10月は9月の人事異動の内示が出て、新体制に移行する時期です。
しかし新体制に移行してから、「なんか今の部署が自分に合わない…」「希望通りの人事異動にならなかった…」と不満をもって、転職を検討している方もいるのではないでしょうか?
しかし10月採用の時期が終わってしまった今、転職活動を始めても内定が出るのか不安になってしまう方もいるのではないでしょうか?
そこで今回この記事では、10月から始める転職にフォーカスして、10月の転職対策と傾向や求人の特徴などを網羅的に紹介します!
5分程度で読み終わる内容です。
目次
10月転職はライバルが少ない時期!
10月は同じく転職活動を行うライバルが少ない時期と言われています。
ライバルが少ない時期ということは、求人に応募する人も少ないため非常に転職がしやすい状況になります。
ではなぜ10月にはライバルが減るのでしょうか?
その答えは以下の2つです。
- 10月入社に向けて転職者が行動するから
- 年末に向けて仕事が忙しくなり始めるから
以下で詳しく解説します。
10月入社に向けて転職者が行動するから
一般的に転職活動が活発化するのは年で2回、2月と9月と言われています。
特に9月は新体制に変わる10月の入社を狙って、企業側も転職者側も盛り上がります。
しかし10月の入社の時期を過ぎると、いったん転職者の採用意欲が落ち着きます。
そのため10月は他の転職者の動きが落ち着いており、ライバルが少ないのです。
年末に向けて仕事が忙しくなり始めるから
企業は年末にかけて段々と仕事が忙しくなります。
特に10月からは、企業の中もあわただしくなります。
仕事が忙しくなってくると、転職に時間をかけようとする人も相対的に減ります。
転職をしようとする人が減ってくるため、ライバルも同様に減るのです。
10月に転職活動を始める5つのメリット
10月に転職活動を始めるメリットは、以下の5つです。
- 夏のボーナスをもらってから転職活動を始められる
- 秋入社の新卒もいるため研修が受けられる
- 人事異動が終わったタイミングなので人間関係が築きやすい
- 同業なら即戦力採用で内定をもらえる可能性が高い
- 夏期休暇を活用して準備ができる
以下で詳しく解説していきます。
夏のボーナスをもらってから転職活動を始められる
10月入社を目指すためには、7月か8月から転職活動を始める必要があります。
しかし無職期間があるまま転職活動をするわけにはいきませんから、転職先での入社まで今いる企業で働き続ける必要があります。
企業によっては7月にボーナス支給が行われることもありますから、企業でしっかりと上半期分の賞与を受け取ってから、次の職場に移ることができます。
転職活動は何かと入用になりがちですから、支出が多くなります。
きちんとボーナスを受け取ってお財布を潤してから転職活動ができるのは、10月入社を目指す転職者からしたら大きなメリットになるでしょう。
秋入社の新卒もいるため研修が受けられる
大学卒業後の新卒の入社タイミングは、実は春だけではないのをご存じでしょうか。
大学によっては留学から帰ってきた学生を対象に、秋に卒業式を迎えることもあるのです。
優秀な学生を取りこぼさないように、企業側では秋の卒業者を対象にした採用活動を行っていることもあるのです。
秋入社の新入社員向けに研修を実施していることもありますから、10月に転職したタイミングで会社の基本的な知識についての共有が受けられる可能性が高いのです。
いくら同じ業界で働いていたとしても、転職したての頃は企業の風土になじめないこともありますから、転職先で知識を吸収するのに時間がかかってしまうこともあります。
新卒向けの研修で有れば一から吸収できるので、入社後の知識不足によるギャップに困る必要もありません。
人事異動が終わったタイミングなので人間関係が築きやすい
10月は新卒の入社があるだけではなく、下半期に向けての企業内での人事異動が行われるタイミングでもあります。
人事異動が終わったタイミングにあてはまることから、配属先の部署の人間関係も一新されていることがあります。
転職で入社したとしても、部署内の人間関係もまだ安定していないタイミングに当たりますから、仲良くなりやすいメリットがあります。
転職でまず第一に気になるのが人間関係でしょう。
せっかく配属先が決まったとしても、人間関係が安定していないと、段々と仕事をする気力も失われていきます。
人間関係を一から構築しやすいタイミングに当たりますから、転職としては企業に長期間定着するうえでもベストタイミングと言えるのです。
同業なら即戦力採用で内定をもらえる可能性が高い
