圧倒的成功のための行動指針策定にパッションを注いだプロジェクトリーダー

行動指針は、迷った時の判断基準であり、仕事との向き合い方や成長・成功へのヒントが詰まっています。そして、行動指針に則って仕事に取り組む社員は、社内表彰での受賞や圧倒的な成果を出し続ける傾向が見えてきました。
東晶貿易が大切にしている行動指針はどのように作られ、どんな想いが込められているのか。行動指針実行委員長の辻 翔さんに聞きました。


<プロフィール>
辻 翔(Hayato Tuji)
SEOフロント部 部長

福岡大学卒業。2015年4月、Webマーケティング事業部所属のライターとしてアルバイト入社。契約社員を経て、2016年4月に正社員となりSEO事業部(現:SEOフロント部)に配属。現在は同事業部の部長を務める。2022年6月に始まったプロジェクト「行動指針実行委員」では、委員長として指針策定の舵取り役を担う。

行動指針

素直に教わる
-教わることに感謝し、素直に行動変化に繋げる

ロジカルに考える
-ネガティブに捉えるのではなく、ロジカルに考えること-

パッションで巻き込む
-情報共有で終わらず、パッションで周囲を巻き込むこと-

ベンチマークと目標を立てる
-常にベンチマークを立て、業界トップの限界値を目標にすること-

責任をもってコミットする
-仕事はただ処理するのではなく、責任をもってコミットすること-

本気の顔つきを作る
-本気で行動する、本気の顔つきを作ること-

格好良く魅せる
-格好良く働いて、いつも最高の自分を魅せること-

(2024年12月時点)

始まりはアルバイトライター
現在は経営陣と若手を繋ぐ存在

今までのキャリアを教えてください。

2015年4月にアルバイトのライターとして入社しました。新設されたばかりのWEBマーケティング事業部に所属し、自社インターネットメディアの記事を書いていました。学生の頃は小説家を目指していたので、ライター活動のひとつ。正社員になりたいとか、WEBマーケティングにこだわりがあったわけではなく、結構気軽な感じで決めたんです。
その後、2015年10月に契約社員へ。2016年4月、正社員となったタイミングでSEOフロント部に異動しました。2022年7月からは部長としてメンバーのマネジメントを中心に行い、現在も複数のプロジェクトを担当しています。2023年12月に発表した行動指針は、実行委員長として策定にも携わりました。

創業期から成長期へ
東晶スタイルの確立を目指して

何がきっかけで、行動指針を変えることになったのですか?

経営理念の「出逢ったすべての人の心と生活を豊かにする」は、みんなが頻繁に口にしていたので浸透していたと思います。でも、当時の行動指針は根付いていなかったんです。

「数字は出すけど会社の方針に合っていない人」「数字は出ないけど会社の方針に合っている人」、それぞれにどう説明するか?という話が出た時にも、判断基準とする会社の方針を決めないと、きちんと伝えられないと考えるように。社員の離職が続いた時期とも重なっていたこともあり、さらに会社が成長・成功するために必要な行動指針を作ることになりました。

いま振り返ると、当時は行動指針だけでなく、人事制度や評価制度なども若いメンバーにしっかり伝えられていなかったと感じています。例えば年齢ではなく勤続時間でキャリアを設計すること、プロジェクトの成績が評価に反映されることなど、東晶貿易ならではの制度や仕組みを情熱を持って作ったのにも関わらず、浸透させられていませんでした。

行動指針実行委員長という大役を担うことになった経緯を教えてください。

プロジェクトが動き出したのはコロナ禍の2022年6月。役員と幹部がオンラインで集まり、行動指針と浸透方法を検討することになりました。根付かせるには現場のメンバーと接することが多いマネジメント層が鍵。毎日どんなコミュニケーションを取っているか、どんな指針があればメンバーは成長し、マネジメントしやすくなるのかなど意見を出し合いました。議論を重ねるうちに、現場に近くてマネジメント層でもある、私たち若手幹部が中心に考え、まとめるようになったんです。

だから、プロジェクト開始時に実行委員長と任命されたのではなく、行動指針を浸透させるには何が必要かと考えた結果、私が動かなければ!とプロジェクトをリードするようになりました。

1年でまさかの再検討
圧倒的な成功を収めるために変更した指針

7つの行動指針はとても分かりやすい言葉で構成されています。作る時にこだわったこと、大切にしたことはどんなことですか?

行動指針は迷った時に使えるものでなければなりません。決断が必要な場面に遭遇した時、どちらを選択するか判断基準になるものにしよう、分かりやすい言葉にしようと大きな方針を決めました。社内でよく使われているキーワードを書き出し、指針として大切にしたい言葉を選び、具体的なアクションを導くという流れで決めました。

2022年12月に発表した時、社員の皆さんの様子は?

分かりやすくなったという声が多かったですね。

ただ実は、発表約1年後に1つの行動指針を変更することになったんです。当初は現在の「ベンチマークと目標を立てる」ではなく、「市場価値を上げるためにキャリアを重ねる」という項目がありました。しかし、行動の判断基準よりもキャリア理念ではないか?という話が出て、再検討。全体を見て足りないと感じていた、成長や成功のために必要な行動である「ベンチマークと目標を立てる」に変更しました。もう一つ、「格好良く魅せる」も「かっこ良くなる」からワンランプアップした表現へと置き換えました。

行動指針は、会社の成長や環境に合わせて変化するものだと考えています。役員・幹部はもちろん、若手メンバーとも話し合いながら、成長と成功のために必要だと感じたら、どんどん進化させていきたいと思います。

ちなみに「市場価値を高める」は、行動指針よりも1つ上の人事理念として残り、今も大切にしている言葉です。

信頼貯金でまわりから頼られる存在に

行動指針を決定し、辻さん自身の行動に変化はありましたか?

今考えると、行動指針実行委員長になったのは「責任をもってコミットする」という行動指針に則ったアクションだったと思います。自ら手を挙げてプロジェクトを引っ張り、まわりを巻き込みながら完遂できたことは自信にもなりました。何より、社内からの信頼も得られたのではないかと感じています。大変な役割に自ら進んで取り組むことを、癖にしていきたいですね。

また7つどれも大切ですが、入社して約10年となった今だからこそ「素直さ」の重要性を改めて感じています。経験が邪魔をしたり、感情的になったり。失敗をすぐに認められないこともありますが、まずは素直に受け入れて教わろうと思っています。すぐに理解できないことも、時間が経った時に「なるほど!こういうことだったのか!」と気づくことは意外とたくさんありますからね。

誰かの行動を参考にすることもありますか?

もちろんです!以前から、「社内に行動指針を体現している“人=ロールモデル”を決めて観察し、自分に足りないものに気づくきっかけにしましょう!」と発信してきました。

私にも行動指針の1つひとつにロールモデルがいます。エネルギッシュな人と会った時は、こういうパッションで仕事と向き合いたいと思ったり、この人のようにロジカルに考えられるようになりたいと気付かされたり。社内はもちろん、取引先やパートナーなど社外の人から刺激を受けることも多く参考にしています。

行動指針は圧倒的な成功への道しるべ

Q:社内で行動指針のロールモデルになる人は、成長・成功していると思いますか?

そうですね。行動指針に則った行動と評価が連動していることもありますが、ロールモデルになる人は業績を大きく飛躍させていますし、社内表彰で賞を獲得していると言っても過言ではありません。

例えば、社内表彰制度「TOSHO AWARD 2024」上半期でMVPを受賞したマーケティングプランニング事業部の緒方悟さん。圧倒的な成果を残して3連覇しているのですが、「ロジカルに考える」「責任をもってコミットする」は特に意識して行動しているのではないでしょうか。

若いメンバーには、自分自身がロールモデルになるという目標を掲げて行動してほしいと思っています。

四半期に一度、社員サーベイを実施しています。その結果を踏まえながら、今後、社員一人ひとり、そして会社が成長・成功するためにもっと意識して欲しいと感じる行動指針はありますか?

サーベイの結果からは「素直さ」が浸透していることが分かっています。採用においても重視している指針のひとつなので、さらに高めていきたいです。

今後の成長・成功を考えると、もっともっと意識してほしいのは「ベンチマークと目標を立てる」です。他の行動指針は、どちらかと言うと仕事と向き合うスタンスであったり、人として信用されるための項目ですが、「ベンチマークと目標を立てる」は次のステップでの圧倒的な成功に振り切っています。ちょっと頑張れば達成できる目標ではなく、限界値に目標を設定して、業界トップを目指してほしいという熱い想いが込めれていて、圧倒的な成功や成長には欠かせないアクションです。

私自身も、熱いパッションで業界トップを目指すという高い目標を掲げ、経営理念にある「出逢ったすべての人の心と生活を豊かにする」の実現に向けて取り組みたいと思っています。

(インタビュー日:2024年8月21日)