転職の方法はいろいろありますが、求人サイトや転職エージェントなど、いわゆる転職サイトに登録する方の多くは正社員の仕事を探しているのではないでしょうか。
世の中には様々な働き方があり、正社員や契約社員、派遣社員、アルバイトなどがその代表です。
転職サイトは基本的に正社員や契約社員の求人が中心ですが、中には一部アルバイトや特定派遣の仕事も掲載されています。
「正社員の仕事をしたいと思って登録したのに、蓋を開けてみたら、紹介されるのは派遣ばかり…」
そんな経験をしたことがある方も少なくないのではないでしょうか。
実は今、特定派遣の求人は徐々に増えており、転職サイト側から案内されるケースも多々あります。
今回はその理由や対処法、正社員の仕事を探している方にオススメの転職サイトなどについてご紹介していきます。
20代におすすめ転職サイト ・エージェント比較ランキング!【最新版】
目次
転職サイトに登録しても派遣求人しか紹介されない人は多い
「紹介される求人が、派遣ばかり…」
という方は、実は多いようです。中でも多いのが、いわゆる『特定派遣』と呼ばれていた雇用形態です。
特定派遣とは、派遣会社と正社員契約を結んだ後、派遣先の企業で勤務するという働き方です。
一般派遣と似たような働き方ですが、大きな違いは雇用形態が正社員であることと、対象職種が専門性の高い仕事であるということです。
特定派遣はメーカーの技術者やIT系のエンジニアなどで見られる雇用形態で、専門性の高い人材を求めている求人が中心です。
実は2018年9月で特定派遣に関する法律は廃止され、今では明確な区別はありません。
しかし“専門性の高い派遣”という意味合いで、特定派遣という言葉は残っています。(技術系アウトソーシング・IT系アウトソーシングと呼ばれることも)
近年特定派遣求人が増えている要因
ではなぜ今、特定派遣の求人が増えているのでしょうか?断言はできませんが、考えられる要因は大きく3つあります。
企業側の都合
1つ目は、企業側の都合です。
企業にとって人材の採用はリスクでもあります。
そこで、人件費を抑えながら戦力を補強できる策として、派遣社員が選ばれているのです。
派遣社員であれば基本的に教育の必要もなく、福利厚生に関する費用も発生しません。
働き方の多様化
2つ目に、働き方の多様化が挙げられます。
時代が変わり、「絶対に正社員がいい」という方は徐々に減ってきました。
様々なライフスタイルに合わせて働き方が選べるようになり、派遣に魅力を感じる方が増えているのも事実です。
こうした背景から、需要と供給の関係で派遣求人が増えていると考えられます。
労働環境の改善
3つ目に、労働環境の改善もあります。以前は派遣と言えば過酷なイメージを持たれていましたが、派遣法や改正労働契約者法などの施行によって随分労働環境が改善されています。
有給を含めた待遇面も労働者に不利益が生じないように配慮されており、無理に正社員にならなくても不自由なく生活できるようになりつつあります。
なぜ派遣ばかり紹介されるの?
