日本の企業は「組織」ということを重要視していることが多いです。
上司と部下という関係性を大切にして、組織として決めた目的に向かって全員が同じ方向を向くように、さまざまなルールを決めます。
このような組織に属している方が大半を占めるのですが、「組織に属すことが苦手…」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
この記事では組織に属すことが苦手な人の特徴と、組織に属すことが苦手ということを解決する方法について解説します。
おすすめの転職先についてもご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
組織に属すことが苦手な人の特徴8選
組織に属すことが苦手な人には、共通している特徴があります。
組織に属すことが苦手な人の特徴を8つご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
大人数よりも個人を好む人
組織という言葉を広辞苑で調べると、「ある目的を達成するために、分化した役割を持つ個人や下位集団から構成される集団」と定義されていて、組織は大人数なことが多いです。
組織の規模によって人数は異なりますが、100人以上の組織もあるため、大人数よりも個人を好む人は組織に属すことが苦手なケースが多いです。
このような人の場合は、組織の人数が増えれは増えるほど苦手意識は強くなるでしょう。
指示されることが苦手な人
組織では、それぞれ役割が決められていて、立場なども細かく決められることが多いです。
基本的に組織では、上司の下に一般社員が属している構図になるため、指示されることが多く、指示されることが苦手な人は組織に属すことも苦手とします。
その指示が正しくても、「自分の行動を決められるのが嫌」という人は、組織に属すことは向いていないです。
協調性がない人
上記でお伝えした通り、組織とは、ある目的を達成するために構成された集団になります。
そのため組織全員で1つの目的を達成するために行動しなければいけないため、協調性がない人は組織に属すことを苦手とします。
「組織に属すことが苦手」というより、「組織に馴染めない」ということが多いと思います。
社会は学校のように教えられる環境ではないため、協調性のない人は組織の除け者として扱われて、苦手意識が強くなると考えられます。
自分の時間を大切にする人
組織では全員が同じ方向を目指す必要があるため、出勤時間や休日は決められています。
また、組織の中でトラブルや急遽取りかからなければいけないことがあると、退社時間を延長して、残業することになるため、自分の時間を大切にする人は組織に属すことを苦手とするケースが多いです。
さらに、組織に属していると、仕事終わりや休日に飲み会などに誘われることがあります。
自分の時間を大切にしたい人にとっては飲み会などは苦痛の時間で、誘われるたびに組織に属すことに対しての苦手意識が強くなるでしょう。
組織に対する思いが薄い人
組織に属すということは、組織の一員になるため、「目的を達成するために、一生懸命頑張ろう」という組織に対する思いが大切になります。
組織に対する思いが強い方は、属すことに苦手意識はないと思いますが、思いが薄い方は組織に属すことを苦手とすることが多いです。
根本的な話ですが、組織が目指している目的に対して共感できない場合は、その組織に属すことが苦痛に感じるようになり、「苦手だな」と思うようになります。
組織に属することが苦手な人は、属している組織に対する思いが薄い特徴が挙げられます。
人間関係を築くことが苦手な人
組織に属すということは、1人で仕事をするのではなく、上司や同僚と協力しながら仕事をします。
場合によっては、他の部署と協力することもあるため、人間関係を築くことが苦手な人は、組織に属すことも苦手な場合が多いです。
人間関係はストレスの原因になることが多く、良い関係を築けないと、組織に属すことが苦手に感じるようになります。
さらに、良い人間関係を築けないと、組織の中で求められる成果を上げることも難しいです。
組織のルールを守れない人
組織には必ずルールが決められています。そのルールが合理的なのか、不合理的なのかということは関係なく、組織のルールを守ることは絶対です。
そのため自分が納得できないルールを守れない人は、組織に属すことを苦手とします。
組織には1つや2つ、不合理なルールが決められているため、組織に属すには不合理なルールでも受け流す必要があります。
そのことに抵抗がある方は、細かいルールが決められていない組織に属すしかありません。
自分の夢や理想が明確にある人
自分の夢や目標が明確にある人は、組織に属すことが苦手な傾向があります。
その理由は、組織に属していても意味がないと感じるからです。
例えば、自分の夢が有名なWEBデザイナーになることだったとしましょう。
しかし、属している組織は営業職でWEBデザイナーとは全く関係のないことだったとします。
この場合に、自分の夢と現実にすれ違いが生じて、組織に属す意味を感じられなくなり、苦手意識が強くなります。
夢と現実にすれ違いがあっても、「夢のために、今はお金を貯めています」と割り切れる場合は、組織に属すことができると思いますが、「生活するために組織に属しています」という場合は、苦手な意識が強くなる一方です。
「組織に属すことが苦手」という問題を解決する方法