10月からは企業内も下半期に入りますから、決算に向けてフルスロットルで業務をこなしていくことが多いです。
また企業の人事も新卒採用に向けて戦力を注ぎ込んでいますから、新人を採用する余力がないことも多いです。
同業から転職するのであれば、業務の勝手はわかっていますから、即戦力採用で内定をもらえる可能性が高くなります。
即戦力採用になるともちろん求められるスキルも高くなるものの、より仕事に打ち込めるようになるので、やりがいを感じやすくなるでしょう。
夏期休暇を活用して準備ができる
10月に入社を目指すのであれば、7月や8月に転職活動を始める必要があります。
転職活動では自己分析から自分が転職に何を求めているのかなど、準備をする期間が必要になります。
夏に転職活動を始めれば、夏期休暇を活用して準備ができるので、十分な時間をつぎ込むことができるようになります。
また退職するまでに有給を使い切ることもできますから、さらに延長してじっくりと採用活動に参加することが可能です。
4月入社を目指す時には、年始後の忙しいタイミングで転職活動をすることになるので、10月入社の方がアドバンテージが大きいともいえるでしょう。
10月転職開始の3つの傾向
ではライバルが少ない10月の転職の傾向はどのようなものなのでしょうか。
10月の転職傾向は3つあります。
- 年内に内定を出し切ろうとする
- 他の月では求人を出さなかった企業が求人を出すことも
- 冬のボーナス支給後転職を狙った転職者が多い
以下で詳しく解説します。
年内に内定を出し切ろうとする
10月は企業が年内に内定を出し切ろうとするため、非常に転職活動がスピーディーに進みやすいです。
企業側としても、繁忙期に差し掛かりますから忙しくなる前に足りない人材を補填しようとします。
年末に雇ってしまえば、年度末の決算期には活躍してもらうことができます。
また、10月はインターンや新卒採用などが落ち着いているため、人事担当者の手が空いていることも多いようですので、中途採用に意欲的になります。
他の月では求人を出さなかった企業が求人を出すことも
10月に出される求人の中には、新体制に移行したものの、予想外に人材が足りず補填したい!という企業がある場合もあります。
本来は中途採用を頻繁に行わない企業にも出会える可能性が高いですので、10月は他の月には無かったような求人を見つけることができます。
また転職活動が活発な時期に、採用活動を行えない企業に出会える可能性も大きいです。
冬のボーナス支給後転職を狙った転職者が多い
10月は冬のボーナスを受給後の転職を狙った転職者増え始めます。
冬のボーナスをもらわずに退職してしまうと、次に貰えるのは来年の冬のボーナスになってしまいます。
一般的に転職した後、6ヶ月以上企業に在籍していないと賞与の査定の対象にはなりませんから、あえて冬のボーナスをもらえる12月以降の転職を目指して、10月に転職活動を始めるのです。
10月から転職活動を始める人向けの転職対策
10月の傾向が分かったところで、実際に転職活動を始める際に利用できる10月から転職活動を始める人向けの転職対策について紹介します。
10月に転職活動を始める人向けの転職対策は以下の4つです。
- 退職のための準備を前もって進めておく
- 仕事と並行して活動するためのスケジュールを立てておく
- 転職エージェントを利用して転職のサポートを受ける
- 1月入社を目指して転職活動を進める
以下で詳しく解説します。
退職のための準備を前もって進めておく
10月はどの企業も繁忙期に入りますから、退職のための準備を前もって進めておくことをオススメします。
退職は申請を出したらそれで終わりという訳ではなく、自分の担当している仕事を他の人に引き継ぐ作業を行わなくてはなりません。
しかし繁忙期に入ってしまうと、引継ぎにかける時間が取れないことが予想されます。
引継ぎができていない状態では退職できませんから、最悪入社期日に間に合わないということも考えられます。
そのため、前もって退職の際の引継ぎの準備をコツコツと進めておくことをオススメします。
仕事と並行して活動するためのスケジュールを立てておく
何度もお伝えしているように、10月以降は年末に向けて仕事が忙しくなります。
転職活動を始める人の大半は、転職活動を仕事と並行していきます。
そのため、仕事と並行して活動していくためのスケジュールを立てておきましょう。
10月から年末にかけての転職活動は、スピード感のある活動であることが多いので、柔軟に変更に対応できるようにしておきましょう。
また秋は祝日が多い季節ですから、自己分析や業界分析を進めやすいので早め早めに終わらせてしまいましょう!