前述のような背景を踏まえて、派遣のニーズは増え、それに合わせて派遣会社の数も増えています。ある資料では平成21年~27年(28年以降データなし)まで連続で業界規模を伸ばし続けており、市場規模は年間17%も拡大しているというデータも見られました。
日本の派遣会社の数はアメリカの5倍ともいわれ、いかに派遣のニーズがあり、参入する企業も多いかが分かります。
こうした背景があるからこそ、派遣の求人が増え、転職サイトから派遣の求人が多く案内されているのです。
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派遣求人以外を紹介してほしいときの対処法
「派遣求人には興味がないので、正社員の仕事を紹介してほしい」という場合の対処法についてご紹介します。
応募する気もない派遣ばかり紹介されても時間がもったいないですし、ストレスにも感じてしまうでしょう。
ご自身の状況を踏まえて、下記の中からあなたに合った対処方法を取ってみてください。
業種・職種の幅を広げてみる
転職を希望する業種・職種の幅を広げてみると、正社員の紹介数が増えるかもしれません。
派遣を紹介される場合、業種として多いのはIT系やメーカー、職種は技術者やエンジニア系です。
もちろんこれまでの経験やスキルを活かして働きたいという前提はあると思いますが、正社員の求人を紹介されない以上は何か理由があります。
例えば経験やスキルが足りていなかったり、そもそもそのエリアに希望業種・職種の求人が少なかったり。
業種や職種の幅を広げるだけで、応募できる正社員の求人数は増える可能性があります。
ご自身が知らなかったとしても、実は自分の経験が活かせる仕事が世の中にはあるかもしれません。
転職エージェントのコンサルタントなどに相談しながら、可能性を広げてみましょう。
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担当者に要望を伝えてみる
転職サイト側の担当者に要望を伝えてみるのも手です。
求人サイトであれば個人的に担当が付くことはないと思いますが、転職エージェントの場合は必ず担当コンサルタントが付いてくれているはずです。
「派遣の仕事に興味はなく、正社員で働きたいと思っています。紹介していただく求人も、正社員のものだけにしてください」というように要望を伝えれば、コンサルタントも配慮して紹介してくれるはずです。
転職サイトの担当者を変えてみる
登録している転職サイトの担当者との相性が合わない場合も考えられます。
その場合は、担当変更を申し出ても構いません。
転職エージェントのコンサルタントの質は、残念ながら一定ではありません。
中にはあまり熱心ではない担当者や、特定の業界に弱い方もいます。
ですので、「自分と合わない」「派遣しか紹介してくれない」と感じたら、思い切って担当変更を申し出ても構いません。
「担当を変えてください!」とはなかなか言いにくいと思います…。
ですがあなた自身の転職活動の成功を左右する大切なことなので、きちんと要望を伝えることが大切です。
登録する転職サイトを変えてみる
転職サイトごとに、扱っている求人の数や種類も違います。
派遣ばかり紹介されて、自分に合わないと感じたら、登録するサイト・サービスを変えてみてもいいと思います。
転職サイトで派遣ばかり紹介される人には特徴がある
転職エージェントを利用するとき、なぜか派遣の求人ばかり紹介されることがあります。
原因としては、以下のように特定の背景や状況があるでしょう。
- 条件に合う求人が見つけられない
- 自己PRがうまくできていない
- 勤務に対して臨機応変な対応ができない
- 経験やスキルが不足している
- これまでの転職回数が多い
主な特徴についてまとめました。
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条件に合う求人が見つけられない
求める条件が厳しければ厳しいほど、紹介される求人の数や種類は限られてきます。
例えば「高給」「週3日勤務」「残業なし」といった条件を一気に設定すると、通常の正社員の求人はヒットしにくいでしょう。
結果として、派遣の求人が紹介される確率が高くなります。
派遣は、その柔軟性から多様な働き方を求める人々にとって魅力的な選択肢となっています。
このため、転職サイト上でも派遣の求人が非常に多く存在するのです。
自己PRがうまくできていない
転職サイトでの自己PRが十分ではない場合は注意しましょう。
自分から発信しないと人事や採用担当者は、スキルや経験を正確に把握できません。
その結果、一般的な正社員の求人よりも、要件が柔軟な派遣の求人が紹介されることが増える可能性があります。
自己PRをしっかりと練り、自分の強みや経験をしっかりとアピールをしてください。
