自然災害が発生すると、ニュースなどで「ボランティア」という言葉を耳にする機会が増えると思います。
自然災害が発生していなくても、ボランティアという言葉を耳にする機会はあり、働きながらボランティアをされている方も多いです。
しかし、「ボランティアと仕事の違いがわからない…」と悩まれることがあるのではないでしょうか?
この記事ではボランティアと仕事の違いについて解説します。
ボランティアを仕事にすることは可能なのか、ということもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ボランティアと仕事の違いとは?
ボランティアと仕事の違いは、お金が発生するのか、しないのかということです。
一般的にボランティアとは、無償で人や社会に貢献する活動を行うことで、仕事は勤めている企業からお金をもらいながら働くことを指します。
無償なのか、有償なのか、ということがボランティアと仕事の最大の違いになります。
また、ボランティアは自分の意思で行動することで、仕事は企業で決められた意思で行動するという違いもあります。
ボランティアと仕事という言葉の意味について詳しくご紹介するので、参考にしてみてください。
ボランティアとは?
まずボランティアとは、「志願者」や「有志者」という意味を持つ言葉で、人や社会に貢献することを目的にしていて、自分ができる範囲のことを自分の意思で周囲と協力しながら無償で行う活動のことを指します。
「無償」ということが肝心で、営利を求めながら行動している場合は、ボランティアではなく、社会貢献になります。
そして、ボランティアにはさまざまな種類があり、災害ボランティアや環境保護ボランティアなどが挙げられます。
学生時代に学校周辺のゴミ拾いなどをした経験がある方は多いと思いますが、それも1つのボランティアに該当します。
欧米などではボランティアをすることで、学校の単位がもらえたり、犯罪者の減刑をしているケースがありますが、日本ではそのような見返りがあることはないです。
仕事とは?
仕事という言葉にはさまざまな意味が含まれているのですが、一般的には「生計を立てる手段として従事する事柄、職業」と言われることが多いです。
生計を立てるための手段ということは、お金をもらうために行動していると考えることができます。
また、お金が発生しない場合は、生計を立てる手段にはならないため、仕事には該当しない場合が多いです。
さらに、仕事は「社会の役に立つもの」と考えている方も多く、社会貢献を目的にされている場合も考えられます。
「社会に役立つということは、ボランティア?」と思われるかもしれませんが、仕事にはお金が発生するため、ボランティアとは違いがあります。
「仕事とは?」ということにはさまざまな意味が含まれますが、ボランティアとの違いはお金の発生するのか、しないのかということです。
仕事をしながらボランティアはできる?
ボランティアと仕事は違いますが、仕事をしながらボランティアをすることは可能です。
上記でお伝えした通り、ボランティアは自分の意思で活動するため、数分・数時間の活動でも問題ありません。
ただし、仕事をしながらボランティアをすることは、決して簡単なことではありません。
勤めている企業によって、ボランティアができるのか変わります。
仕事をしながらボランティアをしやすい企業の特徴を2つご紹介します。
土日祝が休みになる企業へ転職する
NPO法人や自治体が実施しているボランティアは、土日祝に開催されることが多いため、土日祝が休みになる企業へ転職すると、ボランティアがしやすくなります。
「1人でもボランティアはできるんじゃない?」と思われるかもしれませんが、1人でできることには限りがあるため、NPO法人や自治体が実施しているものに参加した方が、やりがいなどは感じやすいです。
基本的に「BtoB」で事業を展開している企業では、土日祝が休みになりやすく、「BtoC」の場合は平日が休みになることが多いです。
仕事をしながらボランティアをするには、開催されることが多い土日祝が休みの企業へ転職することが大切になります。
年収の高い企業へ転職する
何度もお伝えしている通り、ボランティアは無償で活動するため、場合によってはお金を支払うことがあります。
例えば、東京に住んでいる方が、九州で起きた災害のボランティアに参加するとしましょう。
その場合は、東京から九州までの交通費や宿泊費、食費など、約数万円のお金が必要になります。
場合によっては交通費と食費を支給してくれることがありますが、5,000円以上支給されることは考えにくいです。
そのためボランティア活動をするには、少しでも年収の高い企業へ転職して、お金に余裕がある状態になることが大切になります。
お金が必要ないボランティアもありますが、選択肢を増やすためにはお金が必要です。
ボランティアを仕事にすることは可能?
