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【セミナー講演実績】
スクロールマネーセミナー(熊本にて多数登壇)
貯蓄力UPマネーセミナー(NASSE主催)
医療関係者向けマネーセミナー
女性のためのマネーセミナー ほか
2006年に外資系生命保険に入社し、社内コンテスト入賞など数々のタイトルを受賞。その後FP資格の取得を機に、FP代理店の新設・育成業務、損害保険取扱経験を経て、独立系FPとして活躍中。2016年6月よりGift Your Life(株)に勤務。
「若いうちに保険に加入しておくと後々ラク」なんていわれることもあります。
この記事を読んでくれている方はきっと20代から医療保険に加入して、病気やけがにかかった時にかかる医療費を早めに保障していきたいと考えているでしょう。
ですが、20代で加入している人が周りに少なく、どんな選び方をしたらいいか迷っているケースもあると思います。
そこで今回は、20代で医療保険に加入するときの選び方を徹底解説していきます。
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20代が知っておきたい医療保険の基礎知識
医療保険とは、病気やけがで入院や手術をした場合に、一定の金額を支給してもらえる保険のことです。
入院した場合には1日単位で数千円~10,000円程度が支払われ、手術の場合はまとまったお金を受け取れます。
医療を受ける時には国民皆保険制度のおかげもあって、医療費実質負担額が3割で済みます。
しかし入院生活や手術を受けた時には、割引のきかない病院での生活費用や飲食費用も掛かります。
短期の入院で健康保険を適用しても、一度の入院で数万円かかることもありますから、保障を受けられるに越したことはありません。
また医療保険の中にも子宮などの女性器系疾患に備えられる女性疾病特約や、病気やけがで働けなくなった時に支給される就業不能保険もあります。
医療保険は大きく分けて2種類
民間の医療保険は、一般的に「定期タイプ」と「終身タイプ」の2つの主要なカテゴリに分けられます。
これら2つのカテゴリの医療保険には、それぞれ異なる特徴があるので以下にまとめました。
定期タイプ
定期タイプの医療保険は、契約期間が限定されています。
通常、1年または2年間の保険期間が一般的で、保険契約が期限切れになると、保険は自動的に終了します。
定期タイプの医療保険は、保険期間が短く長期的な保障を提供しないため、他の種類の医療保険に比べて保険料が比較的低く設定されています。
終身タイプ
終身タイプの医療保険は、契約者の一生涯にわたって有効です。
他のタイプの医療保険とは異なり、一定の契約期間や期限切れがありません。
したがって、契約者が亡くなるまで保険が続きます。
終身タイプの医療保険は、一生涯にわたって支払い続ける必要があるため、他のタイプの医療保険よりも保険料が高額になることが一般的です。
ただし、一度契約を締結すれば後の年齢や健康状態に関係なく、保険料が変更されることはありません。
20代が医療保険に加入すべき4つの理由
20代は健康問題も少なく、ケガをしても他の年代よりも回復が早いのにも関わらず、なぜ医療保険へ加入したほうが良いといわれるのでしょうか。
理由は大きく分けて以下の4つです。
- 支払う保険料が他の年代より安い
- 30代以降は病気にかかるリスクが急激に上がる
- 高額な医療費に対応できるほどの貯蓄がない
- 女性の場合妊娠、出産で帝王切開のリスクがある
更に詳しく説明していきます。
支払う保険料が他の年代より安い
基本的にはどの保険にも共通することなのですが、保険は加入する年齢が上がれば上がるほど保険料が高くなっていきます。
同じ医療保険でも60代のうちに加入する場合と、20代で加入する場合とでは3,000円~4,000円ほど保険料に差があることも。
20代は他の年代に比べて若くして入院するほどの大病にかかるリスクも少ないです。
医療保険を提供している保険会社からしても、入院給付金の支払いケースが少ないわけですから、疾患リスクが少ない20代の保険料が低く設定されております。
保険料を節約した状態で保障を受けられるのは、20代のメリットといえます。
30代以降は病気にかかるリスクが急激に上がる
20代からは社会に出て仕事を始め、お酒やたばこが解禁されることにより、生活習慣が乱れてしまいがちです。
そのツケは30代以降になって健康診断の数値として現れてきます。
40代以降になるとこれまでの生活習慣により、重大な疾患にかかるリスクが急激に上がっていきます。
