転職エージェントに登録すると必ず行われる「面談」は、一般的に転職エージェントの拠点にて対面式で行われます。
しかし転職エージェントの利用者の中には、仕事がいそがしい、あるいは拠点が近くにないために対面式の面談ができない人もいるのではないでしょうか?
対面式の面談ができない利用者は、電話面談を行います。
中には担当のコンサルタントと直接会うことができないぶん、
「本当に転職エージェントで電話面談をして大丈夫かな…」
「電話面談で転職できるのかな…」
と不安になっている方も多いでしょう。
そこで今回は、転職エージェントの電話面談を利用する人向けに、電話面談のメリット・デメリットから、電話面談を成功させるコツまで幅広く紹介していきます。
事前に確認して、上手に電話面談を活用していきましょう。
目次
転職エージェントの電話面談のみで本当に大丈夫?
転職エージェントの面談では、今後求人を紹介したりサポートをしていくために、利用者の情報を伝える場です。
そのため、電話面談のみでも十分転職エージェントからのサポートを受けられます。
電話面談ならではのメリットもありますので、有効活用していきましょう。
転職者が電話面談を利用する3つのメリット
転職者が電話面談を利用するメリットは以下の3つです。
- 実際に面談会場に行く手間が省ける
- 休日や仕事が終わってから面談してもらえる
- 遠方に住んでいても転職エージェントを利用できる
以下で詳しく解説します。
実際に面談会場に行く手間が省ける
転職エージェントを利用しようとしている方の中には、平日が忙しくうまく休みが取れない人もいるでしょう。
対面の面談の場合は転職エージェントの拠点に出向かなければなりませんが、電話面談であれば実際に拠点に行く手間が省けますので、忙しい方でも面談に参加できます。
電話面談なら場所とスマホがあれば、いつでもどこでも開催可能です。
移動時間や費用の短縮にもなりますよ。
休日や仕事が終わってから面談してもらえる
転職者の中には、休日や夜でなければ、時間が取れない人もいるでしょう。
転職エージェントでは、対面面談と異なり電話面談の対応時間を幅広く確保しています。
土日や夜でも対応してくれるところもあります。
ただし土日や夜に面談を希望する場合は、事前に自分の担当者にアポイントメントを取らないと、対応してくれない場合もありますので、注意が必要です。
遠方に住んでいても転職エージェントを利用できる
対面の面談が開催できる転職エージェントの拠点は、東京はもちろんのこと、地方では大阪、福岡などの大都市に設置されていることがほとんどです。
そのため対面面談に行きたいと思っても、拠点が遠くてあきらめざるを得ない人も出てきます。
しかし電話面談であれば、実際に拠点に行かなくても転職エージェントと連絡が取れますから、地方や遠方に住んでいる人でも面談に参加できるのです。
転職者が電話面談を利用する3つのデメリット
転職者が電話面談を利用するデメリットは以下の3つです。
- 担当者と顔を合わせないのでどんな人かわからない
- 転職に対する意欲が伝わらない
- 書類添削や面接対策に時間がかかる可能性も
以下で詳しく解説します。
担当者と顔を合わせないのでどんな人かわからない
対面ではなく声のみで担当者と会話するので、相手がどんな人かがわかりません。
自分の話をどんな表情で聞いているのか、どんな対応をしてくれているのかが見えません。
担当者がどんな人かわからない状態だと、信頼できるかどうかの判断も難しくなってしまいます。
転職に対する意欲が伝わらない
電話面談では声のみでの対応になりますから、自分の転職に対する意欲がどの程度なのかが、担当者に伝わりづらいことも多いです。
転職エージェントは、転職の意欲が高い人材を優先して対応することもあります。
そのため電話面談を利用する際は、相手に自分の転職への熱意が伝わるように工夫する必要があるのです。
書類添削や面接対策に時間がかかる可能性も
対面での面談であれば、その場で書類選考泥漿する書類や面接の対策をおこなってもらえますが、電話面談となるとそうもいきません。
電話面談で書類添削や面接対策のサポートを依頼すると、対応に時間がかかる可能性もありますし、事前に書類や面接に関する質問をメールで送っておく必要があります。
転職エージェントによっては、電話面談での書類添削や面接対策をメール上でのみおこなうところもあります。
転職エージェントの電話面談を利用するときの流れ
