転職コラム

仕事辞めたいけど次がないときの対処法は?続けるべきか・次を決めずに退職して良いか判断基準を紹介

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仕事を辞めたいけど次がないときの判断基準

「転職できる自信がない」「今の在職期間が短すぎる」などの理由から、仕事を辞めたいけど次がない人は少なくありません。

次がない状態で仕事を辞めるとさまざまなリスクがあるため、以下のような対処が必要です。

仕事を辞めたいけど次がないときの対処法
  • 休職を取る
  • なぜ仕事を辞めたいと感じているのか整理する
  • 何をしたいと思っているのか書き出す
  • 信頼できる人に相談する

本記事では、仕事を辞めたいけど次がないときの対処法や辞める際の注意点を解説します。

年齢別の転職事情まで解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

なお、大手人材紹介会社のdodaの「転職理由ランキング[最新版]みんなの本音を調査!」によると、転職を考える理由は下記のようになります。

ランキング 転職理由
1 給与が低い・昇給が見込めない
2 人間関係が悪い/うまくいかない
3 社内の雰囲気が悪い

給与や人間関係、社風などがランクインしていますが、いずれも転職によって自分に合った職場を見つければ解決できる可能性が高いです。

dodaやtype転職エージェントのような、仕事辞めても次がない人の相談におすすめのサービスも紹介するので、確認してみてください。

Contents
  1. 次がなくてもすぐに仕事を辞めた方がいいケース
  2. 次がないまま仕事を辞めない方がいいケース
  3. 仕事辞めたいけど次がないと感じる理由
  4. 「次はないけど仕事を辞めたい」と考えがちな人の特徴
  5. 仕事辞めたいけど次がないときの対処法
  6. 次がない状態で仕事を辞めるメリット
  7. 次がない状態で仕事を辞めるデメリット
  8. 仕事辞めたいけど次がないと感じるときにすべきこと
  9. 年齢別の転職難易度
  10. 仕事辞めたいけど次がないと感じる人におすすめの転職サイト・エージェント
  11. 次がない状態で仕事を辞めても人生終了ではない

