体温計など身近な家庭用医療関係商品を多数販売しているテルモは、国内にある医療機器メーカーの中では大手の企業となっています。
そんなテルモへの転職を考えている場合はどのように転職活動をすれば良いのでしょうか。
テルモへの転職を目指している方に向けて、年収や転職難易度、評判などといった転職情報をまとめました。
目次
一目で分かるテルモの評判
年収は高い? | 〇 |
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残業は少ない? | △ |
福利厚生は充実している? | ◎ |
仕事のやりがいはある? | 〇 |
スキルアップにつながる? | △ |
職場の雰囲気はいい? | 〇 |
中途入社しやすい? | △ |
テルモはどんな会社?
会社名 | テルモ株式会社 |
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設立 | 1921年 9月 |
資本金 | 387億円 |
従業員数 | 4,815名 |
本社所在地 | 東京都渋谷区幡ヶ谷2-44-1 |
代表者 | 三村孝仁 |
事業内容 | 心臓血管カンパニー・ホスピタルカンパニー・血液システムカンパニー |
事業方針・経営理念
医療を通じて社会に貢献する
テルモではこの企業方針のもと、医療を受ける人だけでなく、医療を支える人の信頼にも応え、最高の医療関連サービスを提供して社会に貢献します。
そして、常に革新的な技術を生み出し、向上に取り組むことで安全性の高い商品を製造し続けます。
また、健全な企業経営のために常に透明性のある企業運営をすることに加えて、異文化・個の尊重を大切にし、環境保全などといった社会活動にも取り組んでいます。
事業内容
- 心臓血管カンパニー
- ホスピタルカンパニー
- 血管システムカンパニー
心臓血管カンパニー
心臓血管カンパニーでは、カテーテル治療や心臓・血管の外科手術などといった血管を内側から治療する分野に使用する製品の製造・開発を行っています。
この分野では世界でも高い売上を誇っており、プレフィルドシリンジシリーズは国内トップシェアとなっています。
ホスピタルカンパニー
この分野では、医療の現場から家庭まで様々な場所で使用される製品の製造・開発を行っています。
体温計などもこの分野であり、それ以外にも血液などの測定器や健康食品もこの分野で取り扱っています。
血管システムカンパニー
この分野では輸血に関連した製品を製造しています。
この分野で製造されている製品は献血センターや血液センターなどといった輸血関連施設や、血液治療の場面で活躍しています。
売上
テルモの売上は2016年度で5,142億円となっています。
国内にある医療機器メーカーの中ではオリンパスに次ぐ2番手の売上を誇っており、安定した需要を誇る医療機器業界の中で上位なので安定した経営がされていると言えるでしょう。
また、売上に関しても年々上昇しており、大手でありながら、さらに成長することが期待できます。
従業員数
テルモの従業員数は4,815名となっており、グループ企業も含めると22,777名となっています。
国内でも大手であることから従業員数も多く、海外進出などのために積極的に中途採用も行っているため、転職の間口も広いと言えるでしょう。
テルモの転職難易度
“大手企業ということもあり、テルモへの転職を希望している人は多数いるので、テルモへの転職は他の人と差を付けられるようなスキルが必要であり、難易度は高いと言えます。
基本的に中途採用での応募条件は担当する業務において実務経験があることなので、応募することが出来る人材もかなり限られます。
海外進出にも力を入れていることから、実務が出来る即戦力であることに加えて海外で問題なくコミュニケーションを取ることが出来る英語力があると、少しは転職が有利になると言えるでしょう。