では、実際に電話面談を利用するときの流れについて確認していきましょう。
大筋の流れは以下の通りです。
- お互いの自己紹介
- 転職先の希望や条件を伝える
- 転職の希望時期を伝える
順を追って以下で解説していきます。
お互いの自己紹介
まずはお互いの自己紹介から始まります。
自分が現在どのような職業についているのか、年齢など相手が自分をイメージしやすいように自己紹介を済ませるようにしましょう。
転職先の希望や条件を伝える
転職先の希望や条件を伝えましょう。
伝える内容は具体的であればあるほど、後々紹介してもらう求人とのミスマッチを減らすことができますよ。
この時、どの条件を優先したいかなどの提示した条件の優先度を伝えると、より求人を紹介してもらいやすくなるでしょう。
転職の希望時期を伝える
実際に転職するとして、具体的にどの時期に転職したいかの具体的な目標を伝えましょう。
それに合わせてコンサルタントは、転職活動をどれだけのペースですすめるべきかを判断してくれます。
転職エージェントの電話面談を成功させていい関係を築くコツ
転職エージェントとの電話面談は、対面の面談とは異なり情報をうまく伝え、担当者からいい印象を受けるために工夫しなければなりません。
そこで以下では、転職エージェントとの電話面談を成功させるためのコツを紹介します。
面談でいい印象を持たせることができれば、担当のコンサルタントといい関係を築くこともできますから、ぜひ試してみてください。
転職理由をポジティブに言い換える
面談の際には、必ず転職理由を聞かれます。
この時に伝える転職理由は、ポジティブな言い回しができるように心がけましょう。
転職理由は、通常ネガティブなものが多いです。
「上司が嫌で…」
「残業が多すぎて…」
などそのまま伝えてしまうと、担当のコンサルタントも「この人は文句ばかりで改善しようとしているそぶりが無い」と判断してしまう可能性があるのです。
言い回しを前向きに変えていきましょう。
何をアピールできるか書き出しておく
面談の際には、自分が企業に何がアピールできるかを伝えておく必要があります。
事前にアピールできるポイントを整理しておくことで、担当のコンサルタントに理解してもらいやすくなります。
しっかりと準備できている=転職活動に意欲的という印象を与えることができますので、ぜひ試してみてくださいね。
所有している資格
所有している資格を書き出してみましょう。
もしも資格がない場合は、これまでの仕事でどんなスキルを身に着けてきたかをまとめておきましょう。
資格やスキルの棚卸をしておくことで、自分に何が向いているのか、資格やスキルを活かせる求人を紹介してもらえることもあります。
現在の職での経験
現在の職で何を経験してきたかを書き出しましょう。
どんなプロジェクトに参加してきたか、どんな立ち位置で仕事をしてきたかなど細かく振り返ってみましょう。
転職で何を実現したいか
転職することにとって何を実現したいかを書き出しましょう。
給与をUPさせたいのか、良い環境で働きたいのか、福利厚生の良い企業へ就職したいのかなど、自分が転職することで実現したいことを可視化します。
そのなかで、どれを優先するかどれを切り捨てられるかをしっかりと書いていきましょう。
電話に適した静かな場所の確保
電話面談をする際は、周りに人がいない静かな場所を選ぶようにしましょう。
周りに人がいることで、コンサルタントの声が聞き取りづらくなってしまい、何度も聞き返してしまう可能性があります。
何度も聞き返すのは、あまりいい気分はしませんよね。
また、重要な情報を聞き逃してしまう可能性もあります。
周りに人がいない静かな場所を確保してから、電話面談に挑むように心がけてください。
転職の成功率をあげるために!転職エージェントにすべき質問
転職エージェントとの面談では、担当のコンサルタントにされた質問に答えるばかりではなく、自分でも質問をして情報収集することが大切です。
また自分で質問することによって、電話面談でも相手に転職に対する意欲が強いことを示すことができます。
質問すべき内容は以下の2つです。
- 担当のコンサルタントの得意な業界
- 紹介してくれた求人をおすすめする理由
以下で詳しく解説します。
担当のコンサルタントの得意な業界
始めて面談する際は、担当のコンサルタントのサポートが得意な業界について質問するようにしましょう。
IT業界や保育業界など専門的な業界に特化した転職エージェントであれば問題ありません。
