数ある職種の中でも看護師は常に募集している傾向にあり、経験や資格がモノを言うためスキルアップしやすい職種と言えます。
看護師にはさまざまな勤務形態があり、より多くの収入を求めるならそれ相応の仕事をしなければならず、様々な手当てが付くことにより初めてサラリーマンの平均収入を上回ることがほとんどです。
この記事では鳥取県の看護師の転職について、平均的な待遇やおすすめ求人、おすすめ転職サイトなどを紹介します。
目次
鳥取県でおすすめの看護師転職サイト・エージェントランキング
2019年現在はさまざまな転職サイトがあり、職業ごとに細分化されているため希望の転職先が見つけやすくなりました。
看護師専門の転職サイトもいくつかありますが、それぞれ違ったメリットがあります。
最後は看護師専門の転職サイトを3つ紹介します。
1位 レバウェル看護(旧看護のお仕事)
レバウェル看護(旧看護のお仕事)は自分で求人を探すだけでなく、プロの転職アドバイザーが自分の条件にマッチした求人を紹介してくれるサービスがあります。
他にも非公開求人を紹介してくれたり、実際に応募しようとしている病院で働いている方の体験談や患者さんの評判を知ることができるため、転職後に不満を抱えることが少ないです。
満足度が非常に高く、求人数が約15万件もあるなど全国各地の病院に強いサイトとして人気があります。
2位 マイナビ看護師
全国区で知名度があるマイナビの看護師専用サイトです。
目的の地域を選択すると、アドバイザーがその地域の最新情報を教えてくれる機能があります。
本格的に転職を考えていない方も気軽に利用できるような作りになっており、会員登録しなくても気に入った求人を保存することができる珍しい機能が使えます。
検索結果は各求人ページを見なくても人目で待遇が分かるようになっているため、手間を省くことが可能です。
3位 看護師求人EX
求人数が常時15万件以上あるサイトです。
非公開求人も用意してありますが、アドバイザーはいないため目ぼしい求人を見つけられなかった場合、自分から問い合わせを行う必要があります。
このサイトは独自の求人だけでなく看護のお仕事やマイナビ看護師を含む30社以上と求人を共有しているため、まとめて検索したり会社を絞って検索することも可能です。
面接のアドバイスや履歴書の書き方、地域別の年収などの統計を見ることもできます。
鳥取県の看護師転職事情
日本病院会に登録されている鳥取県の総合病院は10軒あり、その半分以上が県庁所在地である鳥取市にあります。
他の地域と比べ鳥取県の総人口に対して病院数が少な目ですが、求人数はそれなりにあるため転職難易度はそれほど高くはありません。
大規模な病院は鳥取市が人口約19万人に対し3軒、米子市が約15万人に対し2軒です。
中には人口約4万7千人の倉吉市は4軒もあるため、倍率を考えれば倉吉市が一番難易度が低いと言えるでしょう。
これらの三都市はJR山陰本線で繋がっており、山道を除けば市内の至るところにバスが走っているためアクセスも問題ありません。
しかし、誰でも簡単に転職できるという訳でなく、常時募集している病院でもある程度の経験や資格がないと落ちてしまう可能性があります。
転職を考えている方は、最低でも2年~3年は経験を積んだほうがいいでしょう。
また、認定看護師などの資格を取得している方はより有利になります。
平均年収はどれくらい?
鳥取県 | 約449万円 |
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全国 | 約498万円 |
看護師の全国平均年収よりも鳥取県の看護師は49万円ほど低く、常勤の二交代勤務よりも夜勤のみの方が年収が低い統計があります。
夜勤手当は平均で月44,000円も貰えますが、地域によっては夜勤の方が看護師を減らしている病院もあり、政令指定都市などと比べると夜勤に割く人員は少ない傾向にあります。
経験年数によっては手当が出ますし、資格や昇格すればそれなりに手当てが増えるのが看護師の良いところです。
平均年収が低いからと言っても、家庭のある女性は夜勤を避ける方も多いため、時給換算すると低いとは言い切れません。
同じ鳥取県内でも転職すればある程度は年収が増えることを期待できますし、積極的に夜勤に入ることで数十万円~百万円前後増やすことも可能です。
その分体力を消耗しますので、自信のない方は徐々に夜勤を増やして体を慣れさせるといいでしょう。
求人はどの地域が多い?