次がなくてもすぐに仕事を辞めた方がいいケース

仕事辞めたいけど次がない

次の仕事が決まっていなくても、仕事を辞めることはできます。

とはいえ、キャリアや収入面を考えると、次の仕事を見つけてから辞めるのが一般的です。

しかし、心身の健康や会社の状況によっては、すぐに辞めてもよいケースもあります。

セクハラやパワハラを受けている

セクハラやパワハラを受けている場合、最も重要なのは自身の安全と心身の健康を守ることです。

精神的に追い詰められた状態で無理に働き続けると、さらなる悪影響を及ぼす可能性があります。

心身を休ませることを最優先に考え、すぐに退職・休職することをおすすめします。

※関連記事:退職代行おすすめ比較ランキング!料金やサポート範囲を徹底解説【最新】

仕事により心身が疲弊している

激務により心身が極度に疲弊している場合も、早めに仕事を辞めるべきです。

次の症状は、心身が限界を迎えているサインかもしれません。

心身が限界のサイン
  • 「夜眠れない」
  • 「食欲がない」
  • 「憂鬱な気持ちが続く」
  • 「何をしても楽しくない」

これらの兆候を無視して働き続けると、うつ病や適応障害などの精神疾患を発症するリスクが高まります。

うつ病は、決して珍しい精神疾患ではありません。

厚生労働省によると、生涯に約15人に1人、過去12ヶ月間には約50人に1人がうつ病を経験しています。

そのような状況になる前に、早めに退職して十分な休息をとることが大切です。

正当な評価をしてもらえない

正当な評価をしてもらえないと感じる場合、仕事へのモチベーションを保つことは難しくなります。

評価に不満を感じる具体例
  • 会社の売上に貢献しているのに昇進できない
  • どんなに頑張っても給料が上がらない

労働契約書などで評価基準を確認し、正当な理由なく不当な扱いを受けていると判断した場合は、早めに見切りをつけるのも一つの手です。

会社の業績が悪化している

「給料が減額された」「希望退職者を募っている」といったサインが見られる場合、会社の業績が悪化している可能性があります。

継続的な大幅な赤字や、債務超過が見られる場合は、倒産のリスクも考えられます。

早めに退職して、次のキャリアをじっくり探した方が良い場合もあります。

次に活かせるスキルを持っている

近年、年功序列を廃止し、個人のスキルや実力を重視する「成果主義」にシフトする企業が増えています。

成果主義人事制度を導入する企業が増加傾向にあるといわれて久しい。

※参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構働く人からみた成果主義

もし、ご自身のスキルに高い市場価値があり、現在の労働市場で多くの需要が見込まれる場合は、比較的早く次の転職先が見つかる可能性が高いです。

このような場合は、ブランク期間が短く済むため、次の仕事が決まる前に辞めても問題ないでしょう。

次がないまま仕事を辞めない方がいいケース

仕事辞めたいけど次がない

次の仕事が決まっていない状態で安易に退職すると、後で後悔する可能性があります。

以下のケースに当てはまる場合は、一度立ち止まって考え直してみましょう。

明確な理由がなく辞めたいと考えている

明確な理由がない状態で辞めてしまうと、後悔する可能性が高いです。

よくある「曖昧な退職理由」
  • 何となく飽きたから
  • ほかの仕事をしてみたいから

今の仕事に大きな不満がない場合、転職先で前職を上回る条件の企業を見つけるのは難しくなります。

安易な退職は、転職活動が難航する原因にもなるため、避けるのが賢明です。

給料の安さだけを不満に感じている

給料の安さだけを理由に退職を決めるのは、慎重になるべきです。

仕事を辞めるかどうかは、仕事内容、人間関係、キャリアアップの機会など、総合的な満足度を考慮して決めましょう。

国税庁が発表した「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、2023年(令和5年)の日本全体の平均年収は460万円です。

今の会社が成長が見込める企業であれば、転職するよりも続けたほうが、将来的に多くの給料を得られる可能性もあります。

長期的な視点で判断することが大切です。

転職先が決まるまでの生活費がない

「仕事を辞めたいけれどお金がない」という場合は、退職を一度見送り、生活費の準備を優先しましょう。

退職すれば収入は途絶え、失業保険を受け取れたとしても、生活費がない状態では精神的に追い詰められてしまいます。

厚生労働省の「令和2年 転職者実態調査」によると、転職活動にかかる期間として最も多いのは「1〜3カ月」です。

62.8%の人が、6カ月未満で転職しています。

退職前に、最低でも半年分の生活費を確保しておくことが推奨されます。

求人が少ない地域に居住している

お住まいの地域に求人が少ない場合も、次の仕事が決まるまで辞めない方が良いでしょう。

勢いで辞めてしまうと、希望する条件の仕事が見つからず、無職の期間が長引いてしまう可能性があります。

なお、都道府県別有効求人倍率は以下の通りです。

有効求人倍率の数値が小さいほど、1人に対する求人数も少ないということになります。

都道府県 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
全国 1.26 1.24 1.26 1.26 1.24 1.22 1.22
北海道 1.06 1.06 1.07 1.08 1.07 1.07 1.05
東京都 1.12 1.10 1.13 1.12 1.09 1.09
徳島県 1.26 1.28 1.31 1.29 1.29 1.28 1.28

