ワコールは京都府京都市に本社を置く衣料品メーカーです。
女性用下着の制作や販売で知られており、「ワコール」と「ウイング」を主軸のブランドとして展開しています。
女性用下着以外にも女子陸上部やハウスデザイン事業部が有名です。
東証1部に上場している規模の大きな会社で、専門的な商品展開と女性目線を大切にしています。
会社ですが、転職先として考慮する場合にはどのような準備が必要なのでしょうか。
以下ではワコールの年収や評判などとともに、転職の難易度や待遇を紹介していきます。
目次
一目で分かるワコールの評判
年収は高い? | 〇 |
---|---|
残業は少ない? | ◎ |
福利厚生は充実している? | ◎ |
仕事のやりがいはある? | △ |
スキルアップにつながる? | △ |
職場の雰囲気はいい? | 〇 |
中途入社しやすい? | × |
ワコールはどんな会社?
会社名 | 株式会社ワコール |
---|---|
設立 | 2005年10月1日 |
資本金 | 50億円 |
従業員数 | 5289人 |
本社所在地 | 京都府京都市南区吉祥院中島町29番地 |
代表者 | 塚本能交 |
事業内容 | インナーウェア、アウターウェア、スポーツウェア、その他の繊維製品及び関連製品の製造、卸売販売及び一部製品の消費者への直接販売 |
事業方針・経営理念
- 愛される商品を作ります
- 時代の要求する新製品を開発します
- 大いなる将来を考え正々堂々と営業します
- より良きワコールはより良き社員によって造られます
- 失敗を恐れず成功を自惚れません
ワコールは以上のような理念の元で、お客様が本当に求めているものを見つけ出し、ニーズを充足させることを目的に活動している企業です。
「女性に美しくなって貰うこと」によって社会に寄与することが事業目的であるとともに、ワコールの存在価値でもあります。
ワコールでは「女性の””美しくありたい””という願いの実現に役立つ」という本業を大切にしながらも、チャレンジする精神を失わないよう努力しています。
チャレンジを厭わない企業体質を保つため、様々な分野へと挑戦する人材を求めるとともに、そのような人材を育てるための積極的な支援を行っています。
また、ワコールグループは経済・環境・社会のすべてにおいて期待される存在であろうと考える企業です。
商品を開発し販売するだけでなく、様々な配慮を持った企業であることを目指しています。
「企業も社会を構成する一員」であるとの考えのもと、環境や社会への貢献活動に努めています。
事業内容
- インナーウェアの製造、卸売販売および一部製品の消費者への直接販売
- アウターウェアの製造、卸売販売および一部製品の消費者への直接販売
- スポーツウェアの製造、卸売販売および一部製品の消費者への直接販売
- その他の繊維製品および関連製品の製造、卸売販売および一部製品の消費者への直接販売
インナーウェアの製造、卸売販売および一部製品の消費者への直接販売
ワコールでは特に女性用のインナーウェアの製造や販売を行い、日本の女性用下着のトップブランドとして、女性の美しさを追求している企業です。
ワコールの前身である和江商事は1946年に誕生しました。
主に婦人のファンデーション、ランジェリー、ナイトウェア及びリトルインナーを製造しており、和江商事は登場以来、一貫して女性が求める製品を作り続けてきました。
ワコールもその精神を受け継いでおり、「世の女性に美しくなって貰う事によって広く社会に寄与する」という目的の元、様々なインナーウェアの開発をしています。
また、これらの商品は店舗において、直接に販売されています。
その際に、商品知識を普及させ、商品を知ってもらうことは、より美しい女性を生み出すためには大切です。
そこで、ワコールの店舗で働く販売員は「ビューティ・アドバイザー」として、お客様がより美しくなるためのコンサルティングを行いながら、商品の販売を行っています。
アウターウェアの製造、卸売販売および一部製品の消費者への直接販売
インナーウェアの開発だけでなくアウターウェアの開発もワコールは行っています。
また、女子用製品だけでなく、男性用のアウターウェアの開発もされています。
ワコールの女性用インナーは国内市場ではトップブランドです。
しかし、その技術力をより多くの人に知ってもらうためには、国内だけではなく、国外にも目を向けなければりません。
アウターウェアを製造販売することで、従来どおりではない市場への参加と、ワコール製品の販売増進を目指しています。
スポーツウェアの製造、卸売販売および一部製品の消費者への直接販売
ワコールのグループは「グループとして世界のワコールを目指す」という理想を目指しています。
そのためには常に先進的な商品を開発するだけでなく、新たな分野の開拓をしなければなりません。
