転職を検討している方の中には、仕事や予定の都合上5月から転職活動を始める方もいるのではないでしょうか?
一般的に転職の最盛期は1~3月と言われていますが、5月が全く転職に向いていないわけではないんです。
5月に転職活動を始めるのは、秋の入社に向けて転職活動をいち早くスタートさせ、周りに差をつけられる時期ともいわれているんです。
そこで今回は5月に始める転職にフォーカスした転職対策や転職スケジュールについて紹介します!
5分程度で読み終わる記事です。
目次
人材不足が始まるため、5月以降企業の採用意欲が高まる
5月から転職活動を始める上で確認しておきたいのが5月以降の企業の採用意欲ですよね。
実は、企業の採用意欲が高まるのは5月以降なんです。
採用意欲が高まる時期に合わせて転職活動を始めることで、より対策ができますから内定を獲得できる確率が上がります。
企業が中途採用を行う理由はシンプルで「企業を運営するための人員が不足しているから」です。
ではなぜ5月以降に企業で人員が不足してしまうのでしょうか?
以下で理由を解説しています。
新入社員がすぐに辞めてしまった
最近では、新卒で入社してきた新入社員がすぐに退職してしまうことで、頭を悩ませている企業が増えています。
新入社員研修を行い、今後使役できる人材として教育していこうとした矢先に起こるパターンが非常に多いんです。
新入社員が辞めてしまうと、研修終了後に配属予定だった部署で人員不足が発生してしまいます。
その穴を補填するために、企業は求人を出して研修のコストのかからない転職者を中途採用しようとするのです。
内定辞退が多く、採用予定人数が集まらなかった
企業によっては、内定式に参加したものの土壇場で内定辞退をされて、4月入社の新卒の採用予定人数が集まらなかったというところもあります。
採用予定人数は部署ごとに必要な人員数に合わせて決定されますから、将来的に人材不足に陥るのは必至なのです。
5月に転職を始める3つのメリット
5月に転職活動を始めるメリットは以下の3つと言われています。
区切りのいい9月での入社が可能
転職エージェントのサポートを受けやすい
年度関係なく採用している企業に出会える
以下で詳しく解説します。
秋入社を目指せる
5月に転職活動を始めると、7・8月の内定を獲得し、秋に社が可能です。
一般的に、1年の中で転職がもっとも盛んになると言われているのが、「1~3月」です。
しかし、「7月~10月」が第二の転職の最盛期と言われているんです。
5月に転職活動を始めてしまえば、この時期に向けて準備ができます。
転職者の平均として、転職開始から内定を獲得して退職するまでに3か月かかると言われています。
しかしあくまで平均ですから、3か月以上転職活動が続いてしまう可能性があります。
余裕を持った転職活動をする上でも、5月に転職活動を始めるのはいいタイミングなんですね。
転職エージェントのサポートを受けやすい
5月は新卒採用の時期や、ライバルが減ってくる関係上、転職エージェントのサポートが受けやすい時期と言われています。
一般的に5月は、大学四年生の新卒採用の時期にあたりますから、転職業界は比較的すいている傾向にあります。
また、転職の最盛期を過ぎた時期でもありますから、他の転職者の転職意欲が落ち着いてくるためライバルが少ないんです。
転職者も少なく、転職業界がすいているとなると転職エージェントのサポートが受けやすくなりますよね。
転職エージェントは無料で転職のプロのサポートを受けられるサービスですから、最大限に利用できる可能性の高い5月は、転職活動を始めるベストタイミングであるといえるのです。
年度関係なく採用している企業に出会える
また秋採用を行う企業への応募を目指すだけではなく、年度関係なく求人を募集している企業や、急な人員不足で転職の最盛期に求人を出していなかった企業にも出会うことができます。
通常、企業は年度や予算の関係上、求人を出す時期を定めて採用活動を行います。
しかし、年度関係なく通年で中途採用を行っている企業や、急な人員不足で5月に求人を出す企業は一定数存在します。
5月だからこそ出会える求人もあるんですね。
5月入社は微妙なタイミングなので避けよう
5月転職を考えている人の中には「5月に転職を始める」のではなく、「5月に入社したい」方もいるのではないでしょうか?
