近年は外国人に対する和食文化ブームもあり、寿司職人は見直されています。
サラリーマン生活よりも、寿司職人として再スタートを切りたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、寿司職人として再スタートする際には寿司職人に関する情報を取得することも大切です。
情報は転職サイトから得ると良いかもしれません。そこで寿司職人を目指す人にオススメの転職サイトや寿司職人の転職事情を紹介します。
目次
寿司職人への転職におすすめ転職サイト・エージェント
FindChef-Agent
FindChef-Agentとは、日本の食文化を世界に広めるために料理人の活躍の場を探索し、紹介する料理人専門のキャリアサポーターです。
世界に対して誇れる日本の食文化を生み出す寿司職人や、和食料理人、板前、調理師の転職を支援しています。働き先は日本だけではなく、北米やアジア、オーストラリア地域などワールドワイドで職を探せるのが特色です。
このサイトでは、求職者のこれまでの経験や今後の希望などを加味しながら、最適な職を紹介してくれます。
また、海外で働くためのキャリア相談に乗ってくれるのも特色です。なお、飲食店業界にスムーズに転職するための応募書類の作成を手伝ってくれるのもメリットです。
海外に転職する際には、雇用契約書を代行して和訳してくれ内容も把握してくれるので安心です。その際には就労ビザ申請書類についてもアドバイスしてくれます。
また、海外では1年や3年単位の雇用契約になるケースが多い傾向です。このサイトでは雇用期間の管理を実施してくれ、契約満了期間が来たら知らせてくれるというサービスも受けられます。
寿司エージェント
寿司エージェントとは、特に海外で和食にチャレンジしたいという人にオススメの転職サイトです。
和食や日本料理、寿司職人の転職支援や独立開業支援を実施しています。特に、日本料理や和食、寿司などが海外で人気であるのは知っているけれども、英語が喋れないなどの理由で躊躇している人はいないでしょうか。
そんな人にオススメなのが、寿司エージェントなのです。海外転職支援の実績が豊富にあり、現地法人と連携しながら、海外にて人気の寿司屋を経営できるのが寿司エージェントの強みです。
日本人のキャリアコンサルタントが、日本料理や寿司職人の人生をしっかりと考え、キャリアライフプランの手伝いをしてくれます。
また、海外現地の生の声を徹底取材しているため、海外出店の際も頼りになる転職サイトです。
クックビズ
この転職サイトは高収入が狙える転職サイトです。月収35万円以上の求人が多数あります。
また、このサイト独自の取り組みとして、転職時には3万円の転職お祝い金がもらえます。日本全国展開していて、その求人掲載数は50,000件にも登ります。
非公開求人も多数ありこのサイトに登録しないと出会えない求人が多数あるのです。
キャリアアドバイザーの質が高いことでも定評があり、就職時の手厚いサポートはもちろんのこと、転職後もキャリアアドバイザーがしっかりとサポートしてくれます。
マイナビ転職エージェントサーチ
マイナビ転職エージェントサーチは、転職事業を幅広く推進している、マイナビグループが運営している転職エージェントです。
マイナビグループは幅広い業種に関して転職斡旋事業をしていて、そこから得られたノウハウは多数です。
そのノウハウを惜しげも無く教えてもらえるのがマイナビ転職エージェントサーチです。特に転職エージェントの質が高く、エージェントは企業と多くの接点を持っているため、転職前に転職先の多くの情報を得られるのがメリットです。
また、スカウト機能があるのもメリットで、登録と同時に登録者の情報が企業に公開され、企業の方からスカウトメールを送ってくれることもあるのです。年収アップやキャリアアップなど希望の条件で転職することが可能です。
寿司職人に必要な資格・条件
寿司職人として働き出すときには特に資格は必要ありません。
一刻も早く寿司職人になるには、お店に入り1から修行するか、短期間で寿司職人になるためには寿司作りができる専門学校に通うという手段があります。
ただし、寿司屋を経営するとなると話は別です。寿司屋のような飲食店を経営するためには、
- 食品衛生責任者
- 防火管理者
の資格が必要です。調理師免許もあったほうがいいですが、必須ではありません。
食品衛生責任者を取得するには、食品衛生責任者養成講習会を受講することで取得可能です。
