「今の職場であと何年働かなくちゃいけないのかな・・転職したい・・」と思い悩んでいる薬剤師の方はいませんか?
キャリアアップを目指す人、労働環境の改善を目指す人など、様々な理由がありますよね。
薬剤師は転職が意外と多い業種であることが知られていて、離職率は年に10%ほどであると言われています。
そんな転職が多い薬剤師業界なので、中には転職に失敗してしまう人も多いです。
これから転職しようと思っている方は、なるべく自分にとっていい転職にしたいですよね。
そこで今回は、薬剤師の転職でよくある失敗と後悔する人の特徴についてご紹介していきます。
薬剤師の転職で失敗してしまう人の特徴8選!
まず、薬剤師は一体どんなことが理由で転職に失敗してしまうのでしょうか。
ここでは、薬剤師の転職で失敗してしまう人の特徴について見ていきます。
1. 転職先の見学を行なっていない
転職する職場の見学に行かなければ、そこでの雰囲気や働き方などは一切分かりません。
転職先はあなたがこれから何年間も、毎日通わなければならないところであるにも関わらず、その職場を見ないで転職先を決めてしまうのは非常にリスクが高いです。
人間関係を見たい場合には営業時間内に実際に業務を行なっているところを見学するのが1番いいので、見学する旨を予め伝えておきましょう。
また、転職サイトを利用している方は、転職エージェントの求人票には必ず在籍している薬剤師の数や、1日当たりの処方箋枚数などが記載しています。
こういったところをしっかりと見て、判断することも非常に重要です。
2. 自分が転職する理由が定まっていない
転職を決める際には、必ず動機付けが必要です。
なぜ転職するのか、どう言った理由で前の職場を辞めたのか、転職先ではどうありたいのかなど動機としてはたくさんあるかと思います。
どうしてこうった動機づけが必要なのかというと、自分が転職する理由が定まっていないと、自分の理想の転職先が見つからないことに加え、転職してもなんだか気に入らない職場で働かなくてはならなかったりします。
薬剤師の方が転職を考える理由としては、人間関係の悪化が原因であることが非常に多いと思うのですが、本当にそれは転職すれば解決する問題でしょうか。
転職しなくても解決する問題であったりしませんか。
転職するときは、しっかりと自分と向き合って本当に転職するべきか。
自分は何を求めて転職しようとしているのかを塾考しないと、結局転職しても同じ問題が自分に降りかかってきたりしてしまうものです。
3. 転職エージェントに頼りすぎている
転職をスムーズに進めていく上で、確かに転職エージェントは活用するべきですが、転職自体が転職エージェント主導で行われていたりしませんか。
あくまでも転職するのはあなたであって、転職エージェントではありません。
あなたは何の為に転職するのでしょうか。
転職エージェントに勧められるがまま転職活動を行っていて、入ってみたら自分の望んでいた環境ではなかったなんてこともよくあります。
あなたの転職先はあなたが決めなければなりません。
転職エージェントに相談するのはいいですが、興味があるところを探したり、自分からアポイントを取ってみたりと自分で努力して探そうとする姿勢は忘れてはいけません。
4. 自分の力を過信している
薬剤師として仕事が出来るかどうかは職場によって異なります。
それにも関わらず、自分はどこでもやっていけるんだ!と自分の力を過信してしまう人もいます。
これは、特に病院薬剤師から転職する人に多いです。
一般的に病院薬剤師は、他の職場で働いている薬剤師に比べてとても多くのことを経験することが出来ます。
医師や看護師とチームになって患者の病気と向き合うこともあれば、業務時間外に勉強会があったりと、臨床や処方箋に関する知識が増えるので、とても成長するにはいい職場です。
ただ、病院で働いたことで自分はなんでも出来ると思い込んで、転職先でも大きな態度をとったりして反感を買い、孤立してしまうことも多いです。
これは、薬剤師に限ったことではないのですが、転職前がうまくいっていたからといって、転職した後も上手くいくとは限りません。
その職場には、その職場の業務があるので、ここを履き違えてしまうと人間関係を悪化させてしまうことにも繋がりかねません。
5. 待遇の良さのみで判断してしまう
これは、働き盛りの20代後半〜30代前半の薬剤師にありがちです。
この時期は1番キャリアにおいて転職して給与が上がりやすい時期なのですが、この時期に給与だけを見て転職してしまうと、大変なことになります。
もちろん待遇面は非常に重要な要素なのですが、この働き盛りの時期はまだまだ経験することが沢山あるかと思います。
