在宅勤務でサボることは可能なのでしょうか。
家で作業する場合は、上司の目が届かない環境のため、仕事に身が入らない人もいる可能性がありますね。
しかし、在宅勤務でサボることは、大きなリスクが考えられます。
在宅勤務でサボりがバレる理由や、企業の視点から社員をサボらせない方法を解説します。
目次
在宅勤務でサボると高確率でバレる
在宅勤務中にサボると高確率で会社にバレます。
実際に家で仕事をしているうちに、業務以外のことに目が入ってしまう人もいるようですが、サボるとマイナスの要素しかありません。
職場で勤務している状態であれば仕事をしている時間のため、在宅勤務中にサボることは平たく言うと職務怠慢とみなされます。
結論として、在宅勤務でサボるとバレてしまい、発覚後もリスクが大きいため、仕事中に必要以上に怠けることは避けましょう。
在宅勤務でサボるとバレる9つの理由
在宅勤務でサボる理由にはさまざまなものがありますが、職場にバレる原因は共通しています。
在宅勤務でサボると、職場や上司にバレやすい原因を紹介します。
1.仕事の進捗にばらつきがある
タスク管理や進捗状況のチェックを行っている組織は、在宅勤務をしている社員のサボりがわかりやすいでしょう。
目標の達成にあまりに時間がかかったり、1日あたりの仕事量でばらつきが激しかったりすると、勤務時間内にサボっていることがバレやすくなります。
在宅勤務を導入する際に、評価方法や目標設定に新たな手段を構築した企業も多いのではないでしょうか。
在宅勤務は1日の仕事量をチェックされることは必須のため、あまりに日によってバラツキが多いと不審に思われます。
2.パソコンの操作ログ
企業が端末管理ソフトを導入していると、パソコンの操作情報で在宅勤務サボりがばれることがあります。
パソコンを使う際、以下の操作情報は管理者が把握できるため気をつけましょう。
- ログイン情報
- パソコンの起動
- ファイルの操作
- ソフトの利用状況
- Webへのアクセス履歴
- メールの送受信
- プリントの記録
- パソコンのシャットダウンやログアウト
端末管理ソフトは、システムトラブルが起きた際に操作を把握することで、問題検出やセキュリティ強化に使うものです。
しかし、同時に在宅勤務における勤怠管理として使われているケースもあるので、サボることがバレてしまいます。
3.メールやビジネスチャットのログ
メールシステムやビジネスチャットでは送受信のログが記録されます。
そのログを確認されると、在宅勤務中のサボる行為がばれてしまうおそれがあるでしょう。
外部とのやり取りをしている担当者の場合はメール送受信料が少ない場合、仕事でサボっていると考えられてもおかしくありません。
メール送信のログは宛先や件名メール本文のほか、写真といった添付ファイルも確認できます。
メール送信に業務とは無関係なログが残っていることで、サボる行為だけではなく私的な利用を注意される可能性は高いでしょう。
4.PCカメラや画面共有時の映り込み
在宅勤務中のオンライン会議や打ち合わせで、画面に漫画やつけっぱなしのテレビが映り込む危険性があります。
職務怠慢やサボる行為がバレてしまうため、オンライン会議でカメラには注意しましょう。
オンラインWebツールでパソコンの画面共有をした際に、業務とは関係ないサイトやゲームの画面などが映った場合もサボりを疑われます。
5.メッセージのレスポンスが遅い
ビジネスチャットツールでメッセージをもらったときに、レスポンスがあまりに遅い場合はサボりを疑われてしまうでしょう。
仕事中にパソコンを使っていれば、メッセージに気付かない可能性は低いです。
メッセージのチェックも仕事の一環のため、返事に必要以上の時間がかかってしまうと不信感を抱かれる可能性があります。
あまりにレスポンスが遅い場合は、個人宛に電話がかかってくることもあるので気をつけてください。
