現在SIer業界で働いている人の中には、
「給料もアップしないし、残業も減らない。もしかして将来もずっとこのままなのか?」
「SEとして働いているけれど何をモチベーションにすればいいか分からない」
「最近SIerからWEB業界へ転職した人の記事をよく見るようになったけれど、果たして本当に転職することで不満は解決できるのか?」
というような考えを持つ人もいるのではないでしょうか。
この記事では、こういった疑問や不満を持つ人に対して、
- SIerで働き続けるデメリット
- SIerから転職する前に準備しておくべきこと
- SIerから転職する際のコツやおすすめの転職先
などについて説明していきます。
現在の状況に不安を抱えたり悩んでいる人は、ぜひこちらを参考にしてみてください。
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SIerから異業種へ転職する人は増えている
SIer業界はブラック企業が多く、心身ともに疲弊している人が多いという意見をよく見聞きします。
もちろんSIer業界全ての会社が働きにくいわけではないのですが、下請けの会社になればなるほど、残業時間も多くて給料も安いという環境になりがちです。
SIerから異業種へ転職する人が増えていることを証明するデータはありませんが、SIerから異業種へ異業種へ転職することを検討するのは自然なことだと思います。
SIerで働き続けるデメリット
SIerで働き続けるデメリットは大きく以下の3つに分けられます。
- 残業が多く勉強する時間を取れない
- 慣れてくると業務上での学びがなくなる
- 業務で工夫する機会に恵まれない
残業が多く勉強する時間を取れない
最初は体験する事すべてが新鮮で学びも多いため、残業があってもそこまで苦痛に感じないかもしれません。
しかし、ある程度経験を重ねて色々な事を知っていくと、SIerでの仕事の進め方などに疑問を持つ人も少なくないかと思います。
特に途中で何か問題が発生して残業が必要になるのではなく、SIerの場合は最初から残業があること前提でスケジュールを組む機会も多いそうで、そうなると体力的にはもちろん、精神的にも消耗してしまいます。
加えて、残業が多くなれば当然自分が自由に使える時間は少なくなってしまうので、新しい技術などを勉強する時間も取れなくなってしまいます。
慣れてくると業務上での学びがなくなる
業務上での学びがどんどん少なくなっていくことも、SIerで働き続けるデメリットのひとつです。
使う技術が制限されていたり、クライアントがある程度固定されていたりする場合は、特にマンネリを感じることも多くなると思います。
加えてSIerの場合、早い段階から、開発スキルよりも、マネジメントスキルを身につけるように教育されるケースが多いため、技術的に新しく学べることも少なくなりますし、コミュニケーションや調整などに費やす時間が増えることになります。
確かにそういったことでも学びはあるかもしれませんが、元々プログラミングがやりたくてSEになった人にとっては、ほとんど興味を持てないはずのことなので、学びのポイントを見出すのも難しくなっていくと思われます。
業務で工夫する機会に恵まれない
SIerの場合、クライアントありきの仕事になるので、自分がこうしたいという希望よりも、お客様の希望や要求を優先することになります。
もちろんそういった中で工夫する面白みもありますが、担当者が全く融通が利かない人だったり、そもそも工夫することを求めていない人だったりする可能性も出てきます。
こういった自由度は、他のWEB業界などで働くエンジニアと比較すると、SIerで働くSEはとても低いと言えます。
こういったデメリットをすでに感じている人はもちろんですが、デメリットをまだ感じていなくても将来になんらかの不安を感じている人は、一度転職を検討してみるのもひとつです。
SIerから転職する前に準備しておくべきこと
実際にSIerから転職する場合に、事前に準備しておきたいことをいくつか紹介していきます。
同じ業界内での転職とは違って、SIerから業種を変える場合は、ある程度長い時間が必要になる場合もあるので注意しましょう。
5年後どんなキャリアを積んでいくか普段から考えておく
半年や1年スパンではなく、「5年後にどうなっていたいか」を考えながら、仕事をしていきましょう。
5年後にこうなっていたいという姿を出来るだけ具体的にイメージできれば、その姿になるために必要となる経験やスキルも整理することができます。