また、テルモの中途採用の求人は常にすべての職種の募集がされているわけではありません。
そのため、自分が希望する職種の募集がされているかどうか確認したうえで応募する必要があり、タイミングも多少関わってきます。
テルモの待遇
給与 | 経験・能力に応じて規定に基づき優遇 |
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手当て |
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昇給 | 年1回(4月) |
賞与 | 2回(6月・12月) |
勤務時間 | 営業地区 9:00~17:45 工場地区 8:00~16:45 研究所地区 8:30~17:15 |
休日・休暇 |
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現在募集している職種
開発・技術職
開発技術職
人工肺・カテーテルに関する製品・製造工程設計、押出成形、表面処理、設計管理、構造解析、流体解析、国内外薬事登録などといった業務を行います。
これらの業務経験に加えて、プロジェクトマネジメント経験があること、超音波・光学技術、電気回路設計、機械設計経験があることが応募条件となっています。
生産技術職
カテーテル、人工肺に関する生産工程設計、生産設備の導入・立上げ、工程改善、工法開発、海外・国内協力工場への工程移管などといった業務を担当します。
これらの業務経験に加えて、業務指導経験、原価改善、プロセスバリエーションの経験があり、CADやMicrosoft Officeを問題なく使用できることが応募条件となっています。
設備技術職
カテーテル等の医療機器製造生産設備の導入・立上げ・改善、海外・国内協力工場への工程移管、立上げなどといった業務を行います。
生産設備の電気設計、検査装置の設計、制御用PLCプログラム設計・操作用タッチパネルのレイアウト設計経験があり、CADやMicrosoft Officeを問題なく使用できることが応募条件となっています。
品質保証職
新商品に関わる設計品質の確立、既存商品の工程品質の維持・向上・医療機器の製造・品質業務を行う為の品質システムの維持と確立・医療機器の製品・部材等の試験・リソース、タレント、データマネジメントの4つのうちどれかを行います。
品質マネジメントシステムの構築、維持管理、更新に関わる経験・品質保証関連の外部規制対応に関わる経験などがあることが応募条件となっています。
医薬品技術職
バイオ医薬品や治験薬の品質管理、製剤開発・製造業務における申請対応などといった業務を行います。
製剤研究経験や背試合のバリエーション・技術課題対応などといった業務経験があることが応募条件となっています。
営業職
心臓血管外科関連を中心としたステントグラフト販売活動、製品適正使用のための技術サポート、製品適正使用に必要となる文献資料・製品関連情報提供などといった、医療機器に関する営業活動を行います。
医療機器の営業経験が3年以上のほか、ドクターとの折衝経験、ステントグラフト営業経験があることが応募条件となっています。
テルモの年収は平均736万円
2022年度のテルモの平均年収は736万円となっています。
世間一般の平均年収よりも高めとなっており、待遇は良い企業と言えるでしょう。
医療業界は安定している業界ということもあり、給与・ボーナスも安定して支給されています。
※出典:テルモ株式会社 有価証券報告書
転職後の昇給はしやすい?
テルモは年に1回4月に昇給がありますが、5年目までは役職が付かないために昇給する金額はそれほど多くないようです。
しかし、役職が付けば一気に昇給を狙うことが出来、気長に昇給を待つ必要があります。
また、役職が付くとかなり評価が厳しく、年間目標をクリアできない状況が続くと降格もあるようです。
しかし、再度昇格試験を受けることも可能となっています。
ボーナス・賞与は貰える?
