大学を卒業したあと就職せず、なんとなくフリーターをしていた方。
新卒で入社した会社を1年も経たずに退職し、家でゴロゴロしていた方。
高校を卒業してから、いくつもの職を転々としている方。
そろそろ腰を据えて働き始めようと思っているけど、「こんな自分を雇ってくれるところってあるのかな?」そう感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、フリーターやニート経験者が就職しやすい業種や職種を紹介しています。
採用率が高く、フリーター期間や職歴を重要視しない業種、実はたくさんあるんです!
目次
就職しやすい職業とは?
「応募するからには受かりたい」「経験がなくても一から教育してくれるような企業に入社したい」そんなあなたの望みを叶えてくれる、就職しやすい職業とはどんなものがあるのでしょうか。
そもそも就職しやすい職業とは、人手不足で困っている状態のことを指します。
最近はさまざまな業界で人手不足がささやかれていますが、その中でもフリーター、高卒、ニート経験者が採用されやすい業種を調査しました。
学歴不問・未経験OKの業界5選!
専門的な知識や経験が不要で、就職しやすい職業は以下の5つになります。
- 小売・外食業
- 運送業
- 土木・建築業
- 営業職
- 介護職
それぞれの職業のメリットとデメリット、収入について詳しくみていきます。
経験・資格がいらない小売・外食業
学生時代に多くの方が、飲食店や小売業のチェーン店などでアルバイトをした経験を持っているのではないでしょうか。
飲食店ではアルバイトばかりを採用しているイメージもあるかもしれませんが、マネージャーや店長候補だけでなく、ホールスタッフや調理スタッフでも正社員を募集しています。
このようなサービス業では、慢性的な人手不足に悩まされていますが、離職率が非常に高いのが原因です。
小売・外食業のメリット・デメリット
メリット
- お客様から直接「ありがとう」と言われ、モチベーションにつながる
- コミュニケーション能力が付く
- ほとんどの店舗がシフト制を導入しているため柔軟に働ける
デメリット
- 土日・祝日やお盆・お正月などに休みが取れない
- 生活が不規則で夜型になりがち
- お客様からのクレームがあるため精神的にきつい
小売・外食業の年収
求人サイトのdodaが行った最新の調査によると、サービス業の平均年収は367万円、小売・外食業では351万円でした。
10種類の業種のなかでサービス業が9位、小売・外食業は最下位という結果です。
業界の敷居が低い分、給与もそれに比例している状況のようで、仕事はきつく収入が良くないという点が離職率の増加を生んでいる傾向があります。
高収入が期待できる運送業
ネットショッピングをする人が増え、配送業者はますます人手不足に陥っています。
即日配送を謳っているショッピングサイトも多いため、まさに「ネコの手も借りたい」という状況です。
そんな中、全日本トラック協会は「働き方改革実現に向けたアクションプラン」を策定しました。
給与の引き上げや週休2日制、女性や高齢者の雇用促進などで、人材の確保に取り組んでいます。
運送業のメリット・デメリット
メリット
- 企業によっては自動車免許取得の補助金がでる
- 地理に詳しくなる
- 1人で作業する時間が多いため拘束されない
- 未経験でも年収がいい
デメリット
- 中型・大型自動車免許などの資格が必要になる
- 高齢になると作業量に限界がでてくる
- 評価制度があいまいな企業が多い
運送業の年収
ここではドライバー職の平均年収に触れたいと思います。
ドライバーの中でも長距離や大型トラックの運転手は年収が高い傾向です。
職業 | 年収 |
---|---|
長距離ドライバー | 400万〜750万円 |
大型トラックドライバー | 450万〜650万円 |
中型トラックドライバー | 450万〜550万円 |
また会社によっても年収に差があり、クロネコヤマトで有名なヤマトHDの平均年収は886万円にも及びます。
それに続き日本郵政が年収775万円となっており、高い給与で働きたいという方に最適な職業です。
若手不足が深刻化している土木・建築業
土木や建築業は若手が非常に少ない業種です。
体育会系なイメージが強く、業界の気質が肌に合わないという若者も多いでしょう。
そのため、どの企業も若手の人材確保に積極的です。
経験を積むごとに年収も上がっていくので、やりがいを感じることもできるでしょう。