キャリアを考えて経験を取ることができる時期に、待遇の良さのみで判断してしまうのは非常に勿体無いことです。
そのため、待遇の良さのみで判断するのではなくて、自分のキャリア、またワークライフバランスを考えた上で判断することが賢明です。
6. 求人票の情報を鵜呑みにしてしまう
これは多くの転職失敗者にありがちなケースです。
転職サイトを眺めていると、信じられないくらい高待遇な求人を目にすることもありますよね。
そんな時、「こんないい求人が出ているなら、ここに就職したい!」と思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、求人票は残念ながら企業側に都合のいい情報しか載っていないことがほとんどです。
そのため、転職サイトを見て、その求人票の情報を鵜呑みにしてしまうのは非常に危険なのです。
転職する人は必ずこの情報は確かなのか、転職エージェントや、その求人を出している企業に尋ねて、真実かどうかを確認することが重要です。
7. 決断が非常に安直
決断のスピードが異常に早い人は要注意です。
決断のスピードは早いことに越したことはないですが、ことに転職になると話は別です。
転職に関する決断が安直すぎる人はあまり考えずに「なんとなく」とか、「雰囲気が良さそう」などの理由で転職先を決めてしまうことが非常に多く、決断が非常に安直です。
単純に1つの要因だけで転職先を見るのではなく、様々な面から見ることで、見えない部分が見えてきます。
転職をする際には、なるべく慎重に転職するようにしましょう。
8.未経験なのに高望みをしてしまう
薬剤師の国家資格を持っていても、製薬会社に勤務していて調剤経験がない方も中にはいますよね。
調剤経験がない状態で経験者を募集している調剤薬局に応募してしまうと、対応してもらえないこともあります。
経験がないならそれに応じた求人に横暴するようにしましょう。
薬剤師の転職でありがちな失敗事例4つ
ここでは、薬剤師が転職した後に失敗したなと思ってしまった事例をいくつかご紹介しておきます。
皆さんはこういったことが起こらないように失敗事例から学んでください。
1.人間関係で失敗してしまう例
こちらは、同じ仕事での転職で多く見られる例です。
同じ仕事というのは、病院薬剤師であれば、病院から違う病院に、調剤薬局薬剤師であれば調剤薬局から調剤薬局に転職するということを指します。
仕事には慣れているので、少し待遇が良かったり、勤務先が近かったりした時に安易に転職先を決めてしまう例です。
薬剤師の転職で1番多いのは、人間関係が問題になって転職する例です。
必ず職場の雰囲気を見て、ここだったら自分は働けるかどうかしっかりと考慮しましょう。
2. 労働環境が悪く体を壊してしまった例
これは、20後半〜30前半の男性に起こりやすいケースです。
薬剤師としての仕事も一通り覚えたし、給与アップを狙って転職するか!と思い立ち、給与面だけで転職を決めてしまったはいいものの、その職場の労働環境が悪く、身体を壊してしまう例です。
転職を考える際には、待遇面だけではなく、必ずワークライフバランスを考えた上で、最終的な決定を下しましょう。
3. 経験したことのない仕事に慣れることが出来なかった
これは、仕事内容の違う職場に転職した時によくある事例です。
特に病院勤務の方に多いのですが、未経験から調剤薬局やドラッグストアに転職した際に、経験したことのない仕事に慣れることが出来ずに、結局退職してしまうなんてこともあります。
これには一因として、研修の体制がしっかりと整備されていない職場に勤めると、こうなってしまうことが非常に多く、特にあまり大きくない職場に勤めるとこういったことが起こりやすいです。
転職前に必ず研修が行き届いているかどうか、しっかり見極めておきましょう。
4. 引越した先の薬局で簡単に転職を決めてしまう
こちらは、女性の薬剤師の方に非常に多い失敗事例です。
結婚した後、夫の転勤の都合で引越した先の職場に勤めなくてはいけなくなることが非常に多いです。
こういった場合に、早く仕事をしないといけないという焦りから、引っ越した先の薬局で転職先の雰囲気などをあまり見ずに、転職を決めてしまう事例です。
女性であれば、待遇以外でも育児・家事がしやすいように労働環境の整っているところ、通いやすいところを重視するのは非常にいいことなのですが、限られた要素だけで決めてしまうのは要注意です。
自分の働きやすさなどを全く見ないと失敗するケースが多ので、必ずそれ以外の要素も確認するようにしましょう。
薬剤師の転職で失敗しないためには?