ワコールは独自の研究機関である「人間科学研究所」において製品開発を行っています。
そして研究の際に生まれた1つの発想、「テーピング原理をタイツに組み込めないか」という考えからスポーツタイツは生まれました。
これは独自の新しい考えに、長い時間培ってきたワコールのガードル技術が組み合わさって誕生したものです。
ワコールはこのような製品によって、スポーツのみならず体を動かす全ての人をサポートします。
その他の繊維製品および関連製品の製造、卸売販売および一部製品の消費者への直接販売
ワコールではこれらの製品以外にも、水着やシューズといった、身の回りの関連製品の開発や販売を行っています。
コスメグッズなどの製造も行っています。
また、以上のような製品を送り出すためにはその素材の開発は欠かせません。
新しい素材の開発のためには科学的な見地が大切です。そのため、理系出身の科学的見地を持つ従業員も求められています。
売上
ワコールのグループ全体の売上は、2017年03月では1958億8000万円です。
その内訳は営業利益が110億7000万円、純利益が125億3000万円となっています。
総資産は2949億6000万円です。
ワコールは女性用下着メーカーとしては国内最大手です。
下着業界は景気に左右され難く、売上も純利益も大きく変動は無いものの順調に成長を続けてきました。
そのため、給与やボーナス支払いも安定して行われ、昇給も期待することができる企業です。
ですが、景気に左右されにくいとはいえ、ユニクロや白鳩といったメーカーが下着業界へと参入を始めています。
今後のワコールの事業が拡大するかは、国内シェアだけでなく、海外でどれだけ活躍を見せられるかによるといえるしょう。
従業員数
ワコールはグループ会社全体では2万人以上が、株式会社ワコールでは5,289人の従業員数が働いています。
ワコールはグループ会社が多く、販売職の中途採用を積極的に行っています。
ワコールの従業員は業務内容から女性が多いです。
そのため特に女性の販売職を探す転職希望者にはチャンスが十分にあるといえます。
ワコールの転職難易度
ワコールへの転職は、求められる業種によって必要な能力が大きく変わります。
転職を希望する場合には、希望の部署に合わせた資格取得を目指しておくとよいでしょう。
従業員の女性比率が高く離職率も低い職場のため、男性の転職者にとっては採用が難しい転職先かもしれません。
ワコールの年収は平均約554万円
2022年6月時点では、ワコールの平均年収は約554万円です。
ボーナスなどは毎年支払われていますが、業種によって額面に差があります。
給与水準としては上場企業では平均ですが、民間企業の平均給与と比べると高い給与が支払われています。
出典:株式会社ワコールホールディングス 有価証券報告書
転職後の昇給はしやすい?
ワコールは部署も多く、管理職のポストも多く有ります。
そのため、将来の昇給の可能性は高い企業であるといえます。
女性の従業員数が多いのですが女性管理職が少ないため、今後は女性管理職が増えていくものと考えられます。
そのため、女性の転職者であっても昇給が期待できる企業であるといえるでしょう。
ボーナス・賞与は貰える?
ワコールでは毎年夏冬にボーナスが支給されています。
販売の現場職の場合には売上に左右されるなど、支給額に多少の差はあるものの、夏冬合わせて給与4ヶ月程のボーナスが支給されているようです。
また、体育会系的な年功序列の空気を持つ会社であるため、新しく入った社員と、長く働いている社員との間では、月給やボーナスに差が多少あります。
ワコールの職種ごとに年収を比較
ワコールには幅広い職種が存在します。
ここでは一部の職種の平均的な年収をまとめました。
年収は役職、経験、スキル、業績などにより変動します。
紹介する年収はあくまで参考と考えてください。
デザイナーの年収
デザイナーは新商品の開発や既存商品のリニューアルを担当します。
平均的なデザイナーの年収は、一般的に400万円から600万円程度と考えましょう。
デザイナーの年収は経験やスキル、作品の評価に大きく影響を受ける傾向です。
営業の年収
営業は商品の販売や顧客関係の構築、マーケットの調査などを担当します。
営業の平均的な年収は500万円から700万円程度です。
営業の年収は個人の業績や営業スキルに大きく変動します。
生産管理の年収
生産管理は生産プロセスの効率化や品質管理を担当します。
平均的な年収は450万円から650万円程度とされています。
生産管理の年収は生産プロセスでの成果や効率化の実績で左右されます。
人事・総務の年収
人事・総務は従業員の採用、教育、評価、労働環境の改善などを担当します。
平均的な年収は500万円から700万円程度と考えられます。
人事・総務の年収は労働環境の改善や従業員満足度向上などの実績により変わります。
ワコールと他社の年収比較