テルモのボーナスに関しては、毎年6月と12月の年2回支給されており、金額は毎年5,5か月分程度とかなり良いと言えるでしょう。
また、インセンティブとして結果を出すことが出来ればボーナスも上乗せされるので、やればやるだけしっかり評価がされており、かなりやりがいを感じることが出来る企業です。
テルモと同業他社の平均年収を比較
テルモと同業他社を比較した時の年収の差を確認しましょう。
医療機器業界には多くの競合企業が存在します。
今回はテルモとオリンパス、HOYA、富士フイルムとの比較を行います。
※出典:各企業の有価証券報告書
オリンパス
オリンパス株式会社平均年収は約922万円です。
オリンパスは、内視鏡などの医療機器でその名を知られる企業です。
企業が持つ技術力は世界的に高い評価を受けています。
オリンパスは内視鏡を中心とした製品群に強みを持つ企業でしょう。
一方、テルモは血糖測定器や体温計など、幅広い製品群での展開が特徴です。
このように、両社はそれぞれの得意とする製品群が異なります。
医療機器業界全体での影響力を比較すると、両社は競争関係にあります。
HOYA
HOYAの平均年収は798万円です。
HOYAは、眼科関連製品や医療機器などを展開しています。
革新的な技術で業界内で確固たる地位を築いています。
HOYAとテルモとの最大の違いは、業務領域の広さです。
HOYAは眼科関連製品に特化している企業と言えるでしょう。
一方、テルモは一般的なヘルスケア製品から病院で使用される専門的な医療機器まで幅広く取り扱っています。
富士フイルム
富士フィルムの平均年収は約1017万円と、業界内でも高水準です。
富士フイルムは、写真フィルムから始まり、現在では医療機器やヘルスケア製品などの領域で事業を展開しています。
特に、画像診断システムなどの医療機器においては、その技術力と製品の信頼性で高い評価を得ています。
どの企業もそれぞれ異なる強みを活かし、医療機器業界における競争を繰り広げています。
テルモの福利厚生・待遇は充実している?
テルモは大手企業と言うこともあり福利厚生に関しては充実しています。
待遇に関してもかなり良く、働きやすい企業と言えるでしょう。
残業時間
テルモは残業時間は多めの企業ではありますが、徐々に残業時間削減のための取り組みにも力を入れ始めています。
毎週月曜日と水曜日はノー残業デーとなっており、定時で退社出来るほか、4時間以上の残業をする場合は事前に申告が必要です。
また、残業手当に関してもしっかり残業時間分支給されるので稼げる企業と言えるでしょう。
休日・休暇
“テルモの休日は土日の完全週休2日制のほか、祝日、年末年始・夏季休暇があり、年間休日は120日程度となっています。
休日出勤をした場合も代休をしっかり取得することが可能であり安心です。
また、有休の消化率は50%前後ではありますが、最低でも消化しなければいけない日数が決まっており、その分は連休でしっかり休むことが出来ます。
消化しきれなかった有休が残っていて、急病などで長期の休暇が必要になった場合も失効有給休暇取得制度を利用することが可能です。
また、産前産後休暇や育児休暇、介護休暇などといった制度も整っています。
福利厚生
- 独身寮・社宅
- 持株会制度
- 各種保険
- 財形貯蓄
- 医療関連補助金
- 定期健診
- スポーツジム優待
- 保養所
テルモの福利厚生制度は上記の通りとなっています。
医療機器メーカーならではの医療や健康に関連した制度が充実しているのではないでしょうか。
インフルエンザなどの予防接種に補助金が支給され、無料で利用できる制度は社員からも好評です。
テルモは働きやすい企業?
テルモは働きやすい企業なのでしょうか。
結論から言うと、働き方改革が進んでおり、問題が起きても柔軟に対応してもらえる企業です。
介護や育児で仕事から離れた場合も復職しやすい制度があります。
年代や性別に関係なく活躍できる企業と言えるでしょう。
テルモは働き方改革が進んでいる
テルモでは、働き方改革が進められています。
その一環としてフレキシブルな勤務体系や在宅勤務制度が導入されています。
これにより、社員一人ひとりが自分のライフスタイルに合わせた働き方ができるでしょう。
長く勤務を続けるためにもライフワークバランスは重要です。
育児・介護支援や復職支援も整備されている
育児や介護といったライフイベントがあった際のサポート体制が整っていることは、テルモのポイントです。
テルモでは、社員が長期間安心して働き続けられる環境作りに力を入れています。
復職支援も充実しており、休職からの復帰をスムーズに進められるでしょう。
大規模な企業ながら、仕事と家庭の両立も難しくありません。
テルモの社員教育とキャリアアップ
テルモの社員教育とキャリアアップ制度は、業界内でも整っています。
個人の能力を高めるために、企業から幅広いサポートが受けられるでしょう。
転職後も、企業に貢献するためのスキルアップが可能です。
研修制度が手厚い
テルモでは、社員一人ひとりが自己成長できる環境を提供しています。