しかし様々な業界を幅広く支援する転職エージェントでは、コンサルタントの仲にも「どの業界のサポートが得意」かが分かれてきます。
自分の行きたい業界に専門性があるかどうかを見極めるためにも、面談の段階で担当のコンサルタントに、どの業界のサポートが得意かを聞いておきましょう。
聞きづらい場合は、「これまでどんな業界の転職をサポートしてきましたか」でも大丈夫です。
紹介してくれた求人をおすすめする理由
転職エージェントの中には、登録した際に入力した情報や、面談で話した内容をもとにその場で求人を紹介してくれることもあります。
また、後日に求人をメールで紹介してもらうこともあります。
転職エージェントから求人を紹介してもらったら、「何故この求人が自分におすすめできると思ったのか」について聞いてみましょう。
ちゃんと条件が伝わっていれば、求人を選んだ根拠をしっかりと説明してくれます。
もしも曖昧な回答をされた場合は、再度条件を伝えておきましょう。
電話面談では、相手の顔が見えないため、どれだけ相手に理解してもらえているかがわかりません。
求めている条件と求人を紹介してくれた根拠を照らし合わせることで、こちらの意図が伝わっているかを確認することができるのです。
転職エージェントの電話面談でのNG行動
転職エージェントとの電話面談は、時間もお金も削減出来て便利な面談手段です。
対面の面談と異なり実際に会わないぶん、しっかりとマナーを守って接することが重要になります。
そこで以下では、転職エージェントとの電話面談で利用者がしてはいけないNG行動について紹介します。
現職の愚痴をこぼしすぎる
転職エージェントとの電話面談では、現職の愚痴をこぼしすぎないようにしましょう。
転職理由を話す際は、現職の愚痴が出てしまうこともあるかと思います。
しかし相手は友人ではなく、コンサルタントとして転職をサポートするために話を聞いてくれています。
一度愚痴を話し始めたら止まらず、延々と仕事の愚痴を言い続けてしまう人も中にはいるのです。
すると、担当のコンサルタントからは「愚痴を言いに来たの…?」を想われてしまう可能性があります。
愚痴の内容によっては、人間性に問題があると判断されてしまう場合がありますので、面談の際には愚痴をこぼしすぎないようにしましょう。
最低限のマナーができていない
人と電話する際の最低限のマナーを守らないのも、相手からの印象を悪化させる原因になります。
電話する際には、事前にメモ用紙を用意する、電話がかかってくる時間には予定を入れないなど相手に配慮した準備が必要です。
また電話とはいえ、転職エージェントとの面談ですから、敬語や声色にも気を配らなければなりません。
以上はすべて電話する際に心掛けるべき最低限のマナーです。
これらができていないと、相手に失礼になってしまう可能性があります。
顔が見えないのならなおさら、マナーには気を配るようにしましょう。
「すべてお任せします」と丸投げする
転職エージェントとの面談の際に、「今後の転職活動についてはすべてお任せします」と相手に丸投げするのはやめましょう。
「この人自分で転職活動をする気が無いなら、優先的に対応しなくても…?」と思わせてしまう可能性があるからです。
転職活動は通常一人で行うものですが、負担を減らすために転職エージェントのサポートを受けることが一般的です。
サポートを受けて、ある程度は自分で進めなければならないのに、コンサルタントに転職を丸投げしてしまうのはあなたの転職への意欲を疑われてしまいます。
転職エージェントでは、転職の意欲が高い人を優先的にサポートする傾向がありますから、意欲が無いと疑われてしまう行動は避けるのがベターです。
転職エージェントの電話面談に関してよくある質問
以下では、転職エージェント電話面談に関してよくある質問について紹介しています。
コンサルタントにどこまで話していいかわからない
電話面談では、あなたの本音を正直に話していきましょう。
「こんな要望を伝えたらめんどうかな…」と遠慮していると、希望の転職先を紹介してもらえる可能性が低くなってしまいます。
しかしすべてをオープンに話すのではなく、オブラートに包んだいい方や、ポジティブな言い方に言い換えていい印象を与えられるように心がけることが大切です。
また中には転職エージェントを複数利用していることを伝えるべきか迷っている人もいるかと思います。
複数利用していることも正直に伝えておくほうが良いでしょう。
電話面談を忘れてたんだけどどうすればいい?