鳥取県は地域によって求人数が大きく違います。
大規模な総合病院だけが多くても、中規模や小規模が多い地域の方が求人数が多いという事もあるのです。
そこで、次の段落からは求人数の多い地域を1位~3位まで紹介します。
1位 鳥取市
鳥取県で一番求人数が多いのは県庁所在地の鳥取市です。
鳥取県内で最も人口が多く、第一次産業の農林水産業に携わっている割合が他の件に比べて多い特徴があります。
また、他の地域と比べて商業も発展しており、県内だけでなく県外からも多くの観光客が訪れます。
大規模な病院の倍率では倉吉市の方が低いですが、鳥取市は中規模や小規模の病院が多いだけでなく、人口が多いため大規模な病院も診療科や部門に割く人数が多くなります。
大規模な病院ほど役割分担がはっきりしている反面、一人の仕事量も多いです。
中心部にJR山陰本線が通っているだけでなく、中心部から近い鳥取砂丘のすぐ西に鳥取空港があるためアクセスがいいメリットがあります。
2位 倉吉市
次に求人数が多かった地域が倉吉市です。人口を考えれば米子市ですが、病院数が多いため求人数も多い結果となりました。
大規模な病院は、鳥取市が市立病院や県立病院が多く、倉吉市は私立病院が多い傾向にあります。
倉吉市は土蔵が有名で、打吹玉川地区を中心に白壁土蔵の街と呼ばれています。
また、倉吉市や琴浦町、蒜山などの6エリアで形成されている鳥取県中部エリアは「とっとり梨の花温泉郷」と呼ばれる一大温泉郷であり、県外だけでなく海外からも観光客が訪れるエリアです。
大規模な病院は主要道路沿いに多く、バス停も近くにあるため郊外からでもアクセスしやすくなっています。
3位 米子市
米子市は鳥取市に迫るほど人口が多い地域ですが、病院数が少なく求人数も少ない結果となりました。
また、医師一人が受け持つ患者数が他の地域に比べて多い特徴があります。
鳥取市や倉吉市と同じく観光客に人気のある地域で、弓ヶ浜の皆生海岸には多くのホテルや旅館が集まっています。
これらは「皆生温泉」と呼ばれ、山陰地方の温泉地では最大級の規模です。
米子市は米子自動車道や山陰自動車道、JR山陰本線だけでなく、JR伯備線やJR境線があるため県外からアクセスしやすくなっています。
倉吉市と同じく主要道路沿いに病院が集まっており、中心部の駅周辺にも点在しているため通勤しやすい地域と言えるでしょう。
鳥取県の看護師求人の特徴
“鳥取県の看護師求人は、他の都道府県と比べて正社員の募集が少ない特徴があります。
鳥取県内で最も病床数が多い鳥取県立中央病院も常に非常勤職員を募集しており、正社員の募集よりも多くなっています。
また、医大も鳥取大学医学部附属病院しかないため、学生をアルバイトとして募集している病院はあまりありません。
非常勤職員の時給は他の職業に比べて抜きん出た額とまではいきませんが、それなりに高く手当も正社員同様に出す病院がほとんどです。
求人はそれぞれの病院で公開されていますが、看護師専門の転職サイトでも同じ内容で募集されており、どちらからでも応募することができます。
年収は新卒で約300万円台前半から後半、転職だと新卒の年収に経験や資格が考慮されます。
鳥取県のおすすめ求人
看護師専門の転職サイトは比較しやすい反面、病院の規模で絞り込むことができません。
大規模な病院の求人を探すなら直接ホームページを見たほうがいいでしょう。
次の段落からは、鳥取県内で看護師を募集しているおすすめ求人を3つ紹介します。
1位 鳥取赤十字病院
職種 | 看護師 |
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選考方法 | 書類選考・面接 |
応募資格 | 看護師免許取得者看護師免許取得見込者 |
基本給 | 日本赤十字社職員給与規程による(経験年数考慮) |
手当 | 夜勤、住宅、扶養、通勤(55,000円まで)など |
2019年3月26日現在は募集がストップしましたが、基本的に年間を通して常時募集しています。
赤十字病院は全国各地で待遇が統一されているメリットがあり、物価が安ければ安い地域ほど暮らしに余裕が出ます。
医療機器も最先端なものが次から次へと入ってくるため患者数も多く、リストラされる心配も減ります。
また、福利厚生の充実度が突出しており、会員制高級リゾートホテルのエクシブを利用することが可能です。
2位 鳥取県立中央病院
職種 | 看護師 |
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選考方法 | 書類選考・面接(受付時間:8時30分~17時15分) |
応募資格 | 看護師免許取得者 |
本給 | 未公開 |