20代のうちから医療保険で保障しておくことで、今後健康状態が悪化して入院することになっても必要な時に保障を受けられます。
高額な医療費に対応できるほどの貯蓄がない
20代は社会に出てまだ間もない年代。
給与も高くない傾向ですから、貯蓄が数万円なんて方も中にはいますよね。
医療費は健康保険に加入していれば、高額医療費制度を利用してどれだけ高い医療費でも月額8万円程度に収めることが出来ます。
しかしどれだけ抑えても月額8万円を支払うのは、20代にはかなりの痛手になるでしょう。
現に20代の月収平均は約20万円であるため、家賃や光熱費等の固定費がかかる分を差し引いても貯蓄が無ければ生活できなくなってしまいます。
また8万円まで支払えるといっても、一度費用を立て替えてから申請しなければならないので、ある程度手元にお金が用意されている必要があります。
女性の場合妊娠・出産で帝王切開のリスクがある
20代の女性の中には若いうちに妊娠や出産を経験する人もいることでしょう。
通常分娩であれば問題ないのですが、逆子や自然分娩が難しい場合には、帝王切開などの異常分娩の措置が取られることもあります。
通常分娩とは異なり、異常分娩の場合は公的保険が適用されて3割負担で済むのですが、出産にかかる生活費用や差額ベッド代もかかります。
また処置費用も高額になるケースが多いため、3割負担でも20代にとっては厳しい出費になってしまうでしょう。
20代で医療保険が必要な人・不要な人は?
20代の医療保険が必要かどうかは、個人の状況やニーズに依存します。
以下は、医療保険が必要な人と不要な人についての一般的なガイダンスです。
必要な人
慢性的な健康問題を抱えている人や、継続的な治療や薬物療法が必要な人は、医療保険が必要です。
医療費が高額になる可能性が高いため、保険によって費用を軽減できます。
また、20代でも家族を養う責任がある場合、医療保険は非常に重要です。
家族が医療ケアを必要とする可能性があるため、保険によって家計を守れます。
不要な人
健康で慢性的な健康問題がなく、急病やけがのリスクが低い場合、医療保険が不要な場合もあります。
ただし、予防策や健康維持のための保険を検討する価値があります。
また、医療費を自己負担で賄える経済的な余裕がある場合や健康問題に対する既存のカバレッジ(両親の保険、公的な医療制度など)がある場合、重複した医療保険を持つ必要はないかもしれません。
ただし、将来の不確実性や緊急の医療ニーズに備えることは賢明です。
20代で医療保険に加入するメリット・デメリットは?
20代で医療保険に加入するメリットとデメリットはどういったものでしょうか。
以下で解説します。
メリット
若い時から医療保険に加入することで、健康状態が良いときに保護を受けられます。
病気やけがのリスクが低い時期に保険に加入することで、将来的な医療ニーズに備えることができるでしょう。
若い人は一般的に健康問題のリスクが低く、医療保険の保険料が比較的低いため、早いうちに加入することで低い保険料で充分なカバレッジを受けられるメリットがあります。
デメリット
若い人ほど保険料が低い傾向にありますが、それでも経済的な負担となることがあります。
健康な若者が医療保険に加入すると、実際には利用する機会が少ないため、保険料を支払いながら実質的な給付を受ける機会も少ないでしょう。
若い人は貯金や投資、教育資金の積み立てなど、他の優先事項に資金を割り当てる必要もあり、医療保険に全ての資金を充てることは、他の重要な財政目標を達成する障害になる可能性があります。
20代からの加入がおすすめな医療保険の種類
20代からの加入がおすすめな医療保険の種類は以下の通りです。
これらの保険は、健康の保護と将来の医療費に備えるために役立ちます。
基本的な医療保険
基本的な医療保険は、一般的な医療費用(診察、入院、処方薬など)をカバーします。
地域によって異なりますが、公的な医療保険または民間の基本的な医療保険が提供されています。
20代から加入することで、病気やけがに備えられます。
重大疾患保険
このタイプの保険は、重大な疾患(がん、心臓病、脳卒中など)に備えます。
疾患が診断された場合、一括給付金が支払われ治療費や生活費の補償に役立つため、20代から加入することで将来の健康リスクに備えられるでしょう。
入院給付保険
入院給付保険は病院での入院費用をカバーし、手術や緊急入院が必要な場合に備え、治療費の負担を軽減します。
海外旅行保険
海外旅行保険は、国際旅行中に発生する医療費用や緊急事態に備えます。
20代から海外旅行を頻繁にする場合、加入を検討する価値があるでしょう。
20代の医療保険の最適な選び方って?
20代は貯蓄も少ないですが、収入も他の年代と比べると心もとないのが現状です。
医療保険でもしもの時の医療費に備えるにしても、生計と両立できるかが重要です。
以下では20代の医療保険の最適な選び方についてご紹介していきます。
入院給付金を10,000円~15,000円に設定する
医療保険では入院給付金といって、入院一日あたりに受け取れる費用によって概ねの保険料が決まります。
日額を低く設定することで保険料を安くできますが、安ければ安いほど十分な保障が受けられない可能性があります。
医療保険では一般的に10,000円~15,000円の入院給付金を設定する傾向にあります。
みなさんも家計と相談しながら、適正な入院日額を設定することをおすすめします。
保険金支払い日数を60日に設定する
上記で紹介した入院給付金は、連続入院で支払われる日数が決まっています。
60日型、90日型と支払われる日数が多ければ多いほど、支払う保険料も多くなっていきます。
20代であれば長期入院のリスクも少ないですから、無理に多い支払い日数に設定する必要は少ないでしょう。
60日が一番多く設定される日数ですので、20代の皆さんもこの日数を設定されるのが無難かもしれません。
先進医療特約付きの保険を選ぶ
みなさんは先進医療という言葉を聞いたことがありますか?
先進医療は医療の発展のために、新しく登場した治療法のことを指します。
医療は常に進歩していますから、技術も更新されていくのは当然です。
しかし先進医療は健康保険などの公的保障の対象外になるため、全額自己負担で受診しなければなりません。
また先進医療は新薬や新機材を用いることから、医療費が通常より高額になるケースがほとんど。
民間の医療保険の中には先進医療特約といって、先進医療を受けた場合の費用をカバーできるものもあるのです。
早く普段の生活に戻るためにも、確実に治療するためにも、働き盛り動き盛りの20代の方々は先進医療特約付きの医療保険を選ぶことをおすすめします。
就業不能保険への加入も検討する
病気にかかった時に家計を圧迫する要因は医療費だけではなく、入院中や治療中によって働けなくなり収入が途絶えてしまうことも含まれます。
企業に勤めている場合なら傷病手当金を受けられますが、元の収入の3分の2程度にまで落ち込んでしまいますので、治療費を捻出するのが難しくなってしまいます。
就業不能保険であれば長期間入院している場合の収入の保障を受けられますので、一度検討してみてはいかがでしょうか。
子供がいるなら子供専用の医療保険への加入も検討
20代でお子さんがいらっしゃる場合は、子供専用の医療保険への加入を検討してみてください。
自治体によっては子供の医療費負担が軽減されているところもありますが、子供は体調を崩しやすく長期入院する可能性もあるので、入院費用が急に発生することも考えられます。
学資保険の特約や親の生命保険の特約に加えることもできるので、子供の健康状態に不安があるのであれば、特約を付加することの検討をおすすめします。
収入に合った保険に加入するなら保険代理店で相談しよう
ここまで20代の医療保険の選び方について解説していきましたが、「加入時に自分の収入に合っているか自己判断が難しい!」と考える方もいることでしょう。
自分の家計状況を考慮して保険に加入するのであれば、保険相談サービスを無料で提供している保険代理店に相談するのが一番です。
保険代理店では、相談者の家計状況や今後のライフプラン等を考慮して最適な保険をプランニングしてくれるほか、給付金の請求業務を委託することもできます。
店舗で保険相談を進められるところもあれば、自宅やカフェまで訪問してもらって保険相談をできるところもありますので、ぜひ利用してみてください。
「保険って強引に勧誘されることもあるんじゃないの…?」と思っている方、安心してください。
保険代理店では保険への強引な勧誘を禁止していますので、無理に加入を進められることもありません。
20代でも医療保険に加入して高額な医療費に備えよう
20代は疾病リスクが少なく体力もあるため、保険でもしもの状態に備える必要はないと考えられがちですが、保険料も低く抑えられる点と、収入や貯蓄の面から最低限の保障を準備することをおすすめします。
入院給付金の金額や給付日数など、保険料に関わる事項は自分で設定できるため、自身の家計状況にあった保険を選んでみることをおすすめします。
今後保険料を支払っていくためにどの保険が自分に合っているかがわからない方は、無料で保険相談ができる保険代理店で相談することで、年収や今後のライフプランに応じた保険をプランニングしてもらえます。
これからのリスクに備えて、20代でも医療保険に加入して高額な医療費に備えるようにしましょうね!