事前にメールをやり取りしていても、忙しくて電話面談のことをすっかり忘れていた…という方は、すぐに担当のコンサルタントに電話かメールをして謝罪しましょう。
謝罪したうえで、再度面談をしてもらえないかを頼んでみましょう。
自分の不注意ですから、しっかりと誠意を見せるように心がけましょう。
もしもそのままにしていると、担当のコンサルタントに見捨てられてしまい、今後サポートが受けられなくなってしまう可能性があります。
電話面談をすすめられたのは見込みがないって判断されてる?
登録してからメールで連絡を取った際に、電話での面談をすすめられたという方もいるでしょう。
電話面談を進められたからといって、必ずしもコンサルタントに見込みがないと判断されているわけではありませんから、安心してください。
担当のコンサルタントが電話連絡をすすめてくる理由は以下の3つです。
- 紹介する予定のエリアにコンサルタントがいない場合
- 対面の面談の前に確認しておきたいことがある
- 登録した内容をみて紹介できる求人が無いと判断された場合
転職エージェントは掲載している求人のエリアに、必ずしも対面でのサポートを担当できるコンサルタントを配置しているわけではありません。
また、対面の面談を予定しているけれど、対面する前に確認しておきたいことがあるので、事前に電話面談をしてスムーズに進められるように準備しようとしている場合もあります。
しかし、3つ目を見てもわかる通り、転職者が登録時に入力した情報をみて「この人に紹介する求人はない」と判断された際に、手間のかからない電話面談をすすめられることもあるのです。
電話面談をすすめられる理由をみて、どれが自分に当てはまるかを確認してみてください。
電話での面談を受け付けている転職エージェントを紹介
以下では、電話での面談を受け付けている転職エージェントを3つ紹介しています。
DODA
DODAは転職エージェントの中でも特に求人数の多い転職エージェントです。
転職サイトも同時に運営しているので、利用者の提示した条件の中から、それぞれに合った求人を紹介してくれます。
電話面談は、利用登録したときに自由記入欄に電話での面談を希望する旨を伝えておきましょう。
DODAを利用している方の40%は電話面談のみでサポートを受けていますから、安心して利用できるでしょう。
近くに拠点があっても、時間的都合が合わない方でも電話面談を受け付けてくれます。
受付時間は平日は10時~20時まで、休日は土曜10時~18時です。
パソナキャリア
パソナキャリアは、転職エージェントの中でも特にコンサルタントの対応が良いと評判が高いです。
コンサルタントが書類添削や面接対策を丁寧に行ってくれますので、サポートの質を気にしている人に利用をおすすめしています。
平日は10時~21時まで、休日は土曜10時~18時まで対応してくれます。
通常対面で面談するときと、同様のサポートを提供してくれるとの評判が高いです。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、就活支援も行っている株式会社マイナビが運営する転職エージェントです。
主に20代の転職に強みを持っており、強い支持を集めています。
マイナビエージェントでも電話面談を受け付けていますので、仕事に追われている若手でも時間をうまく活用して転職活動ができます。
面談可能時間は平日は10時~20時30分まで、土曜日は拠点にもよりますが、9時30分~17時30分まで受け付けています。
面談の利用回数に制限はありませんので、どんどん活用していきましょう!
電話面談をうまく活用して転職活動を成功させよう!
いかがでしたか?
転職エージェントでは、利用者の状況も考慮して電話での面談を行っています。
電話面談ならではのメリット・デメリットを事前に把握しておくことで、対策が取りやすくなります。
また電話での面談ではお互い顔が見えないため、いい印象を与えられるように気を配る必要があることも忘れてはいけません。
転職する意思が強いことをアピールしていきましょう。
もちろん相手に失礼な行動は、印象を下げてしまうことに繋がりますので気を付けましょう。
今回この記事で紹介したような情報をもとに、電話面談を乗り切って天将活動を成功させていきましょう。