります。
専業主婦は良い悪いということではなく、その人の考え方です。
そのため、専業主婦として悩まれている人も、価値があると思っているのなら何も問題ありませんよね!
専業主婦は無職になるのか?
「専業主婦の仕事を年収換算すれば?」という悩みとともに、多くの専業主婦が悩んでいることは「専業主婦は無職なのか?」ということではないでしょうか?
結論から申しますと、無職という捉え方になってしまいます。
専業主婦は夫に扶養されている配偶者という立ち位置になってしまいます。
しかし、年金は専業主婦でももらうことはできます。
問題はここからです!
国ルール上は専業主婦は無職にあたるのかもしれませんが、年収換算したように専業主婦の仕事はサラリーマンと同等ぐらいの給料があると考えられるのです。
さらに世間の女性は「働く女性」も「専業主婦」も双方を称えている傾向があります。
働く女性は専業主婦を称え、専業主婦は働く女性を称えます。
例え、国のルールでは無職になるかもしれませんが、世間の女性の多くはそう思っていないでしょう。
それに加え、年収換算をすることで夫も養っているという考えは無くなるでしょう。
専業主婦も立派な仕事と考える男性は増えてきていますので、「無職だから」という悩みは抱えないようにしましょう!
まとめ
今回は専業主婦の年収換算についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
専業主婦は年々減ってきているかもしれませんが、年収換算したように物凄い働きをしていることがわかります。
今回、年収換算の方法を2つご紹介しましたので、ぜひ参考にしてみてください。
そして、悩みを抱えるのではなく、胸を張って専業主婦として家族を支えましょう!