仕事の辞めどきがわかる10のサイン！続けるべきか・次を決めずに退職すべきかどうかの判断基準を紹介

人間関係や仕事内容など理由はさまざまですが、現職に不満を感じており、仕事を辞めるべきか悩んでいる人は少なくありません。

厚生労働省の「令和5年 労働安全衛生調査（実態調査）の概況」によると、仕事や職業生活に対して、「強い不安、悩み、ストレスと感じる事柄がある」と回答した人は、82.7%です。

約8割以上の人が仕事に対してストレスを感じていることがわかります。

自分が仕事を辞めるべきなのかどうかわからない場合は、以下の判断軸をもとに判断するのがおすすめです。

本記事では、仕事の辞めどきがわかる10のサインや当てはまった場合の対処法を解説します。

仕事の辞めどきがわかる10のサイン

仕事の辞めどきがわかる10のサインは、以下のとおりです。

• 1.仕事に行くのがつらい
• 2.給与が上がらない・評価されない
• 3.昇進の見込みがない
• 4.仕事のモチベーションが下がっている
• 5.新しい経験やスキルが得られない
• 6.職場の人間関係が悪化している
• 7.優秀な社員が次々と退職している
• 8.会社の将来性が不透明
• 9.残業や休日出勤が増え続けている
• 10.プライベートの時間を確保できない

