社会人は週に5日間、1日当たり8時間も働かなければなりません。
1日の3分の1を仕事に費やすことになりますから、忙しい日々が続いていると朝起きた時に「仕事に行きたくないな…」と思うのはよくあることです。
「今日くらいは休んでもいいだろう」と1日休んだら、そのあとも定期的に休んでしまい、仕事を休みがちになってしまうこともあります。
本当は心の中ではいかないとと思っていても、どうしても体が動かずにまた休んでしまって罪悪感を抱えるようになる人もいることでしょう。
改善したいけど、仕事を休みがちになる原因がわからずに、どうしたらいいのかわからないままになってはいませんか?
今一度なんで自分が仕事に行きたくないのか見つめなおすことで、仕事に行けるようになる心と体づくりができるようになります。
今回は仕事を休みがちになる原因から対処法、このまま仕事を休み続けるリスクまで、徹底的に解説していきます。
目次
仕事を休みがちになるのは心と体からのSOSサイン!原因は?
仕事を休みがちになるのはだらけている、だらしがないといわれることもあるでしょうが、実は仕事から起因する心と体からのSOSサインである可能性があります。
厚生労働省が平成30年に実施している労働安全衛生調査によれば、労働者は職場に強いストレスになっている事柄があると感じている労働者のうち、どの年代でも約6割の人が仕事に対して強いストレスを感じていると解答しています。
(参考:平成30年厚生労働省労働安全衛生調査より)
仕事をしながら生活を送っている上で、強いストレスを感じ続けると段々と人間の心と体は疲弊し、仕事を休みがちになっていきます。
仕事を休みがちになる原因は、以下の7つです。
- 職場の人間関係に疲れている
- 残業続きで肉体的に疲れている
- 生活リズムの崩れによる倦怠感
- 在宅ワークで人とのかかわりがなくなった
- 仕事の内容に面白みを感じていない
- 仕事に対するモチベーションが消えうせた
- 仕事のミスやクレーム対応の多さ
以下で詳しく解説していきます。
職場の人間関係に疲れている
職場の人間関係に疲れていることも、仕事を休みがちになる原因の一つです。
仕事は個人事業主でない限り、他のメンバーとの共同作業になりますから、必ず関わる機会が生まれます。
ただし仕事に携わる人間が必ずしも、自分の性格に合うとは限りません。
意地悪なことを言ってくる人や、面倒くさい上司もいますが、全くかかわらないで接することはできません。
毎日同じ環境にさらされていると、段々と精神的に疲弊していき、ある時急に仕事に行く気力がなくなってしまうのです。
自宅にこもっていることで嫌な人と関わらずに済みますから、段々と出勤する意欲がなくなっていき、仕事を休みがちになっていくのです。
残業続きで肉体的に疲れている
残業続きで肉体的に疲れていることも、仕事を休みがちになる原因の一つです。
人によっては毎日が繁忙期、または会社内の人手が足りずに2人分の仕事をしている人もいることでしょう。
業務時間内に仕事が終わらずに、毎日朝早くいって夜遅くに帰る残業続きの生活を送っていると、段々と体に疲れがたまっていきます。
モンスターやレッドブルなどのエナジードリンクでごまかそうとしても、エナジードリンクは元気の前借ですから、疲弊は解消されずに段々と体が思うようなパフォーマンスを発揮できなくなります。
ある時一旦休んだ時に、そのまま体が休養モードに切り替わってしまい、仕事を休みがちになってしまうこともあるのです。
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生活リズムの崩れによる倦怠感
生活リズムの崩れによる倦怠感も、仕事を休みやすくなります。
仕事を定時にあがってからゲームを夜遅くまでやって早朝に寝るなどの生活を送っていると、段々と生活リズムが崩れていきます。
朝起きるのが辛くなったり、日中どうしても活動できなくなってしまいますので、段々と倦怠感が蓄積されていきます。
一回休んでしまうと生活リズムの崩れを補填できる休養を日中に取れることになるので、段々と仕事を休みがちになっていきます。
在宅ワークで人とのかかわりがなくなった
最近多いのが在宅ワークで人とのかかわりがなくなったがために、仕事に対する意欲も同時に失ってしまったパターンです。
新型コロナウイルスの影響で、会社でも在宅ワークに切り替えるところが増えています。
在宅ワークで一人暮らしだと、人と話す機会がなく段々と気持ちがふさぎ込んでしまうこともあります。
仕事をする環境と自室のプライベートな空間の境目もわからなくなっていくので、じわじわと精神的に追い詰められていきます。
