「子供が遊んでいたおもちゃをテレビに投げて、画面が見れなくなってしまった」
「子供が物をぶつけてしまってテレビが壊れてしまった」
なんて状態におちいってしまった経験がある方もいるのではないでしょうか?
子供は予期せぬ行動をとることもありますから、つい目を離していたすきにテレビを壊してしまってたなんてことも。
実はあなたが加入している火災保険に「破損・汚損補償」特約を付帯していれば、子供が誤って壊したテレビの修理費を補償してもらえるんです。
そこで今回は子供の壊したテレビを火災保険で補償する際の注意点と、火災保険に対して請求するときの流れを解説していきます。
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子供の壊したテレビは火災保険の破損・汚損補償で修理可能
「え?火災保険って火災が発生した時にしか使えないんじゃないの?」
「子供が壊しても補償されるの?」と疑問に感じてしまう方もいますよね。
火災保険では風害・雪害・水害など、住宅に被害を及ぼす災害であれば、地震・火山活動による被害以外すべて対応可能です。
また、第三者による落書きや破壊行為、故意ではないものの家の家具や電化製品を壊してしまった場合の補償も特約として付加できるんです。
そのため皆さんが加入している火災保険に、破損・汚損補償の特約を付加していれば、意図せずに壊れたものであれば保険金が下りる可能性があるのです。
また子供は何をするか大人でも予想がつきません。
予想がつかないもの=意図せずに壊れたものとして判断される可能性が高いため、子供がテレビを壊した場合に火災保険を適用して修理できる可能性があるのです。
火災保険の破損・汚損補償でテレビを修理する際の注意点
火災保険は上でも紹介したように、なんでも対応できて負担を軽減できる便利な保険であるように見えますが、もちろんすべての請求が通るわけではありません。
子供が壊したテレビであっても、以下の点に注意すべきであることを把握しておきましょう。
- 補償対象が家屋だけではなく家財も含まれているか
- 故意に壊したと判断できると補償対象外になる
- 構造は同じでも眼鏡やスマホな度の日用品は補償不可
- 汚れていても機能に問題なければ補償対象外
- 修理費用が免責金額内だと補償対象外になる
以下で詳しく解説していきます。
補償対象が家屋だけではなく家財も含まれているか
実は火災保険は自動車保険や生命保険と同様に、補償対象を設定する必要があります。
加入している火災保険の補償対象が家屋だけではなく、家財も含まれているかどうかをいったん確認しましょう。
テレビは保険の分類上、家財に分けられます。
もし子供がテレビを壊してしまって火災保険に保険金を請求しても、家財補償をつけていなければ請求が通りません。
保険金を請求する前に一度、皆さんが加入している火災保険の補償内容を確認しておきましょう。
故意に壊したと判断できると補償対象外になる
後述しますが、火災保険の保険金を受け取るためには、損害保険会社の指定する保険調査員の監査を受けなければなりません。
調査員は被害現状の調査を行いますので、故意でなくとも故意と判断できる状況である場合、保険金が下りない可能性があるんです。
火災保険はモラルリスクの観点から、保険金請求には厳しく対応する措置をとります。
少しでも「わざと」と感じられる様子があれば、他の加入者との公平性を保つために申請が却下されるのです。
構造は同じでも眼鏡やスマホなどの日用品は補償不可
テレビと構造が同じで故意の故障でなかったとしても、眼鏡やスマートフォンなどの日用品は補償不可能です。
テレビは設置されているものですから持ち運びができないため、故障するリスクは低いです。
しかし眼鏡やスマホの場合は、常に携行しているため故障リスクが高く補償できる家財に指定してしまうと、壊れたからといって頻繁に補償を求める人が出てきてしまいますよね。
火災保険側としても保険金を常に支払っていては運営が成り立ちませんから、普段持ち運ぶものに関しては補償適用外として設定するんです。
汚れても機能に問題がなければ補償対象外
もし子供がジュースをこぼしたり、液晶にひびがはいってしまったりしても、機能に問題がなければ補償対象外になる可能性があります。
あくまで今後利用していくうえで重大な損害が発生した場合にのみ、保険金を受け取ることができますので、注意が必要です。
汚損保障といっても、適用に限度があるため問い合わせたりお支払い実績を確認してみることをおすすめします。
修理費用が免責金額内だと補償対象外になる
火災保険や自動車保険などの損害保険では、加入時に免責金額を設定します。
免責金額とは、保険金を請求時に加入者が保険会社に支払う一定の金額のことで、保険金の悪用を防ぐ目的で設定されることが多いです。
保険会社の支払う保険金が少なくなるシステムにより、加入者が免責金額を高く設定すればするほど、月々支払う保険料が少なくなります。
保険料が安くなる目先の条件にとらわれて免責金額を高く設定しすぎてしまうと、テレビが壊れてしまった際に保険金を請求しても、免責金額内に修理費用が収まってしまう可能性があるんです。
もちろん免責金額内に収まってしまえば保険会社は保険金を支払う必要がありませんから、修理費用は実質自己負担になってしまいます。
加入している火災保険の免責金額を確認して、必要最低限の修理費用を補償してもらえるかを確認しておきましょう。
テレビの故障で火災保険が適用になった事例
テレビ故障において火災保険の適用となったケースは多く存在しますが、実際に火災保険が適用となった事例にはどんな種類があるのか気になりますよね。
下記では火災保険の適用となったテレビの故障にまつわる事例を3つ紹介します。
事例① 子どもがテレビにおもちゃをぶつけて故障した事例
幼い子どもの場合、テレビの液晶画面におもちゃをぶつけ液晶部分が破損してしまうケースがあるでしょう。
液晶部分が破損して修理する場合の費用は約150,000円となります。
しかし今回の事例は建物内かつ誤っておもちゃをぶつけてしまったと保険会社に認定されたため、火災保険の適用が認められました。
結果として修理費用全額を保険金で賄うことができました。
>事例② 誤ってテレビを落とした事例
掃除や模様替えなどの際に自宅内で誤ってテレビを落下させ、修理不可となり本体ごと買い換えになった場合も火災保険の適用が認められました。
火災保険が適用となったためテレビの買い替え費用を保険金で賄うことができました。
事例③ ペットがテレビにいたずらをした事例
ペットによって液晶部分を傷つけられたり、配線を嚙みちぎられたりした場合も火災保険の適用が認められます。
ペットによる被害は保険適用外と考える人も少なくありませんが、ペットであっても故意的に行なった行動と証拠づけることが難しいかつ、屋内で発生した被害のため保険の適用が認められました。
ペットによってテレビに何らかの損傷を受けた場合は、保険会社へ相談してみましょう。
テレビの故障で火災保険が適用外になった事例
テレビの故障であっても例外的に火災保険の適用ができないない場合もあります。
下記は火災保険の適用外と判断されたケースです。
- ひっかき傷ややすり傷の場合
- 自宅外でテレビに損傷が生じた場合
- 経年劣化による不具合
以下で詳しく見ていきましょう。
ひっかき傷ややすり傷の場合
テレビを運搬している最中にひっかき傷ややすり傷などがつき、火災保険を使って修理したいと考える方も多いでしょう。
しかし、ひっかき傷ややすり傷など外見上損傷があってもテレビの使用に支障をきたさない傷は火災保険の補償対象外と判断されます。
どうしても傷が気になる場合は実費で修理対応をしましょう。
自宅外でテレビに損傷が生じた場合
原則として家財保険の利用ができるのは、火災保険の対象となる自宅の中で発生した事故を補償できる仕組みになっています。
自宅の外でテレビに損傷が起きた場合は、自宅の外で発生した事故のため火災保険が適用外となります。
しかし、保険会社によっては外出中の補償を特約で付帯できるため、外出中の補償がついている保険であれば屋外で生じた事故であっても補償対象となるでしょう。
今一度自分がどんな特約が付帯している保険に加入しているのかしっかり確認しましょう。
経年劣化による不具合
一般的にテレビの寿命は8年から10年であり、故障に直結する決定的な理由がなくテレビに不具合が発生した場合保険の適用外と判断される可能性があります。
テレビは毎日使う人も多く消耗が激しい家電のため、8年から10年経過したテレビで不具合が発生した場合、保険会社側では経年劣化と判断される可能性が高いため注意しましょう。
テレビが壊れた時にすべき対応
ある日突然テレビが壊れてしまった時、どんな行動を取れば良いのか分からないですよね。
テレビが壊れた時にすべき対応は以下のとおりです。
- 被害状況を写真に撮る
- 加入中の保険会社へ連絡
- 修理業者へ連絡
- 必要書類を保険会社へ送付
- テレビを修理
- 保険金の受取
早速以下で詳しく見ていきましょう。
被害状況を写真に撮る
テレビを誤って落とし壊してしまった場合は、速やかに損傷箇所を撮影しましょう。
あまりにも損傷がひどい場合、自分である程度修理してから写真を撮ろうとする方もいますが、基本的にはどんなに損傷がひどくても自分で修理したりせずありのままの状態で撮影しましょう。
さらに写真は損傷の具合などを把握する重要な証拠となりうるため、撮影する際はさまざまな角度から写真を撮るように心がけましょう。
加入中の保険会社へ連絡
突発的にテレビが故障した場合まずは保険会社へ連絡しましょう。
火災保険が適用できるか否か分からない状況であっても、まずは保険会社へ連絡をし状況を説明し指示を仰ぎましょう。
連絡先は各保険会社のコールセンターもしくは事故受付窓口などへ連絡します。
加入中の保険会社の連絡先が分からない場合は、各保険会社のホームページを確認しましょう。
修理業者へ連絡
保険会社へ連絡し火災保険の申請が無事にできた場合、次はメーカもしくは修理業者へ見積もりの依頼をします。
修理業者へ連絡する際は免責金額に注意する必要があります。
たとえば免責金額を40,000円に設定している場合で、修理費用が免責金額でもある40,000円を下回った場合、保険金が下りないないため保険申請の意味がないため注意が必要です。
免責金額が不明な場合は保険会社へ確認しましょう。
必要書類を保険会社へ送付
メーカーもしくは修理業者へ見積もりを依頼し、免責金額よりも修理金額が高いことを確認できたら保険申請に必要な書類を準備しましょう。
保険会社から送られてきた申請書類へ必要事項を記載し、修理の見積書・破損部分を撮った写真を添付し返送します。
保険会社は送付書類を受け取ったら審査を開始します。
テレビを修理
保険申請してもすぐに審査が終わり保険金が入金されるケースは少なく、一般的に保険金を受け取るまでには数日〜数週間程度の時間がかかります。
テレビの破損がひどく数週間も待ってられない場合は、自費にて修理対応を進めていきましょう。
保険金の受取
保険会社の審査を通過した場合、指定口座へ保険金が入金されます。
入金を確認次第、保険金を元手にテレビの修理を進めましょう。
保険金が入金される前にテレビの修理を終えた場合は、修理費の支払に充てましょう。
子供が壊したテレビの修理代を火災保険に請求する流れ
以下では子供がテレビを壊してしまった際のテレビの修理代を火災保険に請求する流れを解説していきます。
損害保険会社に保険金請求の申し込みをする
まず保険金を請求するには、加入している火災保険を提供している損害保険会社に対して保険金請求の申し込みをしましょう。
電話窓口が設定されていますので、対応時間内に連絡を取り所定の書類を送付してもらいましょう。
電話から1週間以内には届きます。
被害状況などを所定の書類のもと保険会社に申告する
損害保険会社から火災保険の保険金請求に関する書類が届いたら、指示に従って必要事項を記入するようにしましょう。
被害状況やどの程度の修理費用が掛かるのかを試算する必要がありますので、専門の修理業者に見積を取ってもらいましょう。
内容を記入後、保険会社に返送してください。
<h3保険会社指定の調査員による現場確認
保険会社に所定の書類を返送後、指定の調査員が自宅に来て現場の確認などの調査を行います。
調査員によって目視で確認作業がおこなわれます。
提出した書類と現状に相違がないかを確認されますので、書類提出時にはうそ偽りのないように記入することを心がけましょう。
保険金の査定・振込
調査員が現状を確認後、支払う保険金の査定が行われます。
書類と被害現状が一致していれば、保険金の支払いが確定します。
加入時に設定した免責金額を差し引いた金額が、所定口座に振り込まれます。
火災保険に破損・汚損補償を途中で付加できる?
ここまで記事を読んでくださった方の中には、「後から火災保険に破損・汚損補償を付加できるのかな…?」と不安に感じてしまう方もいますよね。
付加することは可能ですが、一定の条件が設定されていますので、以下で確認しておきましょう。
保険始期日にのみ追加可能
加入している火災保険に破損・汚損補償がついていない場合、年に一度設定されている保険始期日に限って特約の追加が可能であると対応する保険会社が多いです。
個人賠償責任特約や地震保険については年間を通じて追加が可能なのですが、その他の特約に関しては年一のタイミングしかチャンスがありません。
火災保険に付加したいと考えている方は、保険始期日を確認してタイミングを逃さないようにスケジューリング等しておく必要があります。
補償対象を追加するなら一度解約が必要
「破損・汚損補償の補償対象に家屋は設定しているけど、家財は無保険…」という方で、補償対象を追加しようと考えている方は、一度火災保険を解約して契約しなおす対応を求められることもあります。
補償対象を変更することによって保険料が大幅に変わるため、新しく契約する必要があるのです。
一軒家にお住まいの方は特に保険料を減らす目的で、補償対象を絞っている可能性もありますから、一度保険証券を確認しておくことをお勧めします。
火災保険の見直しをするなら無料保険相談を利用しよう
この記事を読んで「うちの火災保険も見直しして、補償を追加したい!」と考えていただける方もいるかもしれません。
しかし火災保険は日本全国にたくさんの種類がありますから、見直しを自分一人でおこなうのには限度があります。
破損・汚損補償を充実させるために火災保険の見直しを検討されるのであれば、保険のプロが在籍する無料保険相談サービスを利用することをおすすめします。
無料保険相談サービスでは、加入している火災保険の補償内容を家計状況や職業、今後のライフプランを考慮したうえで最適な保障を提案してくれます。
無料で何度でも対応してもらえるほか、他の保険の補償を調整して総合的な保険料は同じままで加入できるように取り計らってもらうことも可能です。
もし保険の乗り換えを検討されているのであれば、無料の保険相談サービスを利用ることも検討してみてくださいね。
子供の予期せぬ行動に備えて破損・汚損補償はあらかじめ加入しよう
子供は大人が予想しない行動をとることが多いですから、いくら気を付けていても家の家具や家電を壊してしまうことはあります。
誤ってテレビを破壊してしまうこともあるでしょうが、加入している火災保険に補償対象に家財が含まれる「破損・汚損補償」が付帯されていれば、申請すれば保険金を活用して修理できる可能性があります。
しかし免責金額内に修理費用が収まってしまったり、機能上に問題が生じない程度の破損であったりする場合には、火災保険が適用されずに自費での修理になる可能性がありますので注意が必要です。
小さい子供が家族内にいる方は、万一の場合に備えて火災保険の補償内容を見直し、必要があれば特約を追加してみることをおすすめします。