結論から言って、「5月入社」は、転職のタイミングとしては微妙ですので避けておくことをおすすめします。
何度もお伝えしている通り、通常は4月入社のタイミングで転職活動をするひとが多いため、5月入社となると1か月ブランクが空きます。
4月は新年度で組織改編や新規プロジェクト発足のため、社内でも人間関係が変化する時期にあたります。
4月に入社した転職者は、ちょうど人間関係の変化するタイミングに入社できるため、職場になじみやすい傾向にあります。
しかし、5月になると職場の人間関係も固まってきますから、5月入社は人間関係に苦労するパターンが多いんです。
人間関係の構築が得意な人であれば問題ないでしょうが、得意な人は限られてきます。
人間関係に悩むことになってしまうと、再度転職することにもなりかねませんから、得策とは言えませんよね。
5月に転職活動を始める人向けの転職対策
ここでは5月に転職を始める人向けの転職対策を紹介します。
以下で詳しく紹介しています。
GWを利用してキャリアや経験を見つめ直す
5月といえばGWで大型連休がありますよね。
GWの休みを利用して、転職で必要なキャリア構築や自己分析、経験の可視化を行うようにしましょう。
「新卒の時にやったから大丈夫!」と手を抜く人は多いですが、侮らずに丁寧に行うようにしましょう。
自分のことはよくわかっているつもりでも、案外見えていない部分もあるのです。
しかも自己分析や経験の可視化は、思ったより時間がかかりますから、仕事がない連休中に行っておくのがベストです。
転職支援サービスに登録しておく
転職エージェントや転職サイトなどの転職支援サービスに登録しておきましょう。
特に、転職エージェントはコンサルタントとの面談を終えないと、面接練習や相談、書類の添削などの一連のサービスが受けられませんから、5月を利用して面談を済ませておくことをおすすめします。
また平日が忙しく面談に行けない方や面談会場が遠い方は、電話やスカイプでの面談や、土日・平日の夜の対応をしてもらえるエージェントもありますから安心です。
応募から退職までを考慮した大まかなスケジュールを立てておく
5月に転職活動を始めるとなると、転職の最盛期である1~3月とは異なり、長期的な転職スケジュールになる可能性が高いです。
長期的なスケジュールを立てることによって、大体の行動の目安がわかりますから、行動に移しやすくなります。
そのため、応募から退職までのスケジュールを、転職を開始した5月には立てておくことをおすすめします。
退職の時期を判断して、職場に前もって報告する必要もありますから、早めの段階での見通しを立てておきましょうね!
5月に転職を始める人の退職までのスケジュール例
5月に転職を始める人は、早い段階で転職のスケジュールを立てておく必要があるとお伝えしましたが、実際どんなスパンで動けばいいかなんてわからないですよね。
そこで、以下では5月に転職活動を始める人向けに、転職スケジュールの例を紹介します。
5月 転職準備に時間をかける
5月中は転職の準備を済ませて、6月以降の求人が増え始める時期に備えておくようにしましょう。
具体的には、上の項目でお話した通り、転職支援サービスに登録し、自己分析や経験の可視化を行います。
休みの多い時期を活用して、この後の転職活動をスムーズに進められるようにしましょう。
6~7月 求人へ応募・採用活動参加
6月~7月には、春に不足した人員を補填するための求人が出始めますので、この時期を狙って応募する求人を見極めましょう。
自分の求める条件に合った企業を選ぶのも重要ですが、離職率や社員の口コミも参考に応募先を選ぶようにしましょう。
また転職エージェントを利用しているのであれば、コンサルタントに求人掲載企業について相談することで内部事情を聞けることもありますから、積極的に利用しましょうね!
応募が完了したら、採用活動に本格的に参加します。
書類選考を通過後、面接を行います。
中途採用での面接は平均で2回程度といわれています。
複数の企業に応募するでしょうから、面接日程がぶつからないようにスケジュール管理を特に徹底するようにしましょう。
8月 内定&退職準備
面接に通ったら晴れて内定です。
内定をもらったからと言って転職活動が終わりというわけではなく、職場での退職手続きもしっかり行いましょう。
業務内容によっては仕事の引継ぎも重要になりますから、地道に進めておくとこの時期楽になりますよ。
退職手続きでトラブルが生じた場合は、担当のコンサルタントに相談することをおすすめします。
9月 入社
職場を退職できたら晴れて入社です。
5月に転職を始める人が注意すべきポイント
転職活動は新しいスタートを切るためのチャンスですが、もちろんリスクも相応にあります。
以下では5月に転職活動を始める人が、転職活動を始めるにあたって注意しておくべきポイントについて紹介します。
ボーナスをもらう前に辞めない
早く転職をしたい気持ちはわかりますが、ボーナスが支給される前に職場をやめないようにしましょう。
5月に転職活動を始めるとなると、ちょうど採用活動に参加している時期に夏のボーナスが支給されます。
しかし中には早く転職したいがために、夏のボーナス支給前に転職を終えてしまう人がいます。
夏のボーナスを受け取る前に辞めてしまうと、収入が減ってしまいますから、生活が厳しくなってしまうことに繋がります。
転職後も新しい職場の人との食事会や、服を一新する必要がありますから、意外と出費が多いんです。
転職後の生活のためにも、ボーナスを受け取ってから転職するようにしましょう。
必ずしも計画通りに採用活動が進むわけではない
転職対策の項目で、転職のスケジュールを立てることを勧めました。
しかし、必ずしもその計画通りに転職活動が進むわけではありませんから、柔軟に対応できるように心がけておく必要があります。
企業によっては入社時期がずれ込む、あるいは面接を複数回行うこともありますから、採用活動が長期化することも考えられます。
5月の特性をいかしてスタートダッシュを切ろう!
いかがでしたか?
5月は秋の入社を目指して転職活動を始めると、いいスタートダッシュをきれる可能性が非常に高いです。
しかし、注意すべき点もいくつかありますから、しっかり考慮したうえで転職活動を進めるようにしましょうね!
5月の時期をいかして他の転職者に差をつけちゃいましょう!