6.各種社用システムのログ
在宅勤務で各種システムを使ったときに、ログが残る設定をしている企業は多い傾向です。
作業量の計算にも役立つシステムですが、データから在宅勤務中のサボりがバレる可能性があります。
ワークフロー管理の支援システムのほか、会計や人事給与に使用されてる基幹システムなど会社で使われているシステムに注意してください。
履歴の有無やどのような内容が残るかは種類によって異なりますが、変更履歴といった主要なログが残るシステムが多いです。
勤務時間中にログが少なかったり、長時間操作をしていなかったり、不信感を与えないようにしましょう。
7.端末の位置情報
勤務先からパソコンだけでなく、スマホやタブレットを支給されている場合は「MDM」という管理ソフトに気をつけましょう。
MDMは紛失や盗難被害にあった時の対策として、モバイル端末の位置情報が取得できる機能が付いています。
使い道の一環として、在宅勤務をしている社員や営業職の勤怠管理に使われている場合があります
そのほかにも、MDMは遠隔操作ができたり、デバイスの初期化ができたり、さまざまな機能が備わっています。
8.管理システムの監視機能
在宅勤務の勤怠管理として、会社から与えられたパソコンに管理システムの監視機能が備わっている場合があります。
カメラを使用した在籍判断や、パソコン画面のスクリーンショットなどが記録される機能がついており、実際に席で仕事をしているか定期的に確認されるでしょう。
GPSによる打刻時にどこにいたかという位置情報のチェックや、生体認証を使った他人による打刻を防止する機能などを搭載しているシステムもあります。
9.WEB閲覧ログ
WEB閲覧ログでは、どのサイトのどのページに、いつアクセスしたのか記録が残ります。
アカウントごとに記録がとれるため、自分が見たページをチェックされる可能性があります。
仕事とは関係のないサイトにアクセスしていると、在宅勤務中にサボる行為がバレてしまうでしょう。
在宅勤務でサボるとバレたときにリスクが大きい
在宅勤務に限ったことではありませんが、仕事をサボるとバレたときのリスクが大きいです。
少なくても、次のリスクが考えられるでしょう。
- 仕事の生産性が下がり人事評価もダウンする
- 在宅勤務なのに出社の義務化がされる
- 改善されない場合は指導や処分を受ける
- 組織全体に迷惑が掛かる
仕事の生産性が下がり人事評価もダウンする
自宅勤務中にサボってしまうと仕事の生産性が下がり、会社からの評価がダウンするおそれがあります。
ミスの発生などとは異なり自己管理が原因で評価が落ちてしまうと、取り戻すまでに時間がかかるでしょう。
仕事中に業務をしていないことは生産性が下がっているということで、企業にとってマイナスの印象にしかなりません。
キャリアアップや賞与(ボーナス)査定に響くばかりが、担当する仕事への信用を失ってしまう可能性があります。
在宅勤務なのに出社の義務化がされる
在宅勤務中にサボりが会社にバレると、オフィスでの仕事を命じられる可能性が高いでしょう。
自己管理ができない従業員が、上司の下で働くことを義務化されるおそれがあります。
通勤時間が必要になりワークライフバランスの調整も難しくなる一方で、今まで通りの仕事量をこなさなくてはなりません。
さらに、再び在宅勤務に戻れることは、ほとんど期待できないと考えましょう。
改善されない場合は指導や処分を受ける
在宅勤務中のサボりが改善されない場合は、指導や処分を受ける可能性が高いです。
さらに改善が見られないと、懲戒処分のおそれもあるでしょう。
改善策を講じてもサボる姿勢に変わりがなく、会社で利益を生み出せないと、解雇されてしまうこともあります。
給料が減免される
事情によっては在宅勤務中のサボりがひどい場合は、減給される可能性があるでしょう。
給料の支払は行われますが、サボる行為が改善されなかった場合は過去の記録を証拠として給料の減額が考えられます。
