世の中には同じような条件なのに転職を簡単に成功させた人となかなか転職がうまくいかない人がいますが、その違いはなんなのでしょうか。
誰でもできれば簡単に短期間で転職したいですよね。
しかし実は簡単に転職するためには「基本のステップを丁寧に踏むこと」が大切です。
…矛盾してるじゃん!感じた方もいるかと思います。
なぜ簡単に転職するためには「基本のステップを丁寧に踏む」ことが大切なのか、転職を簡単に終わらせるために気を付けたいことについてご説明していきます。
目次
転職活動は「めんどくさい」もの
まず大前提として転職活動はめんどくさいです。
ざっと見積もっただけでも以下の手順が必要になります。
- 自己分析
- 求人媒体を選ぶ
- 応募する企業を決める
- 履歴書を書く
- 面接の対策をする
- 内定後の退職準備をする
- 転職先への入社日調整をする
気が遠くなりそうですね・・。
しかし転職を簡単に終わらせた人と、転職活動がうまくいかない人は全く同じ工程を経ています。
転職が簡単に決まった人の特徴
求人とのマッチングが高かった
自分の市場価値と希望先がうまくマッチしていると転職の難易度は簡単になりやすいです。
自分が前職で培ってきた能力や資格がダイレクトに生かせる会社だと、企業側も採用したくなるでしょう。
社風もマッチしていれば「ぜひうちに来てほしい!」となるわけです。
自分を客観視して応募先を選んだ
企業とのマッチングは運だけではありません。マッチングさせるには自分を客観視できることが大切です。
自分の主観だけではなく、「求められている場所」に応募することで成功率は上がります。
年収アップ・労働条件を重視しすぎて無謀なところに応募しなかった
年収アップや労働条件を重視して転職活動をしている方も多い方かと思いますが、無謀な応募は転職活動の長期化に繋がります。
例えば現在年収300万の人が、年収1000万の企業を応募し続けても成功は難しいでしょう。
面接でのアピールがうまかった
面接時のアピールがうまい人は転職に成功しやすいです。
うまくアピールポイントが企業とマッチしていると、結果的にアピール上手ということになります。
上手くアピールするためには、面接の練習はもちろん「企業がどんな人材を求めているか」という視点に立つことが大切です。
転職エージェントを利用した
転職が簡単に成功させた人は第3者からの意見にも耳を傾けています。
自分を客観視する、自分の市場価値を知るという点に関しても転職エージェントを利用することは有効です。
企業とのマッチングや面接時のアピールも最初から上手くできる方もいますが、うまくいかない方がほとんどだと思います。
転職エージェントを使えば、最初から大きくズレることなく転職活動を進めることが出来ます。
転職がうまくいかない人の特徴
転職計画を立てていない
転職の期間を決めていない人は転職活動が長期化しがちです。
いつまでに転職するという明確な目標を持っていないとダラダラ間延びしてしまいます。
「3か月以内に転職する!」というゴールを定めている人は転職活動に本気で取り組むため結果もついてきやすいです。
履歴書の書き方や面接の受け答えを自己流で行っている
転職活動には「型」があります。
履歴書・職歴の書き方や自己PRの仕方・面接時の服装・態度…。
これらのマナーやルールを守らず、転職活動がいつまでも自己流の人は結果が出ません。
もちろん型にはまって、マニュアル通りの受け答えをしているでは内定は得られませんが、「型破り」と「型なし」は違います。
まずは基本のマナーや注意点を押さえておきましょう。
転職活動に後ろ向きな気持ちになっている
転職活動がうまくいっていないとついネガティブな気持ちになってしまいますが、暗い気持ちを引きずったままだと、面接官に自信がないように見えてしまいます。
不合格になることで、また次の面接も失敗してさらにネガティブになって・・悪循環ですね。
転職活動に煮詰まってしまったら、誰かに相談したり、少し転職活動をお休みしたりしてみてもいいでしょう。
自分の条件ばかり考えている
待遇目当ての人は面接官に見透かされます。企業が求めているのは、あくまで「自分の会社に利益をもたらしてくれる人」です。
自分の条件を考えると同時に、企業が求めている人材がどういった人材か求めることが大切です。
応募書類を使いまわしにしている
応募書類を使いまわしにしている方は多いようですが、応募書類の使い回しは意外と採用担当者に見抜かれるものです。
企業によって、アピールするポイントや志望動機は違うはず。応募書類を作ることは大変ですが、手は抜かず気持ちを込めて作成しましょう!