講習会の受講終了証が食品衛生責任者の資格を満たす証明書となるため飲食店営業許可申請を保健所に提出するときに一緒に提出しましょう。この講習会は月に複数回、定期的に開催されています。
また、防火管理者とは建物や工作物などの防火管理や予防、消火活動などを行う責任者になるための資格です。
一定以上の規模の防火対象物を扱うときに必要な資格です。この資格を取るには講習を受講して試験に合格する必要があります。
講習の受講資格は中学校卒業程度以上の日本語が理解できることのため比較的誰もが取得しやすい傾向です。これを取得するためには約17時間の講習を受け、試験に合格する必要があります。
寿司職人の仕事内容
寿司職人とは料理人の中でも、お寿司に特化した調理を行うプロのことです。
寿司職人と名乗るための資格は特に必要ありません。資格や試験がないからこそ、実力勝負で生きているのが寿司職人と言えるでしょう。
ただし、寿司職人が扱う食材は限られています。メインとして使用されるのは生物を中心とした魚介類で、その他には卵やきゅうりなどがあります。
特に海外においては、生魚を好んで食する文化はないため、寿司については他国の人々から、相撲や能、茶道や華道と同等に敬意が払われています。
例えばマグロ一つを取ってもいろいろな種類があり、肉で例えるとバラ肉や肩肉、ロースなどに例えられるように、様々な部位を扱い使い分けなければならないのです。
寿司職人の技は、材料の吟味から始まっているのです。
高級店の場合
寿司職人も働き先により仕事内容は異なります。例えば、高級店の場合はどうなのでしょうか。
特に高級店で働く場合は、朝は仕入れから始まり、その後仕込み、お店をオープンしてお寿司を握り接客を実施し、最後には店内の清掃です。
お店によっては仕入れなどは当番制が採用されているケースもあります。
仕入れを担当する場合は、朝がとても早く午前4時頃には起床します。市場の知っている売人から旬の魚を仕入れます。
寿司職人を目指すには魚の目利きも必要となります。仕込みを始めるのは午前8時頃です。魚に合わせて下ごしらえをします。
捌き、酢締め、握りづくりなどを代表に、午前中のうちにやっておく下ごしらえが満載です。また、調理に使用する包丁の手入れもあらかじめしておく必要があります。
お店のオープンに合わせてシャリの温度が人肌程度の適切な温度になるように調整も実施します。
回転寿司の例
寿司職人としては、回転寿司で働くケースもあります。開店寿司の場合は業務が分担化しているため、寿司職人自ら仕入れや仕込みをするケースはあまりありません。
回転寿司は大手チェーン店によるフランチャイズ化が実施されているため、会社の本部が魚を仕入れ、会社の工場でさばき小分けして店舗に入ってくることが多いのです。
このようなシステムを採用することでコストダウンを図っているのです。
回転寿司の場合は、店舗が大きく一挙にたくさんのお客さんが入店します。
そのため、少しでも早く寿司を握る技術が求められます。店舗によっては寿司握りマシーンが導入されていることもあり、これらのマシーンを扱う技術も必要です。回転寿司では子供が客となることも多く、子供に対する配慮も必要です。
寿司職人の仕事はきつい?
寿司職人の仕事は下積み期間が長いため苦労が絶えません。一般的に寿司職人になるには10年以上の修行が必要と言われている文化があります。
この条件はとても厳しいようで、半年後には修行者の半分が挫折し、3年後にはさらに修行者が半分になるほどの厳しさのようです。
具体的に修行の工程としては、1年目から2年目は洗い場やホールの担当者となり、お使いや出前などで目が回るほど忙しく、3年目からは魚のさばき方や煮物を習い、6年目以降でやっとカウンターに出れるようです。
一人前になるまではさらに時間がかかり、15年ほどでやっと看板として店を支えられるようになるようです。
早く寿司職人になりたいと考えている人も多いでしょうが、長く辛い修行を乗り越えなければ一人前の寿司職人にはなれないようです。
寿司職人の年収事情
寿司職人として成功した場合の年収はいくらくらいなのでしょうか。都道府県別のデータがあるため、比較的年収の高いエリアについて表を用いて紹介します。
東京都 | 560.0万円 |
---|---|
大阪府 | 480.0万円 |
愛知県 | 480.0万円 |
福岡県 | 400.0万円 |
北海道 | 360.0万円 |
表を見てわかるように東京都が最も年収が多い傾向です。その他、都市部と言われている大阪府や愛知県が多い傾向です。
その他、海産物が豊富に取れる北海道や福岡県が年収が高いのが特色です。
年収の年齢別状況は?