※参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「都道府県別有効求人倍率」

将来的な不安をなくすためにも、求人が少ない地域にお住まいの場合は、次の仕事の目処を立ててから退職を考えることをおすすめします。

仕事辞めたいけど次がないと感じる理由

仕事辞めたいけど次がないと感じる理由として多いのは、以下のとおりです。

転職できる自信がない

転職をしたくても採用される自信がなくて、次がない状態の人もいます。

自信のなさは経験・スキル不足もありますが、自己評価の低さからくるものでもあります。

近年は、スキルや学歴よりも「人柄」や「成長意欲」を重視するポテンシャル採用をおこなう企業も増加しています。

転職できる自信がない場合は、dodaやtype転職エージェントのような転職エージェントの利用もおすすめです。

現在の自分の市場価値を正しく評価してもらい、転職できるまで転職活動をサポートしてもらえます。

転職できる自信がない場合の対処法
  • ポテンシャル採用をおこなう企業を探す
  • 転職エージェントに相談する

転職できたとしても良い仕事に就けないと感じる

「次の仕事を見つけること自体はおそらく可能だが、きっと良い仕事に就けない」と感じているがために、辞めたくても行動できない人もいます。

よくある不安
  • 給料が下がる
  • 正社員として転職できない
  • 思い描くような内容の仕事に就けない

実際、転職活動者がまだ転職していない理由のひとつに、「転職しても自分の希望条件は満たされそうにない」という現実があります。

転職活動者がまだ転職していない理由 全体の割合 詳細
賃金・給料が希望にあわない 9.5% 希望する給与水準に達する求人が少ない。
求人の年齢と自分の年齢があわない 7.9% 特に45歳以上でこの割合が増加し、65歳以上では3割以上に達します。
希望する種類・内容の仕事がない 7.8% どの年齢層でも見られる傾向ですが、特に女性で割合が高くなっています(8.6%)。
選考に通らない 7.1% 男性で多く(7.9%)、特に35歳~54歳に多い傾向があります。

※参考:リクルートワークス研究所なぜ転職したいのに転職しないのか

良い仕事に就けないと諦めるのではなく、自分が仕事に求めるものは何か考え、その希望条件に合う仕事の情報収集を徹底することが重要です。

次にやりたいことがない

「今の仕事は辞めたいけど、何をしたいのか分からない」と感じている人もいます。

次がない状態で仕事を辞めると、空白期間が長引きやすくなるため、可能な限り次にやりたいことを決めたうえで転職する必要があります。

次にやりたいことがない場合の対処法
  • 第三者から向いている仕事を客観的に判断してもらう
  • 自分の興味・関心を整理する

東京しごとセンターでは、やりたい仕事を見つけるための「20の質問」で自己分析ができます。

家族や周囲からのプレッシャーがある

「今辞めて本当に大丈夫?」「そんな理由で辞めるの?」といった家族や身近な人からのプレッシャーで次がないと感じる人も多いです。

結婚して子どもを養う必要がある場合は、生活費のことを考えなければならず、条件に合う仕事が見つからない人もいます。

ただし、家族や周囲からのプレッシャーがあっても自分の働き方や人生を決めるのは自分自身です。

家族や周囲の人には仕事を辞めたい理由を整理して伝え、次の仕事を見つける際の協力体制を築くようにしましょう。

家族や周囲からのプレッシャーがきつい場合の対処法
  • 辞めたい理由を包み隠さずに話す
  • 今後どのように働いていくかを明確に伝えると理解を得られやすい

すでに何度も転職している

すでに何度も繰り返している場合は、転職活動で悪い印象を与えていると捉え、次はもう転職先が見つからないと感じている人もいます。

短期間での転職を繰り返すと一般的には、転職活動の難易度は高くなります。

企業は採用や教育コストをかけて採用活動をおこなうため、可能な限り長く働いてくれそうな人材を採用したいと考えているのが理由です。

転職回数が多いことによるリスクを理解している人は、もう次はないと考えてしまうことがあります。

転職回数が多い人が転職を実現するコツ
  • 面接で前職の批判は避ける
  • 転職エージェントに相談する

今の職場の在籍期間が短すぎる

今の職場の在籍期間が短すぎるがために、「仕事を辞めたいけど次がない」と悩む人もいます。

厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況(2020年3月卒業)」によると、就職後3年以内の離職率は、新規高卒者で37.0%(1年目15.1%、2年目11.7%、3年目10.2%)、新規大卒者は32.3%(1年目10.6%、2年目11.3%、3年目10.4%)です。

