転職するときには、応募企業に対して「志望動機」を伝える必要があります。
志望動機では「なぜ、その企業に応募したのか」ということを伝えるのですが、採用担当者は重要視しているのでしょうか?
この記事ではWEB業界への転職で志望動機が重要視されているのか解説します。
WEB業界への志望動機の例文や抑えておきたいポイントなどもご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
WEB業界はどんな仕事をする?
WEB業界の志望動機を作る前に、まずは仕事や職種について理解を深めましょう。
なぜ転職先にWEB業界を選ぶのか、どんな仕事をしたいのか説明するためには、詳しい業務内容を確認してください。
WEB業界の仕事の例
WEB業界のサービスは、GoogleやYahoo!のようなポータルサイトのほか、楽天やアマゾンのようなeコマースなどがあります。
その他にもSNSやソーシャルゲームのサービス提供など、WEB業界の仕事は多岐に渡ります。
電子書籍やWEB広告なども、企業と消費者どちらにも需要が高い傾向です。
WEB業界の職種の例
WEB業界で活躍できる職種をまとめました。
どんな分野に転職したいのか、仕事で求められるスキルをチェックして下さい。
WEBデザイナー
WEBデザイナーはウェブサイトやサービスのデザインを行います。
具体的にはWEBページのデザインやレイアウトと配色、画像と動画の編集、コーディングを行います。
クライアントの目標を読み取るための、コミュニケーション能力や提案力が必須です。
WEBプログラマー
ゲームプログラマーは設計書に沿ってプログラミングをし、システムの開発を行います。
プログラム言語の理解が必須なため、JavaやPHP、JavaScriptの基礎スキルは備えておきましょう。
チームやプロジェクトで仕事を行うことが多いので、情報共有をして業務を円滑に進めるためのコミュニケーション能力も必須です。
WEBエンジニア
Webエンジニアはシステムの開発や保守を担当します。
システム開発の上流で仕事をするため、クライアントの要望を設計書にまとめて、プログラマーに指示するスキルが必須です。
仕事のスキルには、プログラミング言語の知識に加えてマネジメント能力が求められるでしょう。
WEBライター
WEBライターはWEBコンテンツに表示される文章を書く執筆作業です。
紙媒体のライターとは異なる知識や技術が求められるでしょう。
WEB検索で上位に表示させるためのSEOや、消費者行動の知識が必要なマーケティングを意識して文章を作るスキルが必須です。
WEBプロデューサー
WEBプロデューサーは、サイト制作の企画の統括者です。
顧客が求める、ウェブサイトのターゲットやコンセプトイメージを洗い出すスキルが求められるでしょう。
予算や人員を管理し、納期に間に合うようにプロジェクトを進めなくてはなりません。
WEBプランナー
WEBプランナーはクライアントの要望をヒアリングし、WEB制作全体の方向性を決めて企画や設計を行います。
プロジェクト管理はWEBディレクターとWEBデザイナーの中間的な立ち位置が求められ、どちらのスキルも必要とされるでしょう。
クライアントからヒアリングを行うための、コミュニケーション能力が重視されます。
WEBディレクター
WEBディレクター運行管理者として、プロジェクトの監督・指揮・管理を全般的に行います。
クライアントの要望通りにコンテンツを作り上げるためには、デザイナーやライターなどスタッフをまとめ上げる力が必要です。
トラブルに対して柔軟に対応できる能力や解決力、統率力が発揮できる仕事でしょう。
ITの基本知識だけでなく、ヒアリング力や提案をするためにロジカルシンキングが求められます。
WEB業界とIT業界の違い
WEB業界はIT業界を細分化したうちの一つであり、インターネットに関連するサービスを提供します。
IT業界はWEB業界や通信、ハードウェアや情報処理サービスをまとめた仕事のジャンルです。
WEB業界への転職では志望動機が重要視される?