仕事に対するやる気が失われてしまい、仕事を休みがちになっていくのです。
仕事の内容に面白みを感じていない
会社にいれば人事異動などで自分の希望していない部署への異動したり、興味のない仕事を任せられることもあります。
元々やりたいことを仕事にしている場合、つまらない仕事を主に担当することになると、やる気をうしなっていきます。
興味のないことに本腰を入れて取り組めなくなると、仕事に行きたくない気持ちが生まれてくるのです。
仕事に対するモチベーションが消えうせた
仕事を頑張りすぎてしまって、仕事に対するモチベーションが消えうせてしまったことも、仕事を休みがちになる人の特徴です。
なにかでモチベーションを維持していたのに、急にそれが亡くなってしまい、仕事を頑張る目的が薄れていってしまいます。
仕事の目的になるものがなくなってしまうことで、頑張る原動力が空になり、朝になったら欠勤連絡をする習慣がついてしまいます。
仕事のミスやクレーム対応の多さ
仕事のミスやクレーム対応の多さによって、自信を無くしてしまった場合も、仕事を休みがちになりやすいです。
しっかり気を使っているはずなのにどこかで毎回ミスをしてしまう、自分のせいではないのにクレームが来てしまうなど、人に責められる機会が多いと自信を無くしやすくなります。
自信を無くした状態で仕事をしてしまうと、またミスを誘発してしまい負のサイクルが出来上がってしまうのです。
「また仕事に行ったら怒られる」「私のせいじゃないのに私のせいになる」など、職場に恐怖心を持ってしまい、仕事に行きたくない気持ちが大きく成ってしまうのです。
仕事を休みがちになると起こる5つのリスク
仕事を休みがちになると心と体の休養が取れるようにはなりますが、以下の5つのリスクが生じる可能性があります。
- 職場の人に迷惑がかかる
- 有給を消化してしまい休みたいときに休めない
- 仕事に遅れが出てしわ寄せがくる
- 職場での評価が下がり出世に影響が出る
- 改善されないなら懲戒処分になる可能性がある
以下で詳しく解説していきます。
職場の人に迷惑がかかる
仕事を休みがちになることで、単純に職場の人に迷惑が掛かります。
あなたが休んでいるときでも職場の人は業務をこなしていますし、お客さんは関係なしに疑問や注文を投げかけてきます。
出勤していない分を他の人が自分の業務と並行しながらこなしてくれるので、職場の人に迷惑が掛かってしまいます。
またお客さんに迷惑がかかることもあるので、復帰した時に信頼を回復するのが難しくなります。
有給を消化してしまい休みたいときに休めない
一般的に会社勤めの場合、病欠した際は有給が自動消火されることが多いです。
休みがちになると年間で与えられている有休を消化してしまい、後々休みたいときに休めなくなってしまいます。
有給をすべて消化しきってしまうと、ただの当日欠勤扱いになり、給与から休んだ日数分が引かれていくことになります。
あとからイベントに行きたくて有給が欲しくなってしまった場合、給与をへらしてでも行くことになりますので、注意が必要です。
仕事に遅れがでてしわ寄せがくる
仕事を休みがちの間もどんどんタスクがたまっていきます。
仕事に遅れが出てしまい、どんどんしわ寄せが来ることになります。
月間の目標ノルマが設定されている場合や、仕事の納期が決まっている場合、通常かかる時間よりも倍速で仕事をする必要があります。
結果的にしわ寄せがどんどん来ることになるので、肉体的に疲れてしまうことにもなりかねません。
職場での評価が下がり出世に影響が出る
仕事を休みがちになると、仕事へのやる気があっても職場からは「サボり癖がついた人」と認識されてしまうことになります。
職場での評価が下がると、元の状態に戻すまでに時間も労力も要します。
また評価が下がることで出世に影響が出てしまいますので、将来課長職や部長職を目指している方にとっては、足かせになる場合もあります。
改善されないなら懲戒処分になる可能性がある
企業側は勤務状態が悪いと段々と態度を改善するように要求してきます。
実は改善を要求されている時点で、かなり危ない状況になっているのです。
企業は勤怠に関する問題を原因に、すぐに解雇することはできません。
何度も連絡をして改善するように要求して、応じない場合「改善に応じなかったこと」を理由にして懲戒処分を実行するのです。
減給処分で済むこともありますし、場合によっては解雇になることもあります。
意外!仕事を休みがちになる人は責任感が強い人が多い
