ソムリエとは、レストランなどでお客の相談に乗ってワイン選びのお手伝いをするワインの専門家です。
ソムリエとして転職するためには、転職先をよく調査する必要があります。
調査する際には転職サイトや転職エージェントを利用すると良いでしょう。この記事ではソムリエにオススメの転職サイトや転職エージェントを紹介し、ソムリエの転職事情について記載します。
目次
ソムリエへの転職におすすめ転職サイト・エージェント
doda
dodaは、日本で最大級のパーソナルキャリアが運営している転職エージェントサービスです。
いろいろな専門職に関する転職斡旋を実施しているためソムリエの仕事も見つかります。dodaでは転職のノウハウを教えてもらうことが可能で、転職の始め方から求人の探し方、各種書類の作り方、面接から退職のノウハウを伝授してくれます。
dodaのキャリアアドバイザーの質の高さも定評があり、転職にまつわる疑問や悩みに専門のキャリアアドバイザーが相談に乗ってくれます。
クックビズ
クックビズは、飲食店業界に特化した転職サイトです。月収35万円以上の高給与案件を多数保有しています。
全国に対応している転職サイトで、飲食店の求人を約50,000件保有しています。特に非公開求人が多く、このサイトに登録して初めて出会える案件が豊富です。
会員登録をすると専属のキャリアアドバイザーがついてくれて転職のサポートをしてくれるのはもちろんのこと転職後のサポートもしてくれます。
この転職サイトを利用して転職を成功させると3万円の転職お祝い金がもらえます。
求人@飲食店.COM
求人@飲食店.COMも飲食店に特化した転職サイトです。職種から仕事を選べ、もちろんソムリエというキーワードにて仕事を探すことも可能です。
その他にも、こだわり条件を指定して検索しやすいサイトです。オープンしたての飲食店の求人や高待遇の飲食店などを探せます。
会員登録をすると自分の条件にマッチした求人をメールで届けてくれるため、最新の求人情報を見逃すこともありません。
「しょくヨミ」と呼ばれている飲食店で働く人のためのウェブマガジンもあり、飲食店で働くノウハウを取得しやすいです。
ワークポート
ワークポートは、さまざまな業種の転職を取り扱う、総合転職エージェントです。
転職決定人数が最も多く、転職エージェントの中では最も多くの転職成功者を生み出しています。数ある業種の中でも、クリエイティブ業界やIT関連企業の情報を多数保有しています。
あらゆる企業に対して、強いコネクションを持っているため、企業の内部事情に詳しいのも特徴です。
無料のエンジアスクールを開催してくれるなど、未経験者が新たなキャリアを身につけて転職することも可能です。
ソムリエに必要な資格・条件
フランスの場合はソムリエには国家資格があるのですが、日本においては国家資格がありません。
ただし、日本の民間の企業が認定しているソムリエ資格があります。民間企業は「日本ソムリエ協会」と「全日本ソムリエ連盟」です。
日本では資格を持っていなくても働けますが、持っていた方が転職には有利です。
日本ソムリエ協会が認定しているソムリエの資格としては、「マスターソムリエ」と「シニアソムリエ」、「ソムリエ」、「ワインエキスパート」があります。
また、全日本ソムリエ連盟が認定するソムリエの資格としては「プロフェッショナルソムリエ」、「ソムリエ」、「ワインコーディネーター」があります。
これらの資格は飲食店に関わってきた期間や難易度などにより挑戦できる対象が異なりますが、日本ソムリエ協会の「ワインエキスパート」は20歳以上であれば誰でもが受験可能です。
しかし、「ソムリエ」を受験するには一定以上の飲食業経験がないと受験不可能です。
ソムリエの仕事内容
ソムリエの仕事内容は、レストランやホテルなどで、料理との組み合わせやお客の好みを把握し最適なワインを提供するのが仕事です。
お客好みを把握するためのコミュニケーション能力が必要で、料理との組み合わせなどさまざまな専門知識が問われる仕事です。
難しい役割のように思えますが、ミッションはとてもシンプルで、お客に対して安全で快適な飲食の場を提供することが仕事です。