もしSIerで働いていても、自分にとって理想的な働き方ができなかったり、必要な経験やスキルが身につかないのであれば、他の業界に移るしかありません。
将来の理想的な姿から、今取るべき行動を逆算して、実行できるようにしましょう。
求人サイトに登録して募集内容をチェックしておく
仮に転職するのが少し先の話だとしても、転職サイトには登録しておくようにしましょう。
自分が興味のある企業で働くためにはどのようなスキルが必要になるのかを把握できますし、5年後のキャリアプランを考える際のヒントがたくさん得られます。
転職エージェントに登録して情報収集したり自分の市場価値を把握する
転職サイトだけではなく、自分に専属の担当者が一人付いて、転職活動をサポートしてくれる転職エージェントに登録するのもひとつです。
基本的に転職エージェントは、直近すぐに転職活動を行う予定がある人を優先的に対応しますが、登録してどんな求人がある教えてもらうだけなら誰でも問題なく出来ますし、エージェント側が忙しい場合は、まず電話で面談してもらうことも可能です。
ちなみに地方在住の人も電話面談は可能です。
自分一人で転職サイトを使用して情報収集するのとは違い、自分のスキルと経験に相応しい会社にはどんな会社があるのかや、目標の企業へ入社するために必要なことは何かなども転職エージェントはアドバイスしてくれます。
転職した人の体験談に目を通しておく
SIerから転職して成功した人と失敗した人、出来るだけ多くの体験談に目を通しておくことも大切です。
「どういう理由で成功・失敗と感じているのか」「特に大きく変わったところは何か」「それぞれの体験談に共通している意見は何か」など、色々な視点で体験談を整理していくようにしましょう。
新しい分野・技術に挑戦する習慣をつけておく
新しい分野・技術に挑戦することに対して、抵抗を感じないようにしておくことも大切です。
SIerで長年働いていると、やるべき事がほぼほぼ決まってくる会社もあるため、新しい事にチャレンジするのが億劫に感じてしまう可能性もあります。
しかしSIerから別の業界へ転職するためには新しく別のスキルを身につける必要があったり、転職してからも常に勉強することが必要になるため、柔軟性やチャレンジ精神はとても大切な能力になります。
プログラミングスキルなど転職するために必要なスキルを身につける
上の内容にも関連しますが、例えばSIerからWEB業界などに転職する場合は、新しくプログラミング言語を勉強する必要があり、実際に自分でWEBサービスをつくってみることが必要になります。
ちなみにWEB業界で採用されているプログラミング言語には様々な種類の言語があり、会社や職種によっても利用する言語は変わってくるため、しっかりと事前に調べておくようにしましょう。
ちなみにWEB業界の場合は、ある一定の条件を満たしていれば、転職を100%保証してくれるスクールもあったりします。
普段の仕事が忙しい人や、WEB業界のことについて色々相談しながら言語などを決めたい場合は、スクールに通って勉強するのもいいかもしれません。
独学の場合はドットインストールやProgateなどがオススメです。
必ずある程度貯金して転職する
本来、次の転職先が決まってから現在の職場を退職するべきですが、現在の職場で働くのがどうしても苦痛で仕方ない場合は、先に会社を退職してから転職活動を始めるのもひとつです。
あまりにも無理しすぎると健康に支障が出てしまって、最悪、結果的にもっと時間を無駄にしてしまう可能性もあります。
そうなった場合に、ある程度貯金があると安心して転職活動ができますし、新たに並行してバイトなどをする必要もなくなります。
また、転職して新しい会社に入社してから、自分に合っていなくてすぐに辞めてしまうというパターンもあるので、出来るだけ多めに用意しておくほうが安心です。
実際に転職すると決めた場合
実際に転職活動をすると決めた場合は、履歴書や職務経歴書などの応募書類を作成したり、面接に向けて準備を進めていきましょう。
自分の経歴や仕事内容を整理したり、会社のことについて調査したりする作業が必要になります。
特に初めての場合はわからないことも多く、それだけ時間も多くかかるはずなので、ある程度まとまった時間を確保できるように事前に準備したり、転職エージェントを利用しながら進めていくようにしましょう。
SIerから転職するにはどうすればいい?
