子供が小さいときは、急な発熱など病院に行く機会も多いですよね。
大人よりも病院に行く回数が多いなら、保険に入れた方がいいと考える人も多いでしょう。
基本的に保険は万が一の時のために備えておくものですが、むやみやたらに入ればいいとうものでもありません。
今回は子供が心配な親御さんに向けて、子どもでも加入できる保険をご紹介していきます!
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子供が入れる“生命保険”は3種類!
病気やケガ、死亡などのリスクに備えて、自身の生活や家族のために加入する保険が「生命保険」です。
年齢や健康状態によって、加入する必要がある保険は変わります。
生命保険の中でも種類がいくつかあり、子供が加入できる生命保険は主に3種類です。
死亡時に保険金を受け取れる「死亡保険」
保険の対象期間に、被保険者が死亡した時、もしくは高度障害状態になった場合に、死亡保険金を受け取れる保険が「死亡保険」です。
加入する目的は、自身が亡くなった後に家族に財産を残すためか、自身の葬儀代やお墓代を工面するための2点が大半となっています。
子供が死亡保険に加入して、亡くなった場合でも保険金を受け取れますが、あくまで葬儀代やお墓の代金しか使い道がないので、そこまで必要性は高くありません。
ただし、終身保険の場合は年齢が若ければ若いほど、保険料が安くなるので子供のうちから加入しておくことも手段の1つです。
死亡保険の保険金は、基本的に亡くなったタイミングで一括での受け取りになります。
病気やケガの時に受け取れる「医療保険」
保険の対象期間内に、被保険者が病気やケガをした時に受け取れるものが「医療保険」です。
保障の対象としては、病気やケガをしたタイミングですが、保険金を受け取るタイミングは大きく3つに分けられます。
治療のため入院した時に受け取れる「基本入院給付金」
病気やケガの治療のため入院した時に受け取れる保険金が「基本入院給付金」です。
保険を契約した時に、「1日につき10000円」など、事前に金額を設定し、【入院した日数×基本入院給付金】が実際に受け取れる保険金になります。
保険によりますが、入院日数の上限が決められていることがあるので注意しましょう。
基本的には60日や120日に設定されていることが多く、設定された日数以上に入院してしまうとその分の基本入院給付金は受け取れません。
治療のために手術をした時に受け取れる「手術給付金」
こちらも名称の通り、治療のために手術を受けた時に受け取れるものが「手術給付金」です。
先ほど説明した「基本入院給付金」の10・20・40倍と設定される場合が多く、基本入院給付金に基づいた金額を受け取れます。
倍率は手術の種類によって異なるので、確認が必要です。
基本入院給付金とは異なり、「手術給付金」は受け取り回数に制限が無いことがほとんどなので、長期にわたる複数の受け取りの場合でも安心です。
“先進医療”を受けた時の自己負担額を保障してくれる「先進医療給付金」
そもそも「先進医療」とは、公的医療保険の対象外の、高度な医療技術を用いた治療法の中でも、有効性と安全性を一定以上の基準で満たしたものが“先進医療”と呼ばれています。
“先進医療”は公的医療保険の対象外なので、治療費は自己負担になりますが、その自己負担額分を保障してくれるものが「先進医療給付金」です。
特に用いられているのは、“がん治療”の場合で治療費の平均としては300万円前後と非常に高額で、保険に加入していなければ、敷居の高い保険となっています。
後ほど詳しくご紹介しますが、子供は大人と比較して健康リスクが低いので、「入院」や「手術」をするほど、治療費が発生する可能性は低いので、よほど心配でない限りは加入する必要はありません。
将来の教育費を準備するための「学資保険」
支払った保険料額に応じて、学校入学時・進学時などのまとまったお金が必要なタイミングで保険金を受け取ることができるものが「学資保険」です。
子供が加入する保険として一番イメージしやすいのは「学資保険」ではないでしょうか。
当然のことですが、子育てをするには学費や食費、衣服代などのお金がかかりますが、その中でも最も大きな割合を占めているのが、学費だと言われています。
被保険者は子供ですが、契約をして保険料を実際に支払っているのは両親のパターンが大半でしょう。
学資保険では契約期間中に契約者にもしものことがあった場合には、その後の保険料の支払いが免除され、その後も保険金などの保障が継続される仕組みもあります。
保障期間が定まっているかで3種類に分けられる
ここからは、その保険にも共通している保障期間についてご紹介します。
保障期間と言っても、もちろん契約している保険によって年数の違いはあります。
こちらでご紹介する保障期間の違いとは、“期間が定められているかどうか”です。
- 契約から10年間保障などの「定期保険」
- 契約から亡くなるまで保障が継続する「終身保険」
- 亡くなるまで続き特定の期間だけ保障を手厚くできる「定期付終身保険」
保障期間が定まっている「定期保険」
契約時に保険期間があらかじめ決められているものが「定期保険」です。
期間が終了すると、保障が全て消滅するので注意しましょう。
期間終了が近づくと、継続して保障を受ける“更新”も選択できますが、更新時の年齢で再度保険料を計算するので、保険料が上がる場合がほとんどです。
貯蓄性が無い保険なので、途中で解約した場合には保障を受けられないことが、ほとんどですがその分、保険料が割安になっています。
亡くなるまで一生涯保障が続く「終身保険」
契約時から被保険者が亡くなるまで、保障が一生涯続くものが「終身保険」です。
期間が無いので更新の必要もなく、保険料は加入時から変わらないので、若ければ若いほど、保険料は安く、長い間保障を受けられます。
貯蓄性があり、解約時には支払った保険料総額に応じた解約返戻金を受け取れるので、資産運用としての側面も併せ持った保険です。
ただし、基本保険料は定期保険よりも割高なので注意が必要です。
上記2つが組み合わされた「定期付終身保険」
基本的な保障は一生涯続き、特定の期間だけ定期保険も兼ねて保障を手厚くできるものが「定期付終身保険」です。
利用する例としては、子供が生まれたばかりの時に万が一の状況に備えて、保障を手厚くして、子供が大きくなった後は、最低限の終身保険に切り替えるという方法があります。
ここまでは期間の種類についてご紹介してきましたが、ここからは保障内容による種類分けをそれぞれご紹介していきます。
こちらでは実際、子供にとって必要性が高いかどうかもご紹介していきます。
子供が入れる“損害保険“は2種類
ここまで説明してきた保険は自身の生命に関係するものを保障してくれるものでした。
ここからは自身だけでなく、他者に損害を与えてしまった場合に補償してくれる「損害保険」について2つご紹介していきます。
突然のケガの時に補償してくれる「傷害保険」
ケガを補償してくれる保険には「医療保険」がありますが、ケガの場合のみ保険金を受け取れるものが「傷害保険」です。
- 医療保険:病気やケガ
- 傷害保険:事故などによるケガ
基本は上記2点が対象ですが、傷害保険の対象となるケガには3つの条件があります。
補償は条件3つすべてを満たしていなければ受け取れないので、対象外となる事例は確認しておきましょう。
- 急激:ケガの原因から実際のケガを負うまでに時間が無い場合
対象外:昔の事故や古傷が原因である日から痛みが出てきた場合 - 偶然:予想できない偶然の結果による事故などでケガをした場合
対象外:意図的に危険な行動をとった場合 - 外来:ケガの原因が自分の身体の中以外にある場合
対象外:もともと持っていた持病が原因の場合
さらに医療保険は、先ほど説明した3つのタイミングでしか保険金を受け取れませんが、傷害保険の場合は治療のために通院した場合でも保険金を受け取れます。
子供の場合は、外で遊んでいて不慮の事故でケガをすることも十分考えられるので加入を検討した方が良いでしょう。
しかし、学校に通っている場合は学校の共済に加入している可能性があるので、民間の傷害保険に加入する場合には、確認が必要です。
事故をおこしたときに補償してくれる「個人賠償責任保険」
契約者本人が、他人をケガさせてしまった場合や、他人のものを壊して“損害賠償責任”を負ったときにその金額を補償してくれるものが「個人賠償責任保険」です。
「傷害保険」と同じく、意図的に人を傷つけた場合や、ものを壊した場合には保障の対象外になるので注意しましょう。
子供の時から保険に入っておくべき3つの理由
子供でも入れる保険について計5種類ご紹介してきましたが、より具体的に子供のうちから加入するべき理由を3つご紹介していきます。
- 教育の無理ない貯蓄
- 子供の頃から加入して保険料を抑える
- 解約時の解約返戻金をより多く受け取れる
上記3点についてこちらでは、詳しくご紹介していきます。
将来かかる教育費を無理なく貯蓄できるから
先ほどご紹介した、「学資保険」の機能で、教育費を自然に貯蓄できます。
教育費の貯蓄だけではなく、契約者である両親の万が一の時に備えることもできるので、契約者自身に何かあっても、子供の教育費は確保できる面もメリットです。
成人後の加入よりも保険料が安く済むから
保険は種類を問わず、若くて健康な人ほど保険料が安くなります。
万が一の時になる可能性が低いうちから、一生涯保障が続く終身保険に加入する場合は、若いほど安い保険料で保障を継続できるのでお得です。
子供が遊んでいる最中にケガをした時など、大きくなったあと以降加入する可能性が少ない定期保険などの場合も、定められた期間は安い保険料で契約できるので検討するなら小さいうちからが良いでしょう。
加入期間が長いほど解約返戻金を多く受け取れるから
解約返礼金は、支払った保険料総額に応じて金額が決まるので加入期間が長く、保険料を支払った分だけ貯まっていきます。
子供の頃に加入して、高齢になるまで保険料を支払い続けた場合には、保険料総額を上回った解約返礼金を受け取れる可能性が高くなります。
老後の資金として利用もでき、まとまったお金が必要になった時に解約するという手段も取れます。
子供のうちから加入した方が良い理由の特徴としては、下記図を確認してください。
子供の時に保険に入らない2つの理由
こちらでは子供が保険に入る必要がない理由について2つご紹介していきます。
- そもそも子供は助成金で医療費がかからない
- 大人と比べて治療費の高い病気にかかるリスクが低い
医療助成金で医療費がかからないから
地域や自治体によりますが、15歳までは医療費が無料になる場合や、治療1回当たりの上限が500円までなどの少額で済む自治体もあります。
民間の生命保険会社の保険は、基本的に入院や手術といった重大な病気・ケガの時にしか保険金を受け取れません。
子供に多い小さなケガや、軽い発熱で通院した場合には保険金が出ないので、保険に入る重要性が低いと言われています。
大人と比べてリスクが小さいから
大人と比べて子供は、行動量も生活範囲も小さく万が一のことがあっても被害や損害は小さくなることがほとんどです。
傷害保険や損害保険のどちらも、大人の方が発生するリスクは高く、さらに補償額も大きくなります。
子供が保険に加入するのであれば、その分両親の保障を手厚くした方が、万が一の時に備えられているという理由で、重要性が低いと言われています。
加入の目的が明確なら加入を検討しよう!
今回の記事では、子供でも入れる保険とその重要性についてご紹介してきました。
保険に入った方が、保障を受けられるのでメリットはありますが、本当に必要な保険なのかどうかが重要です。
保障が適用される可能性が低いものにお金をかけるよりも、発生率が高いリスクに備える方が建設的でしょう。
それでも子供に万が一のことがあっても不安だという人は、それぞれの保険のメリット・デメリットを確認し、慎重に検討してから加入しましょう。