ソムリエの仕事は、お客様の対応だけではありません。ワインを仕入れることや、ワインを適切な環境にて保管することやグラスの管理までしています。
場合によっては、ワイン業者からのワインの売り込みを対応することもあるのです。
多くのソムリエの働き先は、ホテル内のレストランです。他にも、一般的なレストランでもソムリエが活躍していることもあります。
小さなレストランの場合は、ウェイターをしながらソムリエをしている人もいます。
ソムリエはワインのスペシャリスト
ソムリエは一言で表すと、「ワインのスペシャリスト」です。
ワインの銘柄ごとの味を熟知するのはもちろんのこと、産地や原料となるブドウの品種などについても熟知している必要があるのです。ソムリエは、ワインについて熟知している専門家です。
ワインソムリエはホテルやレストランなどでワインのスペシャリストとして働いていて、客に最適なワインを提供しています。
お客の希望に合わせ、料理との相性も合わせて最適のワインを提案します。先述したように食事に関する知識も必要ですが、イタリア料理やフランス料理はもちろんのこと、中華料理や和食に関する知識も必要です。
ワインは、安価なものから高級なものまでさまざまです。ワインを客に提供する上で、価格も考慮して提案しなければなりません。
入荷・品質管理・保管
自分の勤めるレストランの性質に合わせたワインをチョイスするのもソムリエの役目です。
自分のレストランが提供している食事にどのようなワインが合うのか、そのレストランに来るお客はどのようなワインを好むのかなど総合的な判断をして仕入れを実施します。
また、ワインは保管状態で味も異なってきます。品質管理や保管状態がとても重要なのです。
特に温度管理がとても重要で、少しでも温度が適切でないと味が劣化する可能性もあります。
ワイン提供直前の温度管理も重要です。ワインを楽しむ時には、グラスも大切な存在です。
ワインによってあうグラスが異なります。しかも、グラスの温度管理も必要です。そのため、グラスの管理もソムリエの役目です。
ソムリエの仕事はきつい?
ソムリエはワインに関するサービスを実施する職業です。
しかし、小規模なレストランなどでは、ウェイター業務と兼務することがあり、ワインには直接関係のない仕事を引き受けなければならないのがつらいところです。
このような場合は、ウェイター業務とソムリエ業務を並行して実施しなければならないため、一般のウェイターよりも業務が増えてしまい、残業が増える可能性があります。
しかし、ホテルなどに入っている大きなレストランでは、専任のソムリエとして働けますが、大きなレストランでもソムリエは一人であることが多いため、ソムリエとしての業務を一人で行わなければならないこともあります。
また、ワインは日々新しいものが販売されているため、ソムリエとして活躍している限り、一生勉強をしなければならないのが、厳しいところです。
ソムリエの年収事情
ソムリエの年収について調べてみると、おおよそ350万円でした。ただし、年齢により年収は異なるようです。年齢ごとの年収の推移を以下に紹介します。
20~24歳 | 228万円 |
---|---|
25~29歳 | 234万円~284万円 |
30~34歳 | 212万円~312万円 |
35~39歳 | 252万円~356万円 |
40~44歳 | 279万円~400万円 |
45~49歳 | 326万円~448万円 |
50~54歳 | 370万円~480万円 |
55~59歳 | 366万円~476万円 |
60~65歳 | 224万円~476万円 |
この表を参照すると50~54歳が最も年収が高い傾向です。また、地域によっても年収は異なる傾向です。ソムリエの年収が高い代表的な地域を紹介します。
東京都 | 560万円 |
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大阪府 | 480万円 |
神奈川県 | 440万円 |
愛知県 | 440万円 |
福岡県 | 400万円 |
北海道 | 360万円 |
この表を見ればわかる通り、東京都や大阪府、神奈川県、愛知県がソムリエの年収が高い傾向です。