手当 | 夜勤、住宅、扶養、通勤(55,000円まで)など |
明治24年に創立された歴史ある病院です。何度か移転を繰り返し、昭和50年に鳥取市江津に腰を落ち着けました。
2018年12月には旧本館を建て替え、県内で最も高い建物となりがん治療の最新設備を導入しています。
最寄り駅のJR山陰本線の鳥取駅からバスが出ており、中央病院駅まで約15分、研修などで利用する鳥取空港まではタクシーで約10分で行くことが可能です。
週休2日と特別休暇以外にも産休や産後休暇などがあります。
3位 山陰労災病院
職種 | 看護師3名程度 |
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選考方法 | 書類選考・面接 |
応募資格 | 看護師免許取得者平成31年3月看護師免許取得見込みの方 |
本給 | 新卒初任給189,200円~198,600円(経験年数考慮) |
手当 | 夜勤、住宅、扶養、通勤など |
新卒の初任給は低めですが、転職の場合は経験年数や手当が考慮されるため、夜勤を多く入れれば平均年収を超えることもできます。
完全週休2日なので急に呼び出されることがほとんどなく、自分のスケジュールを優先することが可能です。
また、宿舎があるため転職者はわざわざ物件を探す手間が省けます。
看護師免許取得者と見込みでは応募方法が異なるため注意が必要です。
鳥取県へ転職した看護師の体験談
看護師は一般的に転職で給料がアップしやすい職業と言われています。
経験年数がそのまま評価につながるだけでなく、前の職場の役職がそのまま引き継がれることもあるからです。
ここからは実際に転職した方の体験談を紹介します。
待遇の良さに魅かれて転職
看護学校を卒業してから10年間ほど首都圏の病院で看護師として働いてきましたが、待遇面に不安があったのと街中どこへ出かけても人が多すぎて疲れてしまいます。地元が田舎なこともあり、似たような鳥取の募集を友人から紹介してもらいました。実際に転職してみて驚いたことは、患者さんへの接し方が今までの病院とは全然違うことです。密接な関係を築けていることに驚きました。以前は次から次へと患者さんが来るため流れ作業的な感じでしたが、今は患者さんに顔と名前を覚えられ談笑することが当たり前です。
どれだけ疲れが溜まっていても、患者さんと話すと自然と疲れが抜けていく感じがします。年収はあまり変わりませんが、年間休日が増えたり出費が減ったりしているので転職して成功だったと思います。
年齢 | 30歳 |
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転職前 | 370万円 |
転職後 | 390万円 |
結婚を機にUターン
短大も以前の職場も東京でしたが、地元の同級生と結婚したためUターン転職を決意しました。地元だからなのか、新卒の数人を除いて入職が一人だけだからなのか分かりませんが、とても大事にされていると思います。募集要項には二交代勤務と書いてありましたが、実際に入職してみると結構融通が利くため、夜勤を減らすことも増やすことも簡単にできました。田舎なので東京の病院に比べて夜勤の人数はずっと少なく、希望者もあまりいないため収入を増やしたいときはどんどん入れることができます。
有給休暇や特別休暇も非常に取得しやすく家族との時間を増やすことができますし、定期的に休暇を挟んで心身ともにリフレッシュして仕事に取り組めます。
年齢 | 28歳 |
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転職前 | 400万円 |
転職後 | 410万円 |
県外から鳥取赤十字に
元々大分の赤十字病院で働いており、学生時代に住んでいた鳥取の求人を見て転職しようと決めました。通常赤十字病院は同じエリア内の転勤がありますが、遠く離れた地域の転勤はありません。面接までは斡旋はしてくれますが、他の病院に勤めている看護師と同じく面接を受けて入職しました。赤十字病院は日本赤十字社職員給与規程があるため待遇は変わりませんが、慣れない土地のせいか心機一転初心に戻り仕事することができています。大分も田舎なので周りの方はのびのびとしているためとても働きやすく、これといって大きなストレスを感じることがありません。
全国規模の病院だからなのか常に清潔な環境で働けますし、余計な業務はやらなくてもいいのは赤十字ならではだと思います。
年齢 | 35歳 |
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転職前 | 480万円 |
転職後 | 480万円 |