20代で仕事辞めたい・疲れたと感じたときの対処法は？20代後半で辞めたいときの解決策や退職の判断基準を解説

20代はキャリアの経験が浅い年代ですが、「未経験業務への不安」「仕事内容が合わない」などの理由から、仕事辞めたい・疲れたと感じている人が少なくありません。

厚生労働省の「e-Stat 政府統計の総合窓口」によると、令和5年の20代の離職率は20.6%〜28.9%と報告されています。

しかし、勢いで仕事を辞めると転職の際に苦戦したり、思うようなキャリアを築けなくなったりするリスクがあります。

そのため、20代で仕事辞めたい・疲れたと感じたときは、以下の対処法を実践してみましょう。

この記事では、20代で仕事辞めたい・疲れたと感じたときの対処法を解説します。

20代後半で辞めたいときの解決策や退職の判断基準も解説するので、ぜひ参考にしててみてください。

20代が仕事辞めたい・疲れたと感じる理由

20代が仕事辞めたい・疲れたと感じる理由は、以下のとおりです。

未経験の業務に取り組むことが多いため不安が大きい

20代は新卒や第二新卒で企業へ入社する人が多く、入社後は未経験業務ばかりであることが多いです。

仕事に慣れていない状態では失敗で人に迷惑をかけるケースもあり、「自分は向いていないのでは」と感じる人も少なくありません。

「仕事に早く慣れたい」「社内での評価を上げたい」などのプレッシャーが、20代が仕事に疲れる原因となることもあります。

入社してみたら仕事内容が向いていない・合っていない

企業の説明会や求人票では魅力的に見えた仕事も、実際に現場に立つと「想像と違う」と感じることがあります。

配属先も希望と異なる部署へ配属され、自身のスキルが活かせない場合もあるでしょう。

社会人になったばかりの20代は何十年もキャリアを積み重ねる必要がありますが、仕事に興味を持てなければ、続けるのは難しいでしょう。

将来に漠然とした不安があり希望を見いだせない

仕事をしていても、「この先どうなるんだろう」「今の職場で何を目指せばいいか分からない」と感じることは珍しくありません。

特に20代中盤・後半は、新卒と入社して業務にも慣れ始め、余裕が出てくる時期です。

目の前の業務に意味を見いだせないまま日々が過ぎている場合は、「このまま仕事を続けても良いのか」と不安が生じ、現職に対するモチベーションを失いやすくなります。

同期が出世したり、転職でキャリアアップしたりすると、自分だけ取り残されたように感じる人もいます。

インターネットで他人と自分を比較している

SNSやYouTubeなどで他人の成功談や「キラキラした生活」を日々目にしていると、自分の現状と比較して落ち込んでしまうことがあります。

総務省の「令和5年版 情報通信白書」によると、20代のインターネット利用率は2022年時点で98.6%と報告されています。

本来は自分のペースで歩んで良いはずなのに、「自分は何も成し遂げていない」と感じてしまい、今の仕事に対する自信を喪失する人は少なくありません。

20代はキャリアのスタート地点であるため、インターネットだけに限らず他人と比較せず、自分のペースで仕事に取り組むことが重要です。

仕事への心持ちに課題がある

「やりたくない」「面倒だ」「どうせ評価されない」といったネガティブな考え方が習慣化していると、仕事が苦痛に感じるでしょう。

入社当時は新鮮で楽しく感じていた仕事も、数年経ちルーティン化するとおもしろくないと感じることがあります。

また、頑張っても適切な評価が得られないなどの理由から、仕事に対する意欲を失い、辞めたいと感じる人も少なくありません。

職場の人間関係で悩んでいる

仕事内容は嫌いじゃなくても、職場の人間関係が原因で仕事を辞めたい・疲れたと感じる20代は多いです。

同年代が集まる学生時代とは異なり、社会人になるとさまざまな年代の人や価値観の異なる人と一緒に働かなければなりません。

うまくコミュニケーションを図れない場面も多く、人間関係に疲れてしまう場合も多いでしょう。

また、上司のパワハラや理不尽な要求なども人間関係に関する悩みとして多いといえます。

給料が仕事量に見合わない

仕事量や責任感の大きい仕事を与えられているのにもかかわらず、給料が見合っていなければ20代で仕事辞めたい・疲れたと感じる原因となるでしょう。

厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果の概況」によると、20〜24歳では10.5%、25〜29歳では11.7%が給料が原因で前職を退職しています。

給料は仕事に対するモチベーションにつながるため、仕事量に見合っていなければ、やりがいを感じられず、辞めたいと思う人も多いでしょう。

20代が仕事辞めたい・疲れたと感じる経験年数別の理由

20代が仕事辞めたい・疲れたと感じる理由を経験年数別に解説します。

• 社会人1～3年目：業務に慣れるのが大変
• 社会人3～5年目：業務量の増加
• 社会人5～7年目：責任のある仕事の増加、ライフイベントの発生

社会人1～3年目：業務に慣れるのが大変

社会人として最初の1〜3年目は、学生時代とのギャップに慣れるのが大変な時期です。

敬語やビジネスマナー、報連相といった基本的な社会人スキルに加え、業務そのものに慣れるまでにも時間がかかります。

周囲に迷惑をかけないようにと頑張るものの、ミスが続いたり、成果が出なかったりすると、「自分は向いていないのでは」と思い込み、辞めたくなる気持ちも強くなるでしょう。

社会人3～5年目：業務量の増加

入社から3年ほど経つと、仕事にもある程度慣れ、成果も出てくるようになります。

しかし任される業務が増加したり、新しい役割を与えられたりすることも多く、心身のバランスを崩す人が少なくありません。

また、会社の期待に応えようと頑張る中で、今のままで将来問題ないのかと疑問に感じる人も少なくありません。

社会人5～7年目：責任のある仕事の増加、ライフイベントの発生

社会人5〜7年目は、業務にも慣れ、職場で一定の信頼を得ている一方、責任の重い仕事を任されるようになる時期でもあります。

チームリーダーやプロジェクト管理などのマネジメント業務を任されることも多く、精神的なプレッシャーは20代前半と比較すると大きくなるでしょう。

また、結婚や出産といったライフイベントが重なりやすく、仕事と生活のバランスが取りづらくなることもあります。

社会人5〜7年目は働き方やライフスタイルの変化から、「働くのが難しい」と限界を感じて辞めたいと思う人は少なくありません。

20代が仕事辞めたい・疲れたと感じたときの対処法

20代が仕事辞めたい・疲れたと感じたときの対処法は、以下のとおりです。

• 周囲の人に相談する
• 辞めたい理由を明確にする
• 有給休暇を取ってリフレッシュする
• 働きながら転職活動を開始する

周囲の人に相談する

20代が仕事辞めたい・疲れたと感じたときは、まずは周囲の人に相談しましょう。

信頼できる家族や友人、同僚に自分の気持ちを正直に話せば思考が整理され、「本当に辞めたいのか、それとも一時的な疲労なのか」が客観的に見えるようになります。

心に余裕が生まれれば、自分だけでは思いつかなかった解決策も見つけられる可能性があります。

辞めたい理由を明確にする

「なんとなく辞めたい」という感情のまま退職を決断すると、次の職場でも同じ理由で悩む可能性が高くなります。

そのため、仕事を辞めたい場合は辞めたい理由を明確にすることが重要です。

たとえば、給料が見合わないことが原因の場合は、20代は経験を積めば昇級が見込めるため、少し我慢して働き続ければ解決できる可能性があります。

辞めたい理由を明確にしておけば、転職の際にもどのような企業へ転職するべきかが見えてくるため、ミスマッチのない転職を実現できます。

有給休暇を取ってリフレッシュする

20代で仕事辞めたい・疲れたと感じたときは、有給休暇の取得で気持ちをリフレッシュさせると良いです。

リフレッシュによって考えが整理され、自分が「疲れているだけなのか」「本当に環境を変えるべきなのか」を冷静に判断できるようになります。

また、一時的な感情の場合はリフレッシュによって仕事に対するモチベーションを取り戻せる可能性もあるでしょう。

今後の選択を間違えないためにも、有給休暇を取得してリフレッシュすることも視野に入れましょう。

働きながら転職活動を開始する

仕事を辞めたい場合は勢いで退職するのではなく、働きながら転職活動を開始するようにしましょう。

在職中の転職活動には、毎月安定した給料が支払われるため、経済的に安定した状態で仕事を探せます。

また、退職後の空白期間もない状態で次の仕事を探せるため、転職活動もスムーズに進められるでしょう。

仕事辞めたい・疲れたと感じる20代が辞めるべきか判断する

仕事辞めたい・疲れたと感じる20代が辞めるべきか悩んでいる人は、以下のことを判断軸として、適切な判断を下しましょう。

• 食べる・寝る・遊ぶ・考えるがしっかりできていない
• 休日に自分の時間を取れていない
• 習慣的にやっていたことができなくなっている
• 退職後のキャリアプランを思い描けている

食べる・寝る・遊ぶ・考えるがしっかりできていない

生活の基本である「食う・寝る・遊ぶ・考える」が崩れている場合、心身に限界が来ているサインです。

業務が多忙すぎてプライベートの時間を取れていない場合は、仕事を辞めるか、職場を変えた方が良い可能性が高いです。

一度体調を崩してしまえば、復帰までに時間を要するため、手遅れになる前に早めに行動するようにしましょう。

休日に自分の時間を取れていない

休日にもかかわらず仕事のことばかり考えてしまい、リフレッシュできていない状態が続いている場合は要注意です。

「せっかくの休みなのに寝るだけ」「何もする気が起きない」といった状況が続くと、心身の疲労も回復できず、慢性的なストレスを抱えることになります。

また、休日でも会社から連絡が頻繁にくるため、プライベートの時間をリラックスして過ごせない場合も注意です。

休日に自分の時間が取れていない場合は、労働環境や働き方の見直しをおこなうべきです。

習慣的にやっていたことができなくなっている

以前は自然に続けられていた習慣が、まったく手につかなくなっている場合は、仕事を辞めた方が良いサインの可能性があります。

読書や運動、趣味といった習慣化していたことができなくなるのは、仕事による精神的・肉体的疲労が原因であることが珍しくありません。

労働環境の悪さや人間関係など理由はさまざまですが、仕事が原因で習慣的にやっていたことができなくなっている場合は、早めに辞めるかどうか判断すべきです。

退職後のキャリアプランを思い描けている

退職後に何をしたいのか、どのような働き方をしたいのかが明確になっている場合は、現職を辞めても問題ないでしょう。

5年後、10年後どのようなキャリアを実現したいのかが明確になっており、退職がキャリアプランに沿っているのであれば、退職しても良いでしょう。

仕事辞めたい・疲れたと感じる20代は多い

仕事辞めたい・疲れたと感じる20代は少なくありません。

具体的にどのくらいの割合の人が仕事辞めたい・疲れたと感じてるのかを解説します。

• 20代の8割以上が仕事へのストレスを抱えている
• 20代前半の離職率は約25％
• 20代後半の離職率は約20％

20代の7割以上が仕事へのストレスを抱えている

厚生労働省の「令和5年 労働安全衛生調査（実態調査）の概況」によると、20代の7割以上が仕事に対してストレスを抱えています。

ストレスの割合は、以下のとおりです。

ストレス原因	割合
仕事の量	38.1%
仕事の質	24.3%
対人関係	25.1%
役割・地位の変化等	13.3%

仕事の量や質、対人関係といった内容が上位に挙がっています。

仕事に慣れていない20代は失敗も多く、不安やストレスの大きい年代であるため、ストレスの割合が大きいと考えられます。

20代前半の離職率は約29％

厚生労働省の「e-Stat 政府統計の総合窓口」によると、令和5年の20代前半の離職率は28.9%と報告されています。

男女別に20代前半の離職率を確認すると、以下のとおりです。

性別	離職率
男性	27.9%
女性	29.8%

いずれも3人に1人が離職しており、多くの人が何らかの理由で退職や転職していることがわかるでしょう。

20代前半は社会人経験が浅く、学生時代と社会人との生活にギャップを感じやすい年代です。

また、魅力的に感じていた仕事も入社後に実態が異なっていれば、辞めたいと考える人は少なくありません。

20代後半の離職率は約21％

厚生労働省の「e-Stat 政府統計の総合窓口」によると、20代後半の離職率は20.6%と報告されています。

男女別に20代後半の離職率を確認すると、以下のとおりです。

性別	離職率
男性	17.6%
女性	23.6%

20代後半は、仕事に慣れて責任のある仕事を任される人も多いです。

しかし、給与アップやキャリアアップのために転職する人も多く、全年代の中では離職率は高めといえます。

20代で仕事を辞めるメリット

20代で仕事を辞めるメリットは、以下のとおりです。

20代のうちに転職すれば選べる仕事の幅が広い

20代は職務経歴が浅く、専門性よりもポテンシャルが重視されやすい年代です。

そのため、異業種・未経験職種への転職も十分に可能可能です。

20代は吸収力も高く、環境にも迅速に対応できるほか、将来的に長く働いてくれる可能性が高いため、転職市場で価値の高い存在になります。

20代で仕事辞めたい・疲れたと感じたときは、早めに転職すれば転職しやすいといえるでしょう。

昇進していなければ比較的辞めやすい

昇進して役職に就ている場合は、部下や同僚、プロジェクトチーム全体にも影響が出るため、仕事を辞めづらくなります。

しかし、20代の多くが責任のある仕事を任される機会が少ないため、比較的辞めやすい点がメリットです。

また、独身の場合は家庭からのプレッシャーもなく、転職によるライフスタイルの変化にも対応しやすいといえるでしょう。

精神的な安定が得られる

仕事がどうしても辛いと感じていた場合は、辞めることで精神的な安定が得られるでしょう。

ストレスが大きいのにもかかわらず、無理に仕事を続けていると心身に悪影響を及します。

精神疾患などを患った状態で退職すると、復帰までに時間を要するため、再就職が不利になる可能性があります。

20代は社会人としての経験が浅く、覚えることも多いため、ストレスの溜まりやすい時期です。

仕事辞めたい・疲れたと感じている場合は、無理をせずに仕事を思い切って辞めることもひとつの選択肢です。

20代で仕事を辞めるデメリット

20代で仕事を辞めるデメリットは、以下のとおりです。

• 仕事が続かない人だと判断される可能性がある
• 退職金が少ししかもらえない

仕事が続かない人だと判断される可能性がある

20代のうちに何度も転職を繰り返していたり、短期間で退職していたりすると、「すぐ辞める人」と悪い印象を与えてしまう可能性があります。

企業側は採用にコストと時間をかけているため、可能な限り長く働ける人材を採用したいと考えています。

そのため、長く続きしない人材と判断されないように、転職がキャリアアップのための前向きな理由であることをアピールすることが重要です。

前職での経験を説明し、転職先の企業でどのように活かせるのか伝えるようにしましょう。

退職金が少ししかもらえない

20代で退職する場合、在籍年数が短いため、退職金はわずか、または支給されないケースが多くなります。

企業によっては「勤続3年以上」「満5年」など、退職金の支給に条件があることも珍しくありません。

また、退職金の額は勤続年数に比例してアップするのが一般的です。

入社してからの年数が浅い20代は、仕事を辞めた際に退職金が少ないと感じる可能性がある点には注意が必要です。

仕事を辞めたい20代におすすめの転職サイト・エージェント

転職サイト・エージェント名	doda	type転職エージェント	ワークポート
運営する人材紹介会社	パーソルキャリア株式会社	株式会社キャリアデザインセンター	株式会社ワークポート
公開求人数	250,177件	12,844件	118,601件
全国対応	○	△	○
未経験	○	○	○
アプリの有無	○	○	○
タイプ	エージェント型転職サイト	エージェント型転職サイト	エージェント型転職サイト

仕事を辞めたい20代は、転職サイト・エージェントの利用がおすすめです。

特に転職エージェントは、キャリアのプロから転職活動のサポートを全面的に受けられるため、転職活動を有利に進められます。

3社転職エージェントを掲載しているので、仕事を辞めたい20代はぜひ参考にしてみてください。

doda

運営会社	パーソルキャリア株式会社
公開求人数	250,177件
非公開求人数	非公開
許可番号	13-ユ-304785
対応エリア	全国
料金	無料
住所	〒106-0041 東京都港区麻布台一丁目3番1号 麻布台ヒルズ 森JPタワー21階

※2025年7月時点の情報です。

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type転職エージェント

運営会社	株式会社キャリアデザインセンター
公開求人数	12,844件
非公開求人数	23,373件
許可番号	13-ユ-040429
対応エリア	一都三県
料金	無料
住所	〒107-0052 東京都港区赤坂3-21-20　赤坂ロングビーチビル

※2025年7月時点の情報です。

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ワークポート

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住所	〒140-0002 東京都品川区東品川2-2-4 天王洲ファーストタワー6F

※2025年7月時点の情報です。

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