「上司が帰るまで退社できなくてツライ…」
「この帰りづらい空気、どうにかして…!」
上司が帰るのを待ちながら残業するのって、すごくイヤな気持ちになりますよね。
残業中はダラダラと作業してしまったり、終業後にやりたいことが出来なかったりとプラス面よりもマイナス面が多いです。
また帰りづらい雰囲気によって、職場の人間関係にモヤモヤしている人もいるでしょう。
今回はあなたの職場に帰りづらさがある原因と、上司との関係を壊さずに堂々と定時退社する方法を解説します。
目次
- 定時に帰りづらい原因はモラルではなく感情
- 上司をイラつかせず定時で帰る方法
- 定時に帰りづらくても気にしないのが正解
- 「どうせ定時に帰れない」職場は生産性が下がる
- 定時に帰りづらいブラック企業なら転職を考えよう
- 帰りづらい空気は無視して堂々と定時退社しよう!
定時に帰りづらい原因はモラルではなく感情
実は定時に帰りづらい理由は、モラルとして帰るべきだからではなく、上司や自分の感情です。
働き方改革や、時代の変化によって「残業する人が偉い」「残業しないといけない」という考え方は否定されるようになりました。
そしてあなたの会社や上司も、あなたと同じように残業をしなくても良いということは分かっています。
ではなぜ、定時で帰りづらい雰囲気が職場に漂っているのでしょうか。
その答えが「感情」です。
上司の感情が追いついておらずイライラされる
「時代が変わった」「残業しなくても良い」ということは分かっていても、上司の感情はまだ新しい価値観に追いついていません。
30分前から帰り支度を始めて、定時ぴったりに退社する部下を見ると、どうしてもイライラしてしまうのです。
帰りづらさは、上司の論理ではなく、感情から生まれています。
そのためあなたが定時に帰りたかったら、何も気にせず帰っていいのです。
しかし上司のイラつかせてまで、定時で退社するのはリスクが高すぎると思う人もいますよね。
実は、定時で帰っても上司をイラつかせない方法があります。
上司は退社後の予定ではなく仕事内容を気にしている
上司が部下の定時退社にイライラする理由は、以前の慣習と今の価値観が異なるためなのですが、表向きの理由が別にあります。
「いつも定時で帰っているけれど、仕事はちゃんとやっているのか?」
「任せた仕事を終えていなくても、定時になったら帰っているんじゃないか?」
定時で帰ること自体は論理的に間違っていないため、上司はなにも文句が言えません。
しかし責務を全うしていない可能性があれば、部下に問いただすことができますよね。
上司は、部下が退社後にまっすぐ帰るのか、それとも飲み会に行くのかなど気にしていません。
あなたがその日のやるべきことをやりきっているかどうかを気にしています。
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上司をイラつかせず定時で帰る方法
あなたが定時に帰りづらい理由は、上司に「任された仕事をきちんとこなした上で定時退社している」ことが伝わっていないからかもしれません。
また定時までに仕事が終わっていない場合でも、いつまでにその仕事を終えるのかを明確にすれば、上司は不満に思わないでしょう。
ここでは定時に帰りづらい雰囲気をつくらせず、気持ちよく帰る方法を解説します。
- 仕事の進捗状況を報告する
- 今後の予定を明確にして安心してもらう
- 「~退社してもよろしいでしょうか?」で上司に決定権を渡す
- 責任をもって仕事をしていることをアピール
- 普段から社内コミュニケーションを大切にする
- 「イエスバット話法」を活用する
- 退社するときは堂々と!