WEB業界への転職では、志望動機が重要視されることが多いです。
その理由は少しでも仕事に対して前向きな人材を確保するためです。
企業に対する想いが弱い人材と、想いが強い人材では、どちらの方が仕事に対して前向きと感じるでしょうか。
おそらく多くの方が、「企業に対する想いが強い人材」と答えるでしょう。
また、企業に対する想いが強い人材は、転職後に活躍してくれる可能性が高いと考えていることが多いです。
そのためWEB業界への転職では志望動機が重要視されて、内容によって採用・不採用を決めることがあります。
WEB業界への転職理由は肝心?転職理由で抑えておきたいポイントをご紹介
転職するときに志望動機を聞かれる理由
WEB業界への転職では志望動機が重要視されるとお伝えしましたが、「どのような意図で聞いているのかな?」と気になる方は多いでしょう。
そこで採用担当者が、志望動機を聞く理由を2つご紹介します。
すぐに退職しないかを確認している
1つ目の理由が、すぐに退職しないかを確認しているということです。
上記でもお伝えしましたが、志望動機の内容によって仕事に対して前向きな人材なのかを把握できます。
仕事に対して前向きではない人材では、転職後にすぐ辞めてしまう可能性があります。
WEB業界では人手不足を抱えている企業が多いため、すぐに退職する可能性がある人材は採用したくないと考えています。
そのため志望動機を聞いて、退職しないかを確認しているのです。
活躍してくれる人材なのかを確認している
2つ目の理由が、活躍してくれる人材なのかを確認しているということです。
中途採用では即戦力で活躍できる人材が求められています。
即戦力で活躍できるのか判断する材料の1つとして、志望動機を聞かれています。
採用担当者は面接という時間だけで、採用・不採用を決めなくてはいけないため、少しでも企業に対する想いが強い人材を採用しようと考えます。
また、自己PRや転職理由よりも判断しやすいという傾向があるため、WEB業界へ転職するときには、志望動機を聞かれます。
WEB業界の志望動機の例文
転職経験がない方ですと、「どのように書けば良いかわからない」と悩まれることが多いです。
そこで経験者と未経験者の2通りの例文をご紹介します。
ただし、例文は空想の企業に対する想いを伝えているため、あくまで参考程度にしてそのまま引用しないようにしてください。
経験者の場合
WEB業界経験者の例文は下記の通りです。
前職ではWEBデザイナーとして、Illustrator、Photoshopの操作スキルを習得して、コーティングまでの工程を担っていました。特に「UX」を踏まえたデザインは私の得意分野であり、今後もそのスキルを高めていきたいと考えております。私が貴社を志望する理由も、UIやUX、デザインに強みを持っている会社だからです。以前からホームページや貴社の制作したデザインを拝見して、「一緒に働いてみたい」という想いを強く抱いていました。入社後には、WEBデザイナーとしてスキルを向上させて、貴社の一員として良質なWEBページを制作したいです。
上記の例文では「WEBデザイナー」としてご紹介しましたが、他の職種でも同じような伝え方をすると好印象を与えられます。
WEB業界経験者の方は、参考にしてみてください。
未経験者の場合
WEB業界未経験者の例文は下記の通りです。
前職では不動産会社の営業職として働いていたのですが、学生時代からWEB業界に関心があり、働いてみたいと考えていました。実際に不動産営業として働きながら、WEB業界に関する情報収集やWEBページのデザインなどの勉強をして、知識を身につけてきました。私が貴社を志望した理由は、経営理念にあります。第一にお客様を考える経理理念に心が打たれて、貴社の一員としてお客様にサービスを提供したいと考えるようになりました。不動産営業で培った経験を生かして、貴社でもお客様を第一に考えられる営業マンとして貢献したいと思います。
未経験の場合はWEBデザイナーやシステムエンジニなどへ転職することが難しいため、上記の例文では「営業職」としてご紹介しました。WEB業界未経験の方は、参考にしてみてください。
WEB業界への志望動機を伝えるときに抑えておきたいポイント
WEB業界への志望動機を伝えるときに、抑えておきたいポイントをいくつかご紹介します。
志望動機で好印象を得て転職を成功させられるように、ぜひ参考にしてみてください。
応募企業ならではの魅力を伝える
WEB業界への志望動機を伝えるときには、応募企業ならではの魅力を伝えることが大切です。
