妊娠は女性にとって大切なライフイベントの一つ。
しかし、転職してすぐの妊娠の場合「職場で迷惑がられるかな…」と不安に感じてしまう人も多いでしょう。
この記事では、転職後に妊娠するとしたらいつ頃が理想といえるのかや、職場に迷惑をかけないためにすべきことをまとめています。
転職を検討中に妊娠が分かった時の対処法なども紹介していますので、ぜひ目を通してみてください。
目次
転職後すぐの妊娠は迷惑なのか
もし転職後に妊娠した場合、職場の人は実際のどう感じるのか気になってしまうと思います。
人によっては迷惑だと感じることもありますし、そうでない人ももちろんいます。
特に職場の人がどう感じるかは、転職後にどれだけの時間が経過しているかにもよります。
ここでは1年以内に妊娠した場合と、2~3年で妊娠した場合での、職場の反応や考え方の例を紹介したいと思います。
転職後1年以内の妊娠の場合
企業が人を採用するからには、背景には人が足りていないという現状があります。
転職してきた人にはできるだけ早く独り立ちして戦力になってほしいというのが本音でしょう。
しかし就業して1年以内での妊娠だと、せっかく仕事を覚えてこれからというタイミングで産休に入るわけですから、現場としても多少不満に思うところはあります。
仕事を教えるという労力と時間を割いて、やっとこれから楽になると思いきや、また人手不足に逆戻りだと感じてしまうのですね。
会社としても、社員を採用したことによってかかった人件費などのコストを、1年では回収することは難しいです。
そういう意味でも、特に転職1年未満の妊娠は、迷惑と思われてしまうことがあるのですね。
転職後2~3年での妊娠の場合
転職してから2~3年たてば周りの人も、「あまりに早いな」という感覚にはならないでしょう。
その頃には職場での信頼関係も構築できているでしょうから、妊娠に対する理解も得られるはずです。
それでも早いと感じる人はいるかもしれませんが、1年以内の場合に比べれば気持ちをかなり楽にもてるはずです。
転職後の妊娠で迷惑にならないタイミングは大体3年後から
採用にかかった人件費などのコストを回収するためには、大体3年程働いてもらう必要があると言われています。
会社としては3年働いてもらえれば赤字にはならないため、特に文句もないはずです。
その点を考えれば、転職後の妊娠で迷惑にならないタイミングは大体3年後からであるということができるのですね。
転職後すぐに妊娠出産したいなら転職は見送るべき?
転職もしたいけれど、そろそろ妊娠の事も考えておきたい。
でも転職してすぐに妊娠する可能性があるなら、今からの転職は見送ったほうが良いのかな…
そんな風に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
すぐに妊娠する可能性もあるけど転職もしたい、そんな場面での考え方について紹介します。
実際転職後すぐに妊娠する人もいる
転職後すぐに妊娠する人は実際いますし、転職してしばらくは妊娠してはいけないなんてルールはありません。
しかし、会社側はあなたにできればすぐに戦力となってほしいと思って採用しています。
そのことからも、少なからず職場に迷惑をかけてしまったり、復帰後にはしっかりと誠意のある対応をしなければ居心地が悪くなってしまう可能性があることは理解しておきましょう。
妊娠できる期間は限られている
女性が妊娠できる期間は限られています。
同時に転職に関しても、20代や遅くても30代前半まででないと難しくなると言われています。
どちらも叶えたいと思うのは欲張りなことではありません。
もちろん20代の早い段階から転職と妊娠のタイミングを考慮できていれば一番ですが、なかなかそう上手くはいかないもの。
結果的に30代になっていたということもあるでしょう。
妊娠も思い通り計画的にできるとは限らないものですから、すぐの妊娠を考えている人でも、転職を見送るべきとまでは考えなくていいでしょう。
妊娠適齢期を考慮する
お伝えしたように、妊娠というのはいつまでもできるものではありません。
女性の体には妊娠適齢期というものがありますから、それを考慮して転職のタイミングなどを考えている必要があります。
妊娠適齢期は35歳までといわれている
実際妊娠適齢期はいつまでなのかというと、35歳までといわれています。
それ以降は高齢出産となり何かとリスクも増えるため、妊娠するなら35歳までにすることが母子の安全のためにもなります。
また35歳を過ぎると妊娠自体もしにくくなるため、35歳をタイムリミットと捉えておくくらいの気持ちでいたほうが良いでしょう。
転職するなら30歳になる前がおすすめ
ここまでの内容からも、転職をするなら30歳になる前がおすすめです。
職場に迷惑がかからないよう転職してから3年間は妊娠を避けることを考えるなら、30歳になってから転職をしていては適齢期ギリギリになってしまうからですね。
30になってからでは間に合わないということではなく、余裕を持つなら20代のうちが良いだろうということです。
転職してすぐの妊娠では産休・育休はとれる?
結論から言えば、産休は勤続年数に関係なくとることができますが、育休は就業規則で1年以上就業していないと取れない可能性が高いです。
育休をとれないとなると、職場に復帰する際の子どもの預け先や産後の体力の回復が十分にできないなどの問題が生じるため注意が必要です。
転職後すぐに妊娠がわかった時、職場に迷惑をかけないためには?