積極的にボランティアをしている方の中には、「ボランティアを仕事にすることはできるのかな?」と考えることがあると思います。
結論からお伝えすると、ボランティアを仕事にすることは可能です。
しかし、ボランティアを仕事にすることは難しく、フリーランスで働くしか方法はありません。
そのためボランティアを仕事する場合は、「仕事で社会貢献をする」という考え方が大切です。
葉の意味を考えると、「ボランティアを仕事にする」ではなく、「仕事で社会貢献をする」という考え方が正しくなります。
仕事で社会貢献する方法を2つご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
社会的企業に転職する
社会的企業とは、営利ばかりを求めるのではなく、社会的な問題解決を目指す企業のことで、「ソーシャル・エンタープライズ」と言われることもあります。
社会的な問題解決の具体例としては、地方の活性化や地産地消を目指す農場経営、児童養護施設の退所者への就職支援活動などが挙げられます。
社会的企業では、社会的な問題解決を重要視していますが、事業として成り立つような運営を行うため、利益が第一優先に考えられます。
このような社会的企業へ転職すると、仕事で社会貢献することが可能です。
社会的企業は年々増えているため、転職サイトに掲載されている求人数も多くなり、転職難易度は高くありません。
CSR部門がある民間企業へ転職する
CSR部門とは、企業の社会的責任を担う部門で、従業員の労働面での人権保護や、地域環境・地域社会などの社会貢献に対して適切な意思決定を行います。
各民間企業の特徴から担うべき責任や役割を考えて、それぞれの課題を解決するために、CSR部門を作っています。
最近では、大手企業だけではなく、中小企業でも力を入れて取り組んでいることが多いです。
そんなCSR部門に異動できれば、仕事で社会貢献できます。
ただし、全ての企業が設けている部門ではないため、場合によっては転職する必要があります。
CSR部門の中途採用は考えにくいため、CSR部門がある民間企業へ転職して、社内異動を目指す必要があります。
CSR部門がある民間企業への転職難易度が高くありませんが、すぐに社内異動することは難しいです。
ボランティアを仕事にすることはできる?ボランティアを仕事にする方法を5つご紹介
希望通りに転職を成功させるポイント
仕事をしながらボランティアをするためにも、仕事で社会貢献するにも、転職が必須条件になります。
しかし、自分の希望通りに転職を成功させることは、簡単ではありません。
そこで希望通りに転職を成功させる上で、抑えておきたいポイントをいくつかご紹介します。
希望通りの転職を成功させるためにも、下記のポイントを参考にしてみてください。
転職を希望する企業から求められるスキルを身に付ける
上記でお伝えした転職先では、営利を目的にしているため、社会人としてのスキルを身に付けている必要があります。
転職を希望する企業によって求めるスキルは異なりますが、転職を成功させるには求められるスキルを身に付けることが大切です。
特に「年収の高い企業」への転職を希望される場合は、スキルだけではなく、社会人としての実績も求められます。
中途採用を行っている多くの企業が、即戦力で働いて欲しいと考えているため、求められるスキルを考えて身に付けるようにしてください。
転職エージェントを活用する
自分の希望通りに転職を成功させるには、転職エージェントを活用することが大切です。
転職エージェントとは、無料で転職に関するサポートをしてくれるサービスで、求人紹介から面接対策までサポートしてくれます。
また、転職サイトには公開されていない「非公開求人」にも応募することができて、転職先の選択肢を広げられます。
転職エージェントに登録すると、担当のキャリアアドバイザー(転職のプロ)が1人付くため、転職経験がない方でも安心して転職活動を進められます。
そして、多くの転職エージェントでは、転職後のカウンセリングやサポートも行ってくれます。おすすめの転職エージェントは下記の通りです。
転職エージェントは併用しても問題ないため、気になるものがあれば登録してみてください。
ボランティアと仕事の違いは金銭の発生で決まる
この記事ではボランティアと仕事の違いをお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
ボランティアと仕事の違いは、お金が発生するのか、しないのかということです。
ボランティアは無償で活動することを指し、仕事はお金をもらうために働くことを指します。
このようにボランティアと仕事は違いますが、両立することは可能です。また、仕事で社会貢献もできます。
この記事でお伝えした内容を参考に、ボランティアと仕事の両立してみてください。