企業ならではの魅力を伝えることで、自然と企業に対するものが強いことをアピールできます。
また、応募企業ならではの志望動機を伝えないと、「他の企業でも良いよね」と採用担当者に良い印象を与えることができません。
そのため経営理念や応募企業が強みとしているサービスを踏まえて伝えることで、転職成功率は高まるでしょう。
応募企業でどのように活躍するのか伝える
WEB業界への志望動機を伝えるときには、応募企業でどのように活躍するのかを伝えることが大切です。
志望動機は企業に対する想いを伝えるものとお伝えしましたが、それだけでは不十分です。
志望動機の最後に、「私なら貴社で活躍できますよ」ということをアピールする必要があります。
また、どのように活躍できるのかを具体的にアピールすると、採用担当者からの印象は良くなるでしょう。
そして、ただ単にアピールするのではなく、「貴社だからこそ、私は活躍できます」と伝えることが大切になります。
WEB業界で活躍するためにどのような勉強をしているか伝える
WEB業界で活躍するためにどのような勉強をしているか、志望動機に含めましょう。
プログラミングスクールに通っていることや、資格の取得のために勉強していることを伝えると、評価される可能性があります。
主体性があり能動的に動ける能力は、WEB業界で必須のスキルです。
入社後の抱負や目標を伝える
入社後の抱負や目標を伝えることで、ポテンシャルや将来性が証明できます。
とくに未経験の場合は、入社後にどんな成長をしたいか目標を伝えると、採用に一歩近づくでしょう。
やりたいことが事業方針や仕事の内容に沿っていれば、企業に良い印象を与えられます。
志望動機以外で転職を成功させるコツ
WEB業界への転職を成功させるためには、志望動機以外にも抑えておきたいコツがあります。
希望通りに転職を成功させることは難しいため、下記のコツを参考にして転職活動を行ってみてください。
WEB業界に関する知識を身に付ける
WEB業界への転職を成功させるためには、WEB業界に関する知識を身に付ける必要があります。
経験者の場合はある程度の知識が身に付いていると思いますが、未経験者の場合は転職活動を行う前にある程度の知識を身に付けることが大切です。
また、知識を身に付いていることを証明するためには、資格を取得するという選択肢があります。
WEB業界への転職は未経験でも成功させられるのですが、無知な状態で成功させることは難しいです。
希望する職種で活かせるスキルをアピールする
WEB業界への転職を成功させるためには、希望する職種で活かせるスキルをアピールすることが大切です。
例えば、WEB業界の営業職を希望していたとしましょう。
その場合はWEB業界に関する知識やコミュニケーション能力の高さをアピールすることが大切です。
WEB業界未経験者でも、今までの経験から活かせるスキルは身に付いています。
1つでも多くのスキルをアピールできると、WEB業界への転職成功率は高まります。
転職エージェントを活用する
WEB業界への転職を成功させるためには、転職エージェントを活用することが大切です。
転職エージェントとは、無料で転職に関するサポートを受けられるサービスです。
具体的には「求人紹介・面接対策・条件交渉・日程調整・書類作成」などのサポートを受けられて、転職者1人に対して担当のキャリアアドバイザー(転職のプロ)が付きます。
そのため転職経験がない方でも安心して転職活動を進められます。
そして良い待遇・高い給料を設定されていることが多い「非公開求人」に応募できるようになります。
転職サイトでは非公開求人に応募できないため、転職エージェントを活用することで転職先の選択肢も広がります。
WEB業界への転職におすすめの転職エージェントは下記の通りです。
- doda(約2万件)
- マイナビエージェント(約1万5,000件)
- レバテックキャリア(約3,500件)
- Geekly(約8,000件)
転職エージェントは併用しても問題ないため、気になるものがあれば登録してみてください。
WEB業界への転職で志望動機は重要視される
この記事ではWEB業界に転職するときの志望動機についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
WEB業界への転職では、志望動機が重要視されることが多く、内容によって採用・不採用が決まることがあります。
そのため志望動機を「軽視」するのではなく、しっかりと時間をかけて対策することが大切です。
WEB業界への志望動機を考えるとき、上記のポイントと例文を参考にして、転職を成功させましょう。