もし転職後すぐに妊娠していることが分かった時、職場にできるだけ迷惑をかけないためにできることを紹介します。
- 職場への報告は早めに
- 報告の内容はあらかじめまとめておく
- 復帰後に業務でお返しする気持ちで
- 引き継ぎの準備は早めに始める
職場への報告は早めに
転職してすぐのタイミングということに引け目を感じて、なかなか言い出せない…という方もいるかもしれません。
しかし会社の事を考えるなら、妊娠の報告は早めにしておくほうがお互いに負担が少なくなります。
報告が遅れると引継ぎに十分な時間が確保できなかったり、会社としてもあなたの要望を聞いてあげられる余裕がなくなってしまいます。
産休取得までの勤務時間の相談や、取得日の調整等、相談したいことはたくさんあるでしょうから、上司への報告はできるだけ早く行いましょう。
報告の内容はあらかじめまとめておく
報告の際は、聞かれるであろう質問を予想してあらかじめ回答を考えてまとめておきましょう。
- 出産予定日
- 職場への要望(勤務時間や勤務日数、産休取得開始日等)
- 産後に復帰する意志があるかないか 等
これらの事を事前に考えておいて、スムーズに伝えられるようにしましょう。
復帰後に業務でお返しする気持ちで
転職してすぐに妊娠した時は、それはそれでどうすることもできません。
妊娠した以上は、最優先は母子の健康と安全です。
出産を終えて職場に復帰した後にお返しするつもりで、妊娠中はオーバーワークにならないように気をつけましょう。
職場の人に申し訳ないという気持ちはわかりますが、だからといってギリギリまで働こうとするのではなく、
「いつも早上がりさせていただいてありがとうございます」
「気を遣っていただいて本当に助かります」
のように、感謝の言葉や誠意ある対応で返していきましょう。
出産を終えて落ち着いた後に、存分に仕事でお返ししましょう。
引き継ぎの準備は早めに始める
時間に余裕があるなと思っても、引継ぎの準備は後回しにせず早めに済ませておきましょう。
妊娠中はいつ体調に変化があるかわかりません。
後でいいと思っていたことが、体調不良と重なって結果的に間に合わなくなってしまった、なんてこともあり得ますからね。
何をするにしても、余裕を持った早め早めの行動を心がけてくださいね。
転職検討中に妊娠が分かったら?
もし転職を検討している最中に妊娠が分かった時、知っておいた方がいいことについても確認しておきましょう。
- 一旦転職はせずに現職で産休・育休を取ることを考えよう
- 育休を取得できないと育児給付金がもらえない
- 出産を考慮したうえで改めてライフプランを考えなおしてみよう
一旦転職はせずに現職で産休・育休を取ることを考えよう
お伝えしていたように、転職して1年間は産休は取れても育休をとれないことが多いです。
無理に転職するよりも、産後の事を考えれば現職で産休・育休を取ったほうが負担が軽くなる可能性が高いでしょう。
また、産休明けにすぐに慣れない仕事に復帰するのも大変です。
今の職場で育休も取り終えた後、落ち着いてから転職活動を始めることを選択肢に入れてみてくださいね。
育休を取得できないと育児給付金がもらえない
転職後1年以内で育休を取得できなかった場合、育児給付金を受け取りことができません。
そうなると、育休を取得できずに体力的に厳しいだけでなく、経済的にも厳しくなってしまいます。
産後は何かとお金もかかりますから、その点も考慮して転職するかどうかを判断しましょう。
出産を考慮したうえで改めてライフプランを考えなおしてみよう
出産という一つのライフイベントを経たことで、今後のライフプランにも少なからず変化が生じているはずです。
妊娠する前と後では考え方も変わったりしますから、妊娠したということを念頭に置いて、改めて今後のライフプランについて考えてみると良いでしょう。
転職するかどうか、するとしたら転職先に求める条件はどのように変わるのかなどをよく考えてみてくださいね。
妊娠のタイミングで迷惑をかけない転職方法とは
転職さ先に妊娠のタイミングで迷惑をかけないための転職方法についても紹介していきます。
- 早めに将来設計を考える
- 産休の取得実績が高い職場を選ぶ
早めに将来設計を考える
例えば今後5年程の将来設計を改めて考えることで、そこから逆算して今やるべきことが見えてくるはずです。
それもできるだけ早い段階で考え始める方が、後々慌てずに済みます。
気づいた時が一番早いタイミングですから、今すぐにでも将来設計について考えててみましょう。
育休・産休の取得実績が高い職場を選ぶ
育休・産休の取得実績が豊富な所なら、妊娠出産への理解が深いはずです。
転職から多少早い段階での妊娠となったとしても、応援してくれる体制が整っていたり職場復帰もしやすい環境である可能性がたかいですからね。
転職の際はその点も考慮して、求人を選ぶようにしましょう。
転職後すぐに妊娠しても大丈夫、その後の対応が大切です
転職後すぐに妊娠したとしても、そのことで過度に悩むことはありません。
それよりも、産休を取るまでの間周囲の人への感謝を忘れない、職場に復帰後業務でお返しする気持ちを示すなど、妊娠してからの対応の方が大切です。
妊娠したからには最優先は母子の健康と安全。
そのうえで、協力してくれる職場には誠意ある対応でお返しするようにしましょう。