応募書類は後々の面接に響いてきますので、志望動機や自己PRに相違がないように気をつけましょう。
妥協するなら転職しないほうがいい
転職活動が長期化すると、だんだんと「転職できればどこでもいいや」という心持になってしまいがちですが、それでは転職の意味がないですね。
妥協して転職して「やっぱり合わないかも・・」となると、また転職にかかった面倒くさいことをもう一度やらなければいけなくなります。
自分が納得して転職を終わらせるために、焦りは禁物です。
転職活動をできるだけ簡単に終わらせるために気を付けたい6つのこと
退職しないで転職活動を行う
転職が成功する人は仕事を続けながら、転職活動をしています。
転職活動をした方が精神的に金銭的にも追い詰められずに済むからです。
また面接官は職歴の空白の期間を嫌います。
空欄があると「病気で療養していたのではないか」と思われてしまいがちです。
応募先に現状を話せば面接時間を終業後に設定してもらえるなど、配慮してくれることもあります。今の職場を退職するのは、転職の目途がたってからにしましょう。
退職理由をさせる
転職活動を円滑に進めるために、前の職場の何が不満だったのか、職場を変えれば解決できる悩みなのかを明確にしましょう。
「残業が多いのが嫌だった」「休日が少ないのが嫌だった」など、退職した理由が明確なら待遇や職種に気を取られて同じ不満を持たずに済むでしょう。
諦めてもいい条件も決めておく
譲れない条件を持つと同時に、諦めてもよい条件も決めていきましょう。
すべての条件がぴったり当てはまる職場があれば理想ですが、なかなか上手くいかないのが現状です。すべてに妥協しろと言っているのではなく
- 通勤1時間以内
- 昇進が早い
- 上場企業
など、いざという時は妥協できる条件も持っていると決まりやすいでしょう。
複数の会社に応募する
本命の会社が決まっている人も面接練習を兼ねて複数の会社に応募してみるといいでしょう。
面接は実戦でしか成長できません。面接の雰囲気に慣れておくことで本命の会社でもスムーズに受けこたえしやすいです。
また、書類審査の通過率は25%、1次面接の通過率25%と内定の確率は高くないことから見ても複数の企業に応募するのがよいでしょう。
待ち合わせ時間の30分前には面接会場に到着する
転職に成功する人は時間に余裕をもっています。
会場に早く着いて、何をしているのか?それは「身だしなみのチェック」と「面接の最終リハーサル」です。
人間の印象は7割が第1印象と言われているぐらい外見は大事です。
鏡で髪は乱れていないか、服にゴミがついていないかなどチェックしましょう。
応募書類のコピーを見直し、受け答えを整理することで本番緊張しても、しっかりと伝えるべき要点を抑えられるでしょう。
時間に余裕をもつことで、心にも余裕が生まれ転職に成功しやすいです。
複数の手段を使って転職活動をする
特定の求人サイト、転職エージェントだけを利用しないことが転職を簡単に終わらせるポイントです。
マイナビ・リクナビ・DODAなどの大手転職サービスで探すのもいいですが、おすすめは
Indeedで検索する方法です。Indeedは求人の詳細は確認できず、別リンクに飛ぶ必要がありますが、ネットに出ているほぼすべての求人をチェックすることができます。
また、転職エージェントを利用すると非公開求人も見ることができます。個人的には転職エージェントは都合よく使うぐらいがちょうどいいと思います。
自分が応募したい求人を見つける、希望とは違う企業を紹介されたら断るぐらいの心持で利用することで、転職後に失敗も少ないでしょう。
転職活動は急がば回れの精神で行おう
いかかでしたか?「簡単に終わらせる方法とか言ってすごく面倒くさいじゃん・・」と感じた方もいるかもしれません。
しかし、簡単に転職するには、基本のステップを丁寧に踏むことが最大の近道です。
もちろん妥協すれば転職先はいくらでも見つかると思います。でも、どうせ面倒くさいなら、納得できる企業に転職したいですよね。
転職活動をできるだけ簡単に短期間で終わらせるためにも「急がば回れ」の精神で行いましょう!