1.仕事に行くのがつらい

朝起きるのがつらい、出社を考えるだけで気分が沈むといった状態が続いている場合は、仕事の辞めどきの可能性があります。

仕事に行くのがつらいと感じたまま無理して働き続けると、心のバランスを崩し、うつ病などのメンタル疾患に発展するリスクもあります。

仕事に対するストレスが大きい場合は、一人で抱え込まずに友人や上司など信頼できる人に相談することが重要です。

相談相手がいない場合は、転職エージェントや外部のカウンセラーに話を聞いてもらうのもおすすめです。

2.給与が上がらない・評価されない

いくら頑張っても給与が上がらない、正当な評価が受けられない場合は、仕事の辞めどきのサインです。

成果を上げても昇給につながらない、評価基準があいまいで正当な評価を受けられない場合は、転職を検討するべきです。

業績が好調なのにもかかわらず給与が上がらない場合は、企業の体制に問題があるケースも考えられます。

実力に見合った待遇を得られる環境へと移ることが、今後のキャリアアップにもつながります。

3.昇進の見込みがない

何年働いても役職が変わらない、自分より後から入った社員が昇進していくなど、昇進の見込みがない場合は仕事の辞めどきです。

特に役職のポストが空かない、年功序列で正当な評価が得られない場合は、昇進できる見込みが薄い職場といえるでしょう。

昇進は給与や待遇の向上だけでなく、自分のスキルや努力が認められている実感があるため、仕事のモチベーションにもつながります。

長く勤めているのにキャリアアップが見込めない場合は、実力主義の会社や評価制度が整備された会社に転職すると解決できる可能性が高いです。

4.仕事のモチベーションが下がっている

仕事のモチベーションが下がっている場合は、辞めどきのサインです。

毎日の業務にやりがいや達成感を感じられなくなったときは、仕事に対するモチベーションは低くなりがちです。

日常業務で興味を持てない場合は、そもそも仕事内容が自分に合っていない可能性もあるでしょう。

新しいことを学ぶ機会もなくなり、成長ややりがいを感じられないまま続けていると、将来のキャリアにも影響する可能性があります。

5.新しい経験やスキルが得られない

同じ業務の繰り返しでスキルが伸びていない場合は、仕事の辞めどきのサインです。

将来的にキャリアアップしていきたいと考えている場合は、さまざまな経験を積んで自分の市場価値を高める必要があります。

単純作業や簡単な作業ばかりこなしていても、市場価値の高いスキルは身につきにくく、将来のキャリアに悪影響を与える可能性があります。

現職で成長が停滞していると感じる場合は、キャリアアップ可能な環境に身を移すことで、市場価値を高めましょう。

6.職場の人間関係が悪化している

職場の人間関係が悪化している場合も、仕事を辞めるべきサインです。

大手人材紹介会社のdodaの「転職理由ランキング」によると、職場の人間関係による退職は、ランキング2位に位置しています。

多くの人が職場の人間関係に対してストレスを感じていることがわかります。

人間関係によるストレスを抱えたまま仕事を続けていると、心身に悪影響を及ぼすため注意が必要です。

精神的なストレスを減らすためにも、職場の人間関係がきついと感じている場合は、異動を申し出たり、転職したりして環境を移すことがおすすめです。

7.優秀な社員が次々と退職している

周囲で尊敬していた先輩や成果を上げていた同僚が立て続けに辞めている場合、職場環境に問題がある可能性が高いです。

優秀な人材ほど現場の変化に敏感で、会社の将来性を見極めるスキルを保有しています。

職場の雰囲気が悪化していたり、業績が落ち込んでいたりと状況が悪くなっていると感じる場合は、早めに行動する必要があるでしょう。

すぐに転職する必要はありませんが、自分の市場価値やどのような求人があるか程度は把握しておくと安心です。

8.会社の将来性が不透明

会社の方向性が定まらない、業績が下がり続けているなど、会社の将来性が不透明な場合は、仕事の辞めどきのサインである可能性が高いです。

特に経営方針が頻繁に変更されている場合は、組織の内部が混乱しており、長く働き続けるのが難しい場合があります。

賞与が減額されたり、事業撤退が増えていたりする場合は注意が必要です。

業績不振や業界の衰退などで将来性が見込めない場合は、早めに見切りをつけ、将来性のある企業へ転職することがおすすめです。

9.残業や休日出勤が増え続けている

定時で帰れない日が常態化し、休日出勤も当たり前になっているような職場環境の場合は、仕事を辞めるべきサインです。

残業や休日出勤などによって労働時間が長すぎる場合、心身の負担は大きくなります。

厚生労働省の「脳・心臓疾患の労災認定基準 改正に関する４つのポイント」によると、過労死のラインは80時間（月に20日出勤する場合に、1日4時間以上の残業）とされており、働きすぎには注意が必要です。

特に長時間労働が慢性化している職場は、改善してもらえる可能性も低いため、健康的に働くためにも転職を検討しましょう。

10.プライベートの時間を確保できない

仕事が原因でプライベートの時間を確保できていない場合は、仕事の辞めどきといえるでしょう。

休日も仕事の連絡がきたり、帰宅後も業務を持ち帰って対応したりと、まとまった休暇を取得できていない場合は、心身のストレスが大きくなりやすいです。

プライベートの時間が確保できなければ、趣味や家族と時間も減り、リフレッシュも難しくなるでしょう。

時間の余裕がない状態で働き続けていると、気づかぬうちにモチベーションの低下や大量不良につながる可能性もあるため注意が必要です。

仕事の辞めどきがわかる10のサインに当てはまったときの対処法

仕事の辞めどきがわかる10のサインに当てはまったときは、以下の対処法を実践してみてください。

• 休みを取って冷静に考える
• 信頼できる人に相談する
• 改善を会社と交渉する
• 心身に重大な影響が出ているなら退職する
• 仕事を続けながら転職活動をする