ワコールは高品質なランジェリーとアパレルの製造販売で有名な企業です。
その業績やブランド力は業界でも高い評価を得ています。
ここからは、ワコールの年収を、同業界の代表的な企業と比較してみましょう。
トリンプの年収
トリンプの平均年収は、ワコールと比較して若干低めで、約320万円とされています。
初任給もワコールと比べて低く、大卒基準で約180,000円程度です。
トリンプは国内外でも有名な下着ブランドですが、ワコールと比較すると年収がやや低いことが確認できますね。
グンゼの年収
グンゼもワコール同様に、日本の大手アパレルメーカーです。
2022年度のグンゼの平均的な年収は、有価証券報告書から約595万円と確認できました。
こちらも、一人一人の年収は職種やポジションにより異なります。
現在は靴下や肌着も販売しており、年代を問わずインナーウェアの分野で知名度があります。
年収の差の理由
これらの年収差は、各社の給与体系や事業規模、業績などによるものです。
ワコールは、設立以来、一貫して高品質な製品づくりにこだわり、その結果、ブランド力が非常に高まり、売上も安定しています。
そのため、給与にも反映されていると考えられます。
一方、トリンプはグローバルに展開する企業であり、国内だけでなく海外の市場での競争も厳しく、それが給与水準に影響していると考えられます。
ただし、年収だけでなく、自分のキャリアや働き方、会社の文化や福利厚生なども転職や就職を考える際には重要な要素です。
ワコールの福利厚生・待遇は充実している?
ワコールは福利厚生の待遇が充実していることで知られている企業です。
特に女性の育児休暇取得率は99%に達しています。
各種社会保険制度をはじめ、自社製品の社員割引購入制度があります。将来への投資にも有用な従業員持株制度も採用しています。
残業時間
ワコールの平均残業時間は月に13時間から14時間ほどです。
ワコールでは長時間残業の更なる改善に取り組んでいます。
2017年4月からは月間45時間を超える残業をゼロにするための施策を始めました。
ワコールの残業時間は業種によって多少の差があるようですが、長い残業を強いられる職場ではないようです。
休日・休暇
ワコールは完全週休2日制が採用されており、概ね暦通りに休みを取得することができます。
営業職では多少休日出勤があるようですが、その場合にも振替休日が用意されています。
有給休暇の取得率も高く、さらに従業員全員が有給休暇取得率70%を実現するために、2017年4月から施策を始めています。
福利厚生
- 各種社会保険制度
- 自社製品の社員割引購入制度
- 従業員持株制度
- 産前産後休業
- 育児休業
- 育児短時間勤務制度
- 介護休業
- ウェルカムバック雇用制度
ワコールでは産前産後休業や育児休業など、女性の視点からの福利厚生制度が充実している会社です。
子育てとキャリアの育成を両立したいと考える方に喜ばれる制度が多数あります。
ウェルカムバック雇用制度は、退職時に登録した諸条件を満たす人は再雇用されるという制度です。
子育てのために一度職場から離れた方でも再度仕事に戻りやすくなっています。
ワコールの企業風土
会社の企業風土は、その企業独自の働き方や社風、価値観などのことを言います。
自分に合った働き方をするためにも転職前にワコールの企業風土を確認してください。
社員の行動や意識、企業の業績に大きな影響があるでしょう。
ここでは、アパレル業界で活躍するワコールの企業風土について詳しく解説します。
女性を理解し、応援する
ワコールは、女性の体型や心に対する理解を深めることを企業理念としています。
そのため、製品開発だけでなく、社内風土においても女性の視点を大切にしている傾向です。
福利厚生が整っており、産休や育休の取得率も高く、働きやすい環境が整っています。
自己啓発を推奨する風土
ワコールは、働く上で社員の「自己啓発」を重視しています。
各種の研修制度や資格取得支援制度を設けているため成長しやすい環境でしょう。
社員一人ひとりが自己の成長に向けて能動的に取り組める企業です。
ただし「仕事は言われたことだけしたい」「マニュアル通りに動きたい」といった人はワコールは向いていません。
仕事で活躍できないことが予想できます。
挑戦を推奨する
ワコールは「常に挑戦し続ける」という精神を大切にしています。
新製品開発や新たな事業展開など、社員一人ひとりが自ら考え、行動することを推奨しています。
失敗を恐れずに新しいことに挑戦する姿勢が生きる企業です。
挑戦し成果を出せれば大きな評価につながるでしょう。
チャレンジすることで成長や企業の進化に影響があると考えて働けますね。
グローバルな視点を持つ企業
ワコールは、グローバル展開を進めている企業です。
そのため社員にはグローバルな視点を持つことが求められるでしょう。