就職してから3年以内に、約3割の人が会社を辞めています。

しかし短期離職は、企業にネガティブなイメージを与えることも少なくありません

とはいえ、慢性的な人手不足の状況で、たとえ短期離職を経験していても迎え入れてくれる職場もあります。

また、反省をもとに行動していることを明確に伝えると、前向きな印象を与えられます

現職の在職期間が短すぎる場合の対処法
  • 短期離職の反省をもとに行動していることを明確に伝える
  • 退職理由と志望動機を結びつける

また同じことの繰り返しになるのではないかと思う

仮に転職しても現職と同じような結果になるのではないかと考えると、次がない状態へと陥る場合があります。

過去につらい経験があった人ほど、「次も失敗したらどうしよう」と不安を感じやすくなるでしょう。

同じことを繰り返さないためには、過去の退職理由を振り返り、自分にとって「働きやすい条件」「避けたい職場環境」を整理するのがおすすめです。

どのような職場が適しているかが明確になれば、転職後に同じことの繰り返しになるリスクも減らせます。

転職後に同じことを繰り返さないための対処法
  • 過去の退職理由を振り返る
  • 自分にとって働きやすい環境を明確化する

「次はないけど仕事を辞めたい」と考えがちな人の特徴

「次はないけど仕事を辞めたい」と考えがちな人には、以下のような特徴があります。

入社したばかりで仕事に慣れていない人

入社して間もない時期は、慣れない環境や覚えることの多さから、「もう辞めたい」と感じてしまうのはよくあることです。

社内独自のシステムや人間関係に慣れるまでは、ストレスを感じる場面も多くなります。

しかし、仕事内容や労働環境について問題がなければ、時間が経過するにつれ徐々に慣れてくるため、辞めたい気持ちも収まるでしょう。

冷静な判断を下すためにも、仕事に慣れるまでの期間を乗り切ることが重要です。

入社したばかりのストレスで辞めたい場合の対処法
  • 仕事内容や労働環境に慣れるまで努力する
  • 不安がある場合は信頼できる上司や同僚に相談する

自己評価が低い人

自己評価が低い人も、次はないけど仕事を辞めたいと考えがちな人の特徴です。

「自分なんて何をやってもダメ」「仕事ができない自分は辞めるしかない」などと、自分の能力を過小評価することがあります。

しかし、自己評価と第三者の評価は必ずしも一致しません。

自己評価が低い場合は、転職エージェントや信頼できる人から自分がどのように見えているのか確認してみるのがおすすめです。

また、理想が高く真面目な人ほど、少しの失敗でも自己評価が低くなりがちです。

自己評価を高める方法
  • 信頼できる人に自分の評価を確認する
  • 成長や成果を振り返ることで自信を取り戻す

飽き性な人

新しい仕事に就いた当初はやる気があっても、数か月経つと物足りなさを感じてしまう人も少なくありません。

飽き性な人は、変化の少ない作業や同じ業務の繰り返しにモチベーションを保ちにくく、気持ちが離れてしまう傾向にあります。

その結果、「現職を長く続けられない」と感じ、次がない状態で辞めてしまいます。

ただし、飽き性な人は変化に敏感で、新しいことに意欲的な点が強みです。

仕事内容によっては、長く続けられる可能性もあるため、自分に合った職場環境選びが重要です。

飽き性の人の特徴
  • 飽き性な人は変化のない作業にモチベーションを保ちにくい
  • 変化に敏感で新しいことに意欲的

仕事辞めたいけど次がないときの対処法

仕事辞めたいけど次がないときの対処法は、以下のとおりです。

休職を取る

精神的・肉体的に疲れている状態では、仕事を辞めるべきか続けるべきか、正しい判断を下すのが難しくなります

心身ともに疲弊していて冷静な判断ができそうにない場合、いきなり退職するのではなく、休職で気持ちのリフレッシュがおすすめです。

いったん職場から離れてみることで、自分の気持ちを整理する時間を確保できます

休職には2種類ある
  • ボランティア活動、資格取得、留学などによる「自己都合休職」
  • 病気やケガの治療、療養をするための「私傷病休職」

ただし法律上、企業が休職制度を設ける義務はありません。

まずは会社の精度の確認が必要になります。

なぜ仕事を辞めたいと感じているのか整理する

仕事を辞めたい場合は、なぜ辞めたいと感じているのか整理することが重要です。

辞めたい原因が何なのかを言葉にできていないと、転職しても同じような悩みを繰り返してしまう可能性があります。

また、転職活動をおこなう際にも前職の退職理由を聞かれるため、言語化できるようにしておきましょう

退職したい理由を客観的に見つめ直せない場合は、衝動的だったケースも考えられるため、一度冷静になって辞めたい理由を見つめ直しましょう。

仕事を辞めたい理由を整理する際のポイント
  • 仕事内容、人間関係など辞めたい理由を言語化する
  • 原因が明確になれば解決策や今後の方向性が明確になる

何をしたいと思っているのか書き出す

何をしたいのか明確になっていない場合は、仕事を辞めても「次がない」状態に陥りやすいです。

「次に何をすればよいか分からない」と感じているときこそ、自分の気持ちや希望を紙に書き出すことが重要です。

たとえば、今の仕事のどこが合わなかったのか、どんな仕事に魅力を感じるのか、理想の働き方はどのようなものかなど、思いつくことを自由に書き出してみてください。

考えを書き出すことで、漠然とした不安や迷いが整理され、行動の方向性が見えてくることがあります。

何を今後やりたいのかを整理する際のポイント
  • 自分の考えを可視化することで、不安を整理しやすくなる
  • 転職活動の軸決めや自己分析に役立つ

信頼できる人に相談する

一人で悩みを抱え込んでしまうと、不安や焦りが大きくなっていきます。

冷静に物事を判断するためにも、家族や上司、友人など信頼できる人に相談することがおすすめです。

話を聞いてもらうだけでも、自分の気持ちを整理できます。

なお厚生労働省の「平成19年労働者健康状況調査結果の概況」によると、自分の仕事や職業生活での不安、悩み、ストレスについて「相談できる人がいる」と回答した労働者の割合は、89.7%(女性93.1%、男性87.4%)でした。

相談できる人がいない場合でも、転職エージェントに相談すれば、客観的なプロの視点から自分の課題や将来の方向性について、アドバイスがもらえます

一人で抱え込まず、辞めたいと感じた場合はまずは相談してみましょう。

信頼できる人に相談するメリット
  • 感情の整理が進み、短絡的な決断を避けられる
  • 第三者視点で原因や選択肢に気づける
  • 転職活動の具体的な進め方(履歴書・職務経歴書の作成、面接対策)を得られる

働きながら転職活動を開始する

退職を決断する前に、まずは在職のまま情報収集と応募を始めるのが安全です。

収入が確保された状態なら、焦らず応募先を吟味でき、条件交渉もしやすくなります。

求人サイトや転職エージェントを併用し、業界研究・企業研究・面接準備まで計画的に進めましょう。

在職中に進める転職活動のポイント
  • 平日夜・休日に面接日程を調整する
  • 履歴書・職務経歴書は早めにブラッシュアップ
  • 内定時の入社日・退職日を無理なく調整する

次がない状態で仕事を辞めるメリット

次がない状態で仕事を辞めるメリットは、以下のとおりです。

今すぐに現職の悩みから解放される

次がない状態でも仕事を辞めることで、今すぐに現職の悩みやストレスから解放されるメリットがあります。

たとえば、毎朝の憂うつさや人間関係のストレス、激務などから解放されれば、精神的に余裕が生まれやすくなるでしょう。

限界まで我慢を続けると、体調を崩したり、回復に時間がかかったりするリスクが高まります。

心身ともにきついと感じる場合は、無理をせずに辞めることを検討しましょう。

次がない状態で仕事を辞める際のメリット
  • 辞めることで、ストレスや負荷から解放される
  • 心身にゆとりが生まれ、冷静に次の選択を考えられるようになる

休息を取ることで前向きになれる

次の仕事が決まっていないまま辞めることに不安を感じる人は多いですが、休息の時間を確保すれば、気持ちが前向きになります

仕事に追われる毎日では気づかなかった気持ちや、自分が将来やりたいことに目を向けられるようになります。

たとえば、朝の時間ができることで、ゆっくり考え事をしたり、新しいことを学ぶ時間が取れたりなど、今までと異なる日常が得られるでしょう。

次が決まっていない状態でも、休息中に冷静に考えることで、適切な判断をおこない、自分に合った企業に再就職できる可能性が高くなります

休息を取ることで得られるメリット
  • 気持ちが落ち着くことで、前向きな判断がしやすくなる
  • 休息期間中は、自分に適したキャリアを考える時間になる

次がない状態で仕事を辞めるデメリット

次がない状態で仕事を辞めるデメリットは、以下のとおりです。

無理をして次を決める必要はありませんが、次がない状態で仕事を辞めるにはリスクがあるため、事前に理解しておくようにしましょう。

職歴にブランクが生まれて転職しづらくなる

次がない状態で仕事を辞めると、再就職までに職歴のブランクが生じてしまいます。

職歴のブランク期間が長い場合は、企業の採用担当者に「また辞めるのではないか」「仕事に熱意がないのか」などと、ネガティブな印象を与える可能性があります。

ただし、正直に理由を伝えられれば、必ずしもネガティブに捉えられるわけではありません。

たとえば、やむを得ない事情がある場合は正直に伝えたり、資格取得で次の準備をしているなど前向きな姿勢を伝えたりすれば、理解を得られるケースも多いです。

次を無理して決める必要はありませんが、再就職の際に不利にならないためにも、スキルアップに向けた取り組みを積極的におこないましょう

職歴にブランクが生まれた場合のポイント
  • 企業の採用担当者にネガティブな印象を与える可能性がある
  • 再就職の際にはスキルアップに向けた取り組みをアピールする

経済的に苦しくなる

次の仕事が決まっていない状態で退職すると、毎月の収入がなくなり、生活費や社会保険料の支払いが負担になる場合があります

特に一人暮らしの人や家族を養っている場合は、毎月の生活費の負担によるプレッシャーは非常に大きいといえるでしょう。

次がない状態で仕事を辞める場合は、最低でも半年分の貯金はしておくようにしましょう。

また、退職金や賞与、失業手当なども事前に確認し、計画的に退職や転職活動を進めるようにしてください。

辞めた後に経済的に苦しくならないためのポイント
  • 最低半年生活できる貯金は用意しておく
  • 退職金や賞与、失業手当を事前に確認する

焦りやプレッシャーにつながる

次がない状態で仕事を辞めると、周囲の目や将来の不安から、焦りやプレッシャーを感じることが増えてきます。

「早く次を決めなければならない」といった気持ちが強くなると、焦って自分に合わない求人へ応募し、冷静な判断ができなくなるため注意が必要です。

焦りやプレッシャーで転職した結果、早期退職につながる場合も少なくありません。

転職の繰り返しを避けるためにも、あらかじめスケジュールを立てて、目標や期限を決めておくことが効果的です。

また、転職活動中は自分だけで抱え込まず、相談できる相手を見つけておけば、心の負担を軽減できます。

焦りやプレッシャーが原因で失敗しないためのコツ
  • あらかじめスケジュールを立てて、目標や期限を決めておく
  • 転職活動の相談ができる相手を見つけておく

仕事辞めたいけど次がないと感じるときにすべきこと

仕事辞めたいけど次がないと感じるときは、以下のことに取り組むと良いでしょう。

1.どんな人生を歩みたいか考える

仕事を辞めるかどうかを判断するときに重要なのは、今後どのような人生を歩みたいか考えることです。

たとえば、将来のライフスタイルや重視する価値観などを洗い出すことで、自分が本当に求めているものが明確になります。

次が見つかっていない原因は、自分の描く将来像が明確になっていないことが多いです。

やりたい仕事がまだ見えていなくても、「どんな人生にしたいか」が見えてくれば、自然と進むべき道がわかるようになるでしょう。

人生を考える際のポイント
  • 現状の不満などは一度考えずに、将来歩みたい人生を考える
  • 将来のライフスタイルや重視する価値観を書き出してみる

2.理想と現実のギャップを明らかにする

自分が理想とする働き方や生き方を考えたあとは、現実とのギャップを明らかにすることが重要です。

たとえば、ワークライフバランスの取れた企業で働きたいと考えているのに、実際は残業が多くて毎日帰宅が遅い場合はギャップに該当するでしょう。

ギャップを埋めるためには、企業研究でワークライフバランスの充実した企業を探し、自分に合った職場に転職するのが良いでしょう。

理想と現実のギャップを見つけておけば、次の職場探しの際に役立ちます

理想と現実のギャップを明らかにするポイント
  • 理想と現実を比較すると、悩みの原因が明らかになる
  • ギャップが明確になると、転職の判断材料が増える

3.ギャップを埋めるために何をすべきか考える

理想と現実の差が見えてきたら、ギャップを埋めるためには何が必要かを具体的に考えていきます

たとえば、キャリアアップのためにスキルが足りないと感じる場合は、学び直しや資格取得によって、埋められるでしょう。

また、人間関係に悩んでいる場合は、異動の相談や信頼できる人に話を聞いてもらうなどの手段が考えられます。

ギャップを埋める際は、いきなり大きな目標を掲げるのではなく、小さい目標からステップアップすることが重要です。

小さい目標からであれば無理して頑張る必要もあまりないため、モチベーションが保ちやすくなるでしょう。

ギャップを埋める際のポイント
  • 不満をどのように解決できるか具体的に考える
  • 目標は小さい目標から立てて実行する

年齢別の転職難易度

年齢別の転職難易度を解説します。

各年齢の転職難易度についての理由も解説するので、仕事辞めたくて転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

20代の転職難易度

厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果の概況」によると、20代の転職入職率は男女でそれぞれ以下のとおりです。

男性 女性
20〜24歳 14.6% 16.5%
25〜29歳 15.6% 19.1%

いずれも転職入職率は、全年代の中で一番高く、転職難易度は比較的低い方であると考えられるでしょう。

20代は、経験・スキルよりもポテンシャルや人柄を評価する企業も多いことが理由として挙げられます。

30代の転職難易度

厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果の概況」によると、30代の転職入職率は男女でそれぞれ以下のとおりです。

男性 女性
30〜34歳 10.0% 14.2%
35〜39歳 8.5% 12.4%

30代の転職入職率は20代と比較すると低くなりますが、全年代のなかでは2番目に高く、転職難易度はそれほど高くないといえるでしょう。

ただし、20代とは異なり企業は即戦力となる人材を求める傾向があるため、経験・スキルが不足していると転職の難易度は高くなります

40代の転職難易度

厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果の概況」によると、40代の転職入職率は男女でそれぞれ以下のとおりです。

男性 女性
40〜44歳 6.3% 11.4%
45〜49歳 5.3% 8.9%

40代の転職入職率は20代や30代よりも低くなっており、転職難易度は高くなっているといえるでしょう。

実際に40代を対象とした求人数は少なく、ハローワークや転職サイトでも35歳程度までの年齢制限がある案件が多く見られます。

企業の多くは長期的に働ける人材を採用したいと考えており、40代からの転職難易度は30代以下と比較して高くなります

50代の転職難易度

厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果の概況」によると、50代の転職入職率は男女でそれぞれ以下のとおりです。

男性 女性
50〜54歳 5.6% 9.0%
55〜59歳 6.6% 7.6%

50代は20代〜40代の中で転職入職率が一番低く、転職難易度が高いことがわかるでしょう。

多くの企業では定年退職の年齢を60〜65歳に設定しており、採用したとしても10〜15年程度しか働けません。

年齢の高い50代は長期的な活躍が難しいことが、転職難易度が高い理由として挙げられます。

仕事辞めたいけど次がないと感じる人におすすめの転職サイト・エージェント

転職サイト・エージェント名 doda type転職エージェント ワークポート
運営する人材紹介会社 パーソルキャリア株式会社 株式会社キャリアデザインセンター 株式会社ワークポート
公開求人数 250,549件 12,907件 118,303件
全国対応
未経験
アプリの有無
タイプ エージェント型転職サイト エージェント型転職サイト エージェント型転職サイト

※2025年9月時点の情報です。

仕事辞めたいけど次がないと感じる人は、転職エージェントの利用がおすすめです。

将来のキャリア形成をサポートしてくれるおすすめの転職エージェントを3社掲載しています。

doda

運営会社 パーソルキャリア株式会社
公開求人数 249,808件
非公開求人数 非公開
許可番号 13-ユ-304785
対応エリア 全国
料金 無料
住所 〒106-0041
東京都港区麻布台一丁目3番1号 麻布台ヒルズ 森JPタワー21階

※2025年9月時点の情報です。

dodaの特徴
  • 20万件以上の業界最大級の求人を保有
  • 転職に役立つツールが充実している
  • キャリアカウンセリング拠点が13カ所ある

dodaは、業界最大級の求人数を誇る総合転職サービスです。

掲載求人は20万件以上あり、未経験歓迎からハイクラスまで幅広い案件を取り揃えています。

職種や業種を限定せずに情報収集ができるため、「次がない」と感じている人にとって、視野を広げるきっかけになるサービスです。

また、転職活動をサポートするツールが非常に充実しており、自己分析ツールや市場価値診断、適職診断などが無料で利用できます。

自分に向いている仕事がわからない、やりたいことが見つからないといった人は、積極的に活用してみると良いでしょう。

さらに、全国13箇所に拠点があるため、各地域での求人情報が充実しており、自分に合った仕事を見つけられる可能性が高いです。

dodaに向いている人の特徴
  • 自分に合った仕事が分からず、選択肢を広げたい人
  • ツールやサポートを使って、自己分析を効率化したい人
  • 求人情報を幅広く見ながら、慎重に転職を考えたい人

type転職エージェント

運営会社 株式会社キャリアデザインセンター
公開求人数 23,389件
非公開求人数 12907,件
許可番号 13-ユ-040429
対応エリア 一都三県
料金 無料
住所 〒107-0052
東京都港区赤坂3-21-20 赤坂ロングビーチビル

※2025年9月時点の情報です。

type転職エージェントの特徴
  • 一都三県の転職に強い
  • ITエンジニア・営業職・ハイクラスの求人が豊富
  • 転職後の定着率が97.4%と高い

type転職エージェントは、一都三県(東京・神奈川・千葉・埼玉)に特化した転職支援サービスです。

一都三県のネットワークを活かし、地元企業や成長ベンチャー、大手企業などと豊富なつながりがあります。

取り扱う職種は、ITエンジニア・営業職・ハイクラス求人に強みがあり、専門性の高いキャリアを築きたい人におすすめです。

キャリアアドバイザーが業界ごとの転職動向に詳しく、経験や志向に合わせた丁寧なサポートを受けることができます。

さらに、type転職エージェント経由で転職した方の定着率は97.4%と非常に高く、入社後のミスマッチが起こりにくい点も安心材料のひとつです。

仕事辞めたいけど次がない人のなかで、都市部在住の人やITエンジニア・営業職などの経験がある人は、一度type転職エージェントに相談してみると良いでしょう。

type転職エージェントに向いている人の特徴
  • 首都圏エリアでの転職を検討している人
  • ITや営業職で専門性のあるキャリアを築きたい人
  • 長く働ける企業と出会いたいと考えている人

ワークポート

運営会社 株式会社ワークポート
公開求人数 118,303件
非公開求人数 非公開
許可番号 13-ユ-040590
対応エリア 全国
料金 無料
住所 〒140-0002
東京都品川区東品川2-2-4 天王洲ファーストタワー6F

※2025年9月時点の情報です。

ワークポートの特徴
  • 全国47都道府県すべてに拠点展開している転職エージェント
  • 人材紹介20年以上の実績のあるサービス
  • 専任のキャリアアドバイザーからきめ細かいサポートが受けられる

ワークポートは、全国47都道府県すべてに拠点を展開している転職エージェントです。

都市部だけでなく、地方の求人にも強いため、次の仕事が見つからないと悩んでいる人にとって、選択肢を広げられるのが大きな魅力です。

20年以上にわたり人材紹介サービスを提供してきた実績があり、未経験転職からキャリアアップまで、多様なケースに対応してきたノウハウがあります。

また、専任のキャリアアドバイザーが一人ひとりに寄り添い、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、企業との調整まで手厚くサポートしてくれます。

そのため、はじめての転職活動でも安心して進められるでしょう

ワークポートが向いている人の特徴
  • 地方を含め、全国で転職先を探したいと考えている人
  • 経験に自信がないが、丁寧なサポートを受けながら転職したい人
  • 実績と信頼性のあるエージェントで相談したい人

次がない状態で仕事を辞めても人生終了ではない

仕事を辞めたいという気持ちがあるにもかかわらず、「次がない」だけで人生終了と感じてしまう人は少なくありません。

しかし、重要なのは「自分がどう生きたいのか」「どう働きたいのか」を見つめ直すことです。

次の仕事が決まっていなかったとしても、人生が終わるわけではありません。

仕事辞めたいけど次がないと感じた場合に取り組むべきこと
  • どんな人生を歩みたいか考える
  • 理想と現実のギャップを明らかにする
  • ギャップを埋めるために何をすべきか考える

一度冷静になって気持ちを整理することが、自分にとって本当に合った働き方を見つけるきっかけになります。

一人で考えるのが難しい場合は、dodaやtype転職エージェントのような転職エージェントへの相談もおすすめです。

一人で抱え込まず信頼できる人に相談することで、キャリアの悩みを解決していきましょう。

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