会社は利益を生む場所なので、貢献できていないばかりか注意に改善が見られない社員にも、ほかの社員と同じように給料を払い続けるわけにはいきません。
組織全体に迷惑が掛かる
在宅勤務中にサボり作業効率が下がることで、組織全体やほかの社員が迷惑を被ることを考えましょう。
部署単位で業績を上げなければいけない会社のシステムでは、思うように目標に届かない可能性があります。
サボることで組織全体に迷惑をかけて、会社の利益を損なってしまう危険性に注意してください。
サボると作業効率が落ちるだけでなく、できなかったぶんの仕事は他の社員が担当するため、相対的に評価が低くなります。
在宅勤務でサボることがバレたら素直に謝罪しよう
在宅勤務でサボっていることがバレたら、丁寧に謝罪しリカバリーしてください。
自分の非を認めて謝り、態度を改めることで信頼の低下を避けられる可能性があります。
家族都合や体調不良などの理由で仕事が思うようにはかどらない場合は、注意を受けた際に上司に相談しましょう。
在宅勤務でサボることを回避する方法
在宅勤務でサボることを回避する方法を紹介します。
「勤務時間中だから仕事をする」という意識を持つことが一番ですが、意欲が薄かったり、そもそも興味がなかったりすると、サボることにつながってしまいます。
企業の視点を交えて解説するので、確認してください。
作業時間とタスクの管理を行う
作業時間とタスクの管理を行うと、日々の進捗が自分でもわかりやすくなります。
また会社へ進捗の報告時間を決めることで、企業も安心して在宅勤務を許可できるでしょう。
サボることはNGですが、休憩を取らずに働くことは生産性低下につながってしまうため、ポモドーロ・テクニックの活用は時間管理におすすめです。
ポモドーロ・テクニック
25分の仕事の後5分の休憩をすることを1セットとして、4セット(2時間)ごとに30分の休憩をとる時間管理術
在宅勤務の作業環境を見直す
生活空間と仕事をする場所を区別することで、在宅勤務中も集中できる環境になります。
ゲームや漫画、雑誌など、気が散る原因は仕事をする空間には置かないようにしましょう。
仕事をしやすいデスクやワーキングチェアにこだわることも、作業効率や生産性アップにつながります。
在宅勤務はオンとオフの切り替えを徹底する
在宅勤務はオンとオフの切り替えを徹底しましょう。
昼の休憩時間があいまいになったり、退勤時間を過ぎても仕事を続けてしまうと時間の管理低下につながります。
家でも仕事中はオフィスカジュアルな服装を気にかけたり、仕事専用のエリアを作ったり、オンオフの切り替えを上手に行ってください。
仕事中に体をストレッチするといった気分を変える方法もあるため、自分にベストな気分転換を探しましょう。
作業結果や業務記録を付ける
作業結果や業務記録を付けると、決まった期間の成果が目に見えて分かるようになります。
「今月はこれぐらい頑張ったから来月は目標を高くしよう」といったように仕事のチャレンジにもつながるため、記録をつけることはおすすめです。
成長性が分かりやすくなるので、仕事を続けるモチベーションにもなるでしょう。
仕事の目的を理解する
仕事の目的をきちんと理解していますか。
在宅勤務中はオフィスへの出社がないため、会社で働く目標を見失いがちです。
また仕事の成長性も感じにくい環境なので「何のために働いているか」目的を再確認してください。
自分の仕事への考えを確かめて、姿勢を引き締めましょう。
在宅勤務は、サボるために働くわけではないことが自ずと分かるはずです。
在宅勤務でサボるとマイナス面が大きい
在宅勤務でサボるとマイナスの面が大きく、成長性につながりません。
最悪の場合は会社からの評価が下がってしまうので、サボる行為自体はお勧めしません。
ただし、ある程度の休憩は大切と考えて、時間管理のテクニックを身に付けましょう。