対策すればより条件の良い求人を紹介してもらえるチャンスが高まります。
勤務に対して臨機応変な対応ができない
「残業は絶対にしたくない」「○曜日は絶対に休みたい」といった条件を出してはいませんか。
一般的な正社員の求人は、週5日のフルタイム勤務を前提としていることが多いです。
しかし、そのような条件に合わせられない場合、派遣の求人が紹介されることが増えます。
柔軟に対応できない場合は、正社員求人への応募は難しいでしょう。
30代で派遣社員はやばい?今後後悔しないための注意点と対策を紹介
経験やスキルが不足している
転職市場での競争は激しいものがあります。
経験やスキルが不足していると感じる場合は、正社員求人が紹介されにくいでしょう。
自分をアピールするためのポイントが少なくなり、派遣の求人が中心に紹介されることが増える可能性があります。
しかし、派遣から始めることはマイナスではありません。
経験やスキルを積んでいくことで、次の転職時にはより良い条件の求人を得られるチャンスが増えます。
これまでの転職回数が多い
ひんぱんに転職を繰り返すと、転職活動では有利になりません。
思うように実績やキャリアも積めないでしょう。
加えて、採用する側から見て、あなたが安定した勤務ができるかどうかが疑問視されることがあります。
このような場合、派遣の求人が紹介されることが多いでしょう。
転職回数が多いことを理解し、転職エージェントに相談してください。
正社員への転職におすすめの転職サイト
正社員での転職を希望されるのであれば、正社員の転職に強いサイトを選ぶべきです。
求人サイトは世の中にたくさんあり、自分で選ぶのはなかなか大変だと思います。
今回は数ある転職サイトの中でも特に正社員の転職に強いサイトをご紹介します。
もちろん登録は無料なので、とりあえず試しに登録してみても良いかと思います。
30代におすすめ転職サイト・エージェント比較ランキング15選!前半・後半向けも併せて紹介
DODA
パーソルキャリア(元インテリジェンス)が運営する、大手転職サイト『DODA』。深田恭子さんのCMでもおなじみです。
求人数の多さや求人対象エリアの広さなどは他の大手転職サイト同様に業界でもトップクラスの水準です。
正社員求人が多い
DODAは求人掲載数が業界内でも多く、ゆえに正社員求人もたくさんあります。
例えばリクナネクストであれば11,500件ほど、エン転職であれば5,000件ほどの正社員求人が掲載されていますが、DODAはなんと60,000件以上と圧倒的です。
いかにDODAを使うことで選択肢が広がるかが分かると思います。
ちなみにDODAは公開求人だけでなく非公開求人も多く、担当コンサルタントに要望を伝えれば、さらに豊富な選択肢の中から求人を紹介してもらえます。
求人サイトと転職エージェントの機能を兼ね備える
DODAは求人サイトと転職エージェントの両方の機能を兼ね備えています。
リクルートやマイナビ、エン・ジャパンなどは、いずれも求人サイトと転職エージェントが全く別のサービスとして機能しています。
ゆえに、両方利用する場合は別々に登録する必要があります。
これに対してDODAは1つのサイトにまとまっているため、登録すれば求人サイトとしての機能だけでなく、転職エージェントのサービスも包括的に受けることができます。
忙しい中で転職活動をする側にとってこれは大きなメリットです。
ビズリーチ
ビズリーチはハイクラスへの転職を希望する人にオススメのサービスです。
転職後の平均年収は30代の場合840万円前後で、高収入が期待できます。
他社では紹介してもらえない希少な求人を多数掲載しており、さまざまな情報と出会えます。
自分一人で行動するよりも、効率的な転職活動が行えるでしょう。
スカウトサービスにより市場価値が把握できる
ビズリーチ会員登録後は企業からのスカウト受信が可能です。
登録情報をチェックした企業から、求人応募のスカウトが来る可能性があるため有効活用しましょう。
スカウト機能をうまく利用すれば、転職後のミスマッチを防げます。
即戦力として企業で活躍できると判断されると、今よりも良い待遇で働けることもあります。
高収入を目指した転職活動ができる
高年収層やミドル層の転職に強いビズリーチは、転職後の年収が高い傾向です。
30代の場合平均840万、40代の場合は平均960万円の年収が期待できます。
ビズリーチでは、即戦力となるプロフェッショナル人材を募集する求人が多数あります。
年収1,000万以上の求人が3分の1以上を占めるため、転職成功後は年収アップも不可能ではありません。
厳選された企業が掲載されているので、キャリアアップを考えている人にもおすすめのサービスです。
Spring転職エージェント
外資系やグローバル展開をしている企業に強い転職エージェントです。