寿司職人といっても、年齢に応じて年収が高まる傾向です。
年齢というよりも勤続年数に応じて年収が高まっているといったほうが良いかもしれません。それでは、年齢ごとの年収傾向をご紹介します。
20~24歳 | 228.0万円 |
---|---|
25~29歳 | 234.0万円~284.0万円 |
30~34歳 | 212.0万円~312.0万円 |
35~39歳 | 252.0万円~356.0万円 |
40~44歳 | 279.0万円~400.0万円 |
45~49歳 | 326.0万円~448.0万円 |
50~54歳 | 370.0万円~480.0万円 |
55~59歳 | 366.0万円~476.0万円 |
60~65歳 | 224.0万円~476.0万円 |
この表は、国税庁の年齢別改装年収により独自に算出した結果です。この結果から50~54歳の年収が最も多いことがわかります。
ただし、寿司職人の年収は経験が重視されますので、たとえ50歳代であっても経験年数が浅ければ高収入を得ることはできません。
寿司職人の賞与は?高収入を目指すには?
寿司職人の賞与について目安を表にて記載します。
20~24歳 | 57.0万円 |
---|---|
25~29歳 | 71.0万円 |
30~34歳 | 78.0万円 |
35~39歳 | 89.0万円 |
40~44歳 | 100.0万円 |
45~49歳 | 112.0万円 |
50~54歳 | 120.0万円 |
55~59歳 | 119.0万円 |
60~65歳 | 81.0万円 |
一般的に寿司職人として最も高収入が得られるのは独立開業した場合のようです。
ただし、その場合でも一定以上の寿司職人としてのスキルがないと困難な状況です。
今の時代は、開店レベルも高く、グルメブームで顧客の舌も肥えているので、一度来店して顧客の舌を驚かせるほどのインパクトがないとリピーターを確保することはできません。一攫千金を狙うのであれば、国内より海外の方が成功する可能性は高いです。
寿司職人はどんな人に向いている?
寿司職人に向いている人は、単純かと思われますが、体力のある人です。重い調理器具を扱うのは寿司職人に限らずハードな仕事なのです。
特に寿司職人は仕入れのために早朝の市場に通うこともあります。店に帰ればお昼のための仕込みなどがあり、睡眠不足になる上仮眠もままなりません。
そのため、強靭な体力が必要となるのです。また、座り仕事とは異なり立ち仕事ですので足腰も丈夫でなければ長続きはしません。そのため強靭な体力を持っている人が向いています。
また、そんなハードな仕事でも、自分の作ったものを美味しいと食べてもらえることに喜びを感じられる人が向いています。
美味しいと言われることをバイタリティーに繋げられる人こそが寿司職人に向いています。
また、寿司職人にとって必要最小限求められることが味覚と嗅覚です。料理の中でも生物を扱う職人ですので、食中毒を起こすことはあってはなりません。
適切な味覚と嗅覚を持った人が寿司職人に向いています。
その他にも、コミュニケーション能力は大切です。カウンターに座るお客様の話し相手になることも大切なのです。
寿司職人への転職は難しい?
さて、寿司職人として転職するのは難しいのでしょうか。本格的に寿司職人としてデビューするには、弟子入りする方法と、フランチャイズの寿司店に入職する方法の二通りがあります。昔ながらの方法としては弟子入りする方法です。この場合は一人前になるまで10年以上かかることが多いです。
ただし、フランチャイズ店となると最短3カ月程度で江戸前寿司などの技術を身につけることが可能な職場もあります。
フランチャイズの場合は、海外での就職や独立を目指している人向けの講座が多いようです。ただしこの場合でも魚の選定方法から調理の実習まで総合的に学ぶことが可能です。
もし、短期間にて独立を目指したいのであれば海外進出を一つの目標としてはいかがでしょうか。
寿司職人へ転職した人たちの口コミ・評判
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