SIerから転職する際に知っておくと有利な方法を3つ紹介します。
転職サイトを使った方法と一緒に、ここで紹介した方法も覚えておきましょう。
転職エージェントへ登録する
一つ目の方法は「転職エージェントを利用する方法」です。
先ほど上でも紹介したように、転職エージェントを利用すると、非公開案件の紹介、応募書類の添削、そして面接日程の調整はもちろん、内定した際の給料の交渉まで、自分の代わりに担当してくれるなどメリットがたくさんあります。
ちなみに利用する際は、転職サイトと同じように、一つだけではなく複数のエージェントを利用するようにしましょう。
そうすることでエージェントの担当者に自分を対応する優先度をアップしてもらうことが出来ます。
エンジニア向けの転職エージェントをいくつか紹介しますので、参考にしてみてください。
レバテックキャリア
レバテックキャリアはIT・WEB業界に特化して案件を紹介してくれるエージェントで、職種がエンジニアとデザイナーだけに限定されているので、より効率よく求人を探すことができます。東京や大阪以外だけではなく、千葉県、京都府、兵庫県、福岡県などの地域にも対応しています。
年収800万円以上のハイクラスな転職をしたい場合は、同じレバテックが運営する「レバテックエキスパート」を利用しましょう。
ワークポート
ワークポートは幅広く様々な業界の求人に対応していますが、もともとIT・WEB業界専門でスタートしたエージェントのため、特にこれらのジャンルに強いエージェントと言われています。
関東や関西はもちろん、福岡や仙台など地方にも営業所を構えているので、地方在住の人もエージェントのサービスを利用することが出来ます。
ギークリー(Geekly)
Geeklyは、特にゲーム業界の案件に強いエージェントです。
ちなみに全体の40パーセントがゲーム業界の案件で、ITは30パーセント、WEBは20パーセントという内訳になっているようです。
ちなみにGeeklyだけの独占求人もあるそうです。
フォークウェルエージェント
forkwell agentは、WEB系のスタートアップの案件に強い転職エージェントです。スタートアップは求人サイトで募集していないことも多いのでとても貴重な存在といえます。
ちなみに「forkwell agenを利用して転職に成功した約半数が、SIerに勤務されていた方」ということも特徴のひとつです。
リクルートエージェント
IT・WEB業界に特化していて、特にエンジニア向けのエージェントを中心に紹介してきましたが、リクルートエージェントのような、大手の幅広い案件をカバーしているエージェントにも登録しておきましょう。
紹介している求人数も多いですし、実績も豊富なので有益な情報が得られる可能性もあります。
知人から紹介してもらう
知人が実際に働いている企業の求人を、紹介してもらうのもひとつです。
WEB業界などは特にエンジニアの数が足りていない会社が多く、友達紹介での採用枠を設けている場合があります。
実際に働いている友人から内情や実態を聞くことが出来るのは、転職する上で大きなアドバンテージになり、転職に失敗するリスクを限りなく小さくすることが出来ます。
フリーランスとして働く
「転職サイトやエージェントを利用して転職活動してみたけれど、蓋を開けてみたら、実際にはどこの会社からも内定がもらえなかった」
という結果になってしまう可能性も、ゼロではありません。
そのような場合は思い切ってフリーランスになるのも一つです。
エンジニアには、フリーランス向けのエージェントがあり、エージェントを利用すると会社に常駐して開発を行うことになるため、比較的安定して案件を獲得することが出来ます。
案件に応募する際は、面接ではなくあくまでも面談という形で、主にスキル面中心に採用するかどうか決まることになるため、ある程度しっかりとしたスキルがあれば、採用されないことはほぼないはずです。
ちなみに開発経験が3年以上あって、ある程度基本的なことができれば、WEBエンジニアの場合フリーランスになるだけで毎月50万円以上稼ぐことも可能だといわれています。
