転職活動を進める上で、ベンチャー企業を選択肢の一つとして考えている人も、少なくないのではないでしょうか。
仕事の裁量も大きく、自分のスキルが向上する機会も増えるとされる一方で、経営の将来性が不安定であったり、裁量が大きすぎて負担がかかりすぎるなど、注意しなければいけない点もあります。
そこで今回は、ベンチャーに転職するときに気を付けたほうが良い注意点についてお話しようと思います。
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目次
ベンチャー転職の注意点は8つ
幅広い仕事にチャレンジできる機会があったり、キャリアアップにも繋がる可能性のあるベンチャーへの転職。
良いことも多くありますが、逆に注意をしなければいけない点もあります。
知らずに転職してしまい、後に「こんなはずではなかった」と後悔してしまっては、せっかく頑張った転職活動も台無しになってしまいかねません。
ベンチャーに転職する際に注意したほうがよい点は8つあります。
- ベンチャー企業の生存率が低い
- 希望通りの仕事ができない可能性がある
- 年収が下がるかもしれないこと
- 責任のプレッシャーが大きいこと
- ミスマッチが生じる可能性が高いこと
- 社内制度が不十分であること
- マルチタスクをこなす必要がある
- 考えるよりまず行動を求められる
ベンチャー企業の10年以内生存率は5%
ベンチャー企業の、10年以内の生存率は5%と言われています。
数字を見てもわかるようにベンチャー企業が生き残るのはかなり難しいといえます。
会社を設立しても、生き残るのは本当に難しいことです。
そのためせっかく転職しても、成長を見込めないと倒産してしまう可能性も出てきてしまうので、会社の将来性はもちろん、業界の将来性にも注目して転職をすることが大切です。
希望する仕事ができない可能性がある
ベンチャーに転職をしたからと言って、希望する仕事につけるかと言えばその限りではありません。
もちろんどのような企業でも、希望する仕事につけるかはわからないというリスクはあります。
しかしベンチャーの場合、仕事を幅広くこなさなければならないため、自分不得意・あまり好きではない仕事をしなければならな可能性も大きいです。
「この仕事をしたくてこの会社に入ったのに」と、後悔につながる可能性もあることに注意しましょう。
年収が下がる可能性がある
ベンチャーへの転職は、年収が下がってしまうことも珍しくありません。
会社設立が間もない場合経営が不安定であったり、収益が少ないことがあるため、大手企業や一般的な企業からの転職の際に年収が下がってしまう傾向にあるようです。
メガベンチャーと言われるような企業では、年収が上がることもあるようですが、大体のベンチャー企業への転職では現状維持もしくは、下がってしまうことをあらかじめ理解しておきましょう。
おもすぎる責任を背負わされる可能性がある
ベンチャーで働くメリットの一つとして、幅広い業務に携われることや、仕事の裁量が大きくやりがいを感じながら働くことができるという点を上げる人もいます。
仕事の裁量が大きいことで、キャリアや経験を積めると前向きに捉えられる人にとっては良い環境かもしれませんが、プレッシャーに感じてしまう人も少なくありません。
自分の実績がそのまま会社の経営に反映されることもあるので、やりがいを感じる反面「責任が重すぎる・・」と感じてしまうことも注意しなければいけません。
ベンチャー企業とのミスマッチが発生する可能性がある
ベンチャー企業では、経営者のマインドやポリシーが強く反映された社風や、文化を大切にしている企業が少なくありません。
そのため独特の文化や特徴を持っているベンチャーも数多く存在します。
経営者の考え方に強く共感できる場合には、熱量も高く働くことができますが、入社して「思っていたのと違う」となってしまう人も少なくありません。
ミスマッチが発生してしまうと、働きにくさを感じてしまうこともあるので、経営理念などを前もって調べておくことが大切です。
社内制度が整っていない可能性がある
ベンチャーでは、社内制度が整っていないこともあります。
社内制度とは、福利厚生や社会保障などをはじめ会社の機能全般に対していえることで、会社の構築が不完全なベンチャーでは、まだまだ整っていないことも少なくありません。
安定して働きたい人にとっては、注意したいところですね。
このように、ベンチャーで働く時に注意したいところは、少なくとも6つありました。
人によっては他にも気にする点があるかもしれません。
大切なことは、自分がどのようなポイントを大切に転職をするのかということを明確にすることかもしれません。
ベンチャーへの転職は後悔する?後悔しないための知識を徹底解説!