仕事を休みがちになる人は、面倒くさがりでだらしがない人と思われがちですが、実は責任感が強くまじめな人が陥りがちになることをご存じでしょうか。
毎日仕事に打ち込んで頑張ろうと意気込んでいる人が、ある日突然にやる気を失ったり、緊張の糸が切れて仕事を休みがちになってしまうのです。
いきなり頑張っていた人が休んでしまうことで周囲からは驚かれてしまいます。
責任をしょい込みすぎることでキャパオーバーになってしまい、何もできなくなる状態に陥ってしまうのです。
またコツコツ努力をするタイプも要注意です。
努力して成果を出すために目の前の仕事に打ち込んでしまうと、知らないうちに精神的・肉体的に不調をきたしてしまいます。
目的が達成されたときに燃え尽き症候群になってしまい、仕事を休みがちになってしまうのです。
やる気が全くでないならうつ病になっている可能性もある
「これまで仕事に行くとき体が軽かったのに動かせなくなった」
「気分が一ミリも仕事に向かない」
などやる気が全くでなくなってしまったら、うつ病になっているサインかもしれません。
うつ病はメンタルでふさぎ込んでしまうのではなく、やる気を出すための仕組みが心の中で壊れてしまっている状態を指します。
強いストレスを感じすぎたがために、気づかないうちにうつ病を発症してしまうのです。
もしもまったくやる気がでなくなってしまったなら、一度心療内科を受診してみて医師の診断を受けてみてください。
会社に心療内科を受診していることがバレることはありませんので、安心してください。
仕事を休みがちになったときの対処法
仕事を休みがちになるループに陥ってしまったときには、以下の対処法を試してみてください。
仕事を休みがちになってしまったときには、以下の対処法を試してみてください。
- リフレッシュする機会を定期的に設ける
- 自分へのご褒美を用意する
- 会社に行きたくない原因を見極める
- 信頼できる人に相談する
- 職場で部署異動をする
- 一時的に休養を取る
- 転職を検討する
以下で詳しく解説していきます。
リフレッシュする機会を定期的に設ける
仕事を休みがちになってしまったときには、リフレッシュできる機会を定期的に設けるようにしましょう。
仕事、仕事と常に仕事のことを考えすぎて、自分を見つめなおす時間が取れていない可能性もあります。
例えば運動をしてみたり、自分の趣味のゲームに時間を設けてみるなど、仕事のオンオフの切り替えができるようにしておきましょう。
時間が取れないなら、仕事の休み時間をこまめに設けるようにして、切り替えできる時間を自分で作ってみてください。
自分へのご褒美を用意する
会社に行った後に自分へのご褒美を用意してみるのもいいでしょう。
会社で〇〇の業務を頑張ったらおいしいご飯を食べる、1週間勤務できたら遊びに行くなど、こまごまとモチベーションになるものを用意しておきましょう。
仕事のために頑張るのではなく、ご褒美のために頑張る習慣をつけることで、嫌なことでも乗り越えられる可能性が高くなります。
もちろんお財布事情と相談して決めてくださいね。
会社に行きたくない原因を見極める
何で自分が仕事を休みがちになっているのか、会社に行きたくない原因を見極めてみましょう。
最近仕事で嫌だなと感じたことや、やろうとするまでに時間がかかってしまうことなど、仕事に関するマイナスなイメージを書き出してみましょう。
会社に行きたくない原因を見極めることで、具体的な対策が取りやすくあんります。
何が原因で会社に行けないのかがわからない方は、是非一度やってみると対策が見えてくるかもしれません。
信頼できる人に相談する
信頼できる人に相談するのも一つのポイントです。
自分で悩みを抱えがちな場合、信頼できる人に相談することで気持ちが楽になり、理解者がいることの安心感で仕事に行けるようになるかもしれません。
(参考:平成30年厚生労働省労働安全衛生調査より)
実際に厚生労働省が行った調査によれば、ストレスを相談できる相手で一番多いのが、家族・友人、そして職場の上司・同僚です。
家族・友人は身近な存在ですから、仕事の内容はわからないまでも、皆さんの性格を熟知していますからいい相談相手になってくれるでしょう。
また職場の上司・同僚にも相談してみると、活路が見いだせることもあります。
仕事上の悩みを抱えている場合、職場の人間に相談することで、アドバイスをもらうこともできます。
同僚なら一緒に解決する方法を考えてくれることもありますから、信頼できる人に相談してみる事をおすすめします。
職場で部署異動をする
仕事内容が嫌で仕事にいけなくなっているなら、思い切って職場内で部署異動をするようにしましょう。