転職エージェントを利用して転職のサポートを受ける
転職活動を進めていく上で、転職エージェントの利用は非常に大切です。
転職エージェントは転職のサポートを専門とするコンサルタントに、書類選考で使用する履歴書や職務経歴書の内容添削や面接練習を依頼できます。
また転職エージェントのみが取り扱っている、条件の良い求人が多い「非公開求人」を紹介してもらえます。
サービスにもよりますが、業界内の詳しい情報を教えてくれるところもありますよ!
1月入社を目指して転職活動を進める
10月に転職活動を始めた場合、多くが年内に内定をもらえますので、入社時期は1月になることがほとんどです。
企業側としても新年あけてキリの良い時期の入社が好ましいと考えるようです。
そのため1月入社をめどに転職活動を進めるようにしましょう。
目標がはっきりしていれば、書類選考の対策のスケジュールも立てやすくなりますので、おすすめです。
10月に出される求人の特徴
10月に出される求人の特徴は以下の通りです。
- 年度末に向けて即戦力になれる人材が求められる
- 転職サイトの掲載求人数が増える
- これを逃すと12月まで求人が減る傾向に
- 突発的に求人が出されることもある
以下で詳しく紹介します。
年度末に向けて即戦力になれる人材が求められる
上の項目で紹介した通り、10月に転職活動を始めると1月に入社することがほとんどです。
1月は年度末に向けて仕事が忙しくなり始める時期ですから、社内でも中途入社の社員の教育に割く時間がありません。
そのため、出来るだけ教育が少なくて済むような経験豊富な人材が求められる傾向にあるのです。
以上のような背景から、10月に出される求人は経験者のニーズが高いため、経験者が有利であることが多いのです。
求人数が多い
10月は実は転職が活発になる2月や9月同様に、転職サイトに掲載される求人数が多いんです。
10月は新体制になって間もないですから、中途採用求人が増えるように感じられるかもしれません。
しかし新規プロジェクト立ち上げや人事異動をして初めて、人材足りないことがわかる企業も実は結構多いんです。
その人材の穴を補填する目的で求人が出されるため、10月は求人が多いんですよ!