世界60カ国で人材事業を行っているアデコグループがサービスを展開しています。
業界にくわしい専任のアドバイザーから、転職活動をサポートしてもらえます。
Spring転職エージェントは人材紹介サービスの中でも、海外企業の求人数が多いことが特徴です。
専門分野に精通したコンサルタントがつく
各職種に精通しているコンサルタントが専任でつくので、転職後のミスマッチが防げます。
キャリアや実績を第三者の目線で正確に捉えてもらえるため、自分に合った企業が見つけられるでしょう。
自分が希望する職種の中でも質の高い求人や企業を紹介してもらえます。
グローバルな大活躍や外資系企業への転職を望む人におすすめの転職サポートサービスです。
一気通貫型のコンサルティングサービス
応募者と企業をひとりのコンサルタントが担当することで、一気通貫型のサポートが受けられます。
Spring転職エージェントは両者とのやり取りを分業制にしていません。
転職サポートはコンサルタント専任のため、求人紹介後の相性のミスマッチを高確率で防いでいます。
コンサルタントから、求人票には記載されていない企業の情報も得られるメリットがあります。
企業の社風や会社の雰囲気を、転職前に見極めることも可能です。
JACリクルートメント
JACリクルートメントは、管理職や技術職、専門職に特化している転職エージェントです。
転職で今よりも高いポジションや高年収を目指す人にオススメのサービスです。
部長や役員クラスの求人だけでなく、技術職や専門職の求人を数多く保有しています。
外資系企業や海外進出企業に強いエージェント
外資系企業や海外進出企業への転職支援に強いことが、JACリクルートメントの特徴です。
人材を募集している企業との太いつながりにより、他社では見られない求人も多数そろっています。
豊富な実績による転職支援は、グローバルな企業に特化していることがポイントです。
転職サポートでは、英文によるレジュメの制作支援やアドバイスが受けられます。
業界に精通したコンサルタントが専任でつく
JACリクルートメントには、約1,200名のコンサルタントが所属しています。
一人ひとりが高い専門性を備えているので、業界についてのくわしいアドバイスが受けられます。
コンサルタントは転職先の企業に直接訪問することで、有意義な情報を得るプロフェッショナルです。
企業の雰囲気だけでなく事業戦略まで把握して、求人紹介後のミスマッチを防いでいます。
マイナビエージェント
人材サービス大手のマイナビが運営する転職エージェントサービスです。
マイナビは求人サイトや就職サイトなども運営しており、その名前を聞いたことがある方も多いでしょう。
人材業界で長年培ってきたノウハウや企業との関係性があるので、常にたくさんの求人数を保有しています。
ITやメーカーに強いエージェント
マイナビエージェントは業種・職種問わず求人を扱っていますが、中でもメーカーとIT業界に強いサービスです。
他のサイトではメーカーやITの派遣ばかり紹介されたという方でも、マイナビであれば正社員の求人を見つけられる可能性が高いでしょう。
またメーカーやITに特化したコンサルタントがいるため、キャリアについての相談や要望を伝えやすいのもメリットだと思います。
若手・第二新卒向けのサポートも手厚い
他のサービスと比較すると、若手や第二新卒者へのサポートが手厚いのも特徴です。
つまり、転職活動への不安がある方にとっては使いやすいサービスということ。
例えば履歴書・職務経歴書の書き方サポートや、面接対策など、まったく分からないところからでも指導してもらえます。
こうしたフォロー体制も、正社員の仕事を選びたい方にとってはメリット。
書類の内容が原因で正社員の求人を紹介されないというケースもあるかと思いますので、マイナビエージェントのコンサルタントに指導してもらいながら改善すれば、応募できる求人の幅も広がるかもしれません。
転職サイトは派遣ばかり?派遣社員のメリット
派遣社員としての働き方は、多くの人々に選ばれている働き方の一つです。
派遣という働き方が選ばれる背景には、いくつかの明確なメリットが存在します。
- 柔軟に働ける
- すぐに転職できる
- 未経験OKの求人が多い
- 雇用安定対策の対象になり働きやすい
ここからは、派遣社員が働きやすい具体的な理由を紹介します。
派遣は柔軟に働ける
派遣社員として働く最大のメリットは、働き方の柔軟性にあります。
フルタイムでの勤務が困難な人や、一時的に家庭の事情で働き方を選択したい人には、派遣は非常に魅力的な働き方と言えるでしょう。
派遣社員は、1週間のうち働きたい日数や時間を選べるケースも多くあります。
自分が希望するライフスタイルに合わせて働くことができます。
派遣社員はデメリットしかないといわれる理由と実際のメリット・デメリットまとめ