他にやってみたい仕事があるなら、そっちに移動して自分でスキルを高める方が効率的です。
また嫌な部署に居続けることで、さらに仕事を休みがちの状態に拍車がかかってしまう可能性があるのです。
人事課に相談してみて、職場を変更したい旨を相談してみましょう。
もちろん人事課に相談するときには直属の上司にも相談しておかないと、トラブルの原因になりますので、注意が必要です。
一時的に休養を取る
仕事を休む状況が続いているなら、一時的に休職して休養をとるのもいいでしょう。
一回リフレッシュできる機会を設けて、また働けるようになるまでの準備期間を作ることで、仕事に行きたくない状態を改善できる可能性もあります。
もしも精神的な病気があった場合は、医師の診断書をもらって働けない状態にある証明をもらえれば、傷病手当金を受給できる可能性もあります。
一度労務課に問い合わせてみましょう。
転職を検討する
仕事を休みがちになっている原因がいくつもあって、改善できない場合には、転職を検討しましょう。
自分の興味のある仕事や、給料、休みがとりやすい環境であるかをきちんと調べた上で、転職先を決めていきましょう。
もしも転職先に目星がつかないなら、自己分析をすることで自分が何になりたいかが明確化されます。
「ブラック企業の求人を踏みたくない」という方は、転職サポートの専門家である、転職エージェントを利用することも検討してみてください。
転職エージェントは皆さんの希望を分析したうえで、紹介できる求人をいくつか提案してくれます。
じっくり自分の活躍できて毎日楽しく仕事に行ける職場を見つけたいのであれば、是非利用を検討してみてください。
仕事を休みがちな人が転職先を選ぶ際のポイント
仕事を休みがちな人が転職先を選ぶには、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
- 人間関係の安定している職場を選ぶ
- 自分の興味のある仕事を選ぶ
- 目標を達成できる転職先を選ぶ
以下で詳しく解説していきます。
人間関係の安定している職場を選ぶ
人間関係の安定している職場を選ぶことが、まず最優先事項です。
いざ入職してみたら女性の派閥ができていたり、仕事をしない上司がいたりと、人間関係が円滑に回らない仕組みが定着している職場はいっぱいあります。
体験入社ができるのであれば積極的に利用して、職場の雰囲気を肌で感じてみてください。
また、転職サービスの中には、求人元の人間関係について調査しているところもあります。
転職の口コミサイトの中にも、職場の人間関係について実際に職場にいた人が詳細に書いていることもあります。
多角的似な方面から情報収集をして、自分が溶け込める職場かを見極めていきましょう。
自分の興味のある仕事を選ぶ
自分の興味のある仕事を選ぶのも、重要なポイントです。
今やっている仕事を生かして働けるか、業務内容に興味はそそられるかをよくチェックしてみましょう。
また求人票に書かれている情報だけをうのみにするのではなく、面談などで実際に任せてもらえる業務についてきちんと掘り下げておくことも重要です。
実は求人票にデータ管理と書かれていても、単にデータを入力する事務作業だったなど、言葉でうまく濁されているケースも多いのです。
きちんと具体的な業務内容を聞いて、自分の希望とマッチングしているかを確認してみてください。
目標を達成できる転職先を選ぶ
目標を達成できる転職先を選ぶことも重要です。
仕事で何を成し遂げたいかは人によって変わります。
技術を身に着けたい、給料が欲しい、その企業で働いているネームバリューが欲しいなど、人によって様々です。
達成できる目標をきちんと据えて、転職先を選ぶことで仕事に対するモチベーションを維持できます。
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以下の記事でマイナビエージェントについて詳細に解説しているので、是非参考にしてみてください。
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仕事を休みがちになるのは心からのSOSサイン!早めの対処を
いかがでしたか?
毎日の仕事は強いストレスにさらされることも多いですから、気づかないうちに心と体がSOSサインを出していることもあります。
仕事を休みがちになる状態も一つのSOSサインになりますから、見逃さないようにもしも仕事に行けない日が続くのであれば、早めの対処が必要です。
心も体も一度壊してしまうと、開腹するまでに時間がかかりますから、きちんと見つめ合う時間を設けて一つ一つ解決していきましょう。