これから生命保険に加入しようとしている皆さんは、生命保険の掛け捨てと貯蓄どっちに加入すべきか迷っていることでしょう。
掛け捨てと貯蓄は保険契約上の差があるため、どちらに加入していいかわからなくなってしまいますよね。
生命保険は保険契約の中でも特に保険料支払いが長期化する傾向にありますから、できるだけ自分に合ったお得な方に加入しておきたいと思いうのが一般的。
自分に合った保険で保障を手にするには、それぞれのメリット・デメリットを把握しておくのが一番です。
そこで今回は生命保険の掛け捨てと貯蓄型のメリット・デメリットを解説して、どちらがいいのかをご紹介していきます。
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掛け捨て型生命保険とは
解約時の返戻金がない
生命保険の掛け捨て型は、解約時に受け取れる解約返戻金がありません。
純粋に保障を受けるだけに加入目的が絞られているので、保険料もお手頃になっていることがほとんど。
返戻金がない分解約しやすいので、必要な保障に合わせて別の保険を契約できることもあります。
保険期間が決められている
掛け捨て型の生命保険では保険期間が決められており、5年10年と任意で決められます。
保険期間が満了になればそのまま更新するか、解約して他の保険に切り替えるかを選択できます。
4つの種類に分けられる
掛け捨て型の生命保険は、以下4種類に分けられます。
- 定期保険
- 収入保障保険
- 医療保険
- がん保険
ただし医療保険とがん保険に関しては、一生涯保障が続いていく終身型の保険も用意されています。
しかし終身型といえど解約返戻金は戻ってきませんので、注意が必要です。
貯蓄型生命保険とは
保険機能と貯蓄機能を併せ持つ
貯蓄型保険は通常保険に加入すると受けられる保障に加えて、保険料の中に含まれる積み立て分で同時に貯蓄も進められます。
貯蓄型の生命保険の保険料の中には、純粋な保険の保障分と積立部分があります。
保険料を継続して支払っていくことで貯蓄分が溜まっていきます。
また長期間保険契約を続けていると、貯蓄分を保険会社が運用してくれますので、運用益で皆さんの支払った保険料よりも多くの返戻金や保険金を受け取ることもできます。
4つの種類に分けられる
貯蓄型の生命保険には以下の4種類があります。
- 終身保険
- 学資保険
- 養老保険
- 個人年金保険
学資保険は満期が設定されているものの、あらかじめ決められた保険期間の中で保険料を支払い必要な時期に確実に受け取ることができます。
掛け捨て型生命保険に加入するメリット・デメリット
掛け捨て型生命保険に加入するメリット
メリット①短期間の契約で大きな保障が得られる
掛け捨ての生命保険は保険契約が決められていますので、加入期間が終身保険などの貯蓄型保険に比べて短いのが特徴です。
「生命保険に加入しておきたいけど、子供にお金がかかる時期だけにしておきたいな…。」など期間限定で保険に加入したい人にとっては、非常にメリットが大きいです。
この記事の上部でも紹介したように、掛け捨て型の生命保険は貯蓄に特化していないため、純粋に保険の保障のみを受けられます。
短期間の契約で大きな保障が得られることもあるのは、効率的に感じられる人も多いかもしれません。
メリット②保険料が安いのでお金がかかる時期でも加入継続できる
掛け捨て型の生命保険は保障分に保険料が充てられているので、お金のかかる時期でも保険料を気にせずに加入が継続できます。
生命保険は保険料が高く保険期間が短いといえど数年間も継続して支払っていきますから、現実的に支払っていける保険を選ぶことが重要です。
保険料が保障に限定されているので、支払いの見通しも立てやすく支払い続けていける可能性が高いのです。
メリット③保障の見直しがしやすい
掛け捨て型の生命保険は定期的に保険契約を継続するか他の契約に移行するかを選択できることがほとんど。
定期的に契約を変更できるので、その時その時に合わせた保障に変更しやすくなります。
保険は契約期間中でも経済状況や仕事の内容が変化しますから、最適な保険にずっと加入できているかは不明瞭です。
保障の見直しがしやすいぶん、生活状況に応じて見直しがしやすいのは大きなメリットです。
掛け捨て型生命保険に加入するデメリット
デメリット①保険解約時に返戻金がもらえない
掛け捨て型の保険は純粋に保障にのみ保険料を支払うことになりますから、解約時にもらえる返戻金には期待できません。
返戻金はそれまで貯蓄してきた保険料を加入期間に応じて支払う仕組みになっているため、掛け捨て型の保険に加入していると返戻するものが元々ありませんから、契約解消のみの対応になるのです。
一部の掛け捨て型の保険の中には、少額の解約返戻金が受け取れるものもありますが、大きな額に期待はできません。
デメリット②定期的に保険の更新を行う必要がある
掛け捨て型の保険は保険契約期間が定められているがゆえに、定期的に保険の更新を行う必要があります。