短期間で転職できる
派遣社員として働く場合、多くの求人が短期間での採用を前提としています。
このため、転職を希望するときも、比較的短い期間で新しい職場に移ることが可能です。
即戦力として活躍できるスキルを持っている人は、高い需要が見込めるでしょう。
派遣という形を視野に入れた転職は、非常にスムーズに進むことが多いです。
未経験OKの求人が多い
派遣の求人には、未経験者OKというものが多く存在します。
新しい職種や業界にチャレンジしたい人にとって、派遣は入口として最適な場合が多いです。
未経験からでもスキルを磨き、経験を積むことが可能でしょう。
将来的にはより良い条件の求人を得るためのステップとしても活用できます。
雇用安定対策の対象になり働きやすい
日本では、派遣労働者保護法に基づき、派遣社員の権利が保護されています。
これにより、一定の安定した勤務環境が保証されていることで、派遣社員も安心して働けるでしょう。
転職サイトなら無期雇用派遣や一定期間以上の勤務が約束されている働き方も探せますね。
安定して働く安心感を得ることができます。
転職サイトは派遣ばかり?派遣社員のデメリット
派遣社員には、以下の知っておくべきデメリットも存在します。
- 給料アップが難しい
- 働く条件が決まっている
- 長期のキャリア形成に向いていない
- 正社員雇用のチャンスが少ない
働き方を正しく理解し、自らのライフスタイルやキャリアプランに合うか確認してください。
派遣の仕事がきつい理由と対処法を紹介!きつい仕事を避けるコツも解説
給料アップが難しい
派遣社員として働く場合、正社員と比較して給料アップのチャンスが限られることが一般的です。
派遣は、時給換算すると高い金額からスタートすることが多いです。
しかしそこから昇給するためには、かなりの努力が必要と考えましょう。
長期的なキャリアアップや、給料アップが難しいことを考慮に入れる必要があります。
働く条件が決まっている
派遣契約では、働く条件が事前に決まっています。
契約内容によっては突然の業務変更や勤務時間の変動などがあるでしょう。
最悪の場合、急に派遣勤務がストップすることも考えられます。
臨機応変な対応が求められる場面が多いことに気をつけてください。
長期のキャリア形成に向いていない
派遣は短期間での雇用が前提とされるケースが多いです。
長期的なキャリア形成やスキルアップの視点で考えると、不利になるでしょう。
せっかくスキルを積んでも、雇用契約が終了する可能性も高いです。
派遣よりも正社員としての雇用を目指す方が有利な場面も存在します。
正社員雇用のチャンスが少ない
派遣から正社員へのステップアップは容易ではありません。
一部の企業では「派遣から正社員への登用制度」を設けています。
しかし、その条件や詳細は企業や契約内容によって大きく異なるため、注意が必要です。
正社員登用が目指せるからと言って、必ずしも正規雇用されるわけではありません。
派遣の登録前に正社員雇用についてきちんと確認しましょう。
転職サイトは派遣ばかり?派遣社員の種類
派遣社員には、以下の契約の種類が存在します。
- 無期雇用派遣
- 登録型派遣
- 特定派遣
それぞれの特徴や条件を理解し、自らの状況や希望に合わせて最適な選択をすることが大切です。
派遣の種類について詳しい内容をまとめました。
どのような働き方か、ポイントをチェックしましょう。
派遣社員にもボーナスがある?正社員よりも派遣が安定しているワケ
無期雇用派遣
派遣先企業との契約期間に制限がなく、継続的に働くことができる形態です。
派遣期間の終了後も、派遣元企業との雇用関係が継続される働き方です。
派遣先への勤務が終了しても、手元から新しい職場を紹介してもらえるでしょう。
派遣社員の中でも比較的安定した雇用形態といえます。
登録型派遣
特定の派遣先や勤務期間を定めずに、派遣元企業に登録を行います。
スポット的に、仕事の依頼があるたびに派遣される形態です。
自分の都合に合わせて仕事を選ぶことができる反面、仕事の安定性は低いです。
長期的なキャリア形成は難しいでしょう。
特定派遣
派遣先や勤務期間、内容が定められた契約に基づき、一定期間限定で派遣される形態です。
契約期間が明確に定められているため、その期間中は比較的安定して働くことができます。
派遣会社の正社員として常用雇用契約が結べることがメリットです。
転職サイトで派遣ばかり紹介されるときは対策しよう
転職サイトを利用していると、自分の希望する正社員の求人よりも、派遣の求人が多く紹介されることがあります。
この状況を改善し、希望する求人情報を得るための対策を取りましょう。
転職では自己PRを忘れずに、働き方に対する希望は担当者に細かく伝えてください。
派遣社員を避けたい場合は、そのこともきちんと共有することが重要です。