買い物が終わってから車に戻ったら、ガラスが割られていて中の持ち物がとられていた…と車上荒らしの被害を受けたそこのあなた。
盗まれたこと自体だけでなく、車を壊されてしまったこともショックですよね。
皆さんもご存じの通り、車を修理するには数十万円かかることもありますから、盗まれた品に加えて家計の金銭的ダメージは絶大です。
ですがみなさんが車にかけている自動車保険を活用すれば、補償を活用して被害額をカバーできるってご存じですか?
自動車保険の車両保険=事故時にしか使えないイメージがあるでしょうから、車両保険を利用するイメージがつかないですよね。
今回は、車両保険で受けた被害を補償するときの条件や利用時の注意点を徹底的に解説していきます。
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車上荒らしでよくある被害例
車上荒らしといえども、様々な被害例があります。
主な被害例をご紹介していきます。
車両のガラスが割られて中の物品を盗まれる
よくあるケースが車両の窓ガラスが割られて、中に置きっぱなしのバックや財布が盗まれる被害です。
「短時間だし大丈夫」と貴重品を車の中に置きっぱなしにしていた場合に、犯人から見える位置に置かれていると窓ガラスを割られて、中に侵入されてしまいます。
商業施設の駐車場で起こりやすいといわれています。
ドラレコやナビなど車内機材が盗まれる
最近ではあおり運転対策を目的にして、社内にドライブレコーダーを搭載している家庭も多いですよね。
ドライブレコーダーは安価なものだと1万円程度で済みますが、高機能な機材になると6万円を超えるものもあります。
買い取り業者によっては高価買取キャンペーンを行っているところもあります。
転売目的で車のキーをこじ開けて、車内に搭載されている機材を持ち逃げするケースもあります。
またナビや車内に搭載しているビデオ機材も同様に、ターゲットになりやすいです。
ごくまれに車内貯金をすべて盗まれるケースもある
ごくまれに車内のいたるところに貯金として、お金を隠している人もいます。
実際にあったケースで、車内にバラバラにお金を車内に隠していたところ、商業施設内で車上荒らしに遭い、すべて盗まれてしまった方もいます。
車内にお金があることを把握している時点で、身内の犯行かと疑われるところもありますが、車内に金銭そのものを放置していると窃盗に遭ってしまう可能性もあります。
車上荒らしは自動車保険の「車両保険」で補償可能
車上荒らしにあった場合、被害にあった自動車にかけている車両保険を活用して、被害額を補償できます。
自動車保険は事故発生時にのみ使えるイメージがありますが、あくまで車に生じた損害に対応できる保険ですので、保険金が下りる可能性があります。
ただし保険会社の判断によっては、保険金が下りないこともありますので、一度相談してみることをおすすめします。
車両のボディ自体に損害が及べば車両保険を活用できる
自動車保険を車上荒らしの被害に活用できるといっても、すべてに適用されるわけではありません。
車上荒らしの犯人によって、車のボディに傷がつけられた場合や、ドアの破損が認められるなど、車自体に傷が及んでいる場合にのみ活用できます。
そのため車両に積載されている品に関しては、車両保険では対応できません。
車載物は別途特約が必要になる
車内に置きっぱなしで盗まれてしまったものや、侵入時に壊されてしまったものに関しては、別途自動車保険に特約が必要になります。
保険会社によって特約名は異なりますが、「車内身の回り品特約」などの名前で販売されていることが多いです。
保険会社に問い合わせて、どんな特約名で販売されているかを確認して、自分の保険に付帯されているか確認してみてください。
特約として付加されていないと、保険会社から盗難品に対する補償は受けられませんので、注意が必要です。
>車両保険を活用して修理したら1等級下がるのが基本
「自動車保険の車両保険で、車上荒らしの被害が補償されるのはありがたいけど、等級が下がらないか心配…という方も中にはいますよね。
車両保険を活用して、車上荒らしによる被害を補償すると、1等級下がるだけで済みます。
通常事故で車両保険を利用すると、3等級下がるのが一般的ですが、車上荒らしの場合は等級の下がり幅が抑えられます。
ただし、事故アリ係数期間が1年間適用されるので、元の等級に戻るまでは、事故時と同様の対応を取られますので注意が必要です。
有効な車上荒らし対策はある?