「組織に属すことが苦手」という問題を解決する方法は、大きく2つあります。
自分のキャリアプランによって最適な方法が異なります。
自分のキャリアプランを考えながら、下記の方法を参考にしてみてください。
リーダーの立場まで昇進する
上記でもお伝えした通り、組織の構図としては、上司の下に一般社員が属しています。
組織に属すことを苦手な方は、「上司→一般社員」という構図を嫌っている場合が多いため、上司や組織のリーダー的な立場に昇進することができれば、問題を解決できるかもしれません。
「指示されることが嫌い」「協調性がない」という人は、上司やリーダー的な立場に昇進できると問題を解決できるかもしれませんが、「人間関係を築くのが苦手」「個人を好む」「ルールを守れない」などという人は、昇進しても問題は解決できないでしょう。
自分が組織に属すことを苦手としている理由を考えて、昇進を目指すのか判断してみてください。
組織を重要視しない業界・企業へ転職する
組織に属すことが苦手という問題は、組織を重要視しない業界・企業へ転職することで、解決できる可能性があります。
業界や企業によっては、「組織」ということよりも「個人の自由」を尊重することがあり、組織を苦手としている方でも属しやすいです。
しかし、全く組織を重要視しないわけではありません。
組織として達成すべき目的は決められていますし、組織全員で同じ目的達成を目指しています。
ただ、在宅勤務制度が設けられていたり、上司と部下という上下関係が激しくなかったり、組織に属しやすいようになっています。
組織よりも個人の自由を尊重することが多い業界・企業をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
WEB業界
WEB業界は、古くからある業界ではないため、組織よりも個人の自由が尊重されやすいです。
例えば、入出退勤時間が自由になっていたり、私服での出社が認められていたり、上司が部下に敬語で話したり、イメージしている組織とはかけ離れていると思います。
さらに、リモートワークも可能になっていて、組織で感じるストレスを最小限まで減らすことができます。
WEB業界へ転職するには、専門的な知識・スキルを身に付ける必要がありますが、未経験でも転職を成功させられます。
WEB業界は人手不足を抱えている企業が多いため、転職難易度は高くありません。
今後もWEB業界は需要が高まり続ける?今後も需要が高い職種とは?
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ベンチャー企業
ベンチャー企業には明確な基準や定義はありませんが、一般的に独自のアイデアや技術をもとに、新しいサービスやビジネスを展開する企業と言われています。
ベンチャー企業は設立して間もない企業が多いため、組織を重要視しない傾向があります。
古くからある「組織」という概念に囚われるのではなく、働きやすい環境が整えられています。
例えば、「ワーク重視型・ワークライフバランス型・ライフ重視型」の3タイプの勤務方法を毎年自由に変更できる制度を設けていたり、従業員の9割以上をリモートワークにしたり、オフィス内に卓球台や筋トレマシーンが設置されていたりします。
ベンチャー企業へ転職することで、組織に属することで感じる苦手意識は無くなると思います。
ベンチャー企業は社会経験のある人材を求めているケースが多いため、転職難易度は高くありません。
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フリーランスで働くことはおすすめしない
組織に属すことが苦手な方は「フリーランスで働こうかな?」と悩まれることがあると思いますが、フリーランスで働くことはおすすめしません。
フリーランスで働くことをおすすめしない理由は大きく2つあります。
1つ目の理由が、1人で全ての役割を担う必要があるということです。
組織ではそれぞれが役割を担っていましたが、フリーランスになると全ての役割を1人で行う必要があり、組織に属すことよりも苦手意識を示す方が多い傾向にあります。
また、組織に属していた方がフリーランスになると、「組織の方が良かった」と後悔することが多いです。
2つ目の理由が、収入が安定しないということです。
フリーランスは利益が全て自分の収入になるというメリットがありますが、組織に属すよりも安定性に欠けます。
特にご家庭がある人の場合は、家族にも大きな不安や迷惑をかけることになる可能性が考えられます。
そのため組織に属すことが苦手な方は、フリーランスで働くのではなく、上記でお伝えしたWEB業界・ベンチャー企業への転職を考えてみてください。
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組織の重要視しない業界・企業へ転職しよう
この記事では組織に属すことが苦手な人の特徴をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
組織に属すことが苦手な方は意外にも多く、日本の正規雇用率が低いことは、組織の在り方に問題があると言われています。
そのため組織に属すことが苦手な自分を責めるのではなく、思い切ってWEB業界・ベンチャー企業へ転職することをおすすめします。
自分が苦手とする理由を把握していれば、問題を解決できる企業は見つかります。
そして、転職するときは「転職エージェント」を活用するようにしてください。