- 「定時で帰る人」というイメージをつける方法も
仕事をきちんと済ませるだけでは不十分
先ほどもお話したように、仕事をきちんと済ませるだけでは帰りづらさは解消されません。
「仕事をきちんと済ませているので、定時で退社しても問題ない」という事実が、上司にきちんと伝わっている必要があるのです。
そこで大切なことが「報告・連絡・相談」と「普段のコミュニケーション」です。
仕事の進捗状況を報告する
仕事の進捗状況を報告することは、定時で帰りづらい職場において非常に重要です。
今自分が何を任されていて、どれくらい進んでいるのかをはっきりと伝えましょう。
たとえキリの良いところまで終わっていないとしても、定時退社したいのであれば報告したほうが良いといえます。
自分の抱えている仕事をきちんと把握しており、その上定時退社できる状態だということを堂々と証明できるからです。
今後の予定を明確にして安心してもらう
任された仕事の進捗状況を報告するだけでは「終わってないなら帰っちゃダメじゃないか!」と思われますよね。
そのため今後の予定を明確にして伝えることで、上司に安心してもらいましょう。
ポイントは以下の2つです。
- 納期までのスケジュールを把握しておく
- ひとつの仕事にかかる時間を見積もっておく
納期までのスケジュールを把握しておく
納期までのスケジュールを把握しておくことで、帰りづらい職場でも、堂々と定時に退社できるようになります。
「今週末が納期のタスクが一件ありますが、明日と明後日の午前中が使えるので余裕をもって終わらせられます」
などと具体的な予定を伝えましょう。
そうすれば上司は「そこまできちんと予定が立てられているなら問題ないな」と納得してくれます。
ひとつの仕事にかかる時間を見積もっておく
また任された仕事がどれくらいの時間を要するものなのか、すぐに答えられるようにしておくことも大切です。
本人が見通しを立てて仕事をしていることが分かれば、定時に退社しても問題がないですよね。
「それって本当に明日までに終わるの?」と聞かれた場合「この作業はいつも1時間程度で終わらせられるので、大丈夫です」とはっきり言える状態をつくりましょう。
ここまでが、仕事の進捗状況の「報告」と今後の予定の「連絡」についてです。
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「~退社してもよろしいでしょうか?」で上司に決定権を渡す
上司に「定時に退社しても問題がない」ということを伝えたら、最後に「相談」ベースで定時に帰ることを認めてもらいましょう。
「~ということで、本日は定時で退社してもよろしいでしょうか?」と、あくまでも上司が決められる状況をつくります。
あなたが勝手に定時退社をするのではなく、上司が許可したから帰るのです。
上司は自分で部下の退社を許可しているため、イライラすることはないでしょう。
定時に気持ちよく帰るには「報告・連絡・相談」が大事
まとめると
- 仕事の進捗状況の「報告」
- 今後の作業スケジュールの「連絡」
- 定時退社を許可してもらう「相談」
をきちんと上司に行うことで、お互いにモヤモヤせず、気持ち良く定時に帰れるのです。
また「報告・連絡・相談」以外にも細かなテクニックで、定時に帰りづらい雰囲気を無くせます。
責任をもって仕事をしていることをアピール
普段から仕事に対しての責任感をアピールすることで、定時で帰れる雰囲気をつくります。
上司には「いつも一生懸命働いているし、定時に帰っても問題ないだろう」と思ってもらいましょう。
やはり毎日の仕事への姿勢は重要です。
仕事の捉え方は人それぞれですが、気持ち良く定時に帰りたいのであれば、自分の「見せ方」だけでも考えるべきだといえます。
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普段から社内コミュニケーションを大切にする
また普段から上司とコミュニケーションをとることも、非常に大切です。
普段から慕ってくれる後輩と、必要最低限の会話しかしない後輩では、どちらのほうが印象が良いでしょうか?
仕事で成果を上げているかどうかも大切ですが、人としての印象が良いかどうかも大切なのです。
「単純接触効果」で好印象を与える
「単純接触効果」という心理効果は知っていますか?
単純接触効果とは、繰り返し接触する人やモノに対して、好意度や印象が高まるという効果です。
ポイントは
- 短時間でも回数を重ねることに意味がある
- 「接触」は直接じゃなくてもOK
- そもそも嫌われている場合には逆効果
「1回で1日中一緒にいる」のではなく「短い時間でも良いので何度も接触する」と好意度が上がります。
またオンラインでやりとりしたり、第三者との会話で名前が挙がったりするだけでも「接触」にカウントすることが可能です。
そのため自分から挨拶をしたり、一言声をかけたりと、毎日小さなことを積み重ねていくことで上司からの印象は良くなります。
今定時で帰りづらいのであれば、上司からの印象を良くするところから始めましょう。
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自分の様子の変化に気づいてもらえる
普段からコミュニケーションを取ることで、定時に帰りやすくなること以外にも良いことがあります。
それは自分の体調や心情の変化に、上司から気付いてもらえるようになることです。
「最近元気ないけど大丈夫か?」「無理をしていないか?」と気遣ってもらえます。
お互いに言いたいこと、相談したいことが言いやすくなるため、職場の居心地を良くしていけるでしょう。
「イエスバット話法」を活用する
「単純接触効果」だけでなく、他にも使えるワザがあります。
それは「イエスバット話法」です。
会話中に「そうですね」「その通りですね」とまずは相手の意見や気持ちを肯定し「しかし…」「私は…」と自分の伝えたいことを伝えます。
自分の意見を述べたいときに、相手を不快にさせない技術なのです。
定時になる直前に仕事を任されたとき
「かしこまりました!ですが、本日は定時に上がりたいので、明日の朝一番に取り組んでもよろしいでしょうか?」のように使えます。
最初から「いや今日はちょっと…」と否定から入るのではなく、一度上司の要望を受け入れた上で、自分の意見や提案を伝えましょう。
退社するときは堂々と!