マルチタスクをこなす必要がある
ベンチャー企業では、従業員数が少ない一方で、会社の成長のために業務量が多くなることもあります。
1人に同時に複数のタスクが与えられ、各タスクの納期を管理しながら仕事をこなす必要がある企業もあります。
1つのことにしか集中してできない人にとっては、精神的な負担にもなりかねませんので、注意が必要です。
マルチタスクを身に着けて成長したい!という方には、負荷をかけられる絶好のたいみんぐであるといえるでしょう。
考えるよりまず行動を求められる
ベンチャー企業では、新しいことを初めてビジネスにつなげる機会を狙っています。
じっくり考えてから行動するよりも、考えながら行動して改善点を探していくことを求められます。
じっくり考えてから行動に移す習慣がついている人にとっては、慣れない思考法で苦しむこともあるかもしれません。
何かをやるときに考えて立ち止まってしまう人は、仕事上で障壁になる可能性もあります。
ベンチャー転職で失敗しないためのチェックポイント
ベンチャー企業に転職するなら「こんなはずじゃなかった、もっとしっかり調べれば良かった」など失敗したと思いたくないですよね。
そのためには、自分はどんな会社に転職したいのか、何をしたいのか、キャリアパスはどのようなことを考えているのかなど、今までのコト・これからのコトについてしっかりと考える必要があります。
さらに、ベンチャー企業に転職したら風通しの良さや、経営者との距離の近さなど「ベンチャーらしさ」を過剰に夢見すぎてしまうことも禁物です。
過度に期待しすぎてしまうと、ミスマッチがおきやすくなってしまう原因にもなります。
ここからは、ベンチャーに転職する際の失敗しないためのチェックポイントについて詳しくお話していこうと思います。
転職活動の軸をはっきりさせる
まずベンチャーに限らずですが、転職活動の軸をはっきりさせておくことは大切です。
自分の転職活動で一番大切にしたいものとはなんなのか、どのようなことを軸として転職活動を行うのかを明確にしないまま転職活動を進めてしまうと、ここに入りたい!と思える会社ではないところに入社してしまう可能性もあります。
しっかりと軸を決めて転職活動を進めると、希望に近い転職先を見つけることができるかもしれません。
次のキャリアを考えてベンチャー転職する
ベンチャー企業に転職する人の多くが、次のキャリアに対して能動的な思考を持っているようです。
またキャリアに対して明確なものを持っている人のほうが、ベンチャーでは成功しやすい傾向にあります。
そのままベンチャーで執行役員クラスを狙うのか、大手企業へのキャリアチェンジなのか、企業なのかはそれぞれ人により異なるとは思いますが、どのようなキャリアを目指して、働くのかを明確にすることで、働く目的にも繋がります。
ベンチャーについての知識や現実を知る
ベンチャー企業という言葉を良く耳にするようになってから、たくさんのメガベンチャーと呼ばれる企業が、雑誌やTVで紹介されたことにより「自由な社風」「風通しの良い会社」「経営者との距離が近く、意見を言いやすい」などのイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
もちろんそれらに当てはまる素敵なベンチャー企業はたくさんあるでしょう。
しかしそのようなキラキラとした面だけではない、現実を知っておく必要があります。
ベンチャーに過度な夢を見ない
ベンチャーへの転職で、過度な期待をしてしまうことも禁物です。
ベンチャーに転職を考える人の多くが、志を高く情熱を持って入社するのでしょう。
キラキラとした風通しの良い会社で、自分のたまに社会のために頑張ろうと張り切るひとも少なくありません。
しかし実際に入社してみると、自分ののがてな業務をこなす必要があったり、仕事の裁量が大きすぎてプレッシャーを感じすぎてしまうなどギャップを感じてしまう人もいます。
過度な期待をしてしまうと、現実を知った時に落胆してしまう可能性もあり、早期退職に繋がってしまうこともあります。
ベンチャーとはいえ、自由なことをして良いわけではありません。
会社の利益のためにという点では他の一般的な企業と違いません。
ベンチャーだからと過度に夢を見すぎず、現実もきちんと理解しておきましょう。
ベンチャーへの転職は失敗する?ベンチャー転職を成功させるためのポイント
ベンチャー転職のメリットとデメリットを確認する
ベンチャー企業への転職は、メリットもデメリットもあります。
それぞれの特徴をきちんと理解して、自分にベンチャー企業のマインドが向いているのか、楽しんで仕事をできるのかなどをきちんと確認しておくことが大切です。
メリット
- 幅広い業務に携われる
- キャリアアップのチャンスが多い
- 短期間で多くのスキルを習得できる
- マネジメント能力を養える
- 仕事が経営に直接反映されやすい
このように、ベンチャーは業務の幅が広かったり、様々なスキルを身に着けるのには良い環境であることが多く、自分の行った仕事が会社の経営に反映されやすいのでやりがいを感じながら働くことができます。
また周りの同僚の、仕事に対する意識を肌で感じることで自分のモチベーションにも繋がることもあります。
自ら色々なことを勉強しチャレンジしたいという人には、働きがいのある環境であることがメリットと言えるでしょう。
デメリット
- 年収が下がる可能性がある
- 労働時間が長い
- 倒産のリスクがある
キャリアアップややりがいを重視して、仕事をしたいという人にはベンチャー企業は向いているかもしれませんが、安定して生活を送りたい人や、ライフスタイルの変化を予定している人にはデメリットのほうが大きいと感じるかもしれません。
ベンチャー転職はキャリアの通過点として考えよう
ベンチャーへの転職は、最後の転職として行うというより、キャリアパスの一つとして捉えている人が少なくないようです。
ベンチャー働くことによって、様々な業務をこなすことが多くスキルの向上に繋がりやすいというメリットがあります。
その経験を活かしてさらなるキャリアアップを目指すことになると、働く意欲の向上にも繋がりますね。
ベンチャーで働く上で大切なのは、自分から動くこと・チャレンジすることなのではないでしょうか。
その後の仕事にも影響するであろう、ベンチャー転職を成功させるためにも、特徴などをしっかりと調べておきましょう。