異文化理解や語学力向上を推奨し、海外赴任のチャンスも多く提供しています。
ワコールで働くことは、自己の成長やキャリアアップ、社会貢献につながる大きなチャンスとなるでしょう。
ワコールへ転職するまでの流れ
- HP上で中途採用募集を行っている問合せ先住所まで履歴書を送る
- 書類合格者のみ面接試験
ワコールでは転職者の募集をホームページ上から行っていますが、エントリーシートなどは用意していません。
転職者の質問には、中途採用に関する問い合わせフォームが用意されているので、こちらを利用するとよいでしょう。
ワコールへ転職した人たちの口コミ・評判
年齢 | 28歳 |
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性別 | 女性 |
前職 | 営業 |
転職理由 | 子育てがしやすい環境が欲しい |
年齢 | 32歳 |
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性別 | 女性 |
前職 | 事務職 |
転職理由 | 収入を増やしたかった |
年齢 | 24歳 |
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性別 | 女性 |
前職 | 販売 |
転職理由 | 接客力が磨ける職場に移りたかった |
大手企業におすすめの転職サイト・エージェント
ワコールへの転職を考えているなら転職サイトを活用してみるとよいでしょう。
ワコールでは中途採用をHP上から行っていますが、求められる人材像などを把握するには転職コンサルタントの力を借りるのが一番の近道です。
企業側のニーズや市場動向を把握したコンサルタントが、的確なアドバイスしてくれますよ。
ただ、掲載される求人は時期によっても異なりますので、非公開求人を含めてワコールの案件があるかは、エージェントから最新の情報をもらうようにしましょう。
リクナビNEXT
リクナビNEXTは業界最大手の転職サイトです。
業界最大手であるので有名企業の求人が集まりやすく、独占案件も数多く取り扱っています。
他では見つからなかった求人でも、リクナビNEXTなら出会える可能性が高いでしょう。
また、リクナビNEXTの特徴はマイページなどの機能が使いやすいところにもあります。
他にも企業や転職エージェントから直接オファーが届く機能もあるので、自分の市場価値を客観的に判断することができます。
マイナビジョブ20’s
マイナビジョブ20’sは、誰もが一度は聞いたことがある大手転職支援サービスであるマイナビが、20代に特化した転職支援として設立したエージェントです。
人材業界大手のマイナビだからこそ、ワコールのような好条件の求人も保有している可能性が高いです。
またマイナビグループとして蓄積した転職のノウハウを活かし、衣料品業界やメーカーの転職活動も全面的にバックアップします。
コンサルタントも20代の転職支援を専門とするプロなので、そのアドバイスが非常に的確で相談もしやすいと評判が高くなっています。
第二新卒でも大手企業を狙いたい、初めての転職活動で不安があるが失敗はしたくない。
そんな方におすすめの転職エージェントサービスです。
ハイキャリアにおすすめの転職サイト・エージェント
ハイキャリアの転職をする際におすすめの転職サイト・エージェントも見ていきましょう。
紹介するのは、大手求人や好待遇の求人を多く扱うハイキャリア転職を得意とする転職エージェントです。
ワコールのような質の高い求人の紹介を特に期待できる転職サポートサービスですから、非公開求人の内容を確認するためにも登録してみることをおすすめしますよ。
ビズリーチ
ビズリーチは、キャリアアップ・給料アップを目指しての転職を考えている人におすすめできるエージェントですね。
スカウト型のサービスであり、登録した情報をもとにスカウトを受けられるようになっています。
ハイクラスの大手案件や好待遇求人が集まるビズリーチなら、ワコールの案件に出会える可能性も高いでしょう。
無料会員と有料会員があり、有料会員になると圧倒的に選べる企業の幅が広がります。
しかし、無料会員であってもうまくいけば優良企業に出会える可能性があるので、最初は無料で試してからアップグレードするか考えるといいでしょう。
JACリクルートメント
JACリクルートメントもハイキャリア層の転職を得意とする転職エージェントの一つです。
そのため全体として取り扱い求人の質が高く、大手企業の案件が集まっています。
ワコールのような好待遇の求人を数多く保有していますよ。
また専門性の高いコンサルタントが在籍しているのもJACリクルートメント魅力です。
特にミドル層の転職支援を得意としていますので、大手企業でのハイキャリア転職を目指したいミドル世代の方に、おすすめしたい転職エージェントです。