定時で帰りづらい職場では、退社時の態度も重要です。
申し訳なさそうに帰るのは逆効果で「申し訳ないなら帰るなよ!」と思われてしまいます。
そのため退社するときは「やるべきことはやったし、明日以降の予定も立てたし、堂々と帰ります!」という気持ちでいましょう。
嘘をつくのはNG
定時で退社するために理由をつくる人がいますが、できるだけ嘘はつかないほうが良いです。
「実家に帰らなくてはいけないので…」「少し熱っぽくて…」などと同情してもらえる理由を伝えても、そんなに意味はありません。
なぜなら上司は、部下が退社してから何をするのかはどうでも良いから。
むしろ、嘘をついてバレた場合に、同情させただけマイナスイメージが大きくなるためリスクになります。
それよりもしっかり仕事をしているかのほうがよっぽど大切なのです。
退社後の予定をわざわざ言う必要もない
そもそも聞かれない限りは、わざわざ帰る理由や、退社後の予定を言う必要はありません。
何度も言いますが、重要なのは仕事がきちんとこなせているかどうかです。
上司に聞かれない限りは、退社後の予定は話さなくてもOKです。
やむを得ず嘘をついた場合はSNSに投稿しない
「上司に予定を聞かれたけど、本当の予定を話したくない…!」という場合、やむを得ず嘘をつくことはありますよね。
どんな嘘であれ、嘘だとバレた場合に信用度が下がることは確実です。
退社後のことを会社の同僚に話したり、SNSに投稿したりすると、どこからか上司に伝わる可能性があります。
そのためやむを得ず嘘の予定を伝えた場合は、上司との信頼関係を壊さないように、SNSなどには注意をしましょう。
「定時で帰る人」というイメージをつける方法も
毎日業務時間内できちんと仕事をこなし、定時で帰れば「定時で帰る人」というイメージがつきます。
いつも残業をしている人は「定時に帰るなんて珍しいな」と思われるため、なんだか帰りづらいですよね。
定時に帰る習慣をつくり、毎日気持ち良く帰れるようにしましょう。
定時に帰りづらくても気にしないのが正解
定時に帰りづらい雰囲気があっても、気にしないのが正解です。
国や会社で決められた時間はきちんと働いているので、誰も文句は言えません。
もし自分の作業スピードが遅くて定時で帰れない場合は、業務の効率化に取り組んだり、上司や同僚に相談したりしましょう。
自分の価値観を大切にしよう
「残業してまで会社に貢献しよう」
「残業中は生産性が低い」
「働くことは自分にとってそんなに大事じゃない」
人によって働くことや、仕事に対する価値観はそれぞれです。
何が正解で、何が不正解というのは存在しないので、自分の価値観を大切にした行動をしましょう。
自分の仕事や生き方に対する価値観と、会社や上司の方針が合わないのであれば、転職を考えるのもひとつの手です。
「どうせ定時に帰れない」職場は生産性が下がる
実際に「どうせ定時に帰れないし…」と思っている人は、生産性が低いことが分かっています。
「8時間で終わる作業量を、どうせ帰れないから…といって10時間かけて行う」といった、もったいない時間の使い方にならないように気をつけましょう。
定時に帰る文化のない職場で働いている人は、自分の行動で現状を変えることをおすすめします。
定時に帰りづらいブラック企業なら転職を考えよう
定時に帰りづらい職場で、自分の力ではどうすることもできないのであれば、転職を考えましょう。
「Time is money」と言われるように、時間はお金と同じかそれ以上に大切な、自分の資産です。
自分の人生ですし、自分の時間ですので、職場の文化によって無駄に消費されている状況は非常にもったいないといえます。
自分の時間を大切にするための転職は、人生を変えるきっかけになるかもしれません。
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帰りづらい空気は無視して堂々と定時退社しよう!
いかがでしたか?
定時に帰りづらい雰囲気でも、無視して退社してOKです。
上司や同僚との関係を良好に保ちたいのであれば、今回紹介した解決策をぜひ試してみてください。