実際に正社員での転職に失敗して、結果フリーランスになってしまった人もいますが、その方は年収400万円の状態からたった2年間で1000万円以上稼げるようになったそうです。
フリーランスというと、リスキーな働き方をイメージする人が多いと思いますが、エンジニアの場合は、エージェントを利用すれば安定して案件を獲得することが出来ます。
ちなみにMIdworksというフリーランス向けのエージェントは、仕事が決まらなくても条件を満たしていれば給料の8割を保証してくれる「給与保証制度」という仕組みや、社会保険料の半額をエージェントが負担してくれる保証サービスなども用意しています。
正社員向けの転職と同様に、レバテックフリーランスやポテパンフリーランスなど、フリーランス向けのエージェントも充実していますので、興味のある人は合わせてチェックしてみてください。
SIerにおすすめの転職先
SIerから別の業種へ転職したい場合、おすすめの転職先は大きく3つに分けられます。
1.WEB系エンジニア
まず一つ目はWEB系のエンジニアです。
制作会社で働く場合は、SIerと同じようにクライアントワーク中心に担当しますが、WEBエンジニアの場合は、事業会社やWEBサービス・アプリなどを提供するBtoCの会社に転職することも可能で、そうすれば自由度や開発のスピード感は間違いなくアップします。
開発だけではなく、企画やビジネスの部分から担当できるエンジニアになりたい人にも向いているといえます。
ちなみにWEBエンジニアは、会社によっては両方担当する場合もありますが、基本的に「バックエンドエンジニア」か「フロントエンドエンジニア」のどちらかに分かれます。
前者のバックエンドエンジニアは、サービスの機能やサーバー周りなど根幹のシステムの開発を担当するエンジニアで、後者のフロントエンドエンジニアの場合はデザインや演出の組み込みなど、見た目に関する部分の開発を担当するエンジニアになります。
2.WEBディレクター
WEB業界に転職する場合、エンジニアではなく、WEBディレクターになるのもひとつの選択肢としてあります。
SEをしていて開発よりもマネジメントや企画の方が楽しいと感じた人はWEBディレクターの方が向いているかもしれません。
事業会社やWEBサービス・アプリなどを提供するBtoCの会社に転職すれば、ユーザーを直接満足させる企画を考えることができますし、それらの結果は具体的な数字としてかえってくるので、やりがいも大きくなります。
WEBディレクターからキャリアアップして、WEBプロデューサーとして活躍することも可能で、自分で0から新しいビジネスを作ってみたい人にも向いています。
3.社内SE
一般企業の社内SEとして働くのもひとつの道です。社員が使うPCのセットアップや会社で利用するシステムの選定、社内サーバーのメンテナンスなど仕事の内容が幅広いことが特徴で、会社によっては自分一人でほぼ全ての仕事を担当しなければならない責任の大きい仕事といえます。
ちなみにIT・WEB業界とは違って、普通の一般企業はびっくりするほどIT化が進んでいない会社が多かったり、他の部署で働く社員さんにPCなどの事で頼られて感謝される事も多いので、やりがいは大きいと思われます。
また、基本的に新しく何かをリリースするために納期を設定して開発を行うという事はほとんどなく、自分の業務時間をコントロールしやすかったり、全体の労働時間も短くなる可能性が高いです。
SIerで働き続けるのはやばい?
SIerで働いている人で、現状に不満を感じている人や、将来に不安を感じている人は、転職することを検討する方がいいかもしれません。
大手SIerで、クライアントとの打ち合わせや要件定義を中心に担当できる会社で働いていたり、そういう会社に転職できる見込みがあれば話は変わってきますが、そうでない場合は、残業時間も多くて、なおかつ給料も安いというSIerの負のスパイラルから抜け出せなくなってしまう可能性があります。
転職を考えている場合は、手遅れになってしまわないうちに、なるべく早めに動き出すことが大切です。
既に30代の人は、転職エージェントや就職保証のプログラミングスクールなどのサービスをうまく活用して転職活動を成功させましょう。