建築業界では専門的な知識や技術が必要になりますが、全国各地で職業訓練を実施しており、基礎から無料で学べるコースがあります。
土木・建築業のメリット・デメリット
メリット
- 自分が手をかけたものが完成したときの達成感
- 企業によっては資格取得支援制度がある
- 経験を積んでいくと転職がスムーズにできる
- 法律やデザインに詳しくなれる
デメリット
- 納期厳守な仕事がほとんどなため残業が多い
- 現場での仕事は研修がないケースもある
- 景気に左右されやすい
土木・建築業の年収
建築業界の平均年収を業種ごとにみていきます。
業種 | 平均年収 |
---|---|
ゼネコン | 410万円〜 |
土木会社 | 320万円〜 |
建築会社 | 310万円〜 |
土建屋 | 325万円〜 |
独立・親方 | 400万円〜 |
全体的にみても高い年収ではありませんが、資格を取得すると年収アップが見込める業界です。
土木施工管理技士資格をとったり現場監督になったりすると、年収1,000万円も夢ではありません。
今後のキャリアアップが見込める営業職
専門の知識が不要で、企業によっては学歴も問わない、しかし頑張り次第で役職やマネージャーのポストが期待できるのが営業職です。
とくに20代の若手であれば、仕事の経験がなくてもポテンシャル採用されるケースがあります。
しかし人とコミュニケーションをとることが苦手という方には向いていません。
人と関わることが好きで、積極的に話しかけていける人がピッタリな職業です。
営業職のメリット・デメリット
メリット
- インセンティブがある
- 評価システムが分かりやすい
- 多くの企業が募集しているため選択肢が多い
- コミュニケーション能力や対人スキルが上がる
デメリット
- 結果がでないとプレッシャーになる
- 色んな客層があるためストレスが溜まりやすい
- 成績が悪ければ給与が上がらない
営業職の年収
営業職の平均年収は520万円です。
しかし年収は、どの業界で何を売るかによっても大きく変わってきます。
なかでも販売ツールが高額であるほど年収も高い傾向にあるようです。業種によってどのくらい変わるかみてみましょう。
業種 | 年収 |
---|---|
海外の営業職 | 620万〜740万円 |
医療系 | 570万〜650万円 |
金融系 | 530万〜600万円 |
不動産業界 | 450万〜1,000万円 |
ソフトウェア業界 | 420万〜550万円 |
自動車販売 | 400万〜1,000万円 |
企業でも花形と呼ばれるような成績がトップクラスの営業マンは、年収1,000万円を超えることも珍しくありません。
不動産や自動車、保険などは商品が数百万円と高額な分、インセンティブも高額です。
最後の砦と呼ばれる介護職
国内でもっとも人材不足と考えられる職業が介護職です。
「どこに落とされても、最後は介護がある」と思っている方も少なくないでしょう。
介護業界の人材不足を解消するため、政府は賃金アップや環境改善に力を入れています。
介護業界にも老人ホームやデイケアセンター、訪問介護などさまざまな職場があるため、自分にあった働き方を選択することが可能です。
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介護職のメリット・デメリット
メリット
- 利用者や家族に感謝される
- 資格取得の支援を行っている企業が多い
- 働く場所が多く力仕事や家事などの特技を活かせる
- 経験があると転職も有利になる
デメリット
- 体力的にきつい
- 年収が低めである
- さまざまな利用者がいるためストレスも溜まりやすい
介護職の年収
介護士の平均年収は378万円でした。
介護職にはさまざまな資格があり、国家資格である介護福祉士などの資格を取ることで、責任のあるポジションを任せられることもあります。
採用される可能性が高い介護職ですが、入社できても続かなくては意味がありません。
「人の役に立ちたい」という気持ちがなければ、最後の砦と呼ばれている介護職でさえ就職できないと肝に命じておきましょう。
まとめ
職歴や学歴に自信がない方に、就業しやすいオススメの仕事を紹介しました。
この他にも採用されやすい仕事はたくさんありますので、「仕事をしていない空白の時間があるから」と諦めず、前向きな気持ちで仕事探しに取り組んでください。
まずは入社しやすい企業で経験を積んで、資格を取りながら自分の進みたい道を決めていくのもいいですね。
新しい未来に向かっての一歩を踏み出せるよう、応援しています。