新入社員研修から始まり、リーダーシップ研修や専門スキル研修など、さまざまな教育制度が整っています。
社員のキャリアステージに応じた研修が受けられるでしょう。
研修は年単位で取り組むものもあり、受講後は大幅なキャリアアップも難しくありません。
自己啓発の教育も受けられる
テルモでは自己啓発を推奨しています。
社内には以下の自己学習支援制度があります。
- TOEIC英会話教室
- 定期書籍購入
- 通信教育
社員が自らのスキルアップのために、資格取得や学習が可能です。
会社から支援が受けられることもポイントですね。
テルモへ転職するためのポイント
テルモに転職するためには、プロの力を借りることが重要です。
転職エージェントを活用して、成功に近づきましょう。
大企業への転職は個人だけで成功させることは難しい傾向です。
テルモに強いキャリアカウンセラーから、適切なアドバイスを受けてください。
転職エージェントを活用する
テルモへの転職を成功させるためには、専門的な知識を持つ転職エージェントを活用しましょう。
自分の経歴やスキルをチェックしてもらえるため、転職の失敗が防げます。
テルモとキャリアがマッチングするよう、サポートしてもらえるでしょう。
転職エージェントは、総合型で求人数が多いものをおすすめします。
自分の可能性を広げるためにもキャリアカウンセラーの力を借りてください。
テルモが求める人材を洗い出す
転職活動では、テルモがどのような人材を求めているのかを理解することも重要です。
自己分析を行い、自分の長所や短所を洗い出しましょう。
これまで培ったスキルを棚卸しすることも忘れてはいけません。
自己分析により、自己PRや面接対策を効果的に行えます。
経験やスキルに付加価値をつける
自分の経験やスキルをPRする時は、付加価値をつけましょう。
テルモが求めるスキルや経験を持つことは重要です。
ただし、それらをどのように活かし、どのように成長するかを具体的に示すことが求められます。
スキルや実績に付加価値をつけることで、他の応募者よりも優位に立てるでしょう。
テルモへ転職するまでの流れ
- エントリー(DODA経由)
- 書類選考
- 一次面接
- SPI
- 最終面接
- 内定
テルモへ転職するまでの流れは上記の通りとなっています。
エントリーにはDODAのオンラインエントリーフォームを利用しており、転職サイトを経由して応募しても選考に影響することはありません。
テルモへ転職した人たちの口コミ・評判
年齢 | 38歳 |
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性別 | 男 |
前職 | 医療メーカー営業 |
転職理由 | 医療メーカー営業 |
年齢 | 29歳 |
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性別 | 女 |
前職 | 技術職 |
転職理由 | 大手で働きたかった |
年齢 | 39歳 |
---|---|
性別 | 男 |
前職 | 医療機器メーカー |
転職理由 | 会社と方針が合わなかった |
大手企業におすすめの転職サイト・エージェント
テルモへの転職を考えている場合、専門的な対策が必要であり、大手企業への転職経験豊富な転職エージェントが在籍している転職サイトを利用するのがおすすめです。
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doda
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キャリトレ
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ハイキャリアにおすすめの転職サイト・エージェント
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ビズリーチ
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ビズリーチはある程度の地位を持っている人たちが本気で転職を考えた時に利用するような転職サイトといえるでしょう。
ハイクラスの大手案件や好待遇求人が集まるのがビズリーチなので、テルモの案件に出会える可能性も高いはずです。
そしてビズリーチ最大の特徴は有料会員制度を導入しているという点です。無料会員もありますが、活用できる機能は少なめ。
しかし、無料会員であってもうまくいけば優良企業に出会える可能性があるので、最初は無料で試してからアップグレードするか考えるといいでしょう。
パソナキャリアハイクラス
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また、パソナキャリアハイクラスでは転職者の3人に2人の年収アップを実現させた実績を持っています。
それだけ質の高い求人をそろえているということでもあり、非公開求人も豊富なため、テルモの案件を紹介してもらえる可能性も高いでしょう。