休みを取って冷静に考える

仕事の辞めどきがわかる10のサインに当てはまったときは、一度休みを取って冷静に考える時間を設けましょう。

感情が高ぶったままでは、冷静な判断ができず、後悔する決断につながるおそれがあります。

有給休暇や休職制度を活用し一時的に職場から離れることで、心身をリフレッシュできます。

気持ちを落ち着かせた状態で「本当に辞めたいのか」「他の手段があるのではないか」などを確認し、冷静に判断しましょう。

信頼できる人に相談する

仕事を辞めたい気持ちはひとりで抱え込まずに、信頼できる人に相談するのがおすすめです。

家族や友人、キャリアアドバイザーなどから意見を聞くことで、新たな視点が得られ、状況を客観的に整理することが可能です。

ただし、社内の人に相談する場合は転職の意図が伝わるリスクがあるため、相談する相手は慎重に選びましょう。

改善を会社と交渉する

仕事を辞めるべきか悩んだ場合は、待遇や業務環境の改善を会社に交渉することも方法のひとつです。

退職だけでなく、異動や条件の見直しによって、不満を解決できる可能性があります。

多くの企業は離職を防ぐために一定の対応をしてくれるケースがあるため、一度相談してみると良いでしょう。

改善を交渉しても効果が得られない場合は、給与アップやキャリアアップできる企業へと転職するのがおすすめです。

心身に重大な影響が出ているなら退職する

不眠、食欲不振、吐き気など、心身に重大な影響が出ている場合は、早めに退職しましょう。

心身の調子が優れない状態で無理を続けていると、うつ病などの精神疾患を患う可能性が高くなります。

一度体調を崩してしまえば、復帰するまでには多くの時間を要するため、将来的なキャリアを考えても無理はよくありません。

このまま続けるのが難しいと感じている場合は、無理をせずに早めに退職の決意を固めましょう。

仕事を続けながら転職活動をする

辞めたい気持ちが強くなっても、次の仕事が決まる前に退職するのはリスクがあります。

退職をすれば現職の収入がなくなるため、次が決まっていない場合、貯金を崩しながら生活しなければなりません。

経済的な負担が大きくなると、精神的な不安が大きくなり、焦って転職先を選ぶことでミスマッチが起きやすくなります。

そのため、まずは在職中に転職活動を進めることで、精神的・経済的な余裕を保ちながら冷静な判断が可能になります。

仕事の辞めどきがわかる10のサインに当てはまってもすぐ退職すべきでない人の特徴

仕事の辞めどきがわかる10のサインに当てはまってもすぐ退職すべきでない人の特徴は、以下のとおりです。

• 辞めたい気持ちが一時的な人
• 辞めたい原因に改善の余地がある人
• 辞めたい理由を言語化できていない人
• 入社して半年以内の人
• 転職の準備が整っていない人

辞めたいと感じたからとすぐに辞めるのではなく、気持ちを落ち着けて冷静な判断を下すことが重要です。

辞めたい気持ちが一時的な人

仕事の辞めどきがわかる10のサインに当てはまっていても、辞めたい気持ちが一時的な人は退職しない方が良いです。

仕事を辞めたい気持ちの多くは、ストレスや疲労、トラブルによって一時的に高まるものです。

一時的な気持ちだけで退職してしまうと、冷静になった際に「あの時辞めなければよかった」と後悔する可能性が高くなります。

辞めたいと感じた場合は、少し時間をおいて冷静になることで、気持ちが変化しないか確認するようにしましょう。

辞めたい原因に改善の余地がある人

辞めたい原因に改善の余地がある人も、仕事の辞めどきがわかる10のサインに当てはまってもすぐ退職すべきでない人の特徴です。

たとえば、業務内容について不満がある場合は、上司に相談したり、異動を申し出たりすることで解決できる可能性があります。

改善を自分で試みずに転職すると、転職先でも同じような問題が発生する可能性があります。

まずは辞めたい原因を明確にし、改善の余地がないかどうか確認するようにしましょう。

辞めたい理由を言語化できていない人

「なんとなく辞めたい」「モヤモヤして気分が乗らない」といった漠然とした感情だけで退職を決めてしまうと、次の職場でも同じような不満を抱えてしまうリスクがあります。

原因が明確でないまま辞めてしまうと、転職時に退職理由をうまく説明できず、採用のハードルが高くなる可能性もあります。

まずは自分の不満や悩みを紙に書き出すなどして、頭の中を整理することから始めましょう。

辞めたい原因の本質が見えれば、本当に辞めるべきかどうかも明確になります。

入社して半年以内の人

入社して間もない段階では、業務に慣れておらず、人間関係もまだ構築されていないため、不安を感じるのは自然なことです。

しかし、入社してから半年以内の退職は転職の際に「またすぐ辞めてしまうのでは」とネガティブな印象を与える可能性が高いです。

新しい環境に慣れるまでは時間がかかるため、最低でも半年から1年は自分が職場に適しているか様子を見るのがおすすめです。

転職の準備が整っていない人

強いストレスや不満を感じていると「もう辞めたい」と衝動的になってしまいますが、転職の準備が整っていない段階での退職は避けたほうが無難です。

毎月の収入が途絶えたり、空白期間が長引いたりすることで、経済的にも精神的にも不安が大きくなります。

準備が不十分なまま辞めると、焦って再就職先を選び、結果的に同じ失敗を繰り返す可能性があります。

自己分析や企業研究などの転職準備は、在職中に進めながら、退職のタイミングを慎重に見極めるようにしましょう。

仕事の辞めどきがわかる10のサインに当てはまる人におすすめの転職エージェント3選

転職サイト・エージェント名	doda	type転職エージェント	ワークポート
運営する人材紹介会社	パーソルキャリア株式会社	株式会社キャリアデザインセンター	株式会社ワークポート
公開求人数	248,087件	12,891件	118,601件
全国対応	○	△	○
未経験	○	○	○
アプリの有無	○	○	○
タイプ	エージェント型転職サイト	エージェント型転職サイト	エージェント型転職サイト

仕事の辞めどきがわかる10のサインに当てはまる人は、転職エージェントの利用がおすすめです。

転職エージェントでは、キャリアのプロが現職の不満や自分にあった転職先などのキャリアに関する悩みを親身に対応してくれます。

自分が本当に辞めるべきかどうかまで客観的にアドバイスしてもらえるため、勢いで退職して失敗したくない人に適しています。

仕事の辞めどきがわかる10のサインに当てはまる人におすすめの転職エージェントを3社掲載したので、ぜひ参考にしてみてください。

doda

運営会社	パーソルキャリア株式会社
公開求人数	248,087件
非公開求人数	非公開
許可番号	13-ユ-304785
対応エリア	全国
料金	無料
住所	〒106-0041 東京都港区麻布台一丁目3番1号 麻布台ヒルズ 森JPタワー21階