では、ソムリエにて1,000万円以上の年収を稼ぐことは困難なのでしょうか。フランスでは年収1,000万円以上を稼ぐソムリエも存在しています。
しかし、日本は事情が異なります。日本でのワインの歴史は浅く、厚生労働省によりソムリエが職業として認められたのは2000年になってからのことなのです。
日本の中でも、ホテルのレストラン部門で働くソムリエで、1番上の職階であるチーフソムリエであれば年収1,000万円を超えることもあるようです。ただし、チーフソムリエになるには相当な年数がかかります。”
勤務先により年収も異なる
ソムリエはいろいろな場所で活躍しています。そこで、勤務先の違いによる年収の傾向を紹介します。
フランスレストラン | 350.0万円 |
---|---|
イタリアレストラン | 340.0万円 |
高級レストラン | 360.0万円 |
ホテルレストラン | 350.0万円 |
高級レストランの平均年収が高いことがわかります。この表を参照するとソムリエの平均年収は340万円から360万円ですが、長年の経験を積めば、年収が600万円を超えることもあります。
月額給与とボーナスを考察
平均月収とボーナスについても経験年数にて異なってきます。まず、年齢別の平均月収を紹介します。
20~24歳 | 14.3万円 |
---|---|
25~29歳 | 17.8万円 |
30~34歳 | 19.5万円 |
35~39歳 | 22.3万円 |
40~44歳 | 25.0万円 |
45~49歳 | 28.0万円 |
50~54歳 | 30.0万円 |
50~54歳 | 29.8万円 |
60~65歳 | 20.3万円 |
月収データを参照しても50~54歳が最も月収が高いという結果です。では、ボーナスについてはどうなのでしょうか。
ソムリエの場合は月収の4カ月分程度が目安となるようですが、具体的な金額を紹介します。
20~24歳 | 57.0万円 |
---|---|
25~29歳 | 71.0万円 |
30~34歳 | 78.0万円 |
35~39歳 | 89.0万円 |
40~44歳 | 100.0万円 |
45~49歳 | 112.0万円 |
50~54歳 | 120.0万円 |
50~54歳 | 119.0万円 |
60~65歳 | 81.0万円 |
ボーナスについても50~54歳が最も高いボーナス水準になっています。
ソムリエはどんな人に向いている?
ソムリエに向いている人は、お客をもてなすことに喜びを感じられる人です。
お客に感謝されたり、お客を笑顔にすることを働く原動力にできる人と言えるでしょう。
お客の好みを把握するためにお客からのヒアリングも重要ですので、コミュニケーション能力がある人も向いています。
さらに、洞察力が優れている人にあっている職業と言えるでしょう。
また、勤勉であることも大切です。常に、ワインについての味を学習しワインの歴史も調べて覚えなければなりません。
その他にも、ワインとの相性を考慮した料理を研究する必要もあります。つまり、毎日勉強が必要です。
ソムリエは勤勉な人が向いています。なお、毎日勉強するためには向上心が高い人がソムリエに向いています。
ソムリエへの転職は難しい?
ソムリエとして働く場合には、無資格でも働けますが、転職する場合には資格を持っていた方が有利です。
資格を持っていれば、転職はしやすいと言えます。そうなると、資格の難易度がソムリエの転職の難易度に影響することになるでしょう。
ソムリエの代表的な資格は「日本ソムリエ協会」が認定している「ソムリエ呼称資格認定試験」です。
この試験への受験資格は飲食店でのサービス業の経験が必要ですが、日本ソムリエ協会の会員になっているとサービス業経験がなくても受験可能です。
試験の難易度ですが、この5年ほどでは合格率が40%程度です。比較的狭き門のようです。
また、高年収を狙うのであれば「ワインエキスパート」の資格があると良いでしょう。ワインエキスパートの合格率は33.1%と難関な試験です。
ソムリエへ転職した人たちの口コミ・評判
26歳 男性
31歳 男性
29歳 女性