一回車上荒らしにあってしまうと、次回こそは絶対に被害にあいたくない…と思うのが当たり前。
被害にあわないためには、以下の対策を取ってみてください。
- 窓ガラスを割られないためにフィルムを貼る
- スマートキーの電波を遮断する
- ブザーなど車上荒らし時に音のなる機材を搭載する
以下で詳しく解説していきます。
窓ガラスを割られないためにフィルムを貼る
車上荒らしの被害で多いのが窓ガラスを割って中に侵入する経路ですので、窓ガラスを簡単に割れないように強化できるフィルムを購入しましょう。
車上荒らしが犯行にかける時間は非常に短いといわれていますので、ガラスを割れにくくすることで相手に焦りを生ませて、盗むのを諦める可能性もあります。
また犯人側がプロの場合、窓ガラスを見て犯行に時間がかかると判断して、ターゲットから除外してくれる可能性も。
フィルムを貼ることで犯行を未然に防ぐ、あるいは犯行が行われても被害を最小限に抑えられる可能性があります。
スマートキーの電波を遮断する
最近では電子錠、いわゆるボタン一つで車を開閉できる「スマートキー」が主流ですよね。
今までは車のカギをこじ開けて侵入するスタイルが主流でしたが、車上荒らし側も技術力を身に着けています。
そのため専用の機材を使ってスマートキーの電波を活用して車のカギを車両に手を加えずに開けてしまうこともあります。
自宅に車を置いていてスマートキーの電波を利用して、車を開けるケースも見られます。
スマートキーを管理するときは、電波を遮断できるようにカギにアルミホイルを巻いてみたり、金属製の缶に入れて管理することをおすすめします。
電波が漏れないようにするだけで、スマートキーを活用した車上荒らしの被害にあわないで済む可能性もあります。
ブザーなど車上荒らし時に音のなる機材を搭載する
車上荒らしは静かに犯行を行いたがりますから、ブザーなど侵入時に音のなる機材を車に搭載しておくのも一つの手です。
音のなる機材を置いておくと、犯行時に作動して車載物の被害を抑えられる可能性があります。
自動車保険で車上荒らしの被害補償を受けるときの注意点
自動車保険で車上荒らしの被害補償を受けるときには、以下2つの注意点を把握しておきましょう。
- 保険の補償内容を確認する
- まず警察に連絡して盗難受理番号を取得しよう
以下で詳しく解説しています。
保険の補償内容を確認する
自動車保険で車上荒らしの被害補償を受けるときには、まず保険自体に車上荒らしに関連する補償が付帯されているかを確認しましょう。
基本的に車両の補償は、基本補償に含まれていることが多いので安心していいでしょう。
ただし身の回りの品に関しては、冒頭でも紹介したように特約が必要になるので、確認しておかないといざというときに活用できません。
まず警察に連絡して盗難受理番号を取得しよう
車上荒らしに遭ったらすぐに警察に連絡して、盗難受理番号を発行してもらいましょう。
被害に遭った公的な証明がないと、保険会社側では補償を請け負ってくれないためです。
警察に必ず連絡して公的な手続きを取ってから、保険会社に連絡してください。
車上荒らしにあったら自動車保険の補償内容を確認して利用すべきか検討しよう
いかがでしたか?
車上荒らしは予測できませんから見つけた時には、ショックで何をしていいかわからなくなってしまいますよね。
ですが車を修理しないわけにはいきませんから、自動車保険の補償内容を確認して、保険適用できるかを調べましょう。
また取られた品も保障される場合がありますので、保険に付帯している特約を確認してみましょう。
せっかく使えるものを使わないのはもったいないですから、活用できるものは活用していきましょうね!