気に入った保険であっても契約時に決めた期間を満了することになれば、保険会社に対して契約を更新する旨を申告し手続きする必要があります。
ただし保険によっては更新時の年齢に応じて保険料が高くなることもあります。
無条件で同じ保険の保障をうけることはあまり期待しない方が良いでしょう。
貯蓄型生命保険に加入するメリット・デメリット
貯蓄型生命保険に加入するメリット
メリット①解約時に解約返戻金が受け取れる
貯蓄型の保険は保険料の中に積み立て分が含まれていますから、加入期間に応じてどんどん積み立て分が増加していきます。
解約時の加入期間に応じて、保険会社から解約返戻金を受け取れます。
期間が長ければ長いほど受け取れる金額が大きくなります。
ただし短期で保険を解約してしまうと返戻金の額が少額になってしまい、これまで支払ってきた保険料よりも受け取れる返戻金が少なくなる「元本割れ」を引き起こすこともありますので、利用時には注意が必要です。
メリット②契約者貸付制度を活用すれば保険契約を維持できる
貯蓄型の生命保険は貯蓄性の高い保険ですから、契約中には保険会社であなたの支払った保険料を貯めて運用してくれます。
ですが中には保険期間中に失業してしまったり、予想もしない出費に見舞われて定期的に保険料を支払えないなんて事態に陥ってしまう方もいます。
貯蓄型の保険では申請をすれば支払った保険料の中から、これから支払う予定の保険料を差し引いて保険料支払いを免除してもらえる制度があります。
また契約者貸付制度を活用すれば、保険金を担保に保険会社からお金を借りることも可能。
ただし利用した分保険金が減ってしまうことは把握しておきましょう。
メリット③資産形成に役立てることもできる
貯蓄型の保険の中でも、終身保険では資産形成に役立てられる内容の保険がそろっています。
保険での保障はもちろんのこと資産形成にも役立てられるので、長期的に加入して解約返戻金を多く受け取ることも可能です。
ただし外貨建ての保険や変額保険など為替や投資を活用して、保険料を運用する保険の場合は世間の動きに応じて支払った保険料よりも運用益が少なくなる可能性もありますので、注意が必要です。
貯蓄型生命保険に加入するデメリット
デメリット①保険料が高いので生活に支障が出ることも
貯蓄型の保険は加入期間中に更新もなく、継続して加入できることがほとんどのため保険料が一定に設定されています。
ただし継続して加入出来るぶん保険料が割高に設定されていることもあります。
特に終身保険では加入時の保険料が、定期保険などの掛け捨ての生命保険に比べて高いことがほとんどです。
加入時には支払いきれると判断していても、契約期間中に何かお金に困るような事案が発生してしまった場合に保険料が支払えなくなるなんてこともありますので、注意が必要です。
デメリット②保険の見直しがうまくできない事も
貯蓄型の生命保険は保険期間が一生涯になることが多いので、途中での保険契約の見直しが難しくなります。
「保険に気に食わないところがあるから変更したいんだけどなぁ…」と思っていても、一部の契約を解除することはできますが、掛け捨て型の保険のように他の保険に変更するなど、条件に応じて見直しが難しくなってしまいます。
途中で解約して他の保険に切り替える手もありますが、元本割れのリスクや新規加入時に告知義務の必要な病気にかかった形跡があったり、年齢が加入条件に満たないと再加入が認められないこともあります。
掛け捨て型生命保険と貯蓄型生命保険は結局どちらがいい?
お得に加入できるかは経済状況や必要な保障による
掛け捨て型と貯蓄型、どっちの生命保険に加入すべきかは皆さんの経済状況や必要な保障によって変わります。
既にお子さんがいて、自立するまでのお金をどうにか保障してあげたいと思うのであれば、掛け捨て型の保険で安く保障を手に入れることもできます。
一方で子供に対して掛けられるお金に余裕があるものの、自分たちの老後の資金を用意していきたいと考えているのであれば、保険で万一の為に保障を受けておきながらお金も貯蓄できる貯蓄型の生命保険に加入することも検討してみてください。
どっちに加入するか迷ったら無料保険相談を利用すべし
どちらの保険に加入するか自分の目線で判断するのが難しいと感じるのであれば、無料保険相談を利用してみることをおすすめします。
無料保険相談では皆さんの経済状況や保険に希望する条件をヒアリングして、どの保障が必要かを提案してくれます。
必要なプランについても提案してくれるので、一度利用を検討してみてください。
無料で利用できるからといって、保険への加入を強制されることもありません。
自分に合った方を選んで効率的に保険の保障を手に入れよう
生命保険には掛け捨て型と貯蓄型があり、どちらを選ぶかで保険料の支払いや保険契約に変化が生じます。
自分に合った方を選ばないと保険料の支払いが滞ったり、十分な保障が得られないこともあるので注意が必要です。
もしどっちが本当に自分に合っているのかわからない場合には、無料相談を利用して第三者の意見を求めてみることも検討してみてくださいね。