これを逃すと12月まで求人が減る傾向に
10月は経験者重視の求人が多いですが、この時期を逃してしまうと、12月まで中途採用求人は出されにくい傾向にあります。
年末の繁忙期に採用活動を行うほど企業内に余裕はありませんので、仕方ないことです。
そのため、年内の内定を狙うのであれば、10月がラストチャンスですので、逃さないようにしましょう。
突発的に求人が出されることもある
10月に出される求人の中には、中途採用を普段行わないような企業が求人を出すこともあります。
急な人材不足が主な原因ですが、思いもよらないような企業が求人を出すこともありますので、注意して求人情報を見ておくようにしましょう。
何の前触れもなく突発的に出されることがほとんどですので、各サイトごとの求人更新日を把握しておくことをオススメします。
転職サイトは更新日を活用しよう!大手転職サイトの更新日と求人広告の仕組み
10月に転職を始める人が注意すべき4つのポイント
10月に転職活動を始めるのは様々なメリットがありますが、やはり中には10月の転職者が注意しておくべきポイントもあります。
そのポイントは以下の4つです。
- 経験者重視の求人なので未経験者転職は厳しい
- 年末に向けて仕事が忙しくなるので予定管理が難しい
- 企業側が大量採用をする意欲がないこともある
- 退職を引きめられることがある
以下で詳しく解説します。
経験者重視の求人なので未経験者転職は厳しい
10月に出される中途採用のy区偉人は経験者重視の求人が多数ですので、未経験の業界や業種、職種に挑戦しようと考えている人は厳しい転職活動を強いられる可能性があることを覚えておきましょう。
同じ求人に応募した2人の人材がいたとして片方が経験豊富で即戦力になる人材、もう片方が未経験で一から教えなければいけない人材であった場合、企業側にメリットがあるのは即戦力になる人材の方です。
そのため、未経験の業界に挑戦する意欲のある転職者は、10月に転職活動を始めるのは避けましょう。
6月や7月あたりを狙うことをオススメします。
またIT業界は未経験OKの求人を出す傾向にありますから、興味がある人は是非検討してみてくださいね!
年末に向けて仕事が忙しくなるので予定管理が難しい
どの企業も年末の区切りの良い時期に向けた繁忙期に入ります。
転職者は基本的に在職の状態で転職活動を行いますから、仕事との両立が必要です。
仕事の忙しい時期に転職活動をするとなると、予定管理が厳しくなってしまいますから、注意が必要です。
中には仕事と面接が重なってしまって、どちらかを休まなければならないという人もいますから、そうならないように有給を事前に申請しておくなど前もって準備しておくようにしましょう。
もしも予定管理が苦手だったり、面接日程のセッティングに不安がある方は、転職エージェントに相談すると解決法を提示してくれたりサポートをしてくれますのでおすすめです。
企業側が大量採用をする意欲がないこともある
10月入社に向けた転職活動で注意すべきポイントは、企業側が大量採用をする意欲がない可能性があることです。
転職活動をするうえで、注力すべきは応募できる求人数の確保にありますが、実は10月入社の採用に力を入れていない企業も一定数存在するのです。
4月の採用ほど企業内での需要が高いわけではありませんから、人事部も求人を出すにしても少数ですすめることもあるのです。
退職を引きめられることがある
転職の際のトラブルとしてよく挙げられるのが「退職を上司に引き止められて退職の手続きが進まない」ですよね。
特に10月に転職活動を始めるとなると、12月に退職することになりますから年度末に向けて職場で穴をあけることになってしまいます。
良い上司なら問題ないのですが、嫌な上司だと適当に話を伸ばして退職ギリギリまで粘られることもありますので、注意が必要です。
民法や就業規則に基づいて、前もって退職を申告しておけば、転職者側に非はないので、出来るだけ早めに繁忙期に入る前に退職の意向を伝えておくといいでしょう。
10月に入社したいなら夏には対策を始める
10月に入社したいのであれば、夏には転職に向けて対策をしましょう。
10月入社はライバルが非常に多いので、早めに対策しないと出遅れてしまう可能性もあります。
夏に転職活動を始めたい!という方はこちらの記事も参考にしてみてください。
ライバルの少ない10月に転職を始めて年内に内定を貰おう!
10月に転職を始めると、転職の時期を外しているのでライバルが少なく動きやすい傾向にあります。
ライバルが少ないからと言って、転職サイトに掲載されている求人が少ないということはなくむしろ多いのが特徴です。
しかし10月に出される求人の多くは、年度末に向けて即戦力になる人材を求める傾向にありますから、未経験者は時期を外して転職活動を始めることをおすすめします。
また10月の転職の際には職場を退職する手続きや、スケジュール管理でトラブルが起きやすいので早め早めに行動する様にしましょう。
特に無料で転職活動をサポートしてくれる転職エージェントを利用すると、負担を減らした転職活動ができますよ!
ここで紹介したような転職対策や傾向を参考に、10月から始める転職活動を有利に進めていきましょう!