生命保険募集人とは生命保険の募集、つまり販売を行うために必要な資格です。
あなたの家に保険販売、保険の相談に来てくれる方は全員取得しています。
生命保険を販売する上で欠かせない資格です。
一般的にあまり聞きなれない資格ですが、今回は資格の取得から資格を生命保険募集人となって活動するまでを徹底的に解説します。
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生命保険募集人とは何?
まずは生命保険募集人とはどのような人なのかを知りましょう。
そもそも生命保険募集人という資格があるのはご存じですか?
生命保険を募集、販売するためには必要となる資格です。
それでは生命保険募集人の定義から解説していきましょう。
生命保険募集人の定義とは
生命保険募集人の定義は以下です。
- 生命保険会社の委託を受けて、生命保険の締結の媒介をなす者
- その保険会社の役員または使用人ではない者
上記を見ても分かりにくいと思うので、簡単に説明すると生命保険会社から委託を受けた販売員です。
保険代理店にいる販売員や、生命保険会社の従業員が生命保険募集人の資格を持っています。
資格を取得するためには条件があります。
資格取得の難易度
資格取得の難易度は、そこまで難しくありません。
難易度はだいたい車の免許取得と同じくらいです。
基本〇✕問題で、少しだけ計算問題が出題されるだけで、ほとんどの方が合格します。
生命保険募集人の仕事内容
生命保険募集人の資格を有している人はそれに準ずる仕事をすることができます。
先程も述べたように、生命保険の販売をすることができる資格です。
- 生命保険会社の営業マン
- 生命保険を取り扱っている代理店
- 生命保険会社のコールセンター
上記のような仕事に就くことができます。
しかし取得は入社後でなければできないので、入社前に取得できないことは押さえておきましょう。
生命保険募集人になるための4つの流れ
生命保険募集人の基礎知識を解説しました。
ここでは生命保険募集人になるための4つの流れを紹介します。
生命保険会社に就職したい、で生命保険関係の仕事をしたいという方は必ず通り道ですの、必ず押さえておきましょう。
生命保険会社に就職
まずは生命保険会社に就職しましょう。
もちろん保険代理店でも可能です。
生命保険会社や保険代理店に就職しなければ、そもそも受験はできません。
就活生が大手生命保険会社に入社するのは大変ですが、取得するには入社しないといけないので頑張りましょう。
生命保険会社で事前研修を受講
生命保険会社や保険代理店に入社出来たら、受験資格は取得しました。
次に事前の研修を受けましょう。
これは保険業界共通の研修なので、必ず受講しなければいけません。
保険会社によって研修期間は異なりますが、基本的には最低8日以上受講する必要があります。
一般課程試験を受験
事前の研修を受講後は、一般課程試験を受験します。
Q&Aで資格の難易度を解説しましたが、そこまで難しい試験ではないので、必ず1回で合格しましょう。
ちなみに試験合格の勉強方法は、とにかく過去問を解くことです。
生命保険協会からテキストの市販はされていないため、会社支給のテキストをやって、インターネットや会社から過去問を借りて解く。
これを繰り返すことが合格へのシンプルな近道です。
ちなみに一般課程試験は生命保険募集人の中でも簡単なものです。
より専門的な商品を販売するためにはそのための研修と試験を受けなければいけません。
金融庁に登録
一般課程試験に合格したら、最後に金融庁に登録しましょう。
金融庁の登録も難しいものではありません。
また就職した保険会社でほとんど手続きを行ってもらえるので、特に問題ありません。
一般的には登録料は1150円掛かりますが、就職した保険会社によっては会社が負担するケースもあります。
資格取得できない人の4つの条件
最後は資格の取得ができない人の4つの条件を解説します。
取得できない人の4つの条件は保険業法279条に記載されています。
条件の内容は主に社会的信用がない方は登録できませんという趣旨の条件です。
基本的には生命保険会社や保険代理店に入社する前に、4つの条件のどれかに当てはまる場合は採用されません。
就職できた時点で取得が可能の証拠でもあるので、就職が決まった方は特に心配する必要はありません。
それでは資格の取得ができない人の4つの条件を確認しましょう。
条件①過去に自己破産経験がある方
条件の1つ目は日本国内外で破産している人は生命保険募集人に登録ができません。
また、破産手続後に復権を得ていない人も登録することができません。
保険の販売は無形商材となるので、信用を売る商売です。
なので、破産者や復権を得ていない人は登録することができません。
条件②警察に捕まった経験がある方
2つ目の資格取得できない条件は、警察に捕まった経験がある方です。
これは禁錮以上の刑または外国のこれに相当する法令違反をした場合は登録をすることができません。
また、刑の執行が終って3年経たない内は登録することができません。
条件③保険仲介人などの方
3つ目は保険仲介人などの方は登録することができません。
保険仲介人とは、保険会社から独立して顧客に対する保険の総合案内をする人のことを指します。
アメリカなどでは保険ブローカーと呼ばれる人たちと同じ機能や役割を持つ人のことです。
顧客に対して保険の総合案内とは、保険会社に属していない利点を生かして、様々な保険会社の保険をその人に適切な保険を提供することができます。
顧客としても、本当に良い保険だけに加入することができるメリットがあります。
そういった方は個人的に提案しているだけなので、生命保険募集人には登録できません。
条件④責任能力を有しない未成年者
最後の4つ目は営業に関し成年者と同一の行為能力を有しない未成年者です。
営業をする際に、未成年では責任ないと扱われてしまいます。
理由として先程も述べた通り、保険は無形の商材を売る商売なので、未成年の取得はできないということです。
生命保険募集人に関するQ&A
ここで生命保険募集人のQ&Aを紹介します。
生命保険会社などに入社をする人が特に疑問を3つ厳選したので紹介します。
資格の有効期限はあるの?
生命保険募集人の資格には有効期限はありません。
取得したらずっと使うことができる資格です。
さらに更新料もありません。
資格を失う場合は、その保険会社を退職したとき、法令違反で処罰を受けたときの2つです。
取得できなかったら会社ではどうなるの?
取得できないことは、仕事ができないと同じ意味なので、最悪クビになることも。
ただ取得はそこまで難しくないので、必ず勉強してから受けましょう。
生命保険募集人の資格を取得して活動しよう
生命保険募集人の資格を取得するための流れは理解できたでしょうか?
資格難易度は低いと説明しましたが、その通りです。
難しいのは取得後に、生命保険会社、保険代理店の営業マンになった後です。
保険は信用を売ることが仕事です。
なぜなら保険は何か不幸があったときでなければ、効力を発揮しません。
健康なうちは効力が発揮せず、ただ保険料を支払っているだけです。
そのような物を信用していない人から買おうと思いますか?
お客様だけでなく、会社の中でも信用を勝ち取ってください。
生命保険募集人を取得して、信用される営業マンになってくださいね