※2025年7月時点の情報です。

dodaは、20万件以上の求人を保有する業界最大級の転職エージェントです。

職種や地域さまざまな条件から自分に合った企業を選べる点が、dodaの魅力です。

「本当に今、辞めるべきか？」といった悩みにもキャリアアドバイザーが丁寧に向き合ってくれるため、辞めどきに迷っている人も安心して相談できます。

また、応募書類の添削や面接対策など、初めての転職でも安心のサポート体制が整っており、在職中に無理なく転職活動を進めたい人にもおすすめです。

type転職エージェント

運営会社	株式会社キャリアデザインセンター
公開求人数	12,891件
非公開求人数	23,448件
許可番号	13-ユ-040429
対応エリア	一都三県
料金	無料
住所	〒107-0052 東京都港区赤坂3-21-20　赤坂ロングビーチビル

※2025年7月時点の情報です。

type転職エージェントは、一都三県での転職に強みを持つサービスで、首都圏で転職を考えている人におすすめです。

ITエンジニアや営業職、ハイクラス人材に特化した求人が豊富に揃っており、専門性を活かした転職を実現したい人にも適しています。

また、転職後の定着率は97.4%と非常に高く、入社後のミスマッチを防ぐためのヒアリング力やマッチング力が評価されています。

「環境を変えたいけれど、また同じような不満を抱えたくない」と感じている人は、ぜひtype転職エージェントを利用してみてください。

ワークポート

運営会社	株式会社ワークポート
公開求人数	118,601件
非公開求人数	非公開
許可番号	13-ユ-040590
対応エリア	全国
料金	無料
住所	〒140-0002 東京都品川区東品川2-2-4 天王洲ファーストタワー6F

※2025年7月時点の情報です。

ワークポートは、全国47都道府県すべてに拠点を展開している転職エージェントです。

地方・都市部を問わずに幅広い地域での転職をサポートしており、地方在住の人でも安心して転職活動を進められます。

人材紹介歴が20年以上と長く、信頼性の高いサービスであるため、満足のいくサポートを受けられる可能性が高いです。

取り扱う求人は大手企業から成長中のベンチャーまで幅広く、業界・業種を問わず選択肢が豊富です。

「今の職場を辞めたいけれど、自分に合う職場がどこにあるかわからない」と感じている人は、全国対応かつ求人数が豊富なワークポートをぜひ利用してみてください。

仕事の辞めどきがわかる10のサインに当てはまる人からよくある質問

仕事の辞めどきがわかる10のサインに当てはまる人からよくある質問は、以下のとおりです。

• 仕事をやめなさいのサインはある？
• 女性が仕事を辞めるタイミングとは？

仕事をやめなさいのサインはある？

仕事をやめなさいのサインは、以下のとおりです。

「心身に不調が出ている」「会社の将来が不安」「優秀な人が次々と辞めている」といった状況は、仕事をやめなさいのサインと捉えるべきです。

心身に不調が出たまま無理を続けていると、うつ病などの精神疾患をわずらう可能性があります。

また、優秀な人ほど変化に敏感なため、次々と退職している場合は、会社の将来性が低く、やめなさいのサインと考えられるでしょう。

女性が仕事を辞めるタイミングとは？

女性が仕事を辞めるべきか悩んだ場合は、以下のことに当てはまっていないか確認しましょう。

女性は結婚や出産、育児などのライフイベントがあるため、仕事と家庭の両立が難しい場合は、職場を変える必要が出てくる可能性があります。

また、性別に基づく差別やハラスメントにさらされている場合も、我慢し続ける必要はありません。

女性だから昇進しにくい、裁量のある仕事を与えられないといった環境は、成長機会を奪う原因となります。

働き方改革が進む中で、女性が長く活躍できる職場も増えているため、自分が成長できる環境に身を移すことがおすすめです。

仕事の辞めどきがわかる10のサインに当てはまったら次の行動を考えよう

仕事の辞めどきがわかる10のサインに当てはまったら、次に自分がどのような行動を取るべきか考えることが重要です。

すぐに退職を決断するのではなく、状況を整理してから判断することが、後悔のない選択につながります。

仕事の辞めどきがわかる10のサインに当てはまった場合に、まず取り組むべき行動は以下のとおりです。

一度休暇を取得して冷静になる、信頼できる人に相談するといった対処をおこなえば、自分が本当に辞めるべきか見極められるようになります。