では、どうすれば、薬剤師の転職で失敗することがなくなるでしょうか。
ここではポイントとして抑えておきたい2つをご紹介していきます。
1. 転職先の情報を詳細に把握すること
まず、転職が上手くいくかどうかはとにかくこれに尽きます。
転職先の情報を詳細に把握することが出来なければ、自分が実際に働いた時のイメージが湧きませんし、職場の雰囲気や労働時間などの働いていく上で最も大切なところが見えてきません。
失敗例や失敗の理由などでも紹介してきましたが、転職を失敗する人は転職先の情報をあまり集めない傾向にあります。
特に人間関係で失敗して転職する人は、もう一度人間関係で悩まなくてもいいように、しっかりと転職先の実情を知っておきましょう。
2. 転職先の希望を明確に伝えること
転職先であなた自身がどういったことをしたいのか、しっかりと明確にしておくことで、面接の際にも仕事に対して意欲的であると判断されますし、転職した後で自分の希望する仕事が出来たりします。
特にこれからキャリアアップを考えている人は、自分がやりたい・経験したい業務を明確に持っておいたほうが、その後のキャリアアップにも繋がります。
そのため転職先に転職する前に必ず自分の希望を伝えておくことが重要です。
今回は、薬剤師の転職でよくありがちな、失敗例と失敗理由などを主にご紹介してきました。
転職が人生において、大きなターニングポイントになることもあります。
転職する際は、自分の軸を持って、慎重に転職先を選ぶことが重要です。
3.職場見学ができるなら積極的に参加する
求人を出している調剤薬局や企業などによっては、職場見学を開催しているところもあります。
職場見学ができるなら、せっきょくてきに参加して、職場の情報を目で見て収集してみてください。
現場で働いている人の対応や雰囲気は、求人票では把握できないのが正直なところです。
また職場見学が苦手なのであれば、客として利用してみるのも一つの手です。
客として雰囲気を感じ取ってみて、自分に合いそうか判断してみてください。
4.今転職が問題の一番の解決策かを把握する
「今の職場を早く離れて転職したい!」と思っている方は、転職することが今一番の解決策になっているかを一度見つめなおしてみてください。
職場で他の課に移れるのであれば、人事担当に依頼して移動するのも一つの手です。
また現状気分が落ち込んでいるのであれば、一時的に休暇を取得してリフレッシュするのも良いでしょう。
メンタル的に落ち込んでいるタイミングで、忙しい転職活動を入れることで、さらにメンタルを追い込んでしまう可能性があるためです。
今転職をすることが、問題解決につながるか、現状を自分で分析してみましょう。
5.自分の年代の給料平均を知る
自分の年代で同様のキャリアを持っている人が、どの程度の給料をもらっているか相場を知っておくことは重要です。
同じ条件でも、自分の方が給料が少ないのであれば、転職で条件UPを狙うチャンスになります。
平均より上か下かを知ることで、一つの目標設定ができるので、試してみてください。
6.転職のプロをうまく使いこなす
薬剤師として転職活動をうまくすすめていくには、転職のプロに頼ることが一番の近道です。
しかし転職のプロこと転職エージェントのコンサルタントは、あなたのほかにも転職者のサポートを行っています。
転職者のサポートを複数兼任している以上、ほかの転職者に埋もれてしまう可能性があります。
転職のプロに定期的に求人紹介をしてほしい旨を伝えたり、メールの返信にすぐにレスポンスをするなどコンサルタントの印象に残るように行動していきましょう。
コンサルタントとの相性が悪いと感じたら、運営側に伝えて変更を依頼する、ほかのサービスに切り替えるなどの対策を取っていきましょう。
7.派遣なら派遣専門のサービスを利用する
薬剤師の派遣転職をしたいなら、派遣専門のサービスを利用するようにしましょう。
薬剤師でも正社員専門のサービスや派遣専門のサービスがあります。
自分の属性に合わせたサービスを利用するようにしましょう。
8.転職は職場でにおわせない
転職活動は職場でにおわせずに、直前まで隠しておくことをおすすめします。
転職は確実に成功するとはいえせんので、事前に伝えてしまうと転職失敗後働きづらくなってしまいます。
SNSなどで転職をにおわせる行動もNGです。
「あの人転職しようとしたのに、まだ職場にいるよ…」と陰口を言われるのは嫌ですよね。
ぎりぎりまで転職を公表せず、隠して進めていきましょう。
9.転職サービスは複数利用する
転職サービスを利用するときは、複数のサービスを平行して利用するようにしましょう。
複数利用することでそれぞれの独占求人を獲得することも可能です。
転職支援サービスは、基本的に使用料は完全無料です。
自分に合ったサービスを見つけられるように、複数のサービスに登録してみてください。