車を運転しているときによくあるトラブルとして、タイヤのパンクがあります。
走行中にくぎを踏んだり、エアーのメンテナンスを怠ったがゆえに、タイヤがパンクを起こして走行できなくなることがあります。
タイヤを買い替えるにも1つ当たり数千円~数万円することもあるので、容易に買い替えをしたくないのが正直なところですよね。
自動車保険に加入している皆さんの中には、「事故扱いになって車両保険で補償されるんじゃないか」と考えて居るかも。
実は車両保険でタイヤのパンクを修理するには、いくつか条件があるんです。
今回は車両保険でタイヤのパンクを補償するときの条件や、補償利用時の注意点について徹底的に解説していきます。
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タイヤのパンクは自動車保険・車両保険では補償できない
結論から言うと、タイヤのパンクは車両保険では補償できません。
タイヤは地面との接触が多く、消耗品としてカウントされるため、突発的に起きたパンクでも車両保険では補償されません。
車両保険は、原則突発的な事故などの補償を行う目的で加入します。
補償内容にも、接触事故や第三者による損害で修理が必要とみなされた場合に、保険金を支払うと明記されています。
しかし自動車は乗るたびに備品が消耗していく乗り物です。
その中でもタイヤは地面との接触面も多く、気づかないうちに表面がつるつるになっていることもあります。
保険会社は消耗品に関しては、補償対象外に設定しています。
パンクだけでなくとも、タイヤ自体に損害が起きた場合は、補償対象外になることが補償内容に明記されています。
国内の保険会社であれば、基本的にどこも補償対象外になりますので、パンク単体を補償できる保険会社はないと考えて良いでしょう。
タイヤ以外にも破損個所があれば自動車保険・車両保険で補償可能
タイヤのパンク単体での被害は、車両保険の補償対象外になります。
しかし事故などでタイヤ以外にも破損個所があれば、車体の修理と一緒に車両保険で補償が可能です。
あくまで故障の原因に、事故など自分では予測しきれない出来事が絡んでいるかが重要になります。
事故後にタイヤがパンクしていることがわかったら、修理業者に依頼して一緒に保険会社に請求をおこないましょう。
盗難や火災は事故扱いなので自動車保険・車両保険で補償可能
タイヤの盗難や火災によるタイヤの破損は、車両保険上では事故扱いになるので、保険金がおります。
上述してきた通り、第三者の絡む事故と認定されるのであれば、車両保険が適用されます。
盗難や火災に関しては、盗難届や罹災証明書などの公的機関の証明が必要になるので、きちんと警察等の公的機関に届け出ておきましょう。
タイヤのパンクで自動車保険・車両保険を利用するときの3つの注意点
タイヤのパンクで車両保険を利用する場合には、以下の3つの注意点を把握しておきましょう。
- エコノミータイプの保険だと補償範囲がせまい可能性がある
- 事故アリ係数かさんで翌年から保険料が高くなる
- いたずらによるパンクも単体なら補償対象外
以下で詳しく解説していきます。
エコノミータイプの保険だと補償範囲がせまい可能性がある
自動車保険には事故からガラスの損害まで補償できる、一般タイプの保険と、補償内容を絞ったエコノミータイプの保険に分かれています。
エコノミータイプは保険会社の引き受け範囲がせまい分、保険料が安くなる仕組みになっています。
エコノミータイプに加入していると、一般型の保険で補償できる事故でも補償対象外になり、保険金がおりないことにもなりかねません。
加入している車両保険のタイプを確認して、どこまでが補償範囲になるかをできるときに把握しておくことをおすすめします。
事故アリ係数加算で翌年から保険料が高くなる
事故と判定されてパンクでも保険金がおりた場合は、車両保険の規則にのっとって事故アリ係数が加算されます。
単に修理なのであれば1、事故による係数適用であれば3加算されます。
等級がダウンすることになるので、翌年から保険料が高くなってしまいます。
事故アリ係数期間は等級が上がっても、割引率が抑えられてしまいますので、元の保険料に戻るまでには時間がかかります。
車両保険の補償を利用するときには、翌年から上がる保険料と補償適用でもらえる保険金の金額を照らし合わせてみてください。
いたずらによるパンクも単体なら補償対象外
いたずらによるパンクだったとしても、被害を受けているのがタイヤ単体だった場合は、保険金はおりません。
保険金の支払い条件の中には、いたずらによる車の損害も補償対象になると明記されているものの、上述した通りタイヤ単体の損害に関しては補償対象外になる規定があるためです。
地面にいたずらで釘が置かれていたり、自宅のタイヤがいたずらで壊されている場合には、保険金を申請しても意味はありませんので、注意が必要です。
パンクで保険のロードサービスを使っても等級は下がらない
自動車保険には基本的にロードサービスの補償が、自動付帯されています。
パンク後に自動車保険付帯のロードサービスを使ったとしても、等級は下がらないので安心してください。
ロードサービスの利用料に関しては、自動車保険に付帯しているサービスであれば無料で対応してくれます。
ただしロードサービスでは、パンクの本格的な修理は対応してくれません。
動かすために必要な応急処置はなされますが、タイヤの交換まではしてくれないので、注意が必要です。
保険料が高くなったらネット型の保険への切り替えを検討しよう
借りに車両保険を利用して、保険料が高くなってしまった場合は、翌年から家計を見直して増えた分をどう対応していくか悩んでしまいますよね。
車両保険を利用して保険料が高くなってしまうのであれば、ネット型の保険への切り替えも検討してみてください。
ネット型の自動車保険は、代理店手数料が差し引かれているぶん、安い値段で保険に加入できます。
ただし等級が下がった分は、他の保険会社に移動することでそのまま引き継がれていく点には、注意が必要です。
今後の保険料の安さと対応力も比較しながら、保険を変更するかを判断してみてください。
パンクの原因によって自動車保険・車両保険を利用するかを判断しよう
いかがでしたか?
車を運転するうえでよくあるパンクですが、車両保険では補償対象外になりますので、保険金の申請を行っても意味がありません。
ただし盗難や火災に関しては補償対象になりますので、安心してください。
また事故で他の損害があれば、パンクも同時に補償を受けられますので安心してください。