年収700万は夢見すぎ？婚活で年収700万以上の30代男性の割合も解説

婚活で年収700万円以上の男性を希望するのは「夢見すぎ」と言われることがありますが、実際はどの程度難しいのでしょうか。

結論から言うと、年収700万円を超える男性の割合は限定的です。全体の上位に該当する可能性があります。

総務省「平成29年就業構造基本調査」をもとに作成された内閣府の資料によると、今までに1回も転職していない30代大卒男性（正規雇用）の平均年収は、537万円です。

また、高卒の30代男性の場合は432万円です。

※出典：内閣府（補論 1-1）年齢・学歴別の所得分布（男性・正規、自営業主、全体）

本記事では、国の統計や婚活市場の各種データをもとに、婚活で年収700万円の男性を希望することは「夢見すぎ」なのか解説します。

記事の後半では、理想と現実のギャップや、今後の生活設計に役立つ情報も紹介します。

「年収700万円は夢見すぎ」の可能性がある【婚活】

年収700万円という水準は、世間的に「高年収」と見なされることが多く、一部では「夢見すぎ」とも言われます。

実際にこの年収に達している層がどの程度存在するのか、年齢別・属性別に客観的なデータを用いて検証することが重要です。

特に30代男性における到達率や、婚活市場における希少性を把握することで、「夢見すぎ」という評価が妥当かどうかを明らかにします。

年収700万円以上の男性の割合は24.3％

国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、一般企業に勤める男性の平均年収は568万5000円です。

年収700万円超の男性の割合は、以下の通りです。

 

全年齢の男性における年収700万円以上の割合は、24.3％（約4人に1人）であるとわかります。

しかしこのデータには、50代や60代の男性も含まれており、若い男性ほど「年収700万円以上」の割合は低下します。

さらに「未婚」「高身長」「趣味が合う」などの条件にマッチする男性となると希少であり、実際は「夢見すぎ」の可能性があります。

年収700万円以上の30代男性の割合は約2割未満

※出典：厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」学歴、性､年齢階級別賃金 

 

年収700万円は、30代男性の平均年収を大きく上回る水準です。

年収700万円の30代男性に限定して結婚相手を探すことは、「夢見すぎ」の可能性があります。

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、30〜34歳の大学卒男性の平均月収は約340.5千円（年収換算：約409万円）です。

また、35〜39歳男性の平均月収は392.8千円（年収換算：約471万円）でした。

大学院卒男性でも、35～39歳の平均月額賃金は458.5千円（年収換算：約550万円）に留まります。

また、総務省「平成29年就業構造基本調査」では、今までに1回も転職していない30代の大卒以上・正規雇用男性のうち、年収800万円を超える人の割合は、11.54％とされています。

年収700万円以上の30代男性の割合は、年収800万円を超える男性の割合を若干上回ると推測できますが、それでも2割未満にとどまると見られます。

年収700万円以上は成婚した30代男性のうち約5～11%

 

結婚相談所IBJの「成婚白書2024年度版」によれば、成婚した30〜34歳の男性のうち、年収700万円以上の割合は5.7％、35〜39歳では11.0％でした。

30～34歳の成婚男性では、400万円台（5.8％）、500万円台（6.8％）、600万円台（4.9％）の年収層がボリュームゾーンとなっています。

一方、年収1,000万円超の割合は1.0％未満です。

また、35〜39歳の成婚男性では、年収500万円台（5.9％）と600万円台（6.0％）が最も多いという結果でした。

また、同資料によると、年収が高い方が成婚しやすい傾向もあります。

「年収700万円は夢見すぎ」を回避する方法

年収700万円の男性は、婚活市場において「理想的な相手」とされる一方で、実際に該当する層は非常に限られています。

国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、30代男性で年収700万円に達する割合は全体の2割未満です。

婚活で年収700万円以上の男性を希望するのは「夢見すぎ」という指摘がなされる背景には、統計的な裏付けがあります。

それでも年収700万円以上の男性との成婚を目指す場合、出会いの場の選び方やアプローチ方法に工夫を加えることで、現実的な成果を得ることは可能です。

本章では、婚活で年収700万円の男性を希望することは「夢見すぎ」なのか解説しながら、効果的な戦略を2つの観点から具体的に提示します。

適切な出会いの場を選ぶ

婚活で年収700万円以上の男性を希望するのは「夢見すぎ」と言われる背景には、希少性の高さがあります。

年収700万円以上の男性と効率よく出会うには、出会いの場を戦略的に選定することが必要です。

特に結婚相談所や審査制のマッチングアプリ、ハイクラス向け婚活イベントは有効です。（参考：【IBJ Matching】婚活パーティー）

結婚相談所IBJの「成婚白書2024年度版」のデータによると、婚活市場では年収600万円以上の男性が約半数を占めており、成婚者の中央値も600万円〜700万円の間に位置します。

年収700万円以上の男性と結婚するうえで、出会いの効率性は重要な要素であり、場の選定が成功可否に大きく関わっていることは明らかです。

プロフィールやコミュニケーションの取り方を工夫する

年収700万円以上の男性と成婚するためには、プロフィールの作り方や、コミュニケーションの取り方も重要です。

マッチングアプリや結婚相談所では、プロフィールが「第一接点」となります。見た目だけでなく、文章内容にも工夫が必要です。

結婚相談所のデータでは、自身の年収を公開している女性は非公開の女性に比べて成婚率が約2倍高い傾向にあり、情報をオープンにする姿勢が「結婚への真剣度」として評価されることが分かっています。（参考：結婚相談所IBJの「成婚白書2024年度版」）

また、プロフィールでは「性格」「ライフスタイル」「結婚後の生活イメージ」など、金銭面以外の情報を多角的に提示することが効果的です。

松井証券の調査によると、結婚相手の決め手として「性格・考え方の一致」（78.3％）、「お金の価値観の一致」（68.7％）が上位に挙げられており、収入だけで選ばれることは少ないとされています。

さらにプロフィールだけでなく、実際のやりとりにおいても「ライフプラン」や「育児・家事への協力姿勢」を早期に伝えることが、将来を見据えた関係構築に寄与します。

松井証券の同調査によれば、ライフプランやお金について対話できている家庭の方が、夫婦仲・人生の幸福度ともに高い傾向にあると報告されています。（参考：松井証券「婚活とお金事情に関する実態調査」

年収700万円未満の相手と幸せな結婚を実現するコツ

日本の男性の7割以上は、年間収入が700万円未満であることが統計上明らかになっています。

この現実を踏まえると、「幸せな結婚」に必要なのは高収入だけではなく、関係性や計画性など、他の要素も重要であることが見えてきます。

本章では、年収700万円未満の相手と充実した結婚生活を実現するための具体的な方法を、2つの観点から解説します。

年収700万円未満の生活をシミュレーションする

婚活で年収700万円以上の男性を希望するのは「夢見すぎ」と言われることがある通り、実際は日本の大多数の家庭がそれ未満の年収で生活しています。

例えば、ゆうちょ財団が2013年に実施した「家計と貯蓄に関する調査 結果概要報告書」によると、世帯年収が「300～400万円未満」が10.6%、「400～500万円未満」が10.3%と、最も多い分布となっています。

また、手取りベースでも「300～400万円未満」の世帯が13.3%で最多となっています。

年収700万円よりも低い収入帯で実際に家庭が成り立っていることを踏まえ、結婚後の生活費（家賃・食費・光熱費・教育費など）や貯蓄可能額を具体的に見積もることが、期待値を調整し、金銭的なギャップによる不満を軽減する鍵となります。

長く続く幸せな関係を築けるかどうかを基準に考える

結婚生活の質を左右するのは、収入額ではなく「関係性の質」であるという調査結果が存在します。

夫婦の円満度に関する調査では、「夫婦間でお金の悩みをオープンに話し合える」と答えた割合は、円満夫婦で90%以上、不仲夫婦では40%台にとどまりました。（※参考：スパークス・アセット・マネジメント「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査 2016」）

収入に関係なく、「話し合える関係性」が幸福な結婚の前提条件であることを示しています。

また同資料の夫婦2人きりの時間に関する調査では、円満夫婦は1日平均205分、不仲夫婦は58分しか一緒に過ごしておらず、日常的な接触の頻度と満足度の関係性が明らかになっています。

さらに、「ありがとう」といった感謝の言葉の頻度が高い家庭ほど、良好な関係が維持されている傾向が強いことも確認されています。

結婚生活で本当に重要なのは、収入の額ではなく「共に幸せな関係を築く意志と行動」にあります。

真に長続きする幸福な関係は、価値観の共有、感謝の態度、そして一緒に過ごす時間の質によって築かれるものであることを踏まえて、年収700万円以上の完璧な相手を探すことにこだわりすぎない姿勢が重要です。

年収700万を目指す人におすすめの転職エージェント

高水準の生活を望むのであれば、高収入の仕事に転職し、自分自身で年収700万を目指す方法もあります。

年収700万を目指す人におすすめの転職エージェントは、以下の3社です。

※2025年7月時点の公開求人数を掲載しています。口コミ：自社調査（2025年7月調査）

LHH転職エージェント

LHH転職エージェントは、ハイクラス向けの転職エージェントです。

運営会社は、世界60の国と地域で事業を展開するスイスの人財サービス企業「アデコグループ」の一員で、外資系企業の求人紹介にも強みを持っています。

LHH転職エージェントの特長は、業界・職種ごとの専門性の高さです。

「業界別」ではなく、専門領域に特化した「職種別」ごとに担当コンサルタントが在籍しています。

コンサルタントが希望する職種・業界に対する深い見識を備えているので、あなたの専門性を活かせる、的確な求人の提案が可能です。

また、LHH転職エージェントの利用者は、転職後の年収が平均101万円アップしています。

年収700万円以上の求人も多数取り揃えている転職エージェントです。

LHH転職エージェント利用者の口コミ・評判

ビズリーチ

ビズリーチは、即戦力人材と企業をマッチングする、スカウト型の転職サービスです。

登録するとあなたの職務経歴書を見た企業やヘッドハンターから、直接スカウトが届きます。

求人の3分の1以上が年収1,000万円を超えるなど、管理職や専門職、グローバル人材といったハイクラス向けの求人を取り扱っています。

2025年時点で、求人数は110,775件です。

会員登録には非公開の独自基準による審査がありますが、思わぬ好条件なスカウトが届く可能性もあります。

年収700万円以上や、キャリアアップを目指す人におすすめの転職サイトです。

ビズリーチ利用者の口コミ・評判

パソナキャリア

パソナキャリアは、総合人材サービス大手であるパソナグループが運営するエージェント型の転職サービスです。

丁寧なサポートと、年収アップ・キャリアアップを目指す方への支援に強みを持っています。

パソナキャリアでは、求人の年収水準が約600～1,200万円です。

加えて、約7割の国内上場企業と取引があります。

また、専任のキャリアアドバイザーがつき、初回カウンセリングから求人紹介、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、さらには年収交渉や退職交渉まで一貫してサポートしてくれます。

年収700万円や、キャリアアップを目指したい方におすすめです。

パソナキャリア利用者の口コミ・評判

年収700万円以上かどうかよりも共に幸せな家庭を築けるかどうかに焦点を当てる

夫婦間のオープンなコミュニケーション、将来に向けた共同の計画、質の高い時間共有、そして相互の感謝と尊重に基づいた関係性を築くことに焦点を当てることが、長期的に幸福な結婚生活を実現するための重要なコツです。

相手が年収700万円以上かどうかよりも、共に幸せな家庭を築けるかどうかに焦点を当てることをおすすめします。

関連記事：楽な仕事ランキング！精神的に楽な未経験・無資格OKの正社員の仕事や探し方を紹介