「休みが多くて給料がいい仕事に転職したい」
「もう少し時間や金銭面に余裕のある生活がしたい」そんな悩みはありませんか。
休みが多くて給料がいい仕事に就くためには、どんな資格やスキルが必要なのでしょうか。
仕事を選ぶポイントや、休日が多くて高収入が狙える仕事のメリットと注意点をまとめました。
目次
休みが多くて給料がいい仕事の特徴
休みが多くて給料がいい仕事の特徴は、以下のものがあります。
- 完全週休2日制で年間120日以上の休みがある
- 平均以上の年収450万以上が目安
- 企業向けのビジネス展開をしている大企業
それぞれのポイントをくわしく解説するので、チェックしましょう。
完全週休2日制で年間120日以上の休みがある
完全週休二日で年間120日以上の休日がある仕事は、ほかの仕事と比較すると休みが多い傾向です。
年間の土日祝を計算すると平均120日のため、シンプルに考えると週に2日は休める
企業によっては長期休暇や季節休暇も期待できるでしょう。
完全週休2日制なら週に2日は必ず休める勤務形態なので、休暇がきちんと取れて身体的なストレスも減らせる可能性があります。
休みが多くて給料がいい仕事は年収450万以上が目安
給料がいい仕事の条件として、平均年収420万円より多い450万円以上を目安にしましょう。
仮に年収450万円とすると手取りが350万円になり、ボーナスなしと考えた場合も月収約21万円の収入が得られます。
ただし、月収21万円で一人暮らしなら貯金は可能ですが、配偶者や子供がいる場合は自由に使えるお金は少ないでしょう。
高収入と判断できる金額は家族の数や生活レベルによって異なるので、あくまで目安として考えてください。
企業向けのビジネス展開をしている大企業は休みやすい
企業向けのビジネスは「BtoB(企業間取引)」といい、会社を相手に商売をします。
BtoBの大企業は長時間かかる実務を外部に発注するため、時間の管理がしやすい上流の工程を中心に行います。
規模が大きい会社は、働き方改革への取り組みが積極的で福利厚生も手厚いため、高収入のうえに休みが取りやすい傾向です。
厚生労働省の「就労条件総合調査」によると、企業規模が大きいほど休日も多い傾向が分かります。(公式サイト:厚生労働省公式サイト)
休みが多くて給料がいい仕事14選
ここからは、休みが多くて給料がいい仕事をくわしく紹介します。
休日が多くお金が稼ぎやすい仕事は、どのようなものがあるかチェックしましょう。
ITエンジニア・プログラマー
ITエンジニアやプログラマーは、休みが多く高収入が得られる仕事と考えられます。
平均年収は450万円で、年間休日も120日程度ある求人が簡単に見つけられます。
効率重視の仕事内容のためリモートで働けたり、IT業界の需要にともない報酬単価が高い傾向です。
ただし、システムの運用や保守が仕事内容に入る場合は、勤務時間外の対応や夜勤の可能性があるため注意してください。
スキルアップを図れば平均以上の収入が得られる仕事ですが、技術を磨くためには常にアンテナを張ってなくてはなりません。
MR(医療情報担当者)
MR(医療情報担当者)は「MedicalRepresentative」の略で、医療現場のスタッフに薬品に関する情報を提供する仕事です。
製薬会社の営業職に多く見られ、クリニックや病院の医師や薬剤師に対して業務を行います。
平均年収は650万円と高い水準で、年間休日数は約125日と平均以上です。
医療施設が休みの場合は仕事を行えないので、同じように自分も休めるでしょう。
薬品に関する高いレベルの知識が必須ですが、専門的な仕事のため給料は高い傾向です。
大手メーカーの製造業
自動車や家電などの大手メーカーには、商品を製造する工場があります。
大手メーカーの製造業の平均年収は500万円ほどが見込め、平均約130日以上の休みが期待できるでしょう。
年末年始やお盆は工場が稼働停止するため長期休暇が取れるだけでなく、手当や福利厚生などが手厚い傾向です。
高卒も採用されやすい仕事で、経験や昇格によって年収が上がると考えられます。
ただし製造業は交代制勤務や夜勤などの勤務体制を取っている工場もあるので、注意してください。
銀行員
銀行員の平均年収は約600万円ほどで、土日祝や年末年始など約120日の休日があります。
ただし、銀行員でも銀行内の仕事でなければ、休日は安定しているとは言えません。
ただし、銀行内の仕事は、各企業の締め日や振込日は残業しなくてはいけない可能性があります。
営業職の場合は土日出勤や残業が考えられ、契約数のノルマがあるため注意しましょう。
安定的に収入を得たい人には、銀行員への転職もおすすめです。
施工管理技士
施工管理技士は建築の現場で職人と連携して、業務の管理をする仕事です。
平均年収は600万円で年間休日は120日程度ですが、休暇については仕事内容や進捗で変動があります。
仕事の受注数や進捗に応じて、スケジュールを的確に進められる人材は評価されやすいでしょう。
スキルや資格を持っているほど待遇が良くなり、給料アップにつながります。
保険や金融の営業
保険や金融の営業は保険営業が約380万円、金融営業が450万円という平均額です。
頑張ったぶん成果が見える仕事ですが、契約件数によって収入が決まるため、紹介した年収はあくまで目安と考えましょう。
営業職は成果主義で、休日は個人の目標とする契約数や裁量によって異なります。
自由度が高い仕事ですが、契約を取るためにはコミュニケーション能力や対人スキルが必須です。
大学の職員
大学職員は高待遇で、休みも安定して手に入れられます。
平均年収は600万円〜700万円で、年間休日は約130日です。
ただし、勤務先が国立大か私立大かで、給料面が大きく異なるので注意してください。
- 国立大…年収約550万円、月収30万円~35万円
- 私立大…年収約730万円、月収45万円~50万円
休日は働く大学によって差があり、土曜日や祝日の出勤も考えられます。
平日に振替休日をとる大学があるので、大学職員の求人に応募するときは待遇面をチェックしてください。
公務員
公務員の平均年収は約660万円、年間休日は約130日と平均以上の待遇です。
国家公務員と地方公務員に大きな待遇の差がありませんが、職種によって基本的な条件が異なるため注意が必要です。
消防士や救急隊員も公務員ですが、土日祝や日勤が定められていないため、公務員だからといって一概にカレンダー通りに休めるとは言えません。
公務員は民間企業よりも休暇制度が整っており、勤続年数によって給料が上がる年功序列制で、安定した生活が期待できます。
研究開発・企画開発・商品開発
研究開発職は新たな製品を生み出したり製品を改良する仕事で、メーカーでの勤務がほとんどです。
企画開発や商品開発は簡単にいうと製品を生み出したり、商品化を進める仕事です。
平均年収は約550万円、年間休日は約120日程が多く、メーカーの社員ということから手厚い福利厚生が考えられます。
高度な知識が必要で、大学院の修士課程や博士課程を卒業した人が多い仕事です。
研究開発は細分化されており、新しい法則や知識を発見するための「基礎研究」や可能性を探る「応用研究」、製造技術を研究するための「技術研究」などがあります。
秘書
秘書は重役以上のポジションを担当に、スケジュール管理や経費の精算書類の作成を行います。
平均年収は300万~400万円で、平均年間休日は123日です。
ただし、休日に関しては勤める企業に左右されるため、秘書への転職は求人条件をよく確認してください。
必要な資格はありませんが、日商簿記やマイクロソフトオフィススペシャリストなど実力を証明できるものが有利です。
そのほかにも、秘書検定を持っていると収入アップにつながる可能性があります。
人事
人事は平均年収が510万円ほどで、年間休日は平均120日以上の待遇が期待できます。
ただし、繁忙期があるため、担当業務によっては休日出勤や残業の可能性があります。
採用の選考時期や入社期間や研修時期、ボーナス査定や昇給のタイミング、社会保険料の算定や年末調整の時期はとくに忙しい傾向です。
必要な資格はありませんが社会保険労務士の資格があれば、待遇のアップにつながると考えられます。
広報
広報の平均年収は約510万円で、平均年間休日が120日以上です。
休日出勤や残業は通常業務であまりない傾向ですが、キャンペーンやイベントの準備期間や当日は出勤の可能性があります。
社外との打ち合わせは時間外に行われることもあり、トラブルが起きたときも対応範囲ならば定時退社は難しいでしょう。
商品プランナーやPRプランナー、IRプランナーといった資格があれば、有利な仕事です。
工場の生産管理・オペレーション
工場管理やオペレーション職の平均収入は300万円前後で、年間休日は120万円が目安と考えられます。
生産管理職は、簡単に言うと工場などの生産工程全般を管理する仕事です。
材料の発注や機械設計担当者との打ち合わせ、スタッフの調整や在庫数や出荷数を管理します。
オペレーションは、コンピューターで稼働している工場の機械を操作します。
どちらも必須となる資格はありませんが、現場で仕事を覚えていくスタイルのため柔軟な発想や対応力が必要です。
コンサルタント
コンサルタントの平均的な年収は約450万円ほどで、平均の年間休日は120日程度が目安です。
コンサルタントは土日祝が休みという場合がほとんどですが、基本的にクライアントに合わせて仕事を行います。
プロジェクトの進捗によっては残業や休日出勤もあり、プロジェクトの立ち上げや終盤などはとくに忙しいでしょう。
ITの資格や士業の国家資格があると、コンサルティングに行かせるため案件獲得やプロジェクトの成功に役立ちます。
休みが多くて給料がいい仕事のメリット
休みが多くて給料がいい仕事のメリットをまとめました。
休みが取りやすく稼ぎやすい仕事は、心身ともに大きな安定が図れます。
ライフワークバランスが取れる
休日が多いことで自分で使える時間が確保できるため、ワークライフバランスが調整できます。
プライベートの時間が多いほど、子育てや介護など、家族と一緒に時間を過ごせるので魅力に感じる人もいるのではないでしょうか。
自分の趣味や勉強に時間を費やせることも、休みが多くて給料がいい仕事の大きなメリットです。
金銭面や仕事のストレスが少ない
休みが多くて給料がいい仕事は、高収入なのでストレスを感じにくい傾向です。
多少、仕事で負担を感じても、高収入ということで折り合いをつけられる人もいるのではないでしょうか。
給料が高いほど金銭的に余裕がうまれて、心身ともにメンテナンスしやすいメリットがあります。
休日の設定をしっかりしている会社は、休暇申請を提出しやすく、風通しが良くて人間関係が良好な傾向です。
仕事をコントロールしやすい
休みが多くて給料がいい仕事の特徴に、ペース配分が自分でつかめることがあります。
時間内に仕事を終えて成果を出せば評価されるので、自分で時間配分が可能です。
ただし、計画的に実行できて適切な成果をあげるためには、専門性や高いスキルが求められます。
キャリアパスが計画しやすい
高収入だと仕事へのモチベーションが上がり、休日も将来について考える時間があります。
資格取得やマネジメントセミナーの受講ができるため、勤務時間外もスキルアップが可能でしょう。
知識やスキルを向上すれば、さらにいいキャリアパスの計画につながります。
高収入で稼げる仕事は、プラススパイラルが発生しやすいことがメリットです。
休みが多くて給料がいい仕事のデメリット
休みが多くて給料がいい仕事にはデメリットや注意点があります。
転職前に短所をよく確認して、本格的な活動を始めてください。
高い質の仕事が求められる
仕事の質が低いと、評価や報酬につながりません。
決まった時間で求められる仕事以上のことができなければ、キャリアアップは難しいでしょう。
どう仕事をするかよく考えて、計画性をもって着実にこなせる能力も必須です。
休みが多くて給料がいい仕事=仕事内容も楽とは限りません。
成果主義の企業が多い
高収入を得るためには成果を出すことが必須です。
成果主義の企業は年齢や勤続年数、性別に縛られずキャリアアップのチャンスが平等にあります。
とくに、外資系企業ではその傾向が強く、時間外労働や残業が禁止されている場合もあるので注意してください。
どれだけ成果を出せるかを重視した評価になるため、時間をかけて仕事をしたい、成長性を見てほしいという人には不向きな仕事が多いです。
仕事に知識とスキルが必須
休みが多くて給料がいい仕事に就くためには高い知識とスキルが必須と考えましょう。
仕事のスキルを覚えるために時間を使って勉強したり、セミナーへ通ったり、ノウハウを取得するための工夫が必要です。
自己投資が当たり前と考えて、スキルや知識取得のために努力してください。
転職の際は自分にどんな仕事が向いているか、スキルや適正をチェックすることも大切です。
休みが多くて給料がいい仕事は就くまでが大変
休みの日が多く高収入が得られる仕事は、採用の間口がとても狭いです。
採用人数に対して応募者が多い仕事は、資格やスキル実績がなければ採用されない可能性が高いでしょう。
休日が多くて高収入の仕事は国家資格が必要だったり、実務経験が求められる仕事も多く、その場合は要件を満たさない限り応募はできません。
休みが多くて給料がいい仕事に就く方法
休みが多くて給料がいい仕事に就く方法を徹底解説します。
転職活動は、企業はどんな人材を求めているかよく考えることが大切です。
求められるスキルを理解する
仕事で求められるスキルを理解すると、自分が目標にするべき人材の理想像が見えます。
仕事ではどんな技術が求められるか、高収入を狙うためにはプラスアルファとしてどんなスキルを得るべきか確認しましょう。
企業の方針や最新のスキルは、会社の公式ホームページや業界のニュースでチェックできます。
必要なスキルを勉強したあとは、自分の手で実務的なスキルが示せる成果を作ることも重要です。
給料や報酬をチェックする
休日数や収入は、勤務先となる企業で異なるため注意が必要です。
業界の業績が良いからといった理由で会社を選ぶことは、非常に危険なので注意してください。
休日数や収入の平均は、求人情報でチェックしましょう。
自分が求める最低ラインの休日数や収入を考えて、どのレベルなら通用するか企業を絞ることも重要です。
同じ業界だからといって大企業と同様の待遇が受けられるとは限りません。
休日の傾向をしっかり確認しよう
業界や業種ごとに休日の設定が異なるため、注意が必要です。
実際はどのような状態なのか、休日の事情をリサーチしなくてはなりません。
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休みが多くて給料がいい仕事に就くために努力は必須
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