転職したいけどやりたいことがないと悩んでいる方は、意外と多いです。
しかし、「どんな環境でもいいから転職したい!」と考えるよりも「転職したいけどやりたいことがない…」と悩む方が、より良い転職先を見つけられる場合があります。
というのも、転職したい気持ちが強い一方で、やりたいことがないと悩むのは、良い転職先を探したい気持ちの表れとも考えられるからです。
しかし「転職したいけどやりたいことがない…」といつまでも悩んでいては、せっかくの良いタイミングや質の良い求人を逃してしまいかねません。
チャンスをものにするためにも、転職したいけどやりたいことがないという悩みに対し、どのようなアプローチをかけるべきなのか気になりますよね。
今回は「転職したいけどやりたいことがない…」と悩んでいる方に向け、仕事を見つけるうえで大切なマインドや、とるべき対策などを解説していきます。
最後まで読んで、転職したいけどやりたいことがないという悩みから脱却してください。
目次
転職したいけどやりたいことがない時の対処法8選
さっそく、転職したいけどやりたいことがない時の対処法を解説していきます。
転職したいけどやりたいことがない時には、闇雲に仕事を探そうとするのではなく、ポイントをおさえて転職活動をしなければなりません。
焦って転職先を探さずに、ここで解説する対処法を参考に、落ち着いて仕事を探しましょう。
- 自分が好きなことや興味のある分野を振り返る
- 苦手なことややりたくない仕事を考える
- 習得したい技術やスキルを軸にする
- 評価された経験などを思い返す
- 世の中にはどんな仕事があるのか調べる
- 数年後の自分をイメージする
- 第三者からのアドバイスをもらう
- 経験したことのない分野に目を向ける
①自分が好きなことや興味のある分野を振り返る
まずは自分が好きなことや興味のある分野を振り返りましょう。
仕事を続ける上では、楽しくなければただのつらい労働になってしまいます。
仕事に楽しさを見出せれば、自然と仕事にも身が入りモチベーションも高まります。
今現在の自分が好きな分野だけでなく、子供の頃や学生時代までにもさかのぼって、どのような分野が好きなのか、どのような作業であれば楽しく仕事ができるのかといった点を考えましょう。
たとえば体を動かすのが好きな方であれば、バリバリと現場仕事をこなす職場がおすすめです。
逆に体力には自信がないものの細かな作業が得意であれば、製造職など正確さが求められる職場が向いているといえます。
さらにコミュニケーションが得意であればサービス業や営業職、人に寄り添うのが得意であれば介護職など、自分の得意分野や好きな分野から仕事を探すと、やりたい仕事が見えやすくなります。
②苦手なことややりたくない仕事を考える
上では、自分の好きなことや得意分野から仕事を探す方法を解説しました。
逆に、自分が苦手なことややりたくない仕事を考えるのも有効な手段です。
たとえ給料が良い職場であっても、自分の嫌いな作業ばかりを日々続けていては、いつかまた転職を考える事態になりかねません。
転職は回数が多ければ多いほど、次の職場を見つけるのが難しくなります。
せっかく転職した職場をすぐにやめてしまっては、転職成功とはいえません。
「この職場に入って良かった」と思えて初めて本当の転職成功といえます。
上で解説した好きなことや得意分野を考える作業と合わせて、自分が苦手な分野ややりたくない仕事を考えることで、自分が転職先に望む条件が浮かびやすくなりますよ。
③習得したい技術やスキルを軸にする
習得したい技術やスキルを考えるのもおすすめです。
仕事は単にお金を稼ぐためだけのものではありません。
労働を通じて、何らかのスキルや技術を身につけられるのが仕事です。
たとえば克服したい苦手な分野がある場合や、もっている専門性を高めたい場合などは、そうした要素がある仕事を探すと、業務に励むなかで自らをレベルアップできます。
企業の中には研修制度の整備に力を入れているところもたくさんあります。
こうした企業は未経験でも入社できるケースも少なくなく、研修期間のなかでじっくり自分を育成できるので、着実なスキル習得に効果的です。
④評価された経験などを思い返す
転職したいけどやりたいことがないという場合、転職へのモチベーションがあるものの、仕事そのものへの興味が失われている場合があります。
こうした場合「どのような仕事であればモチベーションを得られるのか」といった点に目を向けるのがおすすめです。
スピーディーに仕事を次々とこなし、たくさんの業務量を片付けることにやりがいを感じたり、ゆっくりでもピッタリと正確な業務にやりがいを感じたりと、モチベーションを得るきっかけは人それぞれです。
自分がどのような作業に達成感を感じるのか、今までの経験から考え直しましょう。
以前の職場で褒められた時の経験や、部活動や趣味などでやりがいを感じる瞬間など、さまざまな経験を見つめ直してください。
⑤世の中にはどんな仕事があるのか調べる
やりたいことがないために転職活動が進まない場合、そもそも転職活動に必要な情報が不足している場合があります。
なかでも「世の中にはどのような仕事があるのか」といった点が理解できていないと、転職活動や求人探しの幅が狭まってしまい、たとえせっかく自分に適した仕事があったとしても、転職先の候補に入れられない恐れがあります。
まずは転職先を探すためではなく、世の中にどのような仕事があるのかを研究する意味で、さまざまな求人票に目を通してください。
自分でも気がつかなかったお仕事が見つかれば見つかるほど、転職の幅も広がりやすくなります。
ハローワークや転職サイトといったツールの活用もおすすめですが、転職エージェントへ相談するのもおすすめです。
⑥数年後の自分をイメージする
未来の自分をイメージするのも、転職先探しに有効な手段です。
現在のことばかりに目を向けると、職場でどのように長期的な活躍をしていくのかがイメージしづらいため、転職に二の足を踏み続けかねません。
「10年後の自分はどのような人材になっていたいか」「転職して5年後には、自分はどのようなポジションに就いていたいか」といった点をイメージすれば、どのようなスキルを身につけるべきなのか、どのような仕事を軸に仕事を探すべきなのか、といった点がつかみやすくなります。
もちろん、半年後や1年後などの短いスパンごとの自分をイメージするのもおすすめです。
あまり先の未来のことは考えられないといった場合、数ヶ月単位で将来の自分をイメージしましょう。
➆第三者からのアドバイスをもらう
第三者からの視点は、転職活動において不可欠といえるほど重要です。
転職活動に行き詰まって視野が狭くなると、自分の長所や短所、得意分野などが見えなくなる場合があります。
せっかくのアピールポイントが無駄になってしまうので、信頼のおける人に自己分析を手伝ってもらうのがおすすめです。
また、さまざまな人から話を聞くうちに、自分では当然と思っていた考えや価値観が変わり、新たな気づきを得られる場合もあります。
転職活動では柔軟な発送や支店が欠かせません。
転職したいけどやりたいことがないと一人で悩んでいても、解決に繋がらない場合も多いです。
視野を広げる意味でも、第三者からの意見も大切にしてください。
⑧経験したことのない分野に目を向ける
思い切って未経験の分野へ目を向けるのも有効です。
仕事に限らず、新たな趣味や習い事を増やしたりといった行動も、転職活動の新たなヒントとなる場合があります。
こうした試みは、特に自分の向き不向きや苦手・得意分野をハッキリさせる意味でも有効です。
企業説明会やセミナー、転職関連のイベントなど、転職したいけどやりたいことがないという悩みを打破するためのヒントになり得るものはたくさんあります。
未経験の分野だからと排除するのではなく、積極的に参加しましょう。
転職したいけどやりたいことがない理由6選
上では転職したいけどやりたいことがない場合の対処法として、8項目を解説しました。
いずれもやりたいことがない際の転職活動に必要なものですが、そもそもなぜ転職したいけどやりたいことがないのかが分からない場合、まずはこの点を解決しなければ先へは進めません。
ここでは、転職したいけどやりたいことがないという状態に陥る理由としてよくあるものを、以下に6つ挙げました。
- 自己分析が不十分
- 転職先に求める理想が高すぎる
- 自分に自信が持てないでいる
- 今の職場を辞めたい気持ちだけが先行している
- 転職の失敗を恐れすぎている
- 業界や業種・職種に関する知識が不足している
①自己分析が不十分
自己分析は、転職したいけどやりたいことがない場合を含め、転職活動に必須の作業です。
自己分析が不十分だと、自分の長所や短所適正や特性など、転職活動お進める上で欠かせない材料が不足します。
自分自身についての理解が不足したままでは、自己アピールはおろか何を基準に転職先を選べば良いのかが見えません。
自己分析は、転職活動の土台となる重要な作業です。
何度も自己分析を繰り返して、自分についての理解を深めてください。
もちろん先ほど解説したように、取り入れるのもおすすめです。
自分自身についての理解を深めるのは、思った以上に難しいものです。
自分一人で答えを出そうとするのではなく、客観的な視点も取り入れて深い自己分析をしてください。
自己分析によって転職の成功率が上がる!成功に導く自己分析のやり方
②転職先に求める理想が高すぎる
転職先に求める理想が高すぎるというのも、よくある理由です。
たとえば「年間休日数は〇〇日以上で年収は今よりも20万円アップ、残業も少なめで完全未経験者でも働ける職場」といった具合に、好条件を詰め込みすぎるときりがありません。
転職活動で理想の職場を見つけるのは大切ですが、どこかである程度の妥協点を探す必要があります。
まずは、転職先に臨む条件を思いつくままに紙に書き出してください。
その後、「絶対に譲れない条件」と「可能であれば実現したい条件」とに分けます。
こうした作業を繰り返すことで、自分が本当に転職先に臨む条件が浮かび上がります。
また、頭の中だけで条件を考えるのではなく、実際に紙に書き出すことで視覚的にも条件が整理され、転職先に臨む条件探しがスムーズになります。
③自分に自信が持てないでいる
自分に自信が持てないでいると、いつまでたっても転職に二の足を踏み続け、結果的にやりたいことがないという事態に陥る場合があります。
特に他人に転職について相談した際、「向いているとは思えない」「性格的にまたすぐ転職する」などとネガティブな反応ばかりを聞くうちに、自信をを失ってしまう場合もあります。
周囲の意見に流されやすい人は、まずは転職活動の大まかな方向性を決めてから相談するのがおすすめです。
もちろん、どうしても自分で方向性が定められない時は、信頼できる方にすぐに相談するのも良い選択といえます。
ただし、人からの意見を全て聞き入れるのではなく、受け取ったアドバイスを自分のなかでかみ砕く作業も必要です。
転職をするのは、アドバイスをくれる人ではなく、他でもない自分自身です。
自信がないからと周囲の言いなりになるのではなく、周囲からのアドバイスはあくまでも助言として受け取り、自分自身でも方向性を考えてください。
④今の職場を辞めたい気持ちだけが先行している
今の職場に強い不満を感じており、すぐにでも職場を辞めたいと日々考えている場合、転職したいのにやりたいことがないという事態におちいりやすいです。
このような場合、「自分が理想とする職場への転職」ではなく「現在の職場の早期退職」がゴールになってしまっている場合もあります。
これでは、企業に求める条件に妥協を重ね、結局ミスマッチな転職に終わる可能性も無視できません。
転職活動は、冷静な判断が要求される場面が多いです。
職場に不満があってすぐにでも転職を叶えたい場合でも、自分にとって理想の職場はどのような職場かといった点を、冷静な頭で考え直しましょう。
また転職活動は、現在の職場での仕事を続けながら進めるのが王道ですが、現在の職場が原因で心身に不調をきたしている場合などは、早めの退職も検討しましょう。
⑤転職の失敗を恐れすぎている
極度に転職の失敗を恐れるあまり転職を踏みとどまり続け、いつの間にかやりたいことがなくなっているパターンも多いです。
確かに、何度も転職に失敗し続けるのはよくありません。
転職を何度も繰り返しているうちに労働そのものへの興味がなくなったり、応募先の企業に仕事へのやる気を疑われたりと、ネガティブな要素に繋がる可能性も高いです。
とはいえ、「絶対に転職に失敗してはいけない」と過剰に追い込みすぎると、失敗を恐れるあまりに転職活動が進まず、やりたいことを見失う恐れもあります。
必要なのは「転職を成功させようとする意識」で、「転職に対する恐怖」ではないので、転職活動が進まなくなる程であれば「今よりも待遇や環境が改善できればいいや」と気楽に構えるのもおすすめです。
⑥業界や業種・職種に関する知識が不足している
業界や業種・職種などへの知識が不足していると、良い求人であっても「自分には向いていない」と切り捨てる恐れがあります。
営業職を例に考えましょう。
営業職は、自社のサービスや製品を広げるために、文字通り営業活動に専念する職種です。
当然コミュニケーション能力が要求されますが、「自分はコミュニケーションが苦手だから…。」と営業職を候補から外してしまうのは考えものです。
確かに営業職はコミュニケーション能力が重要ですが、他にも実力次第で高年収が見込めたり、早期のキャリアアップが目指せたりといった側面もあります。
こうした側面を知らずに特定の職種を切り捨て続けていると、転職先の選択肢がどんどん狭まって、最終的にやりたいことがわからなくなる恐れがあります。
業界や職種の知識が十分であれば、さまざまな方面から仕事と自分とを照らし合わせられるので、上のような心配も少ないです。
やりたいことがない状態でも転職できる?
やりたいことがない状態では、転職できないと考えている人も多いのではないでしょうか。
確かにやりたいことがハッキリしていれば転職活動はスムーズです。
しかし、転職したいけどやりたいことがない状態では転職できないというわけでは決してありません。
そもそも自分に向いている仕事と自分がやりたい仕事とが必ずしも合致するとは限らない上、転職活動を進めていくなかでやりたいことが見つかる場合も多いです。
ここではこうした点について掘り下げていきましょう。
転職活動中にやりたいことが見つかる場合もある
自分がやりたいことをはっきりさせてから転職活動に臨むのも良いですが、実際に転職活動を進めていくなかで、自分の適正や得意分野、やりたいことなどが固まっていくケースもたくさんあります。
頭の中だけで自分のやりたいことを考えていると、転職への具体的なイメージが固まりにくいです。
また、やりたいことがない状態は先入観なくさまざまな仕事に注目できる状態でもあります。
いくつも求人に目を通したり、さまざまな企業や業界の情報収集をするなかで、自分でも気づかなかった興味や適正が見つかる場合もあります。
転職したいけどやりたいことがないからといって、適正や得意分野がないわけではありません。
転職活動を進めるなかで適性や得意分野がみつかれば、ぜひそれらに関連する仕事を検討しましょう。
適職とやりたい仕事とは別物
自分に適した仕事と自分がやりたい仕事は、似ているようで違います。
転職をする際には今度こそ長続きできる仕事を見つけようと、自分がやりたい仕事だけをメインに就職活動をすすめるケースもありますが、これはおすすめできません。
もしやりたい仕事が見つかっても、労働環境を理由に退職せざるを得ない場合もあるからです。
確かに、先ほど解説したように自分のやりたいことは何かといった点を考えるのは、転職したいけどやりたいことがない状態からの脱却に有効な手段です。
とはいえ、やりたいことだけを考えると、選択肢の幅が狭まってしまいます。
やりたいことだけでなく、労働環境や人間関係、通勤にかかる時間など、さまざまな方面から多角的に仕事を探しましょう。
転職したいけどやりたいことがない人が転職を成功させるポイント4選
ここまでは、転職をしたいけどやりたいことがない状態から脱却するポイントや、転職したいけどやりたいことがない状態に陥る理由にフォーカスしました。
ここでは、転職したいけどやりたいことがない人が転職を成功させるためのポイントを解説します。
- 転職する理由をはっきりさせる
- もっているスキルや経歴をふりかえる
- キャリアプランを明確にする
- ポータブルスキルを洗い出す
①転職する理由をはっきりさせる
転職したいけどやりたいことがないといった場合、そもそもなぜ転職を決意するに至ったのかといった根本的な部分を考え直す必要があります。
転職を決意した理由は、今後の転職活動の方向性を定める重要な要素です。
転職理由があやふやだと、転職活動の軸がぶれ、いつまでたってもやりたいことが見えてきません。
まずはどんな些細な理由でも良いので、転職を決意した理由を思いつくままに紙に書き出してください。
目に見える形で転職理由を考えると、頭の中でイメージしているよりも、転職を決意するに至った理由がはっきりしやすくなります。
ある程度紙に書き出したら、次の職場で解決できそうなことや、妥協できそうなことを分けていきましょう。
また、転職先の企業の面接では、転職理由について必ずといってよいほど質問されます。
面接対策をする意味でも、なぜ転職したいのかといった基本的な部分を明確にしてください。
②もっているスキルや経歴をふりかえる
自分がこれまでに身につけたスキルや経歴を振り返る作業も欠かせません。
「事務作業を多くこなす中でパソコンスキルを身につけた」「新人教育係を経験した」「接客を通してコミュニケーション能力を磨いた」など、仕事の中でブラッシュアップできたスキルや身についたスキルなどを探しましょう。
もちろん、趣味や独学などで身につけたスキルでも問題ありません。
こうした作業はやりたいことを見つけるだけでなく、ミスマッチのない転職先を探すうえでも大切です。
自分が身につけたスキルや持っている経歴と、企業が望むスキルや経歴とが合致すれば、転職の成功率もグンと上がります。
③ポータブルスキルを洗い出す
ポータブルスキルは、転職を成功させるうえで重要な武器になります。
ポータブルスキルとは、問題解決能力やコミュニケーション能力、情報収集能力など、あらゆる業種・職種で求められる、社会人に必須なスキルのことです。
上ではこれまで携わった仕事の中で身につけたスキルの大切さを解説しましたが、身につけたスキルが、プログラミングスキルや機械の操作など、専門性の高いものばかりとは限りませんよね。
部署間の円滑なやりとりにはコミュニケーション能力が必要で、突発的なトラブルに対処するには問題解決能力も必要です。
こうしたポータブルスキルを磨いた経験があれば、採用面接の場での強力なアピール材料になります。
ポータブルスキルが評価されれば、転職したいけどやりたいことがない状態でも、転職できる可能性は十分にあります。
④キャリアプランを明確にする
自分が理想とする将来像を想像すると、将来像の到達のためにすべきことが見えやすくなります。
1年後や3年後、5年後など具体的な期間を決めてイメージしましょう。
長期的なキャリアプランを考えるのが苦手であれば、数か月単位の短期的なスパンでも問題ありません。
こうした作業を繰り返して具体的な目標が設定できたら、目標を実現できそうな企業を探しやすくなります。
さらに、長期的なキャリアプランが明確な人は、採用面接の場でも有利です。
面接の際には「将来この会社でどのように活躍していきたいですか」といった質問が高確率でなされます。
キャリアプランが明確であればこうした質問に的確に返答できるうえ、面接官に説得力のある人材だとアピールできます。
転職したいけどやりたいことがない場合の年齢別の対処法
転職したいけどやりたいことがない場合、対処すべきポイントや重視すべき点などが年齢ごとに変わってきます。
自分の年齢に合った対策をとらなければ、転職したいけどやりたいことがない状態から思うように脱却できません。
ここでは「20代」「30代」「40代」の年齢別に、転職したいけどやりたいことがない状態からの脱却ポイントを解説します。
20代の場合
20代はシニア世代のように、多くの社会人経験を積んでいるわけではありませんよね。
そのため、やりたい仕事のイメージが湧きずらく、転職活動がすすまない場合があります。
そんな時は、「今までまじめに取り組めた仕事や作業は何だったか」といった点に注目しましょう。
たとえば業務の中でもパソコン作業に集中できた場合は、事務仕事などに適性がある場合があります。
また、部署間の円滑な連携構築にやりがいを感じた場合は、コミュニケーション能力が秀でている場合があるなど、転職先で活かせるスキルが見つかりやすいです。
20代は、転職市場でも歓迎されやすい年齢で、未経験の分野でも採用されやすい傾向にあります。
もっているスキルが活かせそうな仕事がみつかったら、たとえ未経験の場合でも積極的に応募しましょう。
転職で迷う20代に解決方法を紹介!転職の後悔を防ぐためにできること
30代の場合
30代は、若さと経験を兼ね備えた年齢として転職市場でも人気の年齢です。
それだけに、培った経験やスキルをどのように発展させるかを考えなければなりません。
30代は20代と比べると、即戦力が期待される年齢です。
スキルや経験に関する自己分析が浅いと、面接官に説得力のある自己アピールがしずらいので注意しましょう。
転職したい30代必見!転職事情と転職を成功に導くためのポイントを紹介
40代の場合
40代の場合、未経験分野への挑戦は難しいと言わざるを得ません。
そのため、これまでの経験を見つめ直して専門性をみつける作業が必要です。
マネジメントスキルや語学力、具体的な営業実績など、自己アピールの武器になりそうな要素を徹底的に洗い出しましょう。
こうした作業を重ねるうちに、自分の適性ややりたいことが見えてきやすくなります。
特にプロジェクトを統率した経験や、チームをまとめた経験などは、採用面接の際にも歓迎されます。
40代の転職は難しい?成功させるコツを人事のプロが教えます!
転職したいけどやりたいことがない人におすすめの転職サイト・転職エージェント
転職したいけどやりたいことがない場合、転職サイトや転職エージェントの活用もおすすめです。
効率的に転職活動が進められるうえ、今後のキャリアや転職活動の方向性など、自分一人では解決しずらい課題を転職のプロフェッショナルに相談できます。
とはいえ、数ある転職サイトや転職エージェントのなかからどれを選ぶべきか、迷ってしまいますよね。
今回は転職したいけどやりたいことがない人におすすめの転職サイト・転職エージェントとして、以下の3社を厳選しました。
- doda
- ビズリーチ
- ハタラクティブ
いずれも転職成功に向けた心強い味方なので、ぜひ活用してください。
doda
dodaは、豊富な求人数と充実した転職支援サービスが人気の転職エージェントです。
転職したいけどやりたいことがない場合でも、担当のエージェントが親身に相談に乗ってくれるので、安心して転職活動を進められます。
また、求人数は2023年10月現在約22,9000件とかなりのボリュームです。
あらゆる業界や業種・職種の求人を扱っているので転職活動の幅も広がりやすく、やりたいことの発見にもつながりやすいです。
利用料も一切かからないので、ぜひ登録してください。
ビズリーチ
ビズリーチは、ハイクラス転職にフォーカスした転職サイトです。
転職したいけどやりたいことがない方に心強い点として、ビズリーチはスカウト型の転職サイトである点が挙げられます。
自身のデータを登録すれば企業やヘッドハンターが直接スカウトを送ってくれるシステムなので、転職活動の方向性が定まり切っていない場合でも安心です。
さらに、保有している求人のなかには年収1,000万円を超えるものも多いなど、キャリアアップや年収アップを狙いたい方にもピッタリです。
それだけに求められるスキルや経験がハイレベルな場合もありますが、求人探しにかける手間を省きたい方にも向いています。
ハタラクティブ
ハタラクティブは、20代の転職支援に特化した転職エージェントです。
「転職したいけどやりたいことがない」「どのように転職活動をすすめればよいかわからない」といった、若い転職希望者が抱きがちな不安に的確にアドバイスしてくれるうえ、カウンセリング実績は110,000人以上と実績も豊富です。
所属しているエージェントは若年層の転職に知見があり、今後のキャリアプランや適性などを考慮したうえで、最適な求人を紹介してくれます。
さらに、応募書類の作成や面接のアドバイスなど、サポート体制も充実しています。
取り扱っている職種も豊富なので、ぜひ登録してください。
転職したいけどやりたいことがない人に多いQ&A
最後に、転職したいけどやりたいことがない人が多く抱く疑問について、Q&A形式で解説していきます。
不安な点や疑問点の解決に役立ててください。
- 転職に役立つスキルがない20代はどうすればいいの?
- やりたいことがない状態で転職しても大丈夫?
- やりたい仕事が未経験でも転職できる?
- 転職活動は退職してから始めるべき?
Q.転職に役立つスキルがない20代はどうすればいいの?
A.資格勉強がおすすめです。
応募先の企業に関連する資格をもっていれば、採用面接の場でも有利になります。
また、面接を受けた時点で資格を取得できていなくても、履歴書に「〇〇の取得に向けて勉強中」と記載できるので、自己アピールにも効果的です。
Q.やりたいことがない状態で転職しても大丈夫?
A.大丈夫です。
思い切って始めた仕事が、時間が経つにしたがってやりたいことに変わるケースも珍しくありません。
ただし、自己分析や企業研究などは忘れずにおこないましょう。
自分の適性や特技などが明確になっていれば、長期的に活躍できる職場が見つかりやすいです。
Q.やりたい仕事が未経験でも転職できる?
A.応募条件や年齢などにもよります。
未経験でも応募できる仕事の場合、求人票にはその旨が記載されているので、よくチェックしてください。
また、20代や30代前半であれば、経験や実力よりも伸びしろに期待する「ポテンシャル採用」が狙える場合もあります。
こうした方式を採用している企業であれば、未経験者の採用にも積極的です。
Q.転職活動は退職してから始めるべき?
A.在職中に転職活動を進めるのが王道です。
退職後に始める転職活動は、収入がないことへの焦りから転職先を妥協する恐れがあります。
また、転職活動を進めるうちに、現在の職場の魅力ややりがいに気付く場合もあります。
まとめ~転職したいけどやりたいことがない場合でも転職できる~
この記事では転職したいけどやりたいことがない人に向け、状況を打破するポイントや転職を成功させるポイントなどを解説しました。
転職したいけどやりたいことがない場合でも、ポイントさえ押さえれば、状況は打開できます。
また、転職したいけどやりたいことがない状態だからといって、転職できないわけでは決してありません。
転職サイト・転職エージェントを活用する、自己分析を入念に繰り返す、など、対策はたくさんあるので、必要以上に悲観する必要はないです。
記事で解説した内容を参考に、転職したいけどやりたいことがない